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シャドーイングの正しいやり方|失敗しない6ステップ


シャドーイングの正しいやり方は、いきなり音声を流して真似することではありません。

まず音源を聞く。
意味と音を確認する。
オーバーラッピングで口を慣らす。
そのあとで、音を追うシャドーイングに入る。

この順番が大切です。

シャドーイングは、ただ後ろから読む練習ではありません。
うまく言えること自体がゴールでもありません。

本来の目的は、聞こえた英語を音として捉え、その音を処理しながら、意味まで追える状態に近づけることです。

つまり、シャドーイングはリスニング力を上げるための練習です。

私は英語コーチングスクールで、これまで250名以上の受講生の学習を見てきました。
また、受講生のシャドーイング音声も3000回以上聞いてきました。

その中で感じるのは、シャドーイングがうまくいかない方の多くは、努力不足ではなく、手順がズレているということです。

特に多いのが、いきなり音源を流してシャドーイングを始めてしまうケースです。

この場合、

聞き取る
意味を理解する
口を動かす
音を真似する
スピードについていく

という作業を、一気に行うことになります。

かなり負荷が高いです。

その結果、

「全然ついていけない」
「口が回らない」
「意味が入ってこない」
「何回やっても効果が分からない」

と感じやすくなります。

ただ、これはシャドーイングに向いていないという意味ではありません。
手順が少しズレているだけのことも多いです。

そして、もう一つ注意したいのが、シャドーイングが音読や暗唱に変わってしまうことです。

英語をスムーズに言えていても、音源をあまり聞かずに、自分の記憶や自分のペースで読んでいるなら、シャドーイング本来の練習からはズレていきます。

シャドーイングの目的は、覚えた英文をきれいに言うことではありません。
聞こえた音を受けて、少し遅れて追うことです。

がむしゃらに回数を増やす前に、まずは順番を整える。
それだけで、シャドーイングはかなり崩れにくくなります。

シャドーイングのやり方|まず押さえる6ステップ

シャドーイングは、次の6ステップで進めると安定しやすいです。

  1. 音源を聞く

  2. スクリプトで意味と音を確認する

  3. オーバーラッピングで口を慣らす

  4. プロソディーシャドーイングで音を追う

  5. コンテンツシャドーイングで意味まで追う

  6. 録音してズレを確認する

この順番です。

いきなり4番から始める方が多いのですが、そこが崩れやすいポイントです。

シャドーイングは、本番の練習に入る前の準備がかなり大切です。
先に聞く。確認する。口を慣らす。そのあとでシャドーイングに入ります。

この順番があるだけで、かなりやりやすくなります。

これから初めて取り組む方で、最初の1週間に何をすればいいかまで具体的に知りたい場合は、こちらの記事の方が動きやすいと思います。

本記事では「正しいやり方の全体像」を整理します。
最初の1週間の実行プランは、こちらで詳しくまとめています。

シャドーイング初心者は何から始める?最初の7日間の進め方

シャドーイングとは?リスニング力を上げるための練習

シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、少し遅れて同じように発音する練習です。

目安としては、1語ほど遅れて追う感覚です。

音声とまったく同時に読むのではありません。
音源より先に言うのでもありません。

聞こえた音を受けて、少し遅れて出す。
この感覚が大切です。

シャドーイングという名前の通り、音声の「影」のようについていきます。

ただし、ここで大事なのは、シャドーイングの目的です。

シャドーイングは、上手に発音するためだけの練習ではありません。
もちろん、続ける中で発音やリズムがよくなることはあります。

ただ、中心にある目的はリスニングです。

英語が聞き取れない原因の一つは、文字で見れば分かる英語でも、音で聞くと別物のように感じることです。

単語同士がつながる。
弱く発音される。
音が落ちる。
