スラムダンクのあの人を使って鉄の働きを説明してみた【キレート鉄&ヘム鉄】
栄養素としての鉄をイメージする時、食材ならレバーだったり、疾患なら貧血、といった感じで、何となく血と結びつく感じがあるのではないだろうか。

そしてその血、というのはやはり女性に生理があるからこその印象だと思うので、男性にとって鉄とはほとんど必要性を感じない、印象の薄いポジションじゃないかと個人的には思っている。
実際、基本的に鉄が絶対必要と言われるのは女性で、男性の場合は必要がない人も多い。
しかし栄養療法を始めてから、この鉄の重要度は相当に高いことを知った。そして男性には必要ない人が多いのは確かなのだけど、必要な人も確実にいて、その必要な人にとっては女性以上にめちゃくちゃ重要だったりもするのだ。
今回はそんな鉄について、書いていこうと思う。

だいたい栄養素というのは総じてどれも重要なものだけど、私の実践している藤川式では特に強調されているのがこの鉄なのだ。
そして鉄は、スラムダンクのキャラで表すとしたら…

そう、流川(楓)である。
このスラムダンクシリーズはこれまでビタミンC、E、プロテインとそれぞれ登場キャラに例えて記事を書いてきている。
スラムダンクを1巻で離脱してしまった妹や、あまり知らない人にはさっぱりであろうが、スラムダンクだったら鉄は流川、と言えばわかる方には重要度は相当高いことが伝わるはずだ。
一応、流川のバスケットにおけるポジション、スモールフォワード(SF)は攻めも守りも優れている万能型の選手と言われているけど、
スラムダンクという作品においては、湘北というチームのスーパーエースである。

弱小校だった湘北は回を追うごとにどんどん強くなっていき、強豪校との試合で勝利していく。
もちろん大大大前提としてメンバー皆が重要なのはいうまでもないけれど、流川がいなかったらここまで勝てただろうか?というくらい、どの面においても貢献度が高い。
鉄に流川を重ねたのはこの全体における貢献度の高さ、という部分がまず一つあって、鉄の担当しているエリアの影響力が、身体にとってとても大きいのだ。

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そのことを説明するにあたり、人の身体にあるエネルギーを生み出すための仕組みを非常に簡素化した絵で描いてみた。

真ん中のぐるぐるした部分がその、エネルギーを作り出すところで、全てを動かすエンジンのようなものだと思ってもらえれば良い。
この回転が上手に回り、エネルギーを効率よくたくさん作り出せることが健康な状態、といえる。

ここから作られるエネルギーのことをATPと言って、ATPがたくさんできる=元気いっぱいで過ごせるし、逆にATPが少ない=病気になりやすく辛い、みたいな感じである。
ATP不足は万病の元と言われる。
このATPを生み出すぐるぐるの元になるのが、栄養療法(※藤川式)でいうところのプロテイン+新ATPセットと言われる栄養素の組み合わせで、ビタミンB C Eと鉄、マグネシウムがこのメンバーなのである。

これまでスラムダンクという作品のチームメンバーで当てはめてきたのは、このATPセットの栄養素の数やイメージが私の中で一致したからだ。
そして鉄はこの中でも神経系に影響するので、足りなかった時に体に現れる症状がわりと分かりやすく出る。
貧血や氷食症(氷をたくさん食べたくなる)については比較的、調べたら鉄不足が原因だと出てくるけれど、それ以外の疾患では鉄が前面に出てくることは分子栄養学以外ではほとんど見かけない。
というわけで、これも実は鉄が足りない時の身体に出る症状なんだよ、というのをイメージでまた描いてみた。
こちらの3種類である。

順に説明していく。
まずは左から、目が×で首の部分に巻きつけて苦しそうな感じを表してみたこの人。

これは鉄不足が喉から食道入口の辺りの障害に繋がる、ということを表していて、症状としてはパニック障害(過呼吸)が代表的だ。
中央のこの人は、目がキョロキョロして、落ち着きがないことを表してみた。

鉄不足になると集中力が散漫になり、手足がむずむずしたり、じっとしていられなくなったりする。症状としてはADHD(多動症)やレストレスレッグ(むずむず脚)症候群が代表的。
最後右側のこの人。

目が怒っている。上にある矢印の↑↓は、気分の乱高下で、怒りやすくなったり落ち込みやすくなったりすることを表している。
症状としてはハッキリと言いづらいけども、イライラが止まらないとか浮き沈みが激しいとか、鬱もここに該当する。
1番目と3番目は比率的には女性が多いのだけど、2番目のADHDに関しては藤川先生のクリニックの男女比は5〜9:1、ほとんどが男性に出るというイメージだそう。

これが最初の方で書いた“男性で必要な人にとっては女性以上にめちゃくちゃ重要”という理由なのだ。
人は誰しもが、お母さんの身体から栄養をもらって胎児期を過ごす。ということは、お母さんの身体の栄養状態がそのまま子どもに反映されるということでもある。
日本人全体に言えることだけど、鉄が十分に満たされている女性はほぼいない=生まれた時点でほぼ全員が鉄不足だから、まずは鉄を取ろうと強調されているのである。

