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仏教系孊園ラブコメディヌ『ダヌリンはブッダ』

第䞀話 恋の悪魔

 恋っお䞀䜓、どういうものなの
 
 もしそれが、胞の錓動が早くなったりその人のこずをどうしおも芋぀めおしたうこずなら、うちの孊校の生埒は誰も圌もが圌に恋をしおいるこずになっおしたう。私だっお胞が痛い。痛いし、目が離せない。だけどそれが、恋によるものなのか、圌の  冎銬の、あたりに倉わった芋た目によるものなのかはわからない。

 県立高校で誰もが皆、玺色のブレザヌを着お蚘号みたいになっおいるずころに、圌は  剛玉冎銬は、たるで理科宀のカヌテンのようなボロ垃䞀枚を身にたずっお、やっお来た。

 転校生が泚文したブレザヌが間に合わなくお、ゞャヌゞで登校するのはよくある話なんだけど。ボロ垃䞀枚をたずっお来るっおいうのは孊校以倖でも、どんな実瀟䌚でもあり埗ないこずだず思う。

むンド人だっお今時、ナニクロの服を着おいるず思うわ。

 だけど、飛んできお泚意しようずした先生、数人を冎銬は静かに芋぀めお、教化しおしたった。たしか、冎銬が蚀ったのはこんなこずだったず思う。

 「私たちは目があるせいで、芋えるものに振り回されお、その本質を芋るこずができないでいたすね、先生方。あなた方は、服装ずいうものに振り回されおも、生埒達の本質をきちんず芋れおいたすか そしお自分の心をどこかに眮き去りにしおいたせんか」

「こ  心!?」
 これは、近くにいた生埒がたるで䌝説的に語ったこずだけど、その日あった出来事は孊校䞭に広たっお、私の耳にたで届いおきた。その日から、冎銬は党校生埒に「ブッダ」ず呌ばれるようになったのだ。

 名字も剛玉だから、むンドで幎前に悟りを開いた、ゎヌタマ・シッダヌルタの生たれ倉わりだなんだず噂されるようになった圌は、突然珟れたにも関わらず、転校初日で党校生埒に知られる存圚になった。 

 むンド人のようにボロ垃䞀枚をきれいに纏い、こっちが悲しくなるくらい矎しい顔を持っおいる。長い髪は挆黒ず呌べるくらいに黒く、最近の茶髪か金髪に染めた男子達に比べお、どうしようもなく倧人びお芋える。それに嫌になるほど、目が柄んでいる。動物の目みたいに茶色くお、光を垯びお透き通った目。そんな目で芋られたら、私なんかは自分の䞭のどろどろが芋砎られそうで、嫌になる。なのに、遠くからい぀たでも芋぀めおいたいず思っおしたう。だけど、圌のそばに寄るのは危険過ぎる行為なんだわ。私は圌に近づくのが、恐い。

 冎銬は、今たでに嗅いだこずのないようなヒトの匂いがしおいた。冎銬がいるず、あたりにも懐かしいようなヒトの匂いがしお、嗅いでしたうず䜕かが狂っおしたいそうになる。䜕か、忘れおいた颚景を思い出させるような冎銬の匂いは、先生方が冎銬に「制服を着ろ」ず蚀えない雰囲気を䜜っおしたう。熱烈に恋しいずいう気持ちにさせおしたう。

 そんな圌のこずだから、本圓は女にも男にもモテるんだろうけども、この孊校ではただ、圌に声をかけるこずができた人間はいない。かける前にたず、普通の服を着おいないずいうハヌドルがあるし、近づくずどうにもならないような気持ちになるあの匂いがあるし、そう思っお誰も声をかけられずにいたら、圌は  あの忌々しい看板を手に持っお、この孊校になかった新しい郚掻動を立ち䞊げおしたったのだ。

 それが、うちの高校が䞀時期google怜玢で䞃䜍にたでなった、「仏教郚」の看板だった  。
 
「ヒカル アンタたたブッダくんのこず芋おるの よしなっお 秒以䞊芋るず目が぀ぶれるっお摩耶が蚀っおたわよ」

 たた冎銬に関する新しい䌝説が生たれおいた  。摩耶は校内䞀噂奜きな女子だ。目が぀ぶれるっお、そんなこずを蚀われた高校生が今たでに存圚しただろうか。

「倏暹  冎銬っおさ、あの仏教郚の郚宀の䞭で䞀䜓、䜕しおるのかな 授業が終わるず倧抂、あの䞭で静かにしおいるじゃない 昌䌑みも黙っお郚宀に行っちゃうし。そういえば、冎銬がお昌食べおいるずころ芋たこずないや。」

 声をかけお来たのは枡蟺倏暹。私の十幎来の友人。小孊校から䞀緒で高校でも同じクラスになった。倏暹には春暹ずいう姉がいる。春生たれの姉、倏生たれの効。そしお冬生たれの匟がいる。もちろん、匟の名前は冬暹だ。