知っている単語なのに、音では聞き取れない。

こうしたことはよくあります。

シャドーイングでは、その音の流れを自分の口でも追っていきます。
すると、英語の音のつながりやリズムに気づきやすくなります。

その結果、聞こえる音が少しずつ増えていきます。

シャドーイングと音読・暗唱・オーバーラッピングの違い

シャドーイングを始める前に、似ている練習との違いを整理しておきます。

ここが曖昧なまま進めると、シャドーイングをしているつもりでも、実際には音読や暗唱になってしまうことがあります。

音読は、文字を見て読む練習です。
自分のペースで英文を読むことができます。

暗唱は、覚えた英文を見ずに言う練習です。
英文を記憶して、それを再現します。

オーバーラッピングは、スクリプトを見ながら、音声と同時に読む練習です。
音声のリズムに合わせて、口を慣らすために使いやすい練習です。

シャドーイングは、スクリプトを見ずに、音声を聞きながら少し遅れて追う練習です。

つまり、シャドーイングでは「聞くこと」が中心になります。

ここを間違えると、リスニング練習としての効果がズレやすくなります。

たとえば、スクリプトを見ながら自分のペースで読んでいるなら、それは音読に近いです。
英文を覚えて、音源をあまり聞かずに言っているなら、それは暗唱に近いです。

どちらも悪い練習ではありません。
ただ、シャドーイングとは目的が違います。

シャドーイングの目的は、覚えた英文を発表することではありません。
聞こえた音を処理しながら、少し遅れて追うことです。

ここがズレると、たくさん練習しているのに、リスニング力の伸びを感じにくくなります。

「聞いているつもりで、記憶で押している」

この状態になっていないかは、かなり大事な確認ポイントです。

STEP1 シャドーイング前に音源を聞く

最初にやることは、音源を聞くことです。

ここでいきなり声を出す必要はありません。
まずは、どんな内容なのか、どれくらいの速さなのか、どこが聞き取りにくいのかを確認します。

この段階の目的は、完璧に聞き取ることではありません。

音と内容の輪郭をつかむことです。

「このあたりは聞き取れそう」
「ここは速い」
「この文は長い」
「この部分は音がつながっている」

このくらいの感覚で大丈夫です。

シャドーイングで崩れやすい方ほど、最初の音源確認を飛ばしてしまうことが多いです。

音をよく知らないまま、いきなり追いかけようとする。
すると、聞き取れないまま口だけ動かすことになります。

これではかなり大変です。

まずは音源を聞く。
ここが最初のステップです。

ディクテーションやマンブリングを挟んでもよい

音源を聞いたあと、すぐにスクリプトを見る前に、ディクテーションやマンブリングを挟んでも構いません。

どこが聞こえていなかったかをしっかり確認したい方は、短い範囲でディクテーションを入れると分かりやすいです。

聞こえた英語を書き取ってみると、自分がどの音を落としているのかが見えます。

ただし、毎回すべてを書き取る必要はありません。
時間もかかりますし、負担が大きくなりすぎることもあります。

テンポよく進めたい方は、マンブリングでも大丈夫です。

マンブリングは、聞こえた音を小さく、もごもごと真似するような練習です。
正確に発音するというより、どこが聞こえにくいかをざっくり確認するために使えます。

細かく確認したいならディクテーション。
テンポよく音の苦手を確認したいならマンブリング。

このように使い分けるとよいです。

ただし、どちらも必須ではありません。
基本は、音源を聞いて、次にスクリプト確認へ進めば大丈夫です。

STEP2 スクリプトで意味と音を確認する

次に、スクリプトを見て意味を確認します。

ここで大切なのは、英文の意味だけではありません。
音の変化も一緒に確認することです。

知らない単語がある。
文構造が分からない。
音では聞き取れなかったけれど、文字で見ると知っている単語だった。
単語同士がつながって、別の音のように聞こえていた。

こうした部分を確認します。

シャドーイングは、スクリプトを絶対に見てはいけない練習だと思っている方もいます。
しかし、最初からスクリプトを見ずに進めると、意味が分からないまま音だけを追うことになりやすいです。

