便秘から1日数回出るようになるまでの紆余曲折と今飲んでいるマグネシウム【マグネシウム後編】
便秘というのは私の人生において、かつてそこまでインパクトのあるものではなかった。
たまに出ない時が続くなあ、と思えば便秘薬を飲んで出す、というのが1年のうちに2〜3回あるような?というくらいだったし、使うならこれという便秘薬はあったけど、常備しておくほどでもない程度だ。
ただ、毎日何回も出る、みたいな人の話を聞くと少し羨ましく感じたりはしていた。だけどじゃあ自分も腸にいいものを取ろうとか、そういうことをするほどのパッションもない、といった感じであった。

そんなお腹事情が大きく崩れたのが、一昨年の病気からだ。
ここに詳しく経過は書いているけど、便秘は症状が出始めた頃から徐々に悪化していき、これまでとは比べものにならないほど出なくなった。
いくら腸に良いとされる食材をとっても、YouTubeで便秘解消系のケアや体操、ツボ押しなどあらゆることを色々とやったが、私の腸はうんともすんとも言わない。

病気を治すために始めた栄養療法のキーとなる、鉄を摂っていたこともかなり影響していたとは思う。鉄は便秘になりやすいのだ。
ただ、栄養療法での手ごたえがあったことや、ここで書いたように私の鉄不足は深刻だったのもあって、やめるわけにはいかなかった。
結論から言うと(“酸化”とついていない)マグネシウムを飲めば解消するので、すんなり飲めればすぐに終わった話なのだけど、私はそこに辿り着くまでにかなりの紆余曲折をすることになったのである。
今回はその便秘メインの話なので、食事しながら読むのはおすすめしないことは先にお伝えしておきたい。
*
さて、冒頭に書いたように私にはかつて、頼りにしていた便秘薬があった。その便秘薬はお腹が痛くなりにくく、自然に便が出やすくなるというタイプのもので、出なければそれがあるというお守りのような存在だった。
しかしこの便秘薬も、病気以降明らかに効かなくなってきて、何より薬が効いてくるまでにお腹が張って苦しかった。いよいよもう、となった時、ついにこれに、手を出してしまったのだ。
“これ”とは…

浣腸である。
真摯に作っているメーカーさんには申し訳ないのだけど、“手を出す”とか言ってしまうくらいには、私にとって浣腸というのはかなりの抵抗がある代物であった。さすがにそこまでは…という禁じ手感がすごい。
しかし、悠長なことはもう言っていられなかった。
意を決し(便を)出したい自分に従ってトライすることにしたわけだが、何せ初心者であるためうまく出来るか心配だったので、
まずはやり方を調べ、それから商品を探すことにした。

浣腸ビギナーの私でも、これならいけそうだと思えたのがこの「ひとおし」だった。
(※一応伝えておくがこの浣腸の紹介記事ではない。今は卒業済みで当時の経過を書いているところ)
商品ページを見てみると、未経験者には当然予想すらできない問題点を、しっかり改善してあることが分かる。

この改善点を見て分かったのは、浣腸というものはこれまで、
①ノズルが使いにくく②液残りしやすく③自分で出来ないこともあり④挿入時の負担がある
ということだ。

もしかして抵抗があったのも、こうした何かを無意識に察していたからだったかもしれないとすら思ってしまった。しかしこの「ひとおし」は、10万人の声から生まれたもので、改善されたジャバラ型は業界初だそうだ。
浣腸にも業界というものが存在したのか…そして10万人というユーザーがいたのか…ということにも色々と驚いたが、後ろ盾の安心感を感じつつ、使用してみることにした。
結果、
本当の驚きは、その早さだった。
あっけないほど簡単に、あんなに苦しんだ時間は何だったのかというくらいすぐに出た。時間にして3〜4分くらいだ。しかもその時間さえ待てば確実に出る。

まさに「ひとおし」…!
看板に偽りなしである。
以前の便秘薬で即座に出るほどの強力なものは存在はするし、相当昔に試したこともあるが、それは強烈な腹痛もセットになるものが多分ほとんどだと思う。
その点、浣腸はダイレクトに出口からアプローチするものだから、薬を飲んで胃から腸まで届けるという過程を挟まない。
それは一応頭では分かっていたけど、これまで当たり前にあった待ち時間の不快な思いをすることなしに、ここまで早く解決するとは。
当時食欲が激減していたところに、便秘になると更に食べられなくなるという悪循環に陥っていた私にとっては、大げさなようだけど感動、というか感謝しかなかった。

