同じモデルを1年間撮り続けてきたことで得た、「確定しない視座」と「あの猫と同じ」という境地への周囲の反応について
■ 前回記事の周囲の反応について、まとめてみようかと
映像制作会社の代表兼プロデューサーが、2024年4月に自社の設備投資としてシネマラインであるSONY FX3やレンズ、その他周辺機材を購入したところ、なぜか「ポートレート<写真>撮影欲」が滾ってしまい、この「滾る感情」を吐き出すために、ポートレート作例をアップしていくシリーズ、、、、
ではなく、今回の記事では、前回記事「滾る感情を吐き出す(ポートレート撮影 作例の紹介)番外編その34@某繁華街」を読んでくれた周囲の反応が興味深かったので、このことについて書き綴ってみたいと思います。
↓前回記事はこちら:<知人女性A>の「ふんわりした笑顔」は、「あの猫」と同じことが証明された画期的な発見について(あの猫については後述します)

「あの猫」でもある
(番外編その34に掲載)
■ モデルの<知人女性A>について
<知人女性A>は、モデルや被写体活動をしているわけではない全くの素人なので、「カメラの前で笑顔を作ったり変なポーズはしなくてよい」「むしろ何もしなくてよい」「ただ立っているだけで良い」というディレクションで撮影してきました。
「フルサイズカメラでがっつりと撮る」場合は、撮影会モデルにありがちな「日常的ではない変なポーズはさせない」というだけで、顔や身体の角度、手や足の位置、唇の開き具合、そして目線の位置など、とても細かく指示を出しています。例えば「半歩右に移動、顔を左に5度傾けて、左肩を反時計回りで10度回転、目線の位置は10センチ下、唇は5ミリ開いて」というような指示です。
そして、「別の用事のついでにiPhoneでさくっと撮る」場合は、「Slice of Life=ありふれた日常を描く」のつもりで撮影しています。歩いているときや話しているとき、そして笑っているときなどの<知人女性A>の自然な姿を撮りたいわけなのですが、その中でも、特に<知人女性A>の特徴である(と私が考えている)、「ふんわりした笑顔」を撮りたいと考えていました。なぜなら、<知人女性A>はいつも「ふんわり笑っている」のだから、それを撮ることが、私から見た<知人女性A>の「Slice of Life」だからです。
どちらの撮影スタイルの場合も、私のフォトグラファーとしての技術だけでなく、撮影に至るまでの前後のディレクションやプロデュース、そしてプロジェクトの進行管理までトータルで試されることになり、とても難易度が高く、それゆえに「何度でも撮りたくなる(≒滾る感情を刺激する)」モデルなのです。

