SoFi、利益構造も大きく変化🔥 ローン事業が利益をけん引──2026年Q2決算データを読む Part4
Part1、Part2、Part3に続き、SoFi 2026年第2四半期決算の各種データを集計しました。
星の意味は以下となります。
「★★★:必須」「★★:深掘り」「★:参考」
🚨Part4のポイント🚨
・ローン事業が貢献利益の64%を占め、収益を支える中核事業に
・ローン事業は売上+59.3%と急成長
・金融サービス事業は新規事業への先行投資が続く中、貢献利益率45.6%を維持
・技術プラットフォーム事業は、アカウント数・売上ともに前期比で増加
・金利収入・非金利収入ともに拡大し、収益源の多様化が進展
📊掲載内容一覧
1. 各事業の2026年第2四半期売上・貢献利益の割合:★★
2. 事業別貢献利益推移:★★
3. 事業別貢献利益率推移:★★
4. 事業別貢献利益割合推移:★★
5. ローン事業における売上・貢献利益・貢献利益率:★★
6. 金融サービス事業における売上・貢献利益・貢献利益率:★★
7. 技術プラットフォーム事業における売上・貢献利益・貢献利益率:★★
8. 金利収入・非金利収入推移:★★
9. 金利収入・非金利収入割合:★★
10. 金利収入事業別内訳:★
11. 非金利収入事業別内訳:★
【1. 各事業の2026年第2四半期売上・貢献利益の割合:★★】
ローン事業は、売上で56%・貢献利益で64%を占め、SoFiを支える屋台骨である。次いで、金融サービス事業が売上で37%・貢献利益で34%を占める。
※貢献利益:売上から事業運営に直接かかる費用を差し引いた利益。固定費を支払う前に、その事業がどれだけ稼げているかを示す。例えば、あるサービスが100円の売上を上げ、運営に直接かかる費用が60円なら、残る40円が貢献利益となる。この40円が本社費用や開発費、人件費などを賄う原資となる。

2025年通期と比べると、売上・貢献利益ともに構成比が大きく変化している。

SoFiが短期より長期収益を優先し、ローンを自社保有する戦略を取ったことで、ローン事業が拡大する一方、LPB(ローンプラットフォームビジネス)を含む金融サービス事業の伸びは鈍化した。技術プラットフォーム事業は、大口顧客(Chime)の移行完了により、売上・貢献利益ともに大きく減少した。
【2. 事業別貢献利益推移:★★】
各事業の貢献利益を前期比で見ると、ローン事業が3.82億ドルから3.99億ドル、金融サービス事業は1.96億ドルから2.13億ドルへ増加、技術プラットフォーム事業は0.12億ドルと横ばいだった。全体では5.90億ドルから6.23億ドルへ増加した。

【3. 事業別貢献利益率推移:★★】
※貢献利益率:貢献利益÷売上
前期比で見ると、ローン事業の貢献利益率は60.8%から56.1%へ低下した。一方で金融サービス事業は45.6%のまま横ばい、技術プラットフォーム事業は16.0%から13.9%へ低下した。

貢献利益率の低下は、事業競争力の低下を意味するものではない。SoFi Plus、SoFiUSD、Big Business Banking、暗号資産関連サービス、中小企業向け事業などへの先行投資も影響している。
【4. 事業別貢献利益割合推移:★★】
SoFiが戦略的にローン事業へ軸足を移したことに加え、技術プラットフォーム事業では大口顧客が離脱したことで、2026年に入り、貢献利益の構成比も大きく変化している。

【5. ローン事業における売上・貢献利益・貢献利益率:★★】
2026年第2四半期の売上前年比は+59.3%となっている。年初の会社ガイダンスでは、2026年は+約23%の成長を見込んでいたが、大きく上回るペースで推移しており、売上も貢献利益も2026年に入ってから急激に伸びていることがわかる。

【6. 金融サービス事業における売上・貢献利益・貢献利益率:★★】
LPBの減少などにより、前年比では売上+28.6%と、会社ガイダンスの+40%以上には届いていない。一方、新規事業への先行投資が重しとなる中、貢献利益率は45.6%を維持している。

【7. 技術プラットフォーム事業における売上・貢献利益・貢献利益率:★★】
大口顧客の離脱による短期的な痛みは想定通り表面化した。しかし、アカウント数や売上は再び増加へ転じており、技術プラットフォーム事業は持ち直しつつある。今後は新規顧客の獲得に加え、SoFiUSDなど新サービスがどこまで成長を押し上げられるかが焦点となる。

【8. 金利収入・非金利収入推移:★★】
好調なローン事業や会員からの預金増加が金利収入をけん引している。同時に、ローン組成手数料、LPB、インターチェンジ収益、証券取引関連収入などを主因とし、非金利収入も過去最高水準に拡大しており、収益源の多様化が進んでいる。

【9. 金利収入・非金利収入割合:★★】
非金利収入も伸びているものの、金利収入がそれ以上に拡大し、2026年第2四半期は金利収入65%、非金利収入35%となった。資本効率の高い手数料型ビジネスの多くは非金利収入に含まれるため、今後の資本効率を考えるうえでも、この構成比は注目すべき指標となる。

【10. 金利収入事業別内訳:★】
ローン事業ではローン実行額・ローン残高の拡大、金融サービス事業では預金増加に伴う運用資産の拡大が、それぞれ金利収入を押し上げている。

【11. 非金利収入事業別内訳:★】
SoFiでは事業ごとに収益源が異なり、それぞれ異なる成長ドライバーを持っている。
・ローン事業:ローン組成手数料、ローン売却・証券化に伴う収益など。
・技術プラットフォーム事業:Galileo・Technisysなどの決済・デジタルバンキング基盤から得られる収益。顧客企業のアカウント数や取引量の拡大に伴って収益も成長し、将来的にはSoFiUSD関連収益の受け皿となる可能性もある。
・金融サービス事業:主な非金利収入は、LPB、インターチェンジ収益、証券取引関連収入など。近年は第三者向けにローンを組成・販売することで得られるLPBによる手数料が、大きく収益に貢献している。
金融サービス事業の非金利収入はLPB鈍化などで2026年第1四半期に減少したものの、2026年第2四半期には再び増加した。ローン事業でも、ローン実行額の増加を背景にローン組成手数料などが大きく伸びている。

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