それから浣腸で出すことに抵抗がなくなり、1回でスッキリしなかった時には追い浣腸までする時もあって、マグネシウムが飲めるようになるまでは本当に、毎日お世話になっていた。
浣腸のパッケージには癖になるから常用しないように、と注意喚起がされている。なんなら使用法として追い浣腸など、もってのほかであろう。
それはもちろん分かっていたし、私とて常用している状態を続けるつもりはなかった。
しかし先ほど↑で“マグネシウムを飲めるようになるまで”と書いたが、私がマグネシウムを飲めるようになるまでにはなかなか時間がかかったのである。

栄養療法を始めて良かったことは、最初の手ごたえで治る希望が持て、続けていけば以前より身体が間違いなく良くなると分かったことだった。
しかし実践していく中で体感したのは、「絶望的に足りてない栄養素ほど受け付けない」ことがあるということ。
これは藤川先生がブログや本でもわりと書いているのだけど、絶望的なタンパク質不足ならプロテインが、鉄不足なら鉄サプリが受け付けない、というのは珍しくない。
私自身もプロテインの記事で受け付けなくなった時期があったことを書いたが、実は個人的に1番受け付けなかったのがマグネシウムだったのだ。

これには正直、だいぶ困惑した。
藤川式の中で“受け付けない”という声が上がる栄養素はだいたい決まっていて、その受け付けない栄養素のことを仮に言われても、学んでいるので一応心づもりがあるし、まあ仕方ないか的な感じになる。
それがマグネシウムについてはここまで受け付けない系の話は見たことがなくて、拒否反応が出た人はいないのかと色々レビューを探したけど、私が見る限り見つけられなかった。
同じ症状が出た人がいたら、そうか、あるのかとちょっとは安心して構えていられたのに…と残念だったので、来たる時が来たら書いておこうと思っていたのだ。

ちなみに私が出た症状としては、首が痒くなることだった。
当時私は病気になる少し前から首回りの肌が荒れていたこともあって、皮膚が薄く弱っている部分に直撃するような形で痒みが酷く出てしまったのだ。
正確に言うと飲んだ直後、ないし数時間後に痒くなり、無視して続けていくと悪化してしまうため途中で断念せざるを得なくなった、という感じである。

マグネシウム不足の症状が深刻化している兆候として挙げられる以下(↓)の症状は、私の病気の症状の中にもしっかり含まれていた。
・極度の喉の渇き
・多尿
・治りが遅い痛みや痣
・乾燥し痒みのある肌
・日によってぼやける視界
・異常な疲労や眠気
(※マグネシウム不足で糖尿病と似た症状が出る場合は多くある)
他にもここで書いたような落ち着かない系もそうだし、便秘解消という観点以外からも摂りたかったのに…と心底悔しく思っていた。
前編でマグネシウムの働きを書いたが、マグネシウムというのは新ATPセットといって、エネルギーを作るために必要な栄養素の重要な一つでもある。
そしてマグネシウムというのは飲むだけではなく、経皮吸収も推奨されていて、本当は併用するのがベストな栄養素なのだ。

しかし私の場合、飲むのでも経皮でもどちらでも少し摂っただけで痒くなり、必要量の1/10程度を飲めるようになるまで4ヶ月くらいはかかっている。
本来マグネシウムは刺激が強いものではない部類のはずだし、マグネシウムでの痒みという副作用は見つけられない程度には稀だという話だと思うが、私のマグネシウム不足が重度だったために、最初は受け付けなかったのだろう。
仕方ないので他の栄養素を摂りながら実践を続けていたら、ようやくいけそうな気配が訪れ、いよいよ少量ずつ試していける時が来た。
その時に使い始めたのがこれだ。

今も使用中の一つである。味がついているものもあるが、私はプロテインの中に入れて溶かすため、ノンフレーバーをいつも選んでいる。
ここで書いた“朝作るプロテイン”の中にはこのマグネシウムも入っていたのだ。

粉末なので少しずつ様子見するのにちょうど良く、日々計りながら増やしていって、自分のお腹がゆるくなる量は何mgなのか調べるのに最適だった。(※マグネシウム必要量=お腹がゆるくなる量。400〜1,200mgくらいまで幅広い。2,400mgまで飲める人もいるそう)
ただこのマグネシウムだけの話ではないのだけど、g数がそのままマグネシウムのmg数ではないので注意が必要である。
というのは、このマグネシウムパウダーの裏面は、こういう記載になっている。

中のスプーン2.5gで350mgのマグネシウムが取れるという書き方で、マグネシウムの必要量を知りたい私としては非常に混乱してしまったのだ。
こういう系に強い弟に聞いて、つまりどういうふうに数えたらいいのかを説明してもらった。

自分でノートに書き写した計算式
こんなのわざわざ書かなくても分かる人もいるだろうけど、私はパッと分からずいちいち計算したやつを見て記録していたので、参考までに載せておく。
1.0g : 140mg 6.0g : 840mg
2.0g : 280mg 7.0g : 980mg
3.0g : 420mg 8.0g : 1,120mg
4.0g : 560mg 9.0g : 1,260mg
5.0g : 700mg 10.0g : 1,140mg
この数字はあくまでもこの製品の比率だが、マグネシウムについては海外仕様だからか、例えば「1日3錠で400mg」みたいなものも多いので要注意である。

