【総括その4】「1X.com」挑戦の記録:400枚投稿した結果(1Xだけでなく、現時点での写真への向き合い方について25,000文字で総括)
■ 「1X.com」に400枚の写真投稿を終えたので総括してみたら、「写真とは何か?」と踠いている男の、現時点での写真との向き合い方そのものを25,000文字以上で総括することになりました
映像制作会社の代表兼プロデューサーが、2024年4月に自社の設備投資としてシネマラインであるSONY FX3やレンズ、その他周辺機材を購入したところ、なぜか「ポートレート<写真>撮影欲」が滾ってしまい、この「滾る感情」を吐き出すために、ポートレート作例をアップしてきました。
当初は仕事仲間でもある、周りにいるプロのカメラマン/フォトグラファー、アートディレクターに意見や感想を求めていましたが、徐々に物足りなくなってしまい、「知人以外の第三者に批評されたい欲求」が高まったので、2025年2月上旬から、スウェーデンの世界最高峰の審査制写真投稿サイトと言われている「1X.com」に挑戦をはじめました。撮影をはじめて約10ヶ月の段階で挑戦を開始したことになります。
このnoteアカウントでは、挑戦の過程や結果を残すために「1X.com 挑戦の記録」シリーズという記事を書いてきたわけですが、100枚投稿する毎に総括記事を書き続け、多くのアクセスといいねをいただいてきました。
そして、先日2026年7月上旬に、400枚目の投稿を終えましたので、これまでの総括その1、2、3の記事に引き続き、400枚投稿を終えた総括その4をまとめていきたいと思います。
・・・というつもりで書き始めてみたら、現時点での写真との向き合い方そのものを総括することになりました。
なぜなら、2026年に入ってから「写真とは何か?」という至って普通の「深淵なる問い」、別名「底が丸見えの底なし沼」にハマってしまい、踠き続けているからです。
踠きながら<知人女性A>をiPhoneで撮っていたら、「知人女性Aのふんわりした笑顔は、「撮るまでふんわりかどうか確定しない=観測するまで確定しない」し、さらに言えば「撮ったあとでも視座によって結果(ふんわりかどうか)は異なる」ことがわかってしまい、観測するまで生死が確定しない「量子力学の思考実験」として有名な「シュレディンガーの猫」と、<知人女性A>の「ふんわりした笑顔」は同じという事実を発見してしまったのです。

私から見たら「良いふんわり」であるが、
「あの猫」と同じなので、
本人が見たら違うというかもしれない
「視座や観測者によって結果は異なる」という事実は「ふんわりした笑顔」だけの話ではなく、「この世の全ては、なにごとも確定しておらず、連続性など存在しない」ということであり、「過去と現在と未来は同一線上に存在しているわけではない、それぞれが点なのだ」ということまでが、<知人女性A>の笑顔を撮り続けてきたことによって証明されてしまいました!
紀元前6世紀頃から数多の学者や哲学者たちが思考思索し、最先端の量子力学の科学者たちが実験によって獲得してきた境地に、私は1年間<知人女性A>を撮り続けるという「実践」によって到達してしまった! というわけです。
こうして、「写真とは何か?」とごちゃごちゃ言いながら、iPhoneで写真を撮って、仕上げて、思考していると、この「ぐちゃぐちゃした何か」は、当然のようにフルサイズカメラで撮るポートレートにもフィードバックされていくので、こうした思考も含めて総括することになりました。
それはまさに、「写真とは何か?」と踠いている男の、現時点での写真との向き合い方そのものを25,000文字以上使って総括することになった、というわけです。
総括記事はどれも長文になりがちだったのですが、今回の記事は、私自身の写真への向き合い方の総括になってしまいましたので、過去最長の25,000文字オーバー(狂気!)の大作になってしまいました。
目次をつけましたので、気になる項目からでも良いので、ぜひご一読ください。
↓<知人女性A>の「ふんわりした笑顔」=「シュレディンガーの猫」説のまとめのような記事
↓総括その1(100枚投稿のまとめ記事)
↓総括その2(200枚投稿のまとめ記事)
↓総括その3(300枚投稿のまとめ記事)
■ そもそも「1X.com」とは何なのか?
このnoteを読んでくれている、写真にあまり興味のない何人かの知人友人、そしてプロのフォトグラファー/カメラマンから「いつも1Xのこと書いてるけど、そもそも1Xってなんやねん? それってどんだけすごいんか?」と質問されたことがありますので、改めて「1X.com」について、客観と主観を交えて簡単に説明してみます。
「1X.com」とは、スウェーデンにて設立された「世界最高峰」と形容されることが多い「審査制写真キュレーションサイト」です。
全世界から、毎日約1,000作品が投稿されており、投稿された写真は、一般会員とエキスパートキュレーターによる審査が同時に行われた後、ヘッドキュレーターによる審査が行われます。評価は下から順に「Reviewed」<「Accepted」<「Published」<「Awarded」という4段階となっています。各評価を簡単に説明していきます。
「Reviewed」:
「レビュー済み」という日本語訳となりますが、簡単に言えば、「箸にも棒にも引っ掛からずに審査を終えたよ」という最低評価です。
次の「Accepted」という評価ができる前は、わかりやすく「Not Published」という名称でした。
「Accepted」:
2025年11月に追加導入された「ヘッドキュレーターによる審査は通らなかったけど、一般会員とエキスパートキュレーターによる一次審査を通過したので、投稿した写真が自分のプロフィールページに掲載される状態」という評価です。
「Acceptという評価ができたことでPublishされにくくなった」という怨嗟のような悲痛な書き込みも見かけましたが、そもそも1XではAward&Publishの選定は数名のヘッドキュレーターが決めている(ことになっている)ので、本当のところはわかりません。
「Published」:
日本の現地法人である1X Japanが公表しているPublished選出率は、世界中から投稿された全写真の1〜5%となっています。
毎日約1,000枚の写真が投稿されていることになっているため、Publishedの数は毎日10枚から50枚、ということになります。
Publishされた写真は、1X.comのトップページや公式オンラインギャラリーに「アート作品」として公開されます。
「Awarded」:
1X.comにおいて「最高峰の評価」です。
前述の「Published」された写真の中から約1%のみが「Awarded」を取得できるそうです(1XではAwardの公式割合を公表していませんが、至るところで書き込まれている情報です)。
Published選出率である全写真の1~5%と掛け合わせると、「Awarded」は全写真の約0.01~0.05%ということになります。ということは、毎日約1,000枚の写真が投稿されている中で0~1枚の写真がAwardに選出される、ということになります。
「Awarded」は、一般会員やエキスパートキュレーターの評価スコアとは別に、ヘッドキュレーターが独自に「独創性・技術力・芸術性」といった数値化できない要素から直接選出することになっています。そのため、一般の評価スコアが1桁でもPublishやAwardになることがあり、「逆転Publish」や「逆転Award」と言われているようです。
私自身も、一旦「Reviewed」という評価が出たあと、数日後にPublishやAwardにランクアップしたことが何度かあり、そのたびに、一般会員やエキスパートキュレーターに対して「お前等の目は節穴か!」と毒突いていました。
「Awarded」された写真は、1X.comのトップページや主要なドロップダウンメニューに掲載され、「1Xが認めたアート作品」として世界中の何万人ものユーザーの目に触れることになります。
Awardの確率は1,000分の1!