iPhoneでこのアングルから撮っているけど、
この写真だけフルサイズカメラで撮った
これは良い「ふんわり」
(番外編その26に掲載)
■ 前回記事で提唱した、「<知人女性A>のふんわりした笑顔は、どこにでもあり、どこにもないので、観測するまで生死が確定しないあの猫と同じ」説をざっくりまとめてみる
前回の記事にて、「<知人女性A>のふんわりした笑顔は、どこにでもあり、どこにもないので、観測するまで生死が確定しないあの猫と同じ」という説を提唱(大袈裟)しました。
改めて、この説を提唱するに至った経緯をざっくりとまとめてみます。
<知人女性A>とは、2025年5月から約1年間、月1回のペースで、ロケ、スタジオ、室内など様々なシチュエーションでポートレート撮影をしてきました。
また、がっつり撮るポートレートだけでなく、撮影の合間や、月2-3回のペースで撮影以外の別の用事で会った際に、「Slice of Life」のつもりでiPhoneで<知人女性A>を撮り続けてきました。
iPhoneで撮った写真は、どこかに公開する意図はなく、さらに言えばあまり見返すことすらなく、どちらかといえば記録する感覚に近かったのですが、今年2026年1月ごろに「写真とは何か?」という至って普通の問い、別名「底が丸見えの底なし沼」に落ちてしまい、「フルサイズカメラでがっつり撮影した写真だけが写真ではないのだから、iPhoneで撮った写真さえも、noteやInstagramなどのSNSにアップしても良いのでは?」と考えるようになりました。何事もインプットしたらアウトプットするべき、「出口」があることが健康、というわけです。
しかし、その結果、<知人女性A>にiPhoneを向けると徐々に表情を作るようになり、特徴であったはずの「ふんわりした笑顔」が撮れなくなってきました。私はこの状況を憂うのではなく、「是非に及ばず©織田信長」という心境だったのです。
なぜなら、私はある出来事をきっかけにして、「視座によって何事も確定しない(連続性など存在しない)」、という概念を積極的に受け入れるようになってきたからです(この「ある出来事」についてはここでは説明しません)。
「視座によって何事も確定しない」ので、<知人女性A>の「ふんわりした笑顔」は「どこにでもあってどこにもない」、「いつでも撮れるしいつでも撮れない」と考えるようにしたわけです。
この「視座」という概念は「紀元前6世紀頃に生まれたもの」なのですが、いろいろ調べていくうちに、最先端科学である「量子力学」と驚くほど共通点があることがわかりました。これは片側だけでの意見ではなく、どちらの立場からも学者や識者が指摘しています。
ということは、<知人女性A>の「ふんわりした笑顔」は視座によって「どこにでもあってどこにもない」のであれば、「量子力学の思考実験」として有名な「シュレディンガーの猫」とも同じであるはずと考えたわけです。
「シュレディンガーの猫」を簡単に説明しますと、、、
量子力学における「重ね合わせ現象(観測するまでふたつの状態が同時に存在すること)=コペンハーゲン解釈」が不完全であることを指摘するために1935年に発表された思考実験です。
生死の確率が1/2の金属箱に猫を閉じ込めた場合、箱を開けるまで(観測するまで)、猫の生死が確定せず、猫は『生きている状態』と『死んでいる状態』が重なり合っている(両方が同時に存在している)、ことになります。
現実世界ではありえないことになってしまうので、重ね合わせ現象は成立しないのだと当時の量子力学の理論に矛盾があることを指摘するために考案されました。
しかし、現在では量子コンピュータの発展により「重ね合わせ」現象そのものは実証されています。
上記のような「屁理屈」を直近のnote記事に何回か書いていたのですが、「滾る感情を吐き出す(ポートレート撮影 作例の紹介)番外編その33@某繁華街」の記事を読んだ、モデル本人である<知人女性A>からこんなことを言われたのです。
「今回は、ふんわりした笑顔が多かったな(少し意訳)」
上記の記事では、笑顔の写真ばかり選びましたが、撮影者である私の立場から見ると「ふんわりした笑顔」は1枚も写っていなかったのです。しかし、モデル本人の立場から見みると「ふんわりした笑顔」は多かっただなんて!
念の為に書いておきますと、この記事では本文やキャプションに「ふんわりした笑顔は撮れなかった」と明記してあるので、<知人女性A>は中身をしっかり読んでいないことがわかってしまいましたが、ここではあえて問題にはしません。
この<知人女性A>のコメントによって、上記の屁理屈である「観測するまで確定しない=撮るまでふんわりかどうか確定しない」どころか、「撮ったあとでも視座によって結果は異なる」ことや、そして、結局のところ、「この世の全ては、なにごとも確定しておらず、連続性など存在しないのだ」ということまでが、<知人女性A>の笑顔を撮り続けてきたことによって証明されてしまいました!
数多の学者が思考思索し、科学者が実験によって獲得してきた境地に、私は1年間<知人女性A>を撮り続けるという「実践」によって到達してしまった、というわけです。
私は、定期的に撮り続けている知人女性が全部で4名いて、他の3名は<知人女性A>よりも長い期間(それぞれ、2年、2年、1年半)撮っているのですが、期間の問題だけでなく、頻度という強度や深度の違いで、<知人女性A>の写真だけがこの境地に到達してしまいました。
■ 「<知人女性A>のふんわりした笑顔は、あの猫と同じ」説の周囲の評判
<知人女性A>のリアクションの結果、前記事で上記のようなことを大興奮して書き殴ったわけですが、この記事を読んだ周囲の友人知人仕事仲間クライアントから色々と感想(?)をもらったので、「周囲の評判」としてまとめてみます。また、それぞれに私のコメントをつけてみます(実際に会話した内容やLINEでのやりとりも含まれてます)。
ただのiPhoneで撮ったスナップ写真を「シュレディンガーの猫」と同じなのだ! と断定する文章構成力は、さすが屁理屈王やな。
→屁理屈王だと? けど、文章構成力を褒められるのは嬉しい。
あと、前記事では「あの猫」とだけ書いて、わざと「シュレディンガーの猫」とははっきりとは書いていなかったのだけど、ほとんどの知人友人が理解してくれたみたい。
みんな量子力学が好きなのね。
最近のnoteを読むと「視座」って頻繁に出てくるけど、これはアレのことだろ? 最近、傾倒しすぎでは? 少し休んだ方がいいよ。
→この友人は、「視座」という概念が、紀元前6世紀頃に生まれた概念であることや、なぜ私がそれを取り入れようとしているのか、理解した上で言ってくれています。
ご心配をお掛けしております!
noteやInstaのポートレートアカウントの読者やフォロワーの全員が「あの猫」で理解できるのかな?
あえて「シュレディンガーの猫」とは書いていないのだろうけど、最初に「量子力学の思考実験に登場する、シュレディンガーの猫」と書いた方が親切なのでは?
知らない人が読んだら「猫を生死の確率が50%の金属箱に入れるなんて残酷だ!」とか言われるかもよ。
→前述したように、こうやって感想を言ってくれる近しい友人知人の大部分は、「あの猫」の正体をわかってくれたようですが、確かにポートレートアカウントという「視座」で見れば、この友人の言う通りかもしれない。
というわけで、この記事では、経緯を説明するパートではわかりやすく書いてみたぜよ。
Instaやnoeに何度も登場する<知人女性A>が猫っぽいってこと?
→そんなこと一言も書いてないわ! おまえ、タイトルしか読んでないだろ? 本文をしっかり読め!
とはいえ、本文やキャプションを読んでなかった<知人女性A>のコメントにより、ここまで話が膨らんだので、貴殿の意見も受け入れようぞ。是非に及ばず。
歴史小説「闇溜まり」の更新が止まってるじゃん。「ふんわりは猫である」とか屁理屈を言っていないで、早く宮古湾海戦を書いてくれ。
→また屁理屈って言われた・・・。自覚はしているけど、第三者に言われたくはねぇのよ。
確かに「闇溜まり」の更新は遅れている。「ふんわりは猫」とか言ってる場合ではないのもわかっている。だけど、更新を再開しても、まだしばらくは池田屋事件の最中(あと数話分は暗闇での室内戦闘)なので、宮古湾海戦まではもうちょっと待って。
あの出来事によって、病んでることはわかるけど、もう解決したんでしょ? 視座とか猫とか言っていないで、前向きに生きろ。
→生きる!
みんな、優しいね。
ありがとう。