それでは、かなり苦しくなります。

スクリプトを見ること自体は悪くありません。
むしろ、準備段階では必要です。

ただし、最終的にはスクリプトを見ないで音を追う必要があります。

大切なのは、「見るか見ないか」ではなく、見る場面と見ない場面を分けることです。

スクリプトで確認する段階では、意味と音のズレを整理する。
シャドーイングに入る段階では、スクリプトから目を離して音に集中する。

この切り替えが大切です。

スクリプトをどこまで見てよいか迷う方は、こちらで詳しく整理しています。

シャドーイングでスクリプトは見てもいい?見る場面と見ない場面を解説

STEP3 オーバーラッピングで口を慣らす

スクリプトで意味と音を確認したら、次はオーバーラッピングです。

オーバーラッピングは、スクリプトを見ながら、音声と同時に読む練習です。

シャドーイングの前の助走のようなものです。

いきなりスクリプトを見ずに音だけを追うと、口がついていかないことがあります。
特に初心者の方や、音源が少し速いと感じる方は、ここで崩れやすいです。

オーバーラッピングを挟むと、英語のリズムに口を慣らすことができます。

どこで音がつながるのか。
どこが弱く読まれるのか。
どこで息を入れるのか。
どの単語が言いにくいのか。

こうしたことを確認しながら、音声と一緒に読んでいきます。

この段階では、まだシャドーイングではありません。

スクリプトを見ながらで大丈夫です。
音声と同時で大丈夫です。

目的は、口を音の流れに慣らすことです。

実際に受講生のシャドーイングを聞いていても、オーバーラッピングを飛ばしている方は、口の動きが追いつかずに崩れやすいです。

逆に、オーバーラッピングで一度口を慣らしてからシャドーイングに入ると、同じ教材でもかなり安定しやすくなります。

オーバーラッピングとシャドーイングの違いが曖昧な方は、先にこちらを読むと、練習の順番を間違えにくくなります。

シャドーイングとオーバーラッピングの違いは?どっちがいい?目的別の選び方と順番を解説

STEP4 プロソディーシャドーイングで音を追う

オーバーラッピングで口が慣れてきたら、いよいよシャドーイングに入ります。

最初は、プロソディーシャドーイングです。

プロソディーシャドーイングでは、意味を完璧に追うよりも、まず音をなぞることを優先します。

英語のリズム。
強弱。
イントネーション。
音のつながり。
音の落ち方。

こうした音の特徴を追っていきます。

ここで大切なのは、音源より先に言わないことです。

先回りして言うのではなく、聞こえたものを受けて出す。
1語ほど遅れて追う感覚です。

シャドーイングが音読や暗唱にズレる方は、ここで音源より先に言っていることがあります。

何度も練習しているうちに、英文を覚えてしまう。
すると、音を聞く前に口が動きます。

一見スムーズに言えているように見えます。
しかし、聞こえた音を処理する練習にはなりにくいです。

シャドーイングでは、きれいに言えることよりも、聞いてから出すことが大切です。

うまく言えなくても構いません。
最初から完璧に再現しようとしなくて大丈夫です。

まずは、音を聞きながら追う感覚を作ります。

この段階で苦しすぎる場合は、まだシャドーイングに入る準備が整っていない可能性があります。

スクリプト確認に戻る。
オーバーラッピングに戻る。
音源を短く区切る。
教材や速度を調整する。

このように、前のステップに戻って大丈夫です。

シャドーイングは、前に進み続ける練習ではありません。