1日0〜1枚しか認定されない!
なんとなく「すごい感じ」はしますよね? プロのカメラマン/フォトグラファーには関係ないのだろうけど!
この記事を書いている時点で、私はAward×14、Publish×147、合計161という戦績です。「1Xってなんやねん?」と聞いてきたおまえら、もっと褒めてもいいんやで?
↓Award&Publishされた写真はすべてこちらの記事で紹介しています
■ 「1X.com」の私のギャラリーはこちら
■ AwardとPublish、Acceptの数、そして打率
改めて、400枚投稿した結果として、AwardとPublish数を発表しますと、Award×14、Publish×148、併せて162枚になります。Award&Publishの打率は4割0分5厘です。
繰り返しになりますが、本格的にポートレートを撮り始めて10ヶ月目で投稿開始した完全な初心者である、という優しい目線で数値を見てください。
ただし、1円でも報酬を得ていたらプロ、のような乱暴な定義付けをするつもりはありませんが、私自身が企画プロデュースした映像案件でカメラマンも担当したり、さらにそのついでにクライアントの代表や社員のプロフィール用写真を撮らせていただくこともあります。そのため、フォトグラファーとしても、少しはビジネスになりつつある立場ではあることは明記しておきます。
<TOTAL:001-400枚>
・投稿枚数:400(Portrait×384、Animals×6、Still Life×2、Landscape×1、Night×5、Documentary×1)
・投稿期間:2025年2月上旬〜2026年7月上旬(約1年5ヶ月)
・Award:14
・Publish:148
・Accept:75
・Award&Publishの打率:4割0分5厘
<001-100枚>
・投稿枚数:100(Portrait×92、Animals×6、Still Life×1、Landscape×1)
・投稿期間:2025年2月上旬〜2025年7月下旬(約6ヶ月弱)
・Award:3(Portrait×3)
・Publish:37(Portrait×35、Animals×2)
・Award&Publishの打率:4割
<101-200枚>
・投稿枚数:100(Portrait×100)
・投稿期間:2025年7月下旬〜2025年12月下旬(約5ヶ月)
・Award:6
・Publish:37
・Accept:12
・Award&Publishの打率:4割3分
<201-300枚>
・投稿枚数:100(Portrait×100)
・投稿期間:2025年12月下旬〜2026年4月上旬(約3ヶ月強)
・Award:2
・Publish:38
・Accept:38
・Award&Publishの打率:4割
<301-400枚>←NEW !
・投稿枚数:100(Portrait×93、Still Life×1、Night×5、Documentary×1)
・投稿期間:2026年4月上旬〜2026年7月上旬(約3ヶ月)
・Award:3(Portrait×3)
・Publish:36(Portrait×35、Night×1)
・Accept:33(Portrait×31、Night×2)
・Award&Publishの打率:3割9分
Award&Publishの打率に関しては、TOTALスコアと 100枚単位のスコアで見ても、ほぼ4割前後のまま横ばいです。数値だけみれば、まったく成長していません。成長していないどころか、ほんの少し下がっています。
これは、1Xの仕組み(選定基準)が「数人のヘッドキュレーターが 独自にPublishやAwardにするか決めている」と知ってからは、「通りやすい写真を通すゲーム」ではなく、「通りそうになくても、私自身が気に入っている写真を通すゲーム」として捉えるようになったせいなのです(決して強がりじゃねえのよ)。
総括記事なので、こうやって打率を明示していますが、私自身はまったく気にしていません。
私自身がとても気に入っている写真がAwardがとれない場合は、発狂&悶絶しながら(通すゲームといいつつ、通らないと発狂はしている)、カラーグレーディングやレタッチのブラッシュアップを繰り返し、何度も何度も何度も、、、、投稿を続けました。
何度出してもまだAwardをとれていない写真がたくさんあります。それでもしつこく出し続けているので、打率は下がるのは仕方がないのです(何度も書きますが、決して強がりじゃねえのよ!)。
ただ、この発狂&悶絶しながら現像を繰り返す作業には良い面もあって、現像1stテイクよりも最新テイクの方が良くなってきたと思える写真も増えています。具体的にいえば、今回Awardをとった写真の中には、5thテイク、7thテイクでAwardがとれた写真がありますが「1stテイクよりも最新テイクの方が良い写真になった」と感じています。
そのため、「通りそうになくても、私自身が気に入っている写真を通すゲーム」をしていたら「現像の訓練になっていた」と感じています。どの方向のカラーグレーディングが良いのか迷子になる写真もたくさんありますが、それはそれとして。
■ Awardの数だけで比較してみると
次に、Award&Publishの打率ではなく、単純にAwardの数だけで比べてみます。
【TOTAL】
<001-400枚>:Award×14
【内訳】
<001-100枚>:Award×3
<101-200枚>:Award×6
<201-300枚>:Award×2
<301-400枚>:Award×3 ←NEW !