本人が「ふんわり」だと言っていたので、
「あの猫」と同じであることが証明された、
画期的な写真
(番外編その33に掲載)
■ 1X.comのギャラリーはこちら
■ Instagramのアカウントはこちら
Instagramでも、同じ「Resonance Portrait Project」名義で作例を紹介しています。ぜひご覧ください。
https://www.instagram.com/resonance_portrait/

この笑顔が撮りたいけど、撮れなくても構わない
(番外編その31に掲載)
■ 写真だけでなく小説でも転がり出すために、TALESにて小説を発表しています
本格的なポートレート撮影だけでなく、iPhoneで撮ったラフな日常写真もSNSで発表することで、「どこかに転がり出すきっかけになるかもしれない」という思いを持って公開することにしたわけですが、この思いと同じように、noteの姉妹サイト「TALES」にて、幕末〜戊辰戦争を題材にした歴史小説「闇溜まり」を発表することにしました。
創作物は誰かの目に触れるようにしなければ、どこにも転がり出さないので。
この発表をきっかけに、写真と小説のどちらもどこにどうやって転がってもいいように、私自身もウォーミングアップをはじめました。いつでも転がり出す準備は整いつつあります。
ぜひ、以下のリンクより読んでみてください。

でも、「あの猫」と同じだから、
本人が見たら違うと思うかもしれない
(番外編その28に掲載)
■ 使用機材紹介
・iPhone 17 pro
※「フルサイズカメラでがっつりと撮る」場合は、以下のような機材で撮っています
・Camera:SONY α7 V
・Lens:SONY FE 24-70mm F2.8 GM II
・CFExpressA:NEXTORAGE NX-A1PRO 160GB
・SDXC:SONY UHS-II TOUGH SF 512GB
・Strap:Peak Design SLIDE LITE
・Camera Bag:Manfrotto Advanced Active Backpack III
■ この記事に掲載している写真について
今回の記事は、過去の番外編で掲載した写真の再掲載です。
とくに、今年2026年4月以降にアップした番外編その25、26、28 、31、33、34から「ふんわりした笑顔」の写真をピックアップしました。
その30も上記期間内の番外編ですが、オールドレンズでがっつり海岸ロケ=Slice of Lifeではなく意図を持って撮っているため、今回は除外しました。
iPhoneで撮影した写真を、メインのシリーズと同じように、オリジナルで作ったプリセット「Resonance最高美肌(ずっと仮称だったけど、もうこの名前でいいかもしれない)」を当ててから、各写真に合わせてカラーグレーディング、光量調整、トリミング、バレもの消し、などなどの現像作業をしています。
写真によっては、お顔のパーツ単位でマスクを切って調整してあります。また、最近の私の中のブームである、頬の赤みを強調(場合によっては追加)するようなカラーグレーディングをしています。

この撮影をした日は、
わけあって1.5ヶ月ぶりの撮影だったので、
コミ障だから緊張した
撮った瞬間にちょっと声が出た1枚
(番外編その25に掲載)
■ 最後に
「滾る感情を吐き出す(ポートレート撮影 作例の紹介)番外編」をご覧いただき、ありがとうございます。
このアカウントでは、映像・デジタルコンテンツ制作会社の代表兼プロデューサー/プランナーが、自らポートレート撮影のカメラマンとしてクライアントワークを受注することを初期目標に設定し、新規事業化を目指すべく、ポートレート撮影の作例をあげていきますので、よろしくお願い致します。
そして、こちらのnoteと同じく、ポートレート撮影の作例をあげていくInstagram アカウントも開設しました。是非ご覧になってください。
https://www.instagram.com/resonance_portrait/
よろしくお願い致します。
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