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【HIROの現在地】熱量の裏側にある孤独と、1歳の息子が教えてくれた「原点のきらめき」【特別編】

おはようございます。月曜日の朝、静まり返った部屋でコーヒーを片手に、この文章を書いています。

ふと感じる、言いようのない孤独感。 いつもここで悩んでいる自分がいることを、今日は取り繕わず、ありのままに書き留めておきたいと思います。

この孤独感を抱えているのは、きっと私だけではないはずだ。そう信じながら、今の私の現在地を静かに綴ります。

序章:4か月の準備の果てに残ったもの

8月末、大きな研修を無事終えることができました。 そこに至るまでの約4か月間は、まさに途方もない準備の連続でした。何もないところからスタートし、講師の先生に直接お会いしに行くところから始まり、当日の司会原稿の作成からアンケートの集計に至るまで、文字通り神経を研ぎ澄ませていました。

3校合同での開催ということもあり、細かな調整の連続に冷や汗をかく毎日でした。そうして迎えた当日、約2時間の研修は無事に開催され、参加された約50名の先生方からも「学び多きひと時だった」と多くの温かい感想をいただきました。

「これでよかったんだ」 そう思えるはずでした。しかし、大きな山を登りきったあと、ふと胸の奥に言いようのない静けさが広がっているのを感じました。

これほどのエネルギーを注ぎ込み、寝食を忘れて向き合い続けた日々。いざそれが形になり、日常へと戻ったとき、自分の内側にある熱量と、外側の世界の流れとの間に、ふと一瞬の「距離感」のようなものを覚えてしまったのです。

共に歩む職場の仲間たちは皆、それぞれの持ち場で、それぞれの立場から子どもたちのために日々一生懸命汗を流しています。同じ教育現場に立つ者として、その誠実な姿を私は心から尊敬しています。

だからこそ、誰かの姿勢や対応に何かを求める気持ちは毛頭ありません。 何か特別な見返りや、過剰な賞賛がほしいわけでも決してないのです。みんながそれぞれの場所でベストを尽くしている、それは揺るぎない事実なのだから。

ただ……。 矢印の向きが違います。

問題は外側ではなく、完全に私自身の内側にあります。 私自身があまりにもその準備やプロセスに没入し、自分のキャパシティを超えるほど心血を注いでいたからこそ、大きなイベントが終わり、ふと日常の静けさに引き戻されたときの「自分の心身の燃え尽き感」や「エネルギーの急激な落差」に対して、不器用にもうまく折り合いがつけられず戸惑ってしまっているのです。

「私はそれほどまでに、この実践に自分のすべてを懸けていたのだろうか」 「走り続けたあと、ぽっかりと空いたこの余白とどう向き合えばいいのだろうか」

誰かを責めることなど何一つないからこそ、その矢印はすべて自分自身に向かい、ただ静かな問いだけが胸の奥で波打っていました。

第1章:生命力を燃やすほどに、深まる問い

この孤独感は、その日の夜に実施した「8分間の学びの発表」でも同じように押し寄せてきました。 前回の特別編でもお伝えした通り、寝る間も惜しんで資料構成を練り直し、何度も推敲を重ねて臨んだ舞台です。確かに手ごたえはありました。画面の向こうで前のめりになって聞いてくださる姿もありました。

ただ、それが終わってしまえば、もう終わり。 誰の、何の心に、自分の言葉や波動が通じたのかは分からないまま、時間はただ過ぎ去っていきます。

一つひとつのことに、命を削るように生命力を燃やす。汗をかき、心血を注げば注ぐほど……今の私は、少ししんどくなってしまっている。

一緒に価値を創造し、お互いの健闘を称え合える空気を創りたい。
そう願って走ってきたはずなのに、悩みは深まるばかりです。

「別に、こんなに汗をかかなくたって、もっと気楽に充実した人生を送っている人だってたくさんいるのに……」

「スマートに、要領よく生きられたなら、こんなにすり減ることもないのに……」

そんな弱音が、疲弊した頭の中をグルグルと回り始めます。 教員としての15年間、目の前の子どもたちのために、そして学校や同僚のためにと走ってきたアクセルを、ふと緩めたくなった瞬間でした。