今回の<301-400枚>の投稿のうち、Awardは3枚でした。
この数値にも成長が見られませんが、前述したように、これは「通りやすい写真を通すゲーム」ではなく、「通りそうになくても、私自身が気に入っている写真を通すゲーム」なのですから、膝を曲げて力を貯めているだけ! 仕方なし! ということにしておきます。
■ 久しぶりに「Portrait」以外のカテゴリーにも出してみた理由は「35Awards」にも応募を開始したから
今回の<301-400枚>では、最初の<001-100枚>以来、久しぶりに「Portrait」以外のカテゴリーにも出してみました。
「Still Life」「Night」「Documentary」の3カテゴリーに7枚を投稿しました。
これは、「ポートレートに飽きた」という訳ではなく、1X.com以外の海外フォトコンテスト「35Awards」に応募するようになったことがきっかけです。
「35Awards」についても、客観と主観を交えて簡単に説明してみます。
「35Awards」は、2015年にロシアで設立された大規模な国際的フォトコンテストサイトで、昨年の第11回では、175カ国から11万2600名の写真家/フォトグラファーが参加し、応募写真の総数は合計46万1400枚!という圧倒的な規模で開催されました。
日本国内はもちろん、国際的な有名フォトコンテストと比較しても、その参加人数や応募写真数は圧倒的な量です。
主な特徴をあげますと、1年間を通じて審査されるメインコンテスト「35Awards」と、短い期間で高頻度で開催される複数のテーマ別サブコンテストが同時進行で開催されています。
もうひとつの大きな特徴は、1つのテーマに3枚以上応募すると、写真単体の評価だけでなく、フォトグラファーとしての評価を受けることが可能になることです。写真部門では写真1枚ずつの完成度を、そしてフォトグラファー部門は完成度の高い写真を量産する能力が評価されるわけです。
また、制限枚数内であれば、最終審査までの期間は何度も写真が差し替え可能な点も特徴的です。予備審査では同じカテゴリーの写真と比較され続け、その勝率が明示されます。そのため、一度投稿したものの、勝率や評価点が低い場合には、写真を差し替えて、高評価を得た精鋭だけを残して最終審査に向かうことができます。
規模の点でいえば、テーマ別サブコンテストでも応募写真の数は5,000~25,000点はあるので、日本国内の大手フォトコンテストよりも多い場合もあります。
現在は、メインコンテストの「35Awards」は、第12回目が開催中で、2027年2月まで写真を受け付けています。
私は、「1X.com」に関しては「通りそうになくても、私自身が気に入っている写真を通すゲーム」として捉えるようになったため、「世間一般からの評価」や「フォトグラファーとしての現在地」を確認する方法として、2026年6月上旬から「35Awards」にも参加することにしました。
私の写真のキャリアに関しては、師匠も友人もいないので、撮影も現像も独学です。本業は映像プロデューサーですがデジタルコンテンツ全般を扱っているため、スチールカメラマンにも発注することがあり、仕事仲間にプロのカメラマン/フォトグラファーが何名かいます。
そんな彼等彼女等の立場から商流でみれば私は発注者側であるせいなのか、あまり芯を食ったことを言ってくれないという寂しさを感じており(最近は褒められもしないけど)、私自身の写真について「第三者に評価されたくて(褒められたくて)仕方がない」のです。
元々、「1X」はそのために始めたわけですが、違うゲームルールになったので(勝手に変えたのだけど)、当初の目的である「第三者に評価される」ために、「35Awards」に参加することにしたわけです。
メインコンテストの「35Awards」では、主に「Female Portrait(女性の肖像)」というカテゴリーを選んでエントリーしていますが、結果は2027年3月まで待つ必要がありますので、まずは腕試しをするために、テーマ別サブコンテストの中で一番締め切り日が近い「LONELY OBJECTS」というテーマにチャレンジすることにしました。
とはいえ、普段は「ポートレート」以外の写真は(ほとんど)撮っていないので、テーマに沿った写真データがなく、「渋谷を街ブラしながら撮ってみようかな?」と考えていました。
ふと、写真データ保管用SSDを確認したところ、約1年半前に「SIGMA 85mm F1.4 DG DN ART」というレンズを購入した際、「ポートレートに最適なレンズと言われているこのレンズで風景を撮ったらどうなるだろう? 」と思い立ち、静岡出張のついでに大浜海岸にて「夕暮れの海岸の風景」や「朽ちている流木」を何枚か試し撮りした際の写真データが眠っているのを発見しました。
中でも「朽ちている流木」は「LONELY OBJECTS」というテーマに合っているかもしれないと考え、現時点の私ができる現像テクニックを駆使して仕上げ、5枚の写真を投稿してみました。5枚投稿したのは、せっかくなので、写真だけでなく「35Awards」独自の評価基準である「フォトグラファーとしての評価」も受けてみようという魂胆です。
十数日後、すぐに結果が出ました。
恥ずかしながら、テーマ別サブコンテスト「LONELY OBJECTS」の結果を発表しますと、写真としては応募数20,747点のうちTOP19%(3,942位ぐらい?)、フォトグラファーとしては4,861名のうちTOP32%(1,555位ぐらい?)でした。
そして、コンテスト名の「LONELY OBJECTS」と上記の結果が入った証明書が「35Awards」から発行されました。

静岡市大浜海岸で撮った、朽ちた流木
私は「ポートレート」が専門であり
これはレンズの試し撮りなので悔しくねーわ!
(と強がってみる)
「1X」では、1度に1枚ずつしか投稿できないのですが、写真の評価は2-3日で判明します。そのため、Awardがとれなかった場合は、Awardをとるまで何度もブラッシュアップして再投稿が可能なわけですが、「35Awards」では一度に数枚投稿可能で、メインコンテストの結果が出るのは1年後、テーマ別サブコンテストの場合は最短でも約2週間はかかります。その間、他の写真と比較され続けるわけですが、この「35Awardsに挑戦する」という体験は、私にとって、とても新しい刺激的なフォトコンテスト体験でした。そのため、「LONELY OBJECTS」への挑戦の結果が悪くても、とても有意義なものと感じることができました。
そこで、立て続けに他のサブコンテストにも投稿をはじめてみた次第です(この原稿を書いている時点では、まだ他のテーマ別サブコンテストの結果は出ていません)。
さらに、「35Awards」に出したポートレート以外の写真を「1X」にも出してみたわけです。まさに循環、円環構造なのです。
評価基準や方法が異なりますので、当然と言えば当然なのですが、「1X」でAwardをとった写真でも「35Awards」では評価が低いことがありますし、「35Awards」では現時点でかなりの高評価を受けている写真が「1X」ではAcceptやReviewedという結果の場合もあります。
半年前の私であれば、この結果に対して「は? 写真とは、そして写真の評価とはなんやねん?」と悶絶していた気がします。
なぜなら、以前は日本国内の写真キュレーションサイト「PASHA STYLE」にも投稿していたことがあるのですが、「1X」でAwardをとった写真がPASHAでは低評価だった際に「は? 1Xよりも、そしてこのワタクシよりも、PASHAが上だと言いたいんか?」と毒突いて撤退したことがあったからです(1Xよりも〜はさておき、ワタクシよりも〜は、キュレーションサイトに投稿してはいる時点でナニ言ってるのか分かりませんね)
しかし、最近では何事においても「全ての事象は、視座が異なれば結果も変わる」と考えるようにしており(まだ完全には習得できていませんが)、2つの世界的フォトコンテストの異なる結果は、複数の視座を自分自身の中に持つための、非常に分かりやすい事例、という感覚で2つのフォトコンテストを楽しむことができています。
今後はこのnoteでは「1X.comへの挑戦」シリーズだけでなく、「35Awardsへの挑戦」をシリーズ化する可能性があります。もしくは、他の国際フォトコンテストにも応募するかもしれませんので、「国際フォトコンテストへの挑戦」シリーズとして統合した方が良いかも、とも考えています。
↓まだ「35Awards」に参加していない方で、興味を持っていただいた方は、以下のリンク先より参加してみてください。最終締切までまだまだ時間はありますし、どんな写真ジャンルに特化していても、様々なテーマやカテゴリーがありますので応募できるテーマはあるはずです。一緒に楽しみましょう!