崩れたら戻る。
戻って整えてから、また進む。

この感覚が大切です。

STEP5 コンテンツシャドーイングで意味まで追う

音を追う感覚が少しできてきたら、次は意味まで追います。

これがコンテンツシャドーイングです。

プロソディーシャドーイングでは、音の再現を優先しました。
コンテンツシャドーイングでは、音を追いながら意味も一緒に追っていきます。

ただし、意味を追うといっても、日本語に一語ずつ訳すという意味ではありません。

英語を聞きながら、話の流れをつかむ。
誰が何をしているのかを追う。
前の内容と次の内容のつながりを感じる。

このような感覚です。

シャドーイングでリスニング力を上げたいなら、最終的にはここを目指します。

音だけを追っていても、意味がまったく入ってこない状態では、リスニングの練習としては不十分です。

一方で、最初から意味まで追おうとすると、負荷が高くなりすぎます。

だからこそ、順番が大切です。

まず音を聞く。
意味と音を確認する。
オーバーラッピングで口を慣らす。
プロソディーシャドーイングで音を追う。
そのあとで、意味まで追う。

この流れです。

コンテンツシャドーイングで意味が追えない場合は、能力が足りないというより、まだ前のステップが不安定なだけかもしれません。

音がうまく追えていない状態で意味まで追おうとすると、かなり難しくなります。
その場合は、プロソディーシャドーイングに戻って大丈夫です。

STEP6 シャドーイングを録音してズレを確認する

最後に、録音です。

録音の目的は、自分を責めることではありません。
自己流のズレを見つけることです。

シャドーイングは、自分ではできているつもりでも、実際に録音を聞くとズレていることがあります。

音が抜けている。
リズムが大きく違う。
語尾が消えている。
音源より先に言っている。
途中から暗唱になっている。
スピードについていくことだけに必死で、意味が入っていない。

こうしたことは、やっている最中にはなかなか気づけません。

実際に受講生の音声を聞いていると、「やっているつもり」と「正しくできている」の間には、かなり差があります。

だからこそ、録音は大切です。

ただし、毎回録音しなければいけないわけではありません。

毎回録音しようとすると、負担が重くなりすぎることがあります。
録音が面倒で、シャドーイング自体が続かなくなるなら本末転倒です。

録音は、仕上がり確認として使うくらいで大丈夫です。

たとえば、

ある程度練習したあとに録音する。
音源を切り替える前に録音する。
自分の感覚と実際のズレを確認したいときに録音する。

このような使い方で十分です。

録音をどの頻度で入れるか迷う方は、こちらの記事が参考になります。
本記事では「録音はズレを確認するためのもの」と押さえておけば大丈夫です。

シャドーイングは録音を毎回するべき?頻度の目安とおすすめのやり方

シャドーイングで効果が出ないNGなやり方

シャドーイングは、正しい順番で行えばかなり良い練習です。

ただし、やり方がズレると、頑張っているのに効果を感じにくくなります。

特に多いNGは、次のようなものです。

いきなりシャドーイングから始める。
意味確認をせずに音だけ追う。
スクリプトを見てはいけないと思い込む。
オーバーラッピングを飛ばす。
音源より先に言ってしまう。
自分のペースで読んでしまう。
何度もやるうちに暗唱になる。
難しすぎる教材で頑張りすぎる。
録音を毎回やろうとして負担が重くなる。

