シャドーイングは何倍速がいい?基本の考え方と速度調整の目安を解説
シャドーイングは何倍速でやるのがよいのか。
遅くしてもよいのか、逆に速くする必要はあるのか。
これはかなりよくいただく質問です。
倍速の話は、0.8倍速、0.5倍速、1.2倍速など、細かく考え始めるとかなり迷いやすいです。
ただ、最初に見るべきなのは「何倍速が正解か」ではなく、自分が音を追える負荷になっているかです。
細かい倍率の使い分けは、必要になったタイミングで考えれば十分です。
結論から言うと、基本は1倍速です。
そして、難しい場合は0.7〜0.9倍速に落として練習しても問題ありません。
一方で、速くする必要は、一般的なシャドーイングでは基本的にありません。
ただし、学習の目的によっては、負荷調整として1.1倍速や1.2倍速を使う考え方もあります。
この記事では、一般的なシャドーイングの進め方として、1倍速を基本に考える場合を整理して解説します。
シャドーイングは何倍速でやるべき?
速くした方がいいのか、遅くしてもいいのかで迷っている方は多いです。
シンプルに言えば、1倍速が基本で、難しければ少し遅くする。
まずはこの考え方で大丈夫です。
速くする方向については、学習の目的によって考え方が少し変わります。
ただ、一般的なシャドーイングとしては、無理に倍速を上げる必要はほとんどありません。
結論|シャドーイングは基本的に1倍速がおすすめ
シャドーイングは、聞こえてきた音をそのまま追いかける練習です。
そのため、基本は音源そのままの1倍速で行うのがおすすめです。
1倍速で取り組むことで、実際の音のつながりやリズム、スピード感をそのまま捉えやすくなります。
特に、最終的に自然な英語音声についていけるようになりたいのであれば、やはりまずは1倍速で再現できることが大切です。
もちろん、最初から完璧にできる必要はありません。
ただ、シャドーイングの基準は1倍速に置いておいた方が、進め方がぶれにくいです。
0.7倍速〜0.9倍速に落として練習しても大丈夫
1倍速でついていけない場合は、遅くして練習することは全く問題ありません。
むしろ、難しい音声を無理に1倍速で押し切るより、少し落として丁寧に仕上げる方がよいことも多いです。
0.7〜0.9倍速で練習するのは、効果的な場面がかなりあります。
音のつながりや音声変化を確認しながら練習できるので、音を雑に流さずに仕上げやすくなるからです。
特に、
音がつながって聞こえる
どこで弱くなっているのか分からない
速すぎて口が追いつかない
こうしたときは、少し速度を落として確認する方が進めやすいです。
大切なのは、遅くしたまま終わらないことです。
いったん遅い速度で音を整理して、そのあと少しずつ1倍速に戻していく。
この流れで考えると、かなりやりやすくなります。
シャドーイングそのものの基本的な進め方を整理したい方は、
「シャドーイングの正しいやり方|失敗しない6ステップ」
もあわせてご覧ください。
シャドーイングは1.1倍速・1.2倍速でやるべき?
ここは少し意見が分かれやすいところです。
TOEICの学習では、900点以上や950点満点を狙う段階で、1.1倍速や1.2倍速でリスニングを練習する方法があります。
これは、速いスピードの音声処理に慣れるためのアプローチです。
ただし、ここで考えたいのは、それが一般的なシャドーイングにそのまま必要かどうかです。
私は、シャドーイングでさまざまな音声を聞き取れるようにしていくという観点では、倍速を上げる必要はあまりないと考えています。
速い音声を聞き取りたいのであれば、最初から速めの素材を選んだ方が自然です。
つまり、1.1倍速や1.2倍速は、目的によっては使う場面もあります。
ただ、一般的なシャドーイングの仕上げとしては、まず1倍速で自然に再現できることを目指す方が大切です。
その意味で、シャドーイング中に無理に倍速を上げる意味は、やはり薄いと思います。
教材選びから見直したい方は、
「シャドーイングにおすすめの教材6選|録音音声と生音声の違い・選び方を解説」
も参考になります。
0.5倍速・0.6倍速をおすすめしない理由
一方で、0.5倍速や0.6倍速まで落とすのは、あまりおすすめしません。
理由は、英語らしい音のつながりや変化が、本来の形から離れやすいからです。
英語の音声変化は、ある程度のスピード感の中で起きています。
あまりに遅くしすぎると、実際の音とは違う形で聞こえてしまいやすくなります。
その状態で練習すると、細かい確認はしやすくても、本来のシャドーイングで捉えたい音から少しずれてしまうことがあります。
だからこそ、遅くするなら0.7〜0.9倍速くらいまでにしておく方が使いやすいです。
遅い速度で練習するときの進め方
遅い速度で練習するときは、ずっとそのままで続けるのではなく、段階的に1倍速へ戻すのがポイントです。
たとえば、
まず0.8倍速で音の流れを確認する
慣れてきたら0.9倍速にする
最後は1倍速で仕上げる
このように進めると、無理なく本来のスピードに近づけます。
最初から1倍速で苦しみ続けるより、いったん少し落として整理した方が、結果的に早く進むことも多いです。
大事なのは、遅くすること自体ではなく、遅くしたあとどう戻すかです。
まとめ|1倍速を基本に、難しいときだけ少し下げる
改めて整理すると、ポイントは次の通りです。
・シャドーイングは基本的に1倍速で行う
・難しい場合は0.7〜0.9倍速に落として練習してよい
・慣れてきたら少しずつ1倍速に戻していく
・0.5〜0.6倍速まで落とすのは、音声変化の観点からおすすめしない
・1.1倍速・1.2倍速は目的によって使う考え方もあるが、一般的なシャドーイングでは基本ではない
倍速で迷ったときは、まず1倍速で試してみてください。
ついていけない部分だけ少し遅くして、丁寧に仕上げていく。
それが、一番進めやすいと思います。
1倍速でもついていけない、聞き取れないと感じる方は、
「シャドーイングでついていけない3つの理由|聞き取れない・言えないときの対処法」
も参考になると思います。