■ 撮影機材について
もともと、ポートレート撮影をはじめたきっかけは、自社の設備投資としてシネマラインの「SONY FX3」をはじめ、レンズや周辺機器を買い揃えたことで、「撮影欲」が滾ってしまったことは、noteの初回記事で書きました。
しばらくは「写真<も>撮れる」シネマライン機の「SONY FX3」でポートレート写真を撮っていたのですが、本業の映像案件で外注したカメラマンがサブ機として持っていた「SONY α7R V」を借りてみたら、ファインダーを覗いて撮ることの「楽(たの)しさと楽(らく)さ」に心も持っていかれてしまい、それ以降は業務用レンタルを使って「SONY α7 IV」や「SONY α7 V」で撮っています。「やっぱり、写真は、写真機の方が撮りやすいのね」という至って普通の感想です。
というわけで、ここでは自社所有の「SONY FX3」だけでなく、これまで使用してきたレンタル機材も含めてご紹介してみようと思います。
ただ、noteに溢れている「初心者におすすめ機材」とか、逆に「機材はなんでもよい、何を撮るかという視点が大事」、そして「写真には、あなた自身の、そして被写体の心が写ります」などというつもりは毛頭ありません。
そういう記事を見るたびに「全メーカー全機種を使いこなして、それ相応に稼いでからでないと、そんなこと言えるはずがないやろ、全機種の長短を言ってみろ」「自分が使ったことがある機種だけというせまい領域や経験で、撮影初心者という大きな主語を語るな」「心が写るなんて、光学をなんだと思ってるのか?」と考えてしまうからです(私がハマって踠いている「写真とは何か?」という問いの答えはそこにはないと考えているせいです)。
このアカウントで機材を紹介する場合は、あくまで「使用機材の紹介」というだけで、「おすすめ」と言っているわけではありません。愛用レンズ紹介の記事を何本か書きましたが、あくまで自分自身が愛用しているレンズについて「語りたい」という体裁なのです。
↓愛用レンズ紹介シリーズその1(記事執筆当時の手持ちレンズ8本のインプレッション)
↓愛用レンズ紹介シリーズその2(究極のポートレートレンズと言われるシグマ 85mm F1.4 Art の素晴らしさを語りたかった)
↓愛用レンズ紹介シリーズその3(ポートレートには不向きだと言われるF4ズームレンズを多用したことで、レンズと被写体、そして背景の距離感をいかにコントロールするべきか学ぶことが多かった)
・Camera:SONY α7 V
・Camera:SONY FX3
・Lens:SONY FE 28-70mm F2 GM
・Lens:SONY FE 24-70mm F2.8 GM II
・SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art
・ASAHI Super-Takumar 55mm F1.8(前期型)
・Mount Adapter:K&F CONCEPT M42-E Ⅳ PRO
・CFExpressA:NEXTORAGE NX-A1PRO 160GB
・SDXC:SONY UHS-II TOUGH SF 512GB
・Strap:Peak Design SLIDE LITE
・Tripod:Ulanzi TT09 VideoGo F38
・Camera Bag:Manfrotto Pro Light TOUGH55
・Camera Bag: PeakDesign Everyday Sling 10L
・iPhone 17 pro
※「KODAK CHARMERA」だけで撮った記事も何本か書きました。私は定番のイエローを持っていますが、最近新色が出ましたね。もう一台欲しい。
・KODAK CHARMERA
・MicroSD(KODAK CHARMERAにはこのスペックで十分です)
■ 1X.comでAwardをとれた写真のご紹介
今回の<301-400枚>でAwardをとれた3枚の写真をご紹介します。
それぞれ、個別に詳細説明した有料記事を書きました。現像1stテイクからAwardをとるテイクまでのカラーグレーディングの変遷などの細かな情報や、撮影時の心境やエピソードなどを紹介しています。ぜひリンク先の記事も併せてご覧ください。
・12枚目のAward

・13枚目のAward

・14枚目のAward

<301-400枚>の投稿期間である2025年4月上旬〜2026年7月上旬(約3ヶ月強)では、<フルサイズカメラでがっつりポートレート撮影>の新規の撮影は2回しかできませんでした。
そのうちの1回、某海岸で<知人女性A>を撮った写真たちは、我ながら「良い写真だ」と思える写真が多かったので、繰り返し投稿を続けることになりました。新作写真は、「最新の」お気に入り写真なので、多く投稿しがち、なのです。
その結果、今回Awardをとった3枚は、同日同モデルを同ロケーションで撮影した写真ばかり、ということになってしまいました。
撮影直後に書いた、複数の作例写真と撮影時の様子などを紹介する記事は、使用したレンズ別に「GMレンズ編」と「オールドレンズ編」に分けて2つの記事に分けたのですが、今回の3枚のAwardのうち2枚をこの記事の見出し画像に使っているということでも、撮影直後の段階からこれらの写真がお気に入りであることがお分かりいただけるかと思います。
↓撮影直後に書いた「GMレンズ編」:この記事の見出し画像が13枚目のAwardになった(撮影終了直前に泣かされたハナシ)
↓撮影直後に書いた「オールドレンズ編」:この記事の見出し画像が14枚目のAwardになった(セルフオマージュという撮影コンセプトに挑んだハナシ)
しかし、現像1stテイクからはAwardは1枚しかとれなかったので、発狂&悶絶しながら、カラーグレーディングをブラッシュアップし続けた結果、計3枚の写真がAwardをとれた、ということになります。
前述したように、「通りそうになくても、私自身が気に入っている写真を通すゲーム」として、気に入っている写真が通るまで何度も粘ったわけです。
そして、新作の写真が少ないこともあって、この海岸ロケで撮った以外は、まだAwardがとれていない写真たちのブラッシュアップを続け、再投稿を繰り返しました。しかし、そこからAwardにランクアップする写真はなく、結果的に<知人女性A>を某海岸で撮った写真だけがAwardをとることができた、という結果になりました。
■ 13枚目のAward写真は、Tシャツにするほど気に入っている
13枚目のAwardをとった「A swarm of words with nowhere to go spills out as a sigh」は、我ながら「良い写真、素敵な写真」だと思っているので、衝動的にTシャツを作ってみました。
以下は、モデルである<知人女性A>本人の着用画像です。

本人のお顔と同じサイズでプリント

これまで撮ってきたロケ地やスタジオを羅列し、
ツアーTシャツ風にデザイン
Tシャツを作ったことに深い意味はなく、強いていえば、<知人女性A>撮り始めたのは2025年5月からだったので、モデルを依頼するようになってから1年経った記念(?)、というところでしょうか。
この屁理屈は、ライブツアー風のバックデザインを考えていた際に思いつきました。<知人女性A>と1年間で撮影したロケーションを、アーティストやバンドのライブツアーTシャツのように並べてみました。
フロントは、そのまま写真だけをプリントしても芸(?)がないので、写真を邪魔しないように、写真のタイトルとアカウント名を入れてあります(最近はこのフォントが気に入っている)。
デザインテーマは「フェス会場で着ても違和感がない」Tシャツです。バックがツアーTシャツ風だから、違和感はない(はず)!