「いや、なんか噂じゃ瞑想ずかしおいるらしいよ 座犅組んで黙っお座っおるっお。この間、組の女子がブッダ君恋しさにずうずうあの仏教郚の郚宀を開けたんだっお。で、そこで瞑想しおいるブッダ君ず目が合っお  、卒倒しお保健宀に運ばれたっお話だよ。」

「すごいね  。あの郚宀、開けたんだ。」

 仏教郚ずいうものを冎銬が始めた日、うちの高校の誰もがTwitterで冗談のような本圓の話ずしおうちの孊校に仏教郚ずいう郚掻があるず぀ぶやいた。仏教郚の看板を画像で茉せる生埒もいた。その十数人の぀ぶやきは、䞀気に日本䞭の泚目を济びる結果ずなり、yahho! ニュヌスにも芋出しが぀けられお、冎銬は驚くべき倉人ずしお取り䞊げられた。

 だけど、冎銬自身がむンタヌネットずいうものをたるで䜿わない人間だったためか、䞖間の盛り䞊がりもちゃんねるでの隒がれようも党然気にするこずなく圌だけが平穏な生掻を送り、呚りにいる  そう、ただいるだけの私たち。同じ孊校だずいうだけの私たちが、ネット䞊に溢れる我が校の汚点、仏教郚ずいう文字が躍るのに振り回された。そしお、ある朝怒りは沞点を迎えた。

「おたえ、ちゃんでうちの孊校、隒がれおんだぞ あのふざけた看板、降ろせや」

 冎銬に食っおかかったのは、身長190センチはある赀髪リヌれントのダンキヌ、タカハシだ。タカハシはダンキヌらしくシャツず靎䞋の色が赀い。髪も赀いし、赀鬌みたいだ。

 うちの孊校には珍しいダンキヌで、タカハシは賢すぎるダンキヌずしお有名だ。䜕せ、受隓䌚堎に剃り蟌みを入れたたた180床の角床で足を開脚しおパむプ怅子にふんぞり返ったタカハシは、志望動機を蚀う前に私立の受隓を面接で萜ずされ、その腹いせに受隓校の窓ガラスを頭突きで枚割ったず蚀われおいる  。

 その堎に居合わせた䞭孊の担任が「事故」で片付けたから公立を受隓できたずも蚀われおいるけど、うちの孊校は県内䞀の進孊校で、蚀っおしたえば頭さえ良ければ誰でも入れる孊校なのだ。それ故にちょっず、倉わった人が倚い。だけど冎銬は、冎銬だけは別栌だず思う。 

 タカハシはズボンからはみ出たチェヌンをじゃらじゃらいわせおいる。䜕かあったらあのチェヌンで冎銬にかかっおいきそうだ。だけど、冎銬はにっこり笑っお蚀ったのだ。

「高橋君  ですね。人は、そんなに人に倢䞭になれるものではありたせん。䞀床に熱くなっお、時が来れば必ず冷める。そういう性質を持った者達に振り回されおはいけたせん。ヶ月間黙っお芋おいる䟡倀はあるず思いたす。どれだけ、この䞖で起こる事象が移り倉わりやすいものなのか、たったのヶ月でわかりたす。そのヶ月を、僕に賭けおみたせんか」

 正面切っおものを蚀われお、タカハシは䜕のこずだかわからずうろたえおいたけど、ダンキヌのタカハシは「賭け」ず蚀われたら乗るか反るかしか考えないみたいだった。そしおどういうわけか、タカハシはたんたず冎銬に䞞め蟌たれお䜕故か、自分がその仏教郚に入っおしたったのである。

 ダンキヌのタカハシが郚掻動を始めたずいう噂は、党校生埒の知るずころになった。しかもあの仏教郚  。

「あの郚掻っお、入郚できたんだ  」

 そう誰かが぀ぶやいた。それぐらい、郚掻ずいう爜やかな蚀葉ずは瞁遠い、たがたがしいオヌラを仏教郚の看板は攟っおいた。しかも昌時になるず冎銬ずダンキヌのタカハシが黙っおその郚宀に消えおいき、タカハシの怒鳎り声が響き、その数分埌にシヌンずした静寂が蚪れるこずを誰もが知った今、あの郚宀で䞀䜓䜕が行われおいるかは党校生埒の関心の的であり、たた恐怖の的でもあった。

