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シャドーイングでスクリプトは見てもいい?見る場面と見ない場面を解説


シャドーイングをするとき、スクリプトは見てもいいのか。
どこまで見ていいのか。

これもよくいただく質問です。

見ながらやるのと、見ないでやるのでは何が違うのか。
どちらが正しいのか。
気になっている方は多いと思います。

結論から言うと、最終的には見ないでやるべきです。

ただし、最初のうちは見ながら進める場面があって当然で、それは問題ありません。
大切なのは、見る場面と見ない場面を分けて考えることです。

この記事では、スクリプトをどう使うべきか、書き込み方まで含めて整理して解説します。


結論|最終的にはスクリプトを見ないで行うべき

シャドーイングは、何も見ずに音声を聞きながら、一単語ほど遅れて同じように発音していくトレーニングです。

聞こえたものをそのまま再現できるようになることが目的なので、スクリプトを見ながら言うだけで終わってしまうと、効果はかなり小さくなります。

見ながらでも、音声に合わせて発音することはできます。
ただ、それは見えているものを読んでいるに過ぎません。

スクリプトを見ないで、音声だけを頼りに言えるようになって、初めてシャドーイングとして機能します。

最終的にスクリプトなしで通せることを、常にゴールとして意識しておきましょう。


ただし、最初のうちはスクリプトを見ながら学習してよい

とはいえ、最初からスクリプトを一切見ずに練習するのは無理があります。

まだ音声変化が把握できていない段階や、どこでどんな音が出ているのか確認できていない段階では、見ながら進める練習が必要です。

むしろ最初のうちは、スクリプトをしっかり使うべきです。
そこを雑にすると、あとの練習の質が落ちます。

ただし、ここで大事なのは、見ながら行う練習を、そのままシャドーイングだと思わないことです。

見ながら行う練習には、別の役割があります。


スクリプトを見ながら行うのはシンクロリーディング

スクリプトを見ながら、音声と同時に発音していく練習は、シンクロリーディングです。

シャドーイングとの違いは、一単語遅れではなく、音声と同時に発音するという点です。

スクリプトが見えているので、音声に遅れずついていくことができます。

この練習は、シャドーイングの前段階としてかなり重要です。
音声変化やリズムを体に入れていく準備として機能するからです。

スクリプトを見ながらやるのは、ここまでです。
ここでしっかり仕上げておくことが、後のシャドーイングの精度を上げます。


スクリプトに書き込むタイミングはテキストチェック

スクリプトへの書き込みは、シンクロリーディングの前に行うテキストチェックのタイミングで行います。

テキストチェックとは、英文の意味や発音を確認する工程です。

ここで、どんな音がどこで起きているかを確認しながら、分かったことをスクリプトに書き込んでおきます。

書き込みが多いスクリプトほど、シンクロリーディングの練習がしやすくなります。
見ながら発音するときに、どこで音がつながるか、どこで音が消えるかが一目でわかるからです。

全部を細かく書き込まなくても大丈夫です。
難しいと感じた箇所、聞き取れなかった箇所だけでも十分効果があります。


シャドーイングでのスクリプトの書き込み方

書き込みは、リンキング・リダクション・フラッピングなど、代表的な音声変化を、自分なりの記号で書いていきます。

記号は、自分がわかるものであれば何でも構いません。

よく使いやすい書き方の例を挙げると、こんな感じです。

・発音されていない音(リダクション)
→ 二重線で消す

・音がつながっている箇所(リンキング)
→ 単語の下に橋をかけるように線を引く

これだけでも、見たときに音の流れがかなり把握しやすくなります。

はじめから全部を完璧に書き込もうとしなくて大丈夫です。
気になった箇所から少しずつ書いていくだけでも、練習の質は変わってきます。

イメージしやすいように、音声変化の書き込み例も載せておきます。
難しい箇所すべてに細かく書き込む必要はありませんが、まずは気になった部分だけでも印を付けてみると、かなり見やすくなります。

音声変化記入例

このように、つながる音や消える音を見えるようにしておくと、シンクロリーディングもその後のシャドーイングもかなりやりやすくなります。
はじめは自分なりに分かる書き方で十分です。


カタカナは使ってもいい?書き込みで気をつけたいこと

カタカナを使うことは、絶対にダメというわけではありません。

ただ、できるだけ使わない方がよいです。

カタカナで書いてしまうと、どうしてもカタカナ読みに引っ張られてしまうからです。
英語の音とカタカナの音はそもそも別物なので、カタカナに頼り過ぎると本来の音から遠ざかります。

初心者の方で、どうしても音が掴めない箇所は、1箇所あたり1〜2文字程度であれば、補助として書くのはありです。

ただし、スクリプト全体をカタカナで埋めていくようなことはやめましょう。
せっかくの練習がもったいなくなります。

書き込みの目的は、あくまで英語の音を英語のまま掴むことです。
その補助として使う、という感覚で考えてください。


シンクロリーディングを15回〜20回行ったら、見ない練習へ進む

シンクロリーディングは、同じ音声に対して15〜20回程度こなしたら、次のステップに進みましょう。

次のステップが、スクリプトを閉じて行うシャドーイングです。

シンクロリーディングをある程度繰り返していると、スクリプトを見なくても、音の流れがある程度頭に入ってきます。

完璧に覚えていなくても大丈夫です。

音声の流れに乗れるようになってきたと感じたら、スクリプトを閉じて練習してみてください。

実際に見ない状態でついていけないと感じる方は、
「シャドーイングでついていけない3つの理由|聞き取れない・言えないときの対処法」
も参考になります。


途中で手順を戻しても問題ない

シャドーイングの学習は6つのステップで進めていきますが、必ず上から順番に進めなければいけないわけではありません。

シャドーイングをやっていて、やっぱりシンクロリーディングをもう少しやった方がいいなと感じた場合や、テキストチェックが甘かったと気づいた場合は、前のステップに戻って構いません。

むしろ、その方が効率がいいことも多いです。

無理に先に進もうとして練習の質が落ちるより、手順を戻してやり直した方が、結果的に早く仕上がります。

6ステップはゴールに向かう道筋であって、一方通行のルールではありません。
行き来しながら進めていくのが、現実的で効率的なやり方です。

シャドーイングの6ステップ全体の流れを確認したい方は、
「シャドーイングの正しいやり方|失敗しない6ステップ」
もあわせてご覧ください。


まとめ|スクリプトは見ないために、最初に正しく使うことが大切

改めて整理すると、ポイントは次の通りです。

・シャドーイングは最終的にスクリプトを見ないで行うのが目的
・最初はスクリプトを見ながらのシンクロリーディングで仕上げていく
・書き込みはテキストチェックのタイミングで、音声変化を記号で書いておく
・カタカナは使えるが、頼りすぎない
・シンクロリーディングを15〜20回こなしたら、スクリプトを閉じて練習へ進む
・手順を戻すことは問題なく、その方が効率がいいこともある

スクリプトは、見ないための準備として使うものです。

最初にしっかり使いこなすことが、後の練習の質を大きく変えます。

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