この中でも特に注意したいのは、音読化と暗唱化です。

スクリプトを見ながら、自分のペースで読んでいるなら、音読に近くなります。
音源を聞く前に、覚えた英文を言っているなら、暗唱に近くなります。

どちらも英語学習としては意味があります。
ただし、シャドーイング本来の目的とは少し違います。

シャドーイングは、聞こえた音を処理しながら追う練習です。
音源を聞いて、少し遅れて、音と意味を追っていく練習です。

そのため、音読化・暗唱化が強くなると、リスニング練習としての効果がズレやすくなります。

「スムーズに言えているのに、リスニングが伸びている感じがしない」

という場合は、このズレが起きている可能性があります。

もちろん、途中で英文を覚えてしまうこと自体は自然です。
何度も練習していれば、覚えてくるのは当然です。

大切なのは、覚えてきたあとも音源を聞いているかどうかです。

聞いてから出しているか。
音源のリズムに乗っているか。
自分のペースで読んでいないか。
音より先に言っていないか。

ここを確認してみてください。

やっているのに伸びないと感じる方は、シャドーイングそのものが意味ないのではなく、やり方が少しズレているだけかもしれません。

効果が出にくい人の共通点は、こちらの記事でも詳しく整理しています。

シャドーイングは意味ない?250名を見てわかった、効果が出にくい人の共通点

シャドーイングが難しい・ついていけないときの見直し方

シャドーイングがうまくいかないとき、大事なのは「もっと頑張る」だけではありません。

どこで崩れているのかを見て、戻る場所を変えることです。

全部を根性で解決しようとすると、かなり苦しくなります。

シャドーイングが難しいなら、原因を分けて見る

シャドーイングが難しいと感じる場合、原因は一つではありません。

教材が難しいのか。
回数が足りないのか。
速度が合っていないのか。
手順を飛ばしているのか。
意味理解が足りないのか。
音の確認が足りないのか。

分けて見る必要があります。

「難しい」と一言で言っても、実際にはいろいろな原因があります。

本記事では正しいやり方の全体像を整理していますが、難しさの原因を広く切り分けたい方は、こちらの記事の方が近いです。

シャドーイングが難しいと感じたら|できない原因と見直す順番を解説

シャドーイングでついていけないなら、速度・音・口を分ける

「音声についていけない」という悩みも多いです。

この場合も、原因を分けて考えた方がよいです。

音が聞き取れていないのか。
意味理解が追いついていないのか。
口が動いていないのか。
速度が速すぎるのか。

ここを分けずに、「自分はシャドーイングが苦手だ」と考えてしまうのはもったいないです。

特に、音は聞こえているのに口が追いつかない場合と、そもそも音が聞き取れていない場合では、戻る場所が違います。

ついていけない原因を詳しく見たい方は、こちらにまとめています。

シャドーイングでついていけない3つの理由|聞き取れない・言えないときの対処法

口が回らないなら、オーバーラッピングに戻る

口が回らない場合は、シャドーイングを続けるより、オーバーラッピングに戻った方がよいことがあります。

口が音の流れに慣れていない状態でシャドーイングをすると、聞く余裕がなくなります。

言うことに必死になる。
音源から遅れすぎる。
意味が入ってこない。
途中で止まる。

この状態になりやすいです。

口が回らないときは、いったんスクリプトを見ながら音声と同時に読む。
言いにくい部分だけ短く区切る。
その部分を何度かオーバーラッピングする。

それからシャドーイングに戻ります。

これだけでも、かなり楽になることがあります。

音源より先に言うなら、聞いてから出す意識に戻す

音源より先に言ってしまう場合は、聞く比重を上げます。

自分が言えるかどうかより、音源をちゃんと聞いているかを確認します。

シャドーイングは、覚えた英文を発表する練習ではありません。
聞こえた音を処理しながら追う練習です。

先回りして言っていると感じたら、少しスピードを落としても構いません。
あるいは、音源を短く区切ってもよいです。

大事なのは、聞いてから出すことです。

暗唱になるなら、音源を聞く比重を上げる

同じ音源を何度も練習していると、暗唱に近づくことがあります。

これは自然なことです。
何度も聞いて、何度も口に出していれば、ある程度覚えてきます。

ただ、完全に記憶で言っている状態になったら、シャドーイングとしてはズレやすいです。

その場合は、もう一度音源をよく聞きます。