この鉄不足がどのくらい自身にあるかは調べることができる。この記事で詳しく書いたが、指標になるのがフェリチン値という数値で、この数値が低いほど鉄不足が深刻だということになる。
そして特筆すべきは、フェリチン値の数値が男女で同じ場合、男性の方がダメージが大きいということだろうか。
基本的に女性は鉄不足があっても、その不足に対する耐性がわりとある。(※とはいえもちろん限度はある)
しかし男性の場合は基本的には必要ない人が多い反面、不足した時には脆く、いきなり崩れてしまうようなイメージかもしれない。

先ほど挙げた3種類の症状に該当がなくても、体調をよく崩すという人は男女問わず、鉄不足を疑うのはアリだと思う。
目安が数値化されているという点で、対策がしやすいともいえる。気になる方は近くのクリニックで調べられるので、よければぜひ。
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そしてこのフェリチン値を上げていくために必要なのが鉄サプリなのであるが、藤川式ではキレート鉄が指定されている。
同じ分子栄養学がベースであっても、日本のオーソモレキュラー(栄養療法)ではヘム鉄が指定されていて、藤川式と日本のオーソモレキュラーの指定には異なる点がいくつかある。鉄もその1つなのだ。

キレート鉄は日本で手に入らないので、基本的にiHerb(アイハーブ)で注文する。(※正確に言えばAmazonや楽天などでも入手はできるけど、並行輸入品になり割高なことが多い)
そしてキレート鉄と言えば、の定番がこのNOWアイアン。藤川先生も推している。

レビューの数で愛用者が圧倒的に多いことがわかると思うが、私個人としてはNOWではなくこっちのソースナチュラルズのフェロケル派である。

質としてはフェリチン値も順調に上がったので、どちらも普通に良かったと思う。数年前まではこのフェロケルも藤川先生のブログに登場していた。最近は出てこなくなっているけど、気にせず愛用している。
私は途中から乗り換えたのだけど、その理由はNOWボトルのフタとの相性があまりにも悪かったことだったので、内容は全然関係ない。なんならナウはカプセル、フェロケルは粒なので、ナウの方が良いくらいだ。
しかしこのフタ、NOWの他のシリーズにはない専用のフタで、押し回し式になっている。
購入したボトルの数でいうと8〜9本くらいだろうか、そのうちの2本でこのフタの開け閉めの力加減が微妙だったせいで開かなくなってしまい、再び開けるために相当苦労したのだ。尋常じゃないほど力がいった。
1回なった時にかなり心身を削られたのに、2回目が起きた時に悟った。もうこのフタとはおさらばするわ、と。

それからお世話になっているフェロケルはフタが開かなくなることはなく、助かっている。
ただ一つ言えることは、ナウをずっと長く愛用している方でこのフタのトラブルが一切ない人もたくさんいると思う。というか絶対そちらが多数なのではないか。
どうしたら私のような事態になってしまうのかと謎な人もきっと多いはずなのだが、一応私にとっては事実だったため書いておくことにした。手の力加減が不器用なのかもしれない。
ちなみにフェロケルは粒、と書いたが鉄の味が直で来て舌に残るので、私はオブラートで包んで飲むようにしている。
愛用しているのは、こちら。

たまたま近所のドラッグストアで見つけたもので、特別高いわけでもないのにとても良く、ストックをいくつか常備している。Amazonには取り扱いは(今のところ)なかった。普通の丸型より角型が使いやすくて◎

日本企業の丁寧な魂を感じるお品
丸もあるけど値段も普通の値段より数10円くらい高いだけなので、必ずこっちを選んでいる。ちなみに現時点でオンラインで取り扱いがあったのはざっと見た限りYahooショッピングくらいで送料が850円とか?だったので、もし近所にあればラッキーかもしれない。
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少し話がそれた気もするので戻そう。
ここからは一応栄養療法を1年近く続けてきた上での、体感ベースでの話だ。
先ほど鉄が足りないことによって出てくる症状のイメージを描いた、これ。

不足した症状だとどうなるか、という内容で進めてきたが、では今度はここが満たされた時どうなるか、ということを少し書いてみたいと思った。
流川を鉄に例えた理由はチームにおける影響力の高さだというのを挙げたけど、それだけではない。もう一つ、流川というキャラが持っているある部分がとても重なると思ったのだ。
まずは、ここの部分。


流川はバスケで世界を目指すためにまずは日本一になることを目標にしており、そこをまっすぐに見ている。そして、そうなると明言している。
更に、この部分である。

これは、素人レベルから大幅にレベルアップした主人公の桜木花道が、自分のミスに落ち込んでしまった時に流川がかけた言葉だ。
抜粋した部分だけではもちろんないけれど、作品を通して流川が発する言葉の一つ一つから感じられるのが、ブレない軸や信念、目の前の状況が不利でも無視できること…
一言で言うと、「自信」である。