この記事を読んでいただいている方で、「Tシャツ欲しい! 買いたい!」という方がいらっしゃれば、noteのメッセージやInstagramからDMを送ってください! 街中やフェス会場で、このTシャツを着ている方と出会ったら、昼間でもビール奢ります! そして、リアルな知人友人でこの記事を読んだやつは、何も言わずに買ってくれたまえ。
↓この写真でTシャツを作ったことは個別の記事でも書きました
■ Awardをとった3枚の写真は、Awardをとるまでの発狂&悶絶具合が違う
撮影直後の現像1stテイクからは、Awardは1枚しかとれなかったと書きましたが、「通りそうになくても、私自身が気に入っている写真を通すゲーム」といっておきながら、発狂&悶絶しつつカラーグレーディングを繰り返しました。
Awardをとった3枚の写真の中でも、Awardをとるまでの発狂&悶絶回数や度合いはそれぞれ異なるので、ここではその違いを紹介します。
・12枚目のAward:
「Is it the feeling of pity that makes me feel so restless?」
→現像1stテイクがAward
・13枚目のAward:
「A swarm of words with nowhere to go spills out as a sigh」
→現像5thテイクがAward
・14枚目のAward:
「The dream of the butterfly's tears (2) 」
→現像7thテイクがAward
特に、14枚目のAward:「The dream of the butterfly's tears (2) 」に関しては、カラーグレーディングのブラッシュアップだけでなく、トリミングや水平調整も7回繰り返しました。私は原則的に「垂直水平はガチガチに合わせたいマン」なので、毎回ビタっと合わせているつもりなのですが、カラーグレーディングをやり直そうとすると、何故か水平が合っていない気がしてしまい、微調整を繰り返しました。
Award作品の個別紹介記事には、このあたりの葛藤や、7枚の画像の比較まで掲載しています。ぜひこちらも併せてご覧ください。
とくに、この写真は「セルフオマージュ」というコンセプトで撮ったものなのですが、元ネタの写真も「Award」をとっていたので、この写真も「Award」がとれたことにほっとしています。
↓こちらがセルフオマージュの元ネタ写真です
■ 「写真は1枚で成立させたい」と考えているのは、「1枚の写真から物語を駆動させたい」から
上記の、写真によって現像のテイクが異なるハナシに通ずることなので、ここで明記しておきますが、私は「写真は1枚で成立させたい」と考えています。だからこそ、同じロケーションで撮った写真でも、現像のテイクが進み、カラーグレーディングの方向性が変わっても、その写真に合ってさえいれば問題ないのです。
「写真集を作る」となった場合は変わってくる可能性もありますが(現在構想中の写真集は現行のスタイルのままで問題ないですが)、現時点では組み写真で表現したいわけでもないので、手元足元だけのカットや心象風景を代弁するような抽象的なカットと組み合わせるつもりもありません。
これは、私が映像屋だからだと思います。映像というジャンルにおいては、そういうカットをインサートする手法は一般的です。しかし、せっかく1枚で成立させることができるメディアでありアートとしての「写真」を楽しんでいるのですから、私は「写真は1枚で成立させる」ことを目指しています。
そのため、同名Instagramアカウントでは、写真は原則的に1枚ずつアップしています。仕上げた写真は全部お気に入りなので、「スワイプしないと見えないなんてもったいない!」 ので。
さらに言えば、私にとって「1枚で成立させる写真」とは、「1枚の写真から物語を駆動させることができる」ことと同義語だと考えています。
「この写真であれば、物語を綴ることができる」と私自身が思えることが、写真を撮り、選び、仕上げ、アウトプットする際の最低条件にしています。
だからこそ<知人女性A>を撮るときは、「ポートレートにありがちな大袈裟なポーズはしない/させない」という指示を出しています。私には、大袈裟なポーズをしてる女性の写真から、物語を紡ぐことはできないからです。
もちろん、これは私なりのルールですので、「大袈裟なポーズのポートレート写真」を成立させるロジックがあれば問題ないと思いますし、そういう写真を否定するわけでもありません。
実際に、2025年12月にはじめてモデルを依頼した知人女性を撮ったときには、上記の考えによって「大袈裟なポーズはしない/させない」というディレクションで撮りましたが、「次にこの方をモデルに起用する場合は大袈裟なポーズで撮っても絵になるのかもしれない」と考えたこともありました。ただ、私の中でロジックが成立しなかった(=写真から物語を綴る自信がなかった)ので、2回目の撮影は実施しませんでした(もちろん、それだけが2回目の撮影をしない理由ではありませんが)。
■ Instagramのアカウントはこちら
Instagramでも、同じ「Resonance Portrait Project」名義で作例を紹介しています。ぜひご覧ください。原則的に、写真は1枚ずつアップしています。
https://www.instagram.com/resonance_portrait/
■ 毎回新しいチャレンジが必要になってくる理由は、「物語の源泉を枯渇させないため」
前記事で、<知人女性A>を「フルサイズカメラでがっつり撮る」際には、毎回新しいチャレンジに取り組むことを自分自身に課していると書きました。
↓前記事:突然襲われたある悲劇を乗り越えて書き上げた悲痛な叫び(大袈裟)のような記事
この記事を書いた際には、記事のメインテーマである「突然襲われたある悲劇」から話がズレるので、あえてチャレンジが必要な理由は書きませんでしたが、その理由は「物語の源泉を枯渇させないため」なのです。
綺麗な風景を背景に素敵な女性を撮ることをただただ繰り返していたら、撮影技術はあがるのかもしれませんが、「写真から紡ぐ物語の源泉が枯渇してしまう」気がしています。
撮影そのものに、常に新しいチャレンジを取り入れることは、私の中の「物語の源泉を枯らさず、そして、ストーリーテリング機能を強化し続ける」ために必要なのです。
新しいチャレンジといっても大袈裟なものではありません。引用した部分にも書いているように、「大小問わず」なんでも良いことにしています。新しいレンズや周辺機材を買ったのであれば。それを使うことは新しいチャレンジですし、撮影テーマへのアプローチ方法を変えてみることも新しいチャレンジの一部です。
撮影時に新しいチャレンジをすることで、少なからずアウトプットされる写真の質も新しくなりますので、「新しいチャレンジによって獲得した新しい視線によって生まれた写真から紡がれる物語も新しい視線を獲得できる」というわけです。
これはあくまで<知人女性A>を「フルサイズカメラでがっつり撮る」際にだけ私自身に課したルールであり、「別の用事のついでにiPhoneでさくっと撮る」ときは「Slice of life」 のつもりなので、この要件には当てはめてはいません。
これは私がプロのカメラマン/フォトグラファーを目指すことに対して急いでいるわけではないからだと自己認識しています。言い換えれば、撮影の経験値をとにかく増やしたい、というわけではないのです。増えた方が良いには良いのですが、現時点の私にとっては、ただ撮影の場数を増やすのではなく、「撮って、仕上げて、思考する」というプロセスが大事なのです(そもそも、「1枚の写真から物語を綴る」という屁理屈を言わなければたくさん撮った方が良いに決まっている)。
■ 写真のタイトルについて
相変わらず、写真のタイトルでは何の説明もしていませんし、何を言っているのか分からないと思います。分かってもらおうとも思っていませんけど。
<301-400枚>の投稿のうち、3枚のAward写真のタイトルは以下の通りです。
12枚目のAward:
「Is it the feeling of pity that makes me feel so restless?」
→もどかしく感じるのは、憐憫という感情のせいなのか?