音源のリズムに合わせます。
自分の記憶ではなく、聞こえた音に反応します。

暗唱できるくらい覚えたら、その音源を続けるか、切り替えるかを考えてもよいです。

同じ音源をいつまで続けるか迷う方は、こちらも参考になります。

シャドーイングは同じ音源をいつまで続けるべき?切り替える目安を解説

シャドーイングの速度が合わないなら調整する

1倍速で大きく崩れる場合は、気合いで続けるより、速度を調整した方がよいことがあります。

もちろん、最終的には自然な速度で聞けるようになることを目指したいです。

ただ、最初から速すぎる音源で無理をすると、聞くことも、言うことも、意味を追うことも崩れます。

その状態で回数だけ増やしても、練習の質は上がりにくいです。

速度を落とすことは、逃げではありません。
負荷を調整するための方法です。

ただし、落としすぎると自然な英語のリズムから離れることもあります。

速度調整の考え方は、こちらで詳しくまとめています。

シャドーイングは何倍速がいい?基本の考え方と速度調整の目安を解説

シャドーイングの回数で迷うなら、手順を整えてから考える

手順が分かったあとに迷いやすいのが、1つの音源を何回やるかです。

回数は大切です。
1回や2回だけでは、音の変化やリズムに慣れる前に終わってしまいます。

ただし、回数だけ増やせばよいわけでもありません。

音読化している。
暗唱になっている。
意味確認が足りていない。
口が回らないまま無理をしている。

この状態で回数だけ増やしても、シャドーイング本来の効果からはズレやすいです。

まずは手順を整える。
そのうえで回数を積む。

この順番が大切です。

回数の目安を詳しく知りたい方は、こちらにまとめています。

シャドーイングは何回やればいい?効果が出る回数と目安を解説

シャドーイングで大切なのは、頑張り方より順番

シャドーイングは、負荷の高い練習です。

音を聞く。
意味を理解する。
口を動かす。
リズムを真似する。
少し遅れて追う。
意味まで追う。

これを一気に行うので、難しく感じるのは自然です。

だからこそ、最初から完璧にやろうとしなくて大丈夫です。

大事なのは、正しい順番で負荷を分けることです。

音源を聞く。
スクリプトで意味と音を確認する。
オーバーラッピングで口を慣らす。
プロソディーシャドーイングで音を追う。
コンテンツシャドーイングで意味まで追う。
録音でズレを確認する。

この流れです。

シャドーイングでつまずく方を見ていると、才能や根性の問題ではなく、手順の問題であることが少なくありません。

いきなり本番に入ってしまう。
準備を飛ばしてしまう。
スクリプトを見ないまま頑張ってしまう。
オーバーラッピングを挟まず、口が慣れていないまま始めてしまう。
音源を聞かずに、記憶で言ってしまう。

こうした小さなズレが重なると、練習が苦しくなります。

反対に、順番を整えるだけで、同じ教材でもかなりやりやすくなることがあります。

まとめ|シャドーイングの正しいやり方は、順番を整えること

シャドーイングの正しいやり方は、いきなり音声を真似することではありません。

まず音源を聞く。
スクリプトで意味と音を確認する。
オーバーラッピングで口を慣らす。
プロソディーシャドーイングで音を追う。
コンテンツシャドーイングで意味まで追う。
録音でズレを確認する。

この6ステップで進めると、かなり崩れにくくなります。

シャドーイングは、ただ後ろから読む練習ではありません。
上手に言えること自体が目的でもありません。

聞こえた英語を音として捉え、意味まで追える状態に近づける。
そのためのリスニング練習です。

最初から完璧にできる必要はありません。

ついていけない日もあります。
口が回らないこともあります。
意味が入ってこないこともあります。
録音して、自分のズレに驚くこともあります。

それでも大丈夫です。

できないときは、能力を疑う前に、戻る場所を確認してみてください。

意味確認が足りないなら、スクリプトに戻る。
口が回らないなら、オーバーラッピングに戻る。
音源より先に言ってしまうなら、聞いてから出す意識に戻る。
難しすぎるなら、教材や速度を調整する。
効果が分からないなら、録音や回数を見直す。

シャドーイングは、頑張ればよいという練習ではありません。
順番を整えて、負荷を調整しながら進める練習です。

がむしゃらに回数を増やす前に、まずは順番を整える。

それだけで、シャドーイングはかなり変わります。

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