私が栄養療法を始めたきっかけは病気になったことだったから、自信がどうこうというのは最初から意識していたわけでは当然ない。
ただ、藤川先生がブログの中で、「女性はBUN20以上+フェリチン150以上なら菩薩になるが、BUN10未満+フェリチン10未満なら阿修羅になる」と書いていて、面白い表現だな、とは思っていた。
栄養が満たされているか足りていないかで、その人が変わるということだからだ。
ちなみにこのBUNというのはタンパク質不足の指標を表すもので、藤川式では“鉄タンパク不足”みたいな感じでセット扱いして言われることが多い。
加えて鉄単品で続けてきたわけでもないからあくまで体感ベースという前置きをしているのだけど、
それでもなんとなく、そして単に病気が治ったり、心身ともに安定したというだけではない感じがあったのが、この自信の部分だった。

「自信がついた」というよりは、「わざわざ自信のないような考え方をしなくなっていた」感じの方が近い気がする。ブレなくなった、とか、色々なことがあまり気にならなくなった、みたいな感じが自分の中で以前と随分変わったのだ。
鉄は物質として考えてみた時、地上では骨組みとか土台にも使われている。その感覚が身体の中でも起こってきた、というような…どこか“強さ”に影響しているのでは、という気がしている。

健全な精神は健全な肉体に宿る、という言葉もあるし、性格的なものだと思われている気質も、栄養療法を続けていくうちに違ったのだと分かった、という声も本の感想ではわりとよく見る。
日本のオーソモレキュラー(分子栄養学)と藤川式の違いの一つが鉄だと書いたが、なぜ違うのかというのもここにあって、日本のは欧米のオーソモレキュラーを元にしているそうなのだけど、
欧米では鉄不足がない前提、というところから来ている。
詳細は本に書いてあるけど、全米や欧州諸国で出回っている小麦粉には鉄やビタミンB群の添加が義務付けられており、かつ日本の3倍は肉を食べるというところがかなり異なる。
自信、という部分に鉄が関係しているのではないかな、と思うのは実はこの辺りにもあるのだ。
日本人は全体的に自信がないという人が多いと言われるけど、特に女性は男性より更に自信がないという人が多いように感じる。
それは元々の鉄不足に加えて、食生活で自然と足せる文化ではないことがかなり影響しているのではないかな、と思うようになった。

必要量、というのは何を前提にするかによって全然変わってくる。
藤川先生は実際に患者さんと接していく中で、鬱やパニックの人のフェリチン値が低いことに気づいて鉄を投与し始めた結果、みるみる治っていく人がたくさん出てきた、という経緯があっての今のスタイルなので、
キレート鉄を指定しているのも自身の学びと臨床から、効果が高いのがキレート鉄だというのを結論づけたからだ。
鉄の含有量はNOWアイアンの場合36mg(18mgのもある)、ヘム鉄が4mg、と量がだいぶ違う。
私はそういう違いを頭で理解できるくらいに回復した頃はすでに藤川式で半年以上経ってからだった、というのもあるけれど、実際に自分が振り返ってみても良かったと思うし、キレート鉄で続けていくつもりだ。
願わくば、NOWのボトルのフタが仕様変更で改善されてくれたら、NOWアイアンで続けたいのはあるのだけど。

そうそう、鉄を摂る上でのことも追記しておきたい。鉄は吸収の面からビタミンCと一緒に摂ると良い。そしてEとは8時間以上空けてからがベスト、同時摂取でカフェインは避ける。
そして今回は鉄がテーマなので単体で話を進めてきたけど、フェリチン値を上げるには高タンパク食、つまりプロテインも併用するのが望ましい。
ビタミンC、E、プロテインについてはスラムダンクの湘北シリーズで書いた記事があるので、ご参考まで。
▼ビタミンC(宮城リョータ)
▼ビタミンE(三井寿)
▼プロテイン(赤木剛憲)
最後にこの鉄について、取り入れると身体に良いことは間違いないのだけど、もし副作用が出るとしたら、2つある。
出ない人もたくさんいるので特に何もなかったという人は羨ましい限りだ。そして出たとしてもどちらか、その両方なのかは人による。
1つは胃がムカムカしてしまう、ということで、もう1つが便秘である。

胃がムカムカする、吐き気が起こる原因は長年のタンパク質不足によるものなので、ゆっくりとタンパク質不足を解消していきながら様子見して続けてみて、というのが藤川先生の回答だ。
ちなみに私はこの副作用についてはほとんどなかったのだけども、便秘については相当に苦戦した。
病気になる前から便秘薬にたまにお世話になる、という程度ではあったのだが、病気になってからは人生最大の便秘地獄に凸したと言っても過言ではない。
しかし今ではすっかり解消した。これは新ATPセットの中のマグネシウムの恩恵で、1日に1〜2回、多い時で3回は出るようになっている。(※今さらすぎるがもし食事中に読んでいたら申し訳ない)
ちなみにマグネシウムとは、国内でいうとほとんど酸化マグネシウムが主流だけど、“酸化”とついていないマグネシウムのことだ。
次回はその、マグネシウムについて書いていこうと思う。
つづきます。

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