※「憐憫」というワードを使うことを決めてから、前後を埋めていく方法でタイトルを決めました
13枚目のAward:
「A swarm of words with nowhere to go spills out as a sigh」
→行き場を無くした言葉の群れが、ため息となって溢れ出す
※我ながら、良いタイトルだと思っています! 珍しく(?)写真とタイトルが合っていると自画自賛しています。
14枚目のAward:
「The dream of the butterfly's tears (2) 」
→蝶が流す涙が見る夢 (2)
※これも我ながら気に入っているタイトルです。セルフオマージュした写真なので、元の写真と同じタイトルに(2)をつけました。No.2やver.2、Mk.2、Level 2(孤狼の血スタイル)もしくは、Second Edition、などにはせず、 (2)としたのは深い深い意味(?)がありますので、個別紹介記事をご覧ください。
タイトルについては、「総括その2」の記事中で以下のように書きました。
こうしてAwardをとった写真のタイトルだけ並べてみると、全てのタイトルが知人の指摘の通り、<言葉><感情><時間>について語っていることがわかります。
この3つのワードを使ってタイトルを付けようとしている訳ではなく、あくまで降りてくるわけなのですが、言われてみれば確かに、普段の私の興味そのものがこの3点に集約されている気がします。降りてくるタイトルもこの傾向からは逃れられないということでしょうか?
そして、「写真につけるタイトル」という思いがけない角度から、私の趣味嗜好が可視化されるとは予想外の発見であり、恥ずかしさもあったりします。
上記を踏まえて、前述した3つの写真タイトルを見てみると、やはり<言葉><感情><時間>について語っていることがわかります。
ただ、「主語ははっきりさせたくない」と考えているため、誰にとっての<言葉><感情><時間>なのか、一読しただけではわからないようにしているつもりです。
撮影者である私なのか、被写体であるモデルなのか、全く別の第三者か、写真を見る閲覧者か。それとも、もっと大きな存在が主語なのか。写真を見た方に感じていただきたいと考えています。
■ タイトルの傾向は、紹介してきた書籍にも関連していた
ポートレート写真アカウントでありながら、noteの記事中で紹介してきた書籍は、カメラや写真関連ではなく、スタジオ撮影時に感じた「脳がギュンギュンして、時間がゆっくり流れる感覚になり、さらに目がバキバキになって、ヒリヒリとした緊張感がある撮影をしている」ことを説明するための補足情報として紹介した私の愛読書でした。
よく考えてみれば、この書籍たちも前述したタイトルのキーワードである<言葉><感情><時間>と共通したテーマを持っていました。やはり、この3つのワードから私は逃れられないようです。
という訳で、ここでも皆さんにぜひ読んで欲しい愛読書のリンクを貼っておきます。
↓私は3歳ぐらいから「時間という不条理なものって何なの?」と考えてきたタイプなので、こんなタイトルだったら読まざるをえません。ただし、著者の理論物理学者カルロ・ロヴェッリのせいではなく、翻訳の問題だと思いますが、ジョークや例え話が日本人には苦痛になるほどしつこいです。
↓スタジオで撮影した写真を紹介する記事を書くと、毎回のように、ギュンギュンしてバキバキになってヒリヒリする、と擬音が多くなってしまうので、「オノマトペ」の本質に通じるものが、あるような、ないような、気がしなくもなくもないので、撮影のたびにこの本を思い出します。
↓ついでにもう一冊。こちらだけ小説作品です。チンパンジーの言語解析をきっかけに、のちに「京都ライオット」と呼ばれる集団暴動事件が起こる物語です。物語中盤まで平穏な描写が続いていたのですが、突然暴動がはじまる描写を読んだ際には、「あぁアァ,,,xx,,XX,,,!!!」と声が出てしまったほどです。後半はこれでもかと暴力描写が続きます! 京都が舞台なのですが、たまたま京都旅行した直後に読んだことで、物語に登場する地名について、距離感を含めて明確なイメージを持って読むことができました。これも「言語」と「感情」の関連書籍ということで。
■ 写真だけでなく小説でも転がり出すために、TALESにて小説を発表しています
本格的なポートレート撮影だけでなく、iPhoneで撮ったラフな日常写真もSNSで発表することで、「どこかに転がり出すきっかけになるかもしれない」という思いを持って公開することにしたわけですが、この思いと同じように、noteの姉妹サイト「TALES」にて、幕末〜戊辰戦争を題材にした歴史小説「闇溜まり」を発表することにしました。
創作物は誰かの目に触れるようにしなければ、どこにも転がり出さないので。
この発表をきっかけに、写真と小説のどちらもどこにどうやって転がってもいいように、私自身もウォーミングアップをはじめました。いつでも転がり出す準備は整いつつあります。
ぜひ、以下のリンクより読んでみてください。
↓TALESにて発表している歴史小説はこちらから
■ モデルについて
これまでの総括記事では、モデル別の投稿枚数や、Award&Publish数を紹介してきました。「1X」に投稿してきたのは、主に私が定期的に撮っている4人の知人女性をモデルに起用した写真ばかりでしたので、4人のモデル別に投稿枚数や打率などの数値、代表的な写真などを紹介してきたわけですが、今回の<301-400枚>ではモデル別の投稿枚数について偏りが激しくなってしまい、4人のうち2人の写真しか投稿していません。
<301-400枚>を投稿している期間である、2026年4月上旬〜2026年7月上旬の期間に「フルサイズカメラでがっつり撮影」は2回しか実施できなかったため、新作写真が少なかったせいでもあるのですが、新作だけでなく、過去のお気に入り写真をブラッシュアップしてきた写真を含めても、2人のモデルの写真だけしか投稿していなかったのです。
あまりにも撮影回数が偏ってきたため、撮り続けている4人の知人女性のうちの2人から「他のモデルも撮ってみれば?」と言われたので、以下の記事を書きましたが、撮影回数だけでなく、「1X」への投稿という点でも偏っているようです。
↓この偏りをどうやって是正していくべきか、という私自身の慟哭のような、悲痛な叫びのような、葛藤を描いた記事:この記事を読んだ、という方から撮影依頼をたくさんいただきました。現在は本業が忙しく、スケジュール調整ができない状況ですが、ご連絡いただいた方には順次スケジュールや条件提示などのご連絡をさせていただきます。