そうそう、見過ごしといえば私もうっかりやってしまっている。
Amazonでマグネシウムサプリを買ったと思っていたら、届いたパッケージの裏面には酸化マグネシウムと書いてあって、相当萎えたことがあったのだ。
日本で購入できるマグネシウムは、前編でも書いたが酸化マグネシウムがほとんどなのだけど、酸化マグネシウムは便秘解消の目的としての機能しかない。
(※厳密に言えばそれ以外の効果がゼロというわけではないのだけど、微量すぎてもはやという感じ)
マグネシウムとしてのさまざまな効果の中に元々便秘解消は含まれるため、わざわざその機能だけに特化したものを選ぶ必要はない。
というわけで藤川式では酸化マグネシウム以外のマグネシウムを選ぶように指定があって、ちゃんと選んだつもりだったのに裏面のチェックを失念していたのだ。

それからマグネシウムについてはAmazon、というか国内のものは選ばないようになった。元々選択肢も少ないのでやむを得ない面もある。(※飲む用だけ。主にお風呂で使う経皮吸収用は普通にたくさんある)
鉄の時と同様iHerbには吸収率の高いものや日本では手に入らない高機能で含有量の多いものがたくさんあるし、レビューから知識を学ぶ事も多い。
基本的にはマグネシウムの原材料のところに「Magnesium Oxide」(※酸化マグネシウム)というのが入ってないものを選ぶようにしていればOKだ。
ちなみにこのマグネシウムパウダーをもし使用することがあった時は、何かに溶かすかオブラートで包むのがおすすめである。直接だとたぶん舌が熱くなる。
私は必要量が多いため、量を知る時期の間はプロテインに入れる分以外の量はオブラートに包み、ラップにくるんで1日のうちに分けて飲むようにしていた。

オブラートは鉄の記事で載せたものを使用
しばらく続けて自分の規定量が分かった後は、こちらも併用するようになった。

このウルトラマグは2錠で420mgという高容量なので、↑の計量とラップの手間が省けて楽になった。これは藤川先生も推していて本などにもおそらく毎回出ているはず。
ただし粒はめっちゃデカい。日本ではまず見ない大きさだと思う。が、飲めなくはない。レビューにもそういう声が多い。
折って割ることもできるけど、断面が結構鋭利になってしまうため、かえってこの大きいままの方が飲みやすいという不思議な形状である。(ピルカッターとかでカットして飲んでるという人ももちろんいる)
これらを増やしていく中でついに、便秘が解消する時が訪れ…

私の数ヶ月続いた浣腸生活もついに、終わりを迎えた。
お世話になった「ひとおし」は、それ以来…手に取ることはなくなったのである。

一旦必要量さえ分かってしまえば、続けていくうちに量は減ってくる。
マグネシウム、というかミネラル全般に言えることだけども、マグネシウム不足解消は1〜2年かかるとも言われている。私の場合はよっぽどだったようなので、着々と積み上げていくしかないのだろう。
しかし今はかつて願っていた「1日1〜2回、多いと3回」という状態が叶い、お腹がスッキリする感覚が常にあるようになった。循環している、というのはやはり心地良いものだ。

マグネシウムでほとんどの人の便秘は解消する(しかも結構効果は早い)はずだけど、栄養療法的にはそれ以外の効果の方がメインなので、
入り口は便秘だったとしても、続けてもらえれば便秘が解消するだけでなく、さまざまな面で身体を良くしてくれるはずである。
*
最後に、マグネシウムの唯一注意点があるとすれば、起立性調節障害(OD)がある人にはNGとされていることだ。
マグネシウムの働きとして、高血圧を下げてくれるというものがあるのだが、ODの人にとっては血圧を下げすぎ、朝起きるのが辛くなってしまう。
入浴での経皮吸収は比較的穏やかに効くので大丈夫な人もいるが、それでも低血圧となる人もいるため、避けるようにと言われている。
もしODかつ便秘だという場合には、実は割合は少ないものの、便秘解消という点でマグネシウムよりビタミンC増量(藤川式では3,000〜9,000mg)が効く人とプロテインが効く人がいる。
よって、どちらか試してみるのも良いと思う。どちらにしろマグネシウムと同じく、便秘薬より身体に良いことは確かだから。

マグネシウムの便秘解消については、私自身が悩んでいたところだったので丸々1記事にしてしまったのだけど、実はもう一つマグネシウム関連で使っているものがある。
症状はむずむず脚症候群でピンポイントではあるが、別の疾患にも繋がるものなので次回、番外編として書いていこうと思う。
つづきます。

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