シャドーイングは同じ音源をいつまで続けるべき?切り替える目安を解説
シャドーイングをしていると、意外と迷うのがここです。
「この音源、まだ続けた方がいいのかな」
「そろそろ次に進んだ方がいいのかな」
「覚えてきたけど、このままでいいのかな」
ここは本当によく質問されます。
筋トレでも、同じ種目をずっと続ければ続けるほど伸びるわけではないですよね。
ある程度やったら別の種目に移したり、少し時間をあけてまた戻ったりします。
シャドーイングも少し似ています。
先に結論を言うと、同じ音源は最短で3日、長くても1週間くらいが目安です。
1日で終えるのは早すぎることが多いですし、逆に2週間、1か月と同じ音源に居続ける必要もあまりありません。
大切なのは、
「何回やったか」
よりも、
「今その音源に居続ける意味がまだあるか」
です。
回数の目安そのものは、
シャドーイングは何回やればいい?効果が出る回数と目安を解説
で詳しく書いています。
今回はそこではなく、続けるか、切り替えるかの判断に絞って書きます。
結論|シャドーイングの同じ音源は最短3日、長くても1週間が目安
まず結論です。
シャドーイングの同じ音源は、最短で3日、長くても1週間くらいで一区切りにするのがおすすめです。
短すぎると、まだ音も口も馴染んでいません。
でも、長すぎると、今度はその音源に居続けること自体が目的になってしまいやすいです。
特に、
「この1つを完璧にしてから次へ行かないと」
と考えすぎると、かえって全体の伸びが鈍くなることがあります。
現場で見ていても、1日で終える方と、何週間も同じ音源を続ける方のどちらもいます。
でも、どちらも少しもったいないことが多いです。
数日かけてしっかり馴染ませて、そのうえで区切って次に進む。
この流れが一番うまくいきやすいです。
シャドーイングで同じ音源を続けるべきか迷う人が多い理由
早く変えすぎるのも不安
同じ音源を早く変えすぎると、
「まだ浅いまま次に行ってしまっていないかな」
という不安が出ます。
これは自然です。
実際、数回やっただけで次へ進むと、まだ体に入る前に終わってしまうことがあります。
続けすぎるのも不安
一方で、続けすぎると
「これ、もう覚えているだけでは」
「同じものをやりすぎていないかな」
という不安も出てきます。
これもよく分かります。
実際、覚えてきたあとにどう考えるかは、かなり迷いやすいです。
このあたりは、
シャドーイングに暗記は必要?覚えてしまっても効果があるのか解説
でも近い話を書いています。
ただ、今回の話は「覚えたこと自体がいいか悪いか」ではなく、その音源にまだ居続けるべきかどうかです。
そこは少し分けて考えた方がすっきりします。
なぜ1日で終えるのはもったいないのか
1日だと練習回数が足りない
まずシンプルに、1日だと練習量が足りないことが多いです。
シャドーイングは、1回や2回で大きく変わる学習ではありません。
その日のうちに少しできるようになった感覚があっても、まだ口にも耳にも定着していないことが多いです。
その日の調子だけで判断しやすい
1日で切ってしまうと、その日の体調や集中力にかなり左右されます。
たまたまよくできた日なら、もう十分かなと思ってしまう。
逆に、たまたまうまくいかなかった日なら、自分には向いていないかもと思ってしまう。
でも、実際にはその1日だけでは分からないことが多いです。
数日あけると見えることが変わる
ここが意外と大きいです。
2日、3日と少し時間をかけると、見えることが変わります。
やっている最中は気づかなかった崩れに気づいたり、昨日は難しかったところが今日は急に言いやすくなったりします。
スポーツでも、やっているその場ではつかめなかった感覚が、少し時間を置いてから急に分かることがありますよね。
シャドーイングも似ています。
だから、1日で切るのは少し早いことが多いです。
なぜ長くても1週間で切り替えた方がいいのか
同じ音源にこだわりすぎると伸びが鈍りやすい
逆に、長く続けすぎるのもよくありません。
1つの音源を2週間、1か月と続けていると、完成度を上げているつもりで、実はその音源の中だけで停滞していることがあります。
特に、細かいところばかり気にして、全体の学習が止まってしまうのはもったいないです。
多くの英語に触れた方が実力につながりやすい
やはり、英語は多くの音声に触れた方が実力につながりやすいです。
料理でも、1つのレシピだけを何十回も作るより、何品か作った方が全体の感覚が育ちやすいですよね。
火加減、段取り、味の見方が、いろいろな料理の中で分かってきます。
シャドーイングも少し似ています。
1つをやり込みすぎるより、ある程度区切って次に進んだ方が、全体としての力は育ちやすいです。
シャドーイングの音源を変えてよいサイン
ある程度ついていけるようになった
まず分かりやすいのがこれです。