というわけで、<301-400枚>の間に投稿した写真の2人のモデルについてご紹介します。
<モデル:知人女性A>
2025年5月から定期的にモデルを依頼しています。定期的に撮っている4人の知人女性の中では、撮影期間は一番短いのですが、現時点での撮影回数は一番多いので、自然と1X.comに投稿する写真の数も多くなりました。
先日公開した上記リンク先の記事で、<知人女性A>について箇条書きでまとめたので引用してみます。
<知人女性A>
・2025年5月から撮影を依頼している(現時点で撮影歴は約1年強)
・「フルサイズカメラでがっつり撮影」は1ヶ月に1回程度のペースで撮影しているが、さらに「別の用事のついでにiPhoneでさくっと撮影」は1ヶ月に3-4回程度のペースで撮影することもある(ペースはまちまち)
・がっつり撮るときは「カメラの前で何もしない/させない」というディレクションで撮っているが、変なポーズや表情はさせないだけで、顔の向きや目線、指先の位置など、私の指示に対して高い身体操作性で、高精度な反応をしてくれる。言い換えれば、自発的なポーズはひとつもないので、写真の結果や責任は全て私にある
・「iPhoneでさくっと撮影」しても、しばらくはどこにもアウトプットしていなかったが、「写真とは何か?」という至って普通の「深淵なる問い」、別名「底が丸見えの底なし沼」に落ちた結果、こうした写真もInstagramやnoteでアウトプットするようになった
・さくっと撮るときは「Slice of Life」のつもりで「ふんわりした笑顔」が撮りたいのだけど、撮れなくても構わない。なぜなら、<知人女性A>の「ふんわりした笑顔」は「シュレディンガーの猫」と同じで、撮るまで「ふんわり」なのか確定しないどころか、撮っても視座によって「ふんわり」は確定しないから
・「がっつり」と「さくっと」、どちらのタイプでも撮影しているため、4人の中では撮影期間は一番短いが、現時点の撮影回数は最も多い
・1X.comでAwardをとれた全14枚中7枚が<知人女性A>を撮った写真
<知人女性A:301-400枚/001-400枚>
投稿枚数:78/224
Award:3/7
Publish:30/97
Accept:25/50
前回の<201-300枚>でも、100枚のうち<知人女性A>だけで70枚投稿していますが、今回の<301-400枚>でも78枚も投稿していました。改めて数値だけ見ると恐ろしく偏っていますね。
<301-400枚>の投稿期間である2025年4月上旬〜2026年7月上旬(約3ヶ月強)では、<フルサイズカメラでがっつりポートレート撮影>の新規の撮影は2回しか実施できず、そのうちの1回は、某海岸で<知人女性A>を撮ったのですが、このときの写真たちは、我ながら「良い写真! 素敵!」と思える写真が多く、撮影時の段階で「Awardを大量にとってしまうわ!」と考えていたほどでした(実際に、撮影直後に書いた記事にもそう書いています)。
それなのに、現像1stテイクからはAwardは1枚だけしかとれなかったので、発狂&悶絶しながらブラッシュアップを繰り返していたら、<知人女性A>だけで78枚も投稿していたわけです。
ただ、「新作の写真」=「<最新の>お気に入り写真」ということなので、投稿数が増えるのは仕方がない!と割り切っています。
そして、引用した部分にも書いていますが、<知人女性A>を撮るときは、「写真の結果や責任は全て私にあるつもりで撮っています」ので、<知人女性A>を撮った写真でAwardがとれると、独学で積み上げてきたものが評価された気がするので、さらに嬉しかったりします。
というわけで、Awardをとった写真はさきほど紹介しましたので、ここでは、<301-400枚>で<知人女性A>を撮った写真の中から、Publishがとれた写真を4枚だけピックアップして紹介します。




この4枚もAwardをとった写真に負けず劣らず良い写真!(自画自賛!)
4枚ともAwardをとった3枚の写真と同日同ロケーションで撮った写真で、137と156は「SONY FE 24-70mm F2.8 GM II」、139と140は、オールドレンズの「ASAHI Super-Takumar 55mm F1.8(前期型)」で撮影しました。
最近は「Super-Takumar」の出番は少ないのですが、この日はAwardをとったセルフオマージュの「The dream of the butterfly's tears (2) 」を撮るために持参しました(セルフオマージュすることも、前述した撮影時の新しいチャレンジのひとつです)。
目的であった写真がAwardをとれたことで安心してはいますが、これらの写真もお気に入りではあるので、発狂&悶絶しながらすでに何度も投稿を繰り返しています。そして、Awardがとれるまで何度でも何度でも出すつもりです。
中古のオールドレンズである1963年製の「ASAHI Super-Takumar 55mm F1.8(前期型):約6,000円」と、ソニーの最高峰レンズである「SONY FE 24-70mm F2.8 GM II:約280,000円」を比較するなんてナンセンスだということは承知していますが、たまに「Super-Takumar」を使ってみると、当然ではありますが、「GMレンズ」とは肌の描写の質が全く異なるので、アクセント起用として楽しむようにしています。どちらにせよ、バキバキに肌修正のレタッチはするのですが。
<モデル:まきちゃん>
前回の<201-300枚>の投稿の中でとれた2枚のAwardは、どちらも<まきちゃん>を撮った写真でしたが、今回はAwardはとれませんでした。当然ながら、私の投稿数の偏りのせいなのですが。
先日公開した記事では、<まきちゃん>について以下のように紹介しました。
<まきちゃん>
・2024年11月から撮影を依頼している(現時点で撮影歴は約1年半強)
・原則的に「フルサイズカメラでがっつり撮影」するメインシリーズに起用
・当初は1-2ヶ月に1回撮影するペースだったが、最近は3-4ヶ月に1回撮影するペースになってきた
・4人の中では唯一、被写体活動を趣味としており、ポーズやアングルなどの研究に余念がなく、撮影時は、互いにディスカッションしながら撮るスタイル
・「可愛いワタシをさらに可愛く撮れ」と言われ続けているが、私の写真では満足していらっしゃらないご様子(私への叱咤激励よね?)