第2章:1歳の息子が教えてくれた「原点のきらめき」

そんなモヤモヤと疲労感を抱えたまま迎えた日曜日、長女の空手の大会の応援に行きました。

試合の合間、1歳の次男を抱っこしながら大会会場の周辺を歩いていると、近くにあった自動販売機を見つけて「あれを押したい」と次男が催促してきました。

言われるがままにボタンを押してやると、ピカッと光り輝く。 その瞬間、次男の表情がパッとものすごくキラキラと輝き、「もう一度そのスイッチを押したい!」とさらに猛烈に催促してきます。他の方の迷惑にならないようにとその場を離れようとしましたが、本人は必死に抵抗し、もう一度ボタンを押したくて仕方のない様子です。

その後、エレベーターのボタンの前でも、先ほどと全く同じように「自分に押させてほしい」と猛烈な勢いで催促してきました。

その小さな背中と、輝く瞳を見ているとき、ふと雷に打たれたような感覚が走りました。

「あっ……これなんだな」

このボタンを押したら、一体どんなことが起こるんだろう? どんな景色が見えるんだろう? そんなワクワクを胸に、胸を高鳴らせながらその答えを待つ。

その「もう一度、もう一度押したい」という衝動と、湧き上がる好奇心。 それこそが、人間が本来持っている純粋な「前のめりな姿」そのものなのだと、1歳の息子が背中で教えてくれた気がしました。

第3章:どんよりとした現在地と、向き合う覚悟

自動販売機のボタンの前で目を輝かせる息子の姿を見たあと、ふと自分自身に問いかけてみました。

「今、私自身が目をきらきら輝かせて『あのボタンを押したい!』と思えているものは、本当にあるだろうか?」

「何か、知らず知らずのうちに疲れてしまって、自分の可能性にどこかで蓋をしてしまっていないか……?」

正直に言います。 いま、私の目の前は少しどんよりとしています。

「誰かに認められたいわけではない」と言いながら、心のどこかで承認を求めていた自分に気づき、そんな不格好な自分に嫌気がさしたりもします。

見えないもう一人の自分自身と必死に向き合ったり、あまりのしんどさに「もう向き合うのをやめたい」と目を背けたり。

自分の内側にあるもう一人の自分と対話するのだけでも、想像以上に体力を使います。

昨夜は、張り詰めていたものがほどけて、ふっと涙がこぼれました。

スマートでも、かっこよくもなくていい。 立派なリーダーを演じる必要なんてない。

これが、着飾らない、今の私のありのままの現在地です。

もう一度、自分の手でボタンを押す日まで

あの自動販売機のボタンの前に立つ我が子のように。 いつかまた、自分の手で「ワクワクする未来のボタン」を思い切り押せる日が来るまで。

泥の中でもがきながら、ゆっくりと呼吸を整えていきます。 すぐに元気になることはできなくてもいい。立ち止まる時間があったっていい。

今週、ひとりで孤独や疲れを感じているすべての仲間へ。
今はただ、無理をせず、カッコつけずに、一緒にこの重ための一歩をやり過ごしていきましょう。

明日からまた、それぞれの場所で。 不器用な私たちの、静かな戦いが始まります。

あとがき

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。

いつもは「明日からの授業の具体策」や「前向きな実践のノウハウ」をお届けしているこの場所で、今日は少し不格好で、少し弱音の混じった現在地を吐き出させていただきました。

学校現場で真面目に、熱量を持って走れば走るほど、周囲との温度差に戸惑ったり、自分の心身の擦り切れに気づいたりすることがあります。


「こんなに一途に向き合っているのに、ふと訪れる静けさに戸惑ってしまう」と、ふと孤独の闇に足を踏み入れてしまう夜があるのは、きっと私だけではないはずです。

だからこそ、綺麗ごとだけではなく、こうした「ままならなさ」や「疲れ切った本音」もまた、同じ現場で戦う誰かにとっての「一人じゃない」という灯火になればと思いました。

カッコよくなくてもいい。疲れたときは立ち止まって、1歳の息子の純粋なきらめきのように、自分の心が本当に動く瞬間をもう一度見つめ直せばいい。

また明日から、それぞれの日常が始まります。 完璧でなくていい。今日という日を、ただ丁寧に、あなたらしく生き抜いていきましょう。

HIRO

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