完璧ではなくても、前より明らかについていけるようになった。
以前ほど苦しくなくなった。
この感覚が出てきたら、次に進む候補です。
以前より完成度が上がった
最初の頃より、音の流れやつながり方が見えてきた。
口も前より回るようになった。
こういう変化が出ていれば、その音源で得るものはかなり取れています。
これ以上の気づきが出にくくなってきた
ここはかなり大事です。
やっていて、前のような新しい気づきが出なくなってきた。
ただ回している感じが強くなってきた。
この状態なら、そろそろ切り替えてよいサインです。
まだ音源を変えない方がいいサイン
まだ音の流れについていけない
まだ全体の音の流れがかなり苦しい。
ついていく以前に、毎回置いていかれる。
この状態なら、まだ少し続けた方がよいです。
毎回ただ苦しいだけで終わっている
苦しいだけで終わっているときは、変える前にもう少し整えた方がいいことがあります。
ただし、この場合は「もっと続ける」だけでなく、手順を戻すのも大事です。
まだ安定して言える感じがない
日によって良い悪いはあっても、まだ全体として安定感がないなら、少し早いかもしれません。
このあたりの「そもそもついていけていない」悩みが強い場合は、
シャドーイングでついていけない3つの理由|聞けない・言えないときの対処法を解説
の方が近いです。
今回はあくまで、ある程度できるようになってきた人の「切り替え判断」が主役です。
覚えたから終わり、ではない
覚えたあとに見える音や崩れ方もある
ここは誤解しやすいです。
覚えてきたから、もう意味がない。
必ずしもそうではありません。
覚えたあとだからこそ、最初は見えていなかった音の崩れ方や、自分の弱い部分が見えてくることもあります。
だから、「覚えた=即終了」ではありません。
ただし、覚えた音源に長く居続ける必要はない
ただ、だからといって何週間も居続ける必要はありません。
覚えたあとに少し深まることはあります。
でも、その気づきが出たら、そこで一区切りで大丈夫です。
覚えたこと自体をどう考えるかは、
シャドーイングに暗記は必要?覚えてしまっても効果があるのか解説
の方でより近い話をしています。
今回のテーマで言えば、覚えたあとも少し伸びる余地はある。
でも、ずっとそこに居続けなくていい。
このくらいの理解がちょうどいいです。
迷ったときはどう判断するか
3日やっても変化がないかを見る
まず、少なくとも3日くらいは見てみるのがおすすめです。
1日だけだと判断が早すぎます。
3日やってみて、少しでもついていきやすくなったか。
何か新しい気づきが出たか。
そこを見ると判断しやすいです。
1週間やったらいったん区切る
逆に、1週間やったらいったん区切る。
これはかなり使いやすいルールです。
そこで切ると決めておけば、やりすぎも防げます。
迷ったら次に進んで、あとで戻ればよい
ここもすごく大事です。
迷ったら、いったん次に進んで大丈夫です。
そして、あとで戻ればいいです。
この考え方を持っておくと、かなり楽になります。
切り替えることは、捨てることではありません。
シャドーイングでよくある失敗
1日だけで終えてしまう
これは早すぎることが多いです。
まだその音源から取れるものが残っていることが多いです。
1つの音源を何週間も続けてしまう
逆にこれは長すぎます。
完成度を上げているつもりで、学習全体の流れが止まってしまいやすいです。
複数の音源を並走しすぎる
これもよくあります。
2本、3本ならまだしも、あまり増やしすぎると、どれも中途半端になりやすいです。
並走するなら、管理できる範囲にした方がうまくいきます。
復習で前の音源に戻るのはむしろ効果的
新しい音源を進めたあとに戻ると成長を感じやすい
これはかなりおすすめです。
何本か新しい音源を進めたあとに、前の音源へ戻る。
そうすると、以前より楽にできたり、聞こえ方の変化に気づけたりします。
前の音源をやり直すと、聞こえ方の変化に気づける
これが復習の良さです。
ずっと同じ音源に居続けるのではなく、いったん離れてから戻る。
この方が、自分の成長も見えやすいです。
だから、切り替えることを怖がりすぎなくて大丈夫です。
まとめ|同じ音源にとどまりすぎず、区切って進めるのが大切
シャドーイングの同じ音源は、最短で3日、長くても1週間くらいが目安です。
1日で終えるのは早すぎることが多いですし、逆に何週間も続ける必要もあまりありません。
大切なのは、
まだその音源にいる意味があるか
新しい気づきが出ているか
区切って次に進んだ方が全体として伸びやすいか
ここを見ることです。
切り替えることは、捨てることではありません。
迷ったら次に進んで、あとで戻る。
この考え方を持っておくと、かなりやりやすくなります。
同じ音源にとどまりすぎず、区切って進める。
その方が、シャドーイングは長く見てうまくいきやすいです。