・<まきちゃん>を撮るときの試行錯誤や思考が、撮影時の瞬発力や反射神経を研ぎ澄ます結果になった自覚があるので、ポートレートフォトグラファーとしての「引き出しの数」ではなく、「引き出しのカタチそのもの」を創ってもらった感覚がある
・1X.comで初めてAwardをとれた写真は<まきちゃん>を撮った写真だった
・1X.comでAwardをとれた全14枚のうち、7枚が<まきちゃん>を撮った写真
・はじめて写真展に参加した際は、<まきちゃん>の写真を展示した(1Xで初めてAwardをとれた写真で、いまだに私の代表作だと考えている)
<まきちゃん:301-400枚/001-400枚>
投稿枚数:14/127
Award:0/7
Publish:5/45
Accept:5/18
ここでは、<301-400枚>の中でとれた4枚のPublish写真を紹介します。




4枚とも新作ではなく、過去の写真のブラッシュアップです。そして、151と159は同じタイトルの写真ですが、微妙にカラーグレーディングを変えてあります。
1Xは、「通りそうになくても、私自身が気に入っている写真を通すゲーム」として楽しんでいますので、お気に入りの写真は、こうして繰り返し投稿している写真が多いのです。
↓お気に入りの写真は、Awardをとるまでしつこく粘るのだ、という決意表明のような記事
↓<まきちゃん>との直近の撮影は2026年4月でしたが、このとき撮った写真は1枚も「1X」に出してないです・・・。なんでだろ?
↓上記と同日、オールドレンズの「ASAHI Super-Takumar 55mm F1.8(前期型)」で撮った写真をまとめた記事。こっちも出してないわ・・・。なんでや?
今回紹介した<知人女性A>と<まきちゃん>が、私にとって最も撮影しているモデルになりますが、この2人について友人と問答した件がとても示唆深かったので別の記事を書いたことがあります。
普段とは文体を変えて、「一人称会話劇」にしてみたのですが、なぜか、フォロワーではなく、更にカメラ系アカウントでもない方から、多くの「いいね」をいただけました。私の方はいつでも準備ができていますので、ご連絡、お待ちしております!
↓前半記事では、友人との何気ない会話が、私がポートレートを撮っているモデルの話から、女性グループアイドル、量産型女子、ガンダムに登場するザクの個性、富野由悠季氏、戦争におけるインフラなど、様々な脱線を繰り返しながら、私の小説執筆時における「コンテクストのリテラシー問題」について連想するハナシ:テーマになったモデルは<まきちゃん>です
↓後半は、なぜ私がポートレート写真を撮り、そして小説を書くのか、誰にも言っていなかった「理由」を友人にいとも簡単に見抜かれ、それは「だいたいそんなもん」と軽く流されるハナシ:テーマになったモデルは<知人女性A>です
■ 最近はメンタルコンディションが悪すぎる
現時点での写真への向き合い方という意味では、最後にこの件も書かないわけにはいきません。
モデル紹介の流れで、私が約2年以上定期的に撮り続けている<なのちゃん>についてご紹介します。
先日アップした「定期的に撮影しているモデルが4人しかいない問題:新しいモデル探しや撮影会への参加を模索する(気が本当にあるのか自問自答する)」という記事の中では、以下のように紹介しました。
<なのちゃん>
・2024年5月から撮影を依頼している(現時点で撮影歴は約2年強)
・別の用事のついでにさくっと数枚撮影した場合、noteで「番外編」というフォーマットで記事化するようになったのは、<なのちゃん>と別の用事で会うことが多かったから考えた仕様だったりする(当時は、別の用事で会う際にも、常にSONY FX3とFE 24-105mmを持参する、という狂った行動をとっていた)
・<なのちゃん>は、某競技で、ものすごい実績を残している、ウルトラスーパーハイパーアスリートでもあるので、その点においては尊敬しかない
・最近は「別の用事のついでにiPhoneでさくっと撮影」する番外編に起用してばかりで、1年以上フルサイズカメラで撮っていない
・2026年4月は、毎週のように「別の用事のついでにiPhoneでさくっと撮影」をしていたが、別の用事や撮影の頻度はかなりムラがあり、数ヶ月空いてしまうこともある
・私が外部要因で心理的ダメージを受け、落ち込んでいるとき、<なのちゃん>を撮ることでリフレッシュ&回復できることが多い(本人にその気はないと思うけど)
引用部分の最後で少し触れていますが、私のメンタルコンディションはいくつかの事象によってダウン気味なのですが、そういうときには<なのちゃん>を「別の用事のついでにiPhoneでさくっと撮影」することが、私のメンタルを少し回復させてくれることに気付きました。
フルサイズカメラでがっつりポートレートを撮るときは、事前に香盤を組んで撮影するため、かなり前から準備していますが、撮影がメインではない「別の用事」で会うタイミングは事前に決めているわけではありません。しかし、不思議とメンタルがダメージを受けたばかりのタイミングで<なのちゃん>と会う機会が発生することが多く、毎回のように寄り添って、私を回復させてくれる<なのちゃん>には本当に感謝しています(本人にそのつもりはないと思いますが)。
私の生業は映像プロデューサーなのですが、「別の用事のついでにさくっと撮影」するだけでも、<なのちゃん>を撮って、仕上げ、思考することが、こんなに私を癒してくれるなんて、少し前まで私自身も想像すらしていませんでした。
最近は、<なのちゃん>を「フルサイズカメラでがっつり」とは撮っていないので、1Xに投稿する写真は過去の写真ばかりとなってしまい、結果的に少なくなっていますが、またタイミングをみて、がっつりしたポートレートを撮りたいと考えています。
↓2026年の春以降は、常にダメージを負った状態でしか<なのちゃん>に会っていないし、そのことばかり書いている気がする。いつも回復させてくれてありがとう!
■ 最近のカラーグレーディングの研究について(途中報告)
最近は、以下のような方向性のカラーグレーディングの研究をしています。
コントラストと明瞭度をコントロールしつつ、マスクを数枚重ねてさらに部分的に明瞭度と光量を調整し、全体的にミストフィルターのような効果を狙って「ほわほわ」させながら、お顔の目元はきっちりと描写するイメージです。
肌レタッチはバキバキにやったうえでこの効果を重ねているので、お肌は「陶器のような滑らかさ」が出るようにしてあります。そこに、頬だけは赤みを強調して、陶器のようでありながら「血色が良い若々しさ」が出るようにしているつもりです。







「やりすぎ」「ナチュラルさがない」などの批判は受け付けていません(そんなもん、わかってやってますわよ)。あくまで、この方向性のカラーグレーディングは研究途中であり、これが正解でゴールだなんて考えているわけではないです。この方向性では、まだAwardはとれていませんし。ただ、カラーグレーディングを試行錯誤しながら思考することが、楽しくて仕方がないのです。
■ 最後に
【総括その4】「1X.com」挑戦の記録:400枚投稿した結果(1Xだけでなく、現時点での写真への向き合い方の総括)をご覧いただき、ありがとうございます。
400枚投稿の総括のつもりが、写真への向き合い方そのものを総括してしまう記事になりました。
とりあえず、500枚投稿を終えるまでは「1X」は続けるつもりでいますが、今回かなり吐き出してしまったので、【総括その5】で書くことがなくなってしまいそうで恐ろしいです。その分、記事冒頭に書いたように、この記事にバズってもらう必要があるのです!
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