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「ちゃんとしなきゃ」が増えるほど


こんにちは、森です。

少し前に、ある学生と話していたときのことです。

その子は、とても真面目で、しっかり準備もしていました。

面接の振り返りも丁寧で、
改善点もちゃんと考えている。

でも、

話している途中で、こんな言葉が出ました。

「ちゃんとしなきゃって思うほど、何を話せばいいか分からなくなるんです」

その言葉が、少し印象に残りました。


最近、ニュースやSNSを見ていても、

「失敗しないこと」

が前提になっている空気を感じます。

間違えないように。
変なことを言わないように。
ちゃんと見えるように。

もちろん、それ自体は悪いことではありません。

でも、

“ちゃんとしよう”が強くなりすぎると、

少しずつ、
その人らしさが見えなくなることがあります。

面接でも、そういう場面をよく見ます。

綺麗に答えようとするほど、
言葉が慎重になっていく。

正しいことを言おうとするほど、
会話が止まっていく。

でも本来、

人と人の会話って、
そんなに完璧なものではない気がしています。

少し迷ったり、
言い直したり、
考えながら話したり。

そういう部分の方が、
逆にその人が見えることもあります。


最近は、

「ちゃんとできているか」

より、

「ちゃんと伝わっているか」

の方が大事なのかもしれないな、と感じています。


頑張っている人ほど、
“整えること”に意識が向きます。

でも、

少しくらい不器用でも、

その人の考えや温度が見える言葉の方が、
最後は残るのかもしれません。


また来週。

森が日々の生活の中の気づきからお届けするエッセイ『森の一人語り』
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