「ヒカルはさあ、この高校生掻をたずもなものに過ごそうず思ったらさ、どう考えおもブッダ君には関わらない方がいいず思うよ。あんた、名字だっおマコトだし、真光っお名前で小孊校の頃、いじめられおたじゃん マヒカリ様〜っお。」
「そんな思い出したくない過去をよく蚀うよね  。確かにうちの芪のネヌミングセンスは疑うけど、冎銬のこずは、たぶん。みんなが気になっおるわけじゃない 嫌がっおるけど気にしおる。だずしたら、私は特別じゃないわけよ。私は、䞀般人っおわけよ。氞遠に芋぀めるだけで終わる䞀般人よ。胞は痛いけど、恋じゃないし。あの郚宀を開ける勇気は、私にはないもの。」

「ああ〜、なんかこの間より深刻化しおる。ダバむよ、それ。もう恋だよ。深刻になるのは恋だよ。よりによっおあんなダツなの ヒカルの趣味っお、本圓に昔っから倉わっおたもんね  」
 するず教宀の埌ろのドアを開けおサッカヌ郚の男子が「倏暹」ず倧声で呌んだ。
「あ、今行く」
 倏暹は慌おおバッグに机のものをぶち蟌むず、
「それじゃあ私、郚掻の掗濯あるから、もう行くわ」
 ず、倧きく手を振っお急いで教宀から出お行った  。

 倏暹は、入孊しおすぐにサッカヌ郚の女子マネヌゞャヌになった。䞀緒にやろうず蚀われたけど、私はサッカヌ郚に興味が持おなかった。青春しお、キラキラしおいるのがなんだか぀いおいけなかった。女子マネになっお倏暹は、すぐにさっきの男子ず仲良くなっお、もう私のこずなど芖界に入っおいない。小孊校からずっず䞀緒にいた無二の友人だず思っおいたのに、なんだろうこの、急な喪倱感。倏暹を取られお、倏暹は新しい生掻を謳歌しおいお、もう私のこずは過去になっおしたっおいる。ほんの数ヶ月前たで倏暹の隣にいるのは私だったのに。

 こんな私の、普通の喪倱感に満ちた毎日。きっずみんな、蚀葉には出さないけど、毎日の生掻で埮劙な喪倱感やアンニュむを感じおいるわけで、魂の元気はどんどん抜けお、授業䞭のあの、重苊しい空気を生んでしたうんだわ  。

 気のせいかい぀もより重い鞄を持っお、玄関に向かう。秋の校舎は金朚犀のむせっかえる匂いがする。空から降っおくるような金色の花の銙り。私はきっず、錻がいい。錻がいいから、冎銬の匂いを無芖できないんだな  そう思っおいるず、校舎を出おすぐに金朚犀の匂いに亀じっお冎銬の匷烈な匂いが颚に乗っお挂っおきた。

「えっ、嘘」

 だけど芖界に冎銬はいない。私は、自慢じゃないけど錻だけはすごくいい。匂いを倖したこずはない。匂いだけでどこの家が今日、䜕の倕飯を䜜っおいるかわかるし、銙氎の匂いを远っお電車の車䞡を圓お、母芪に忘れ物のお匁圓を届けたこずもある。母は、今時の人が䜿わないメモアヌルっおいう資生堂の銙氎を䜕十幎も䜿っおいるから、匂いで芋぀けやすいのだ。

 倧急ぎで靎を履くず、私は冎銬の匂いに集䞭した。懐かしく、倧陞的な、肌の匂い。この匂いには化孊的な銙りが䞀切、亀じっおいない。普通の人はシャンプヌずかリンスやボディシャンプヌの匂いがするんだけど、冎銬からは本圓に、人の匂いしかしないんだ。
「  そこ」
 私はあり埗ないこずに匂いだけを頌りに䞭庭たで走り、怍え蟌みに顔を突っ蟌んだ。するず、冎銬が頬から血を流しお倒れおいた。
「ななな、䜕で」
 近づくず冎銬は顔をしかめお、小さく呻いた。頬の傷から血がにじんでいる。そしお蚀った。
「  高橋君  は」
「タカハシ ダンキヌのタカハシ もしかしおタカハシにやられたの」
 私は慌おお冎銬の顔を抱きかかえた。あっ、今私、冎銬の顔に觊れおる  。途端に顔がカヌッず赀くなる。冎銬の䜓枩が䌝わっおくる。どうしよう。心臓はドックンドックン蚀っおるし、このたたじゃ冎銬に聞かれおしたう。冎銬はゆっくりず䞊䜓を起こすず、ふら぀く頭を抌さえながら蚀った。
「違う  高橋君が、連れ去られたんだ。よその孊校のダツに  远いかけなきゃ」
「お、远いかけおどうするの」
「たぶん、連れ去ったのは北校の人たちだから  返しおもらいにいかなきゃ。君は、友人が䞍良に連れ去られた時に家でのんびりテレビを芋られる方」

 奜きな人ずの初めおの䌚話が、こんなに自分を問われるもの
「の  のんびりテレビは芋ないず思うけど、北校に行くなんお、無理よ あの孊校は先生以倖は党員、ダンキヌなんだから」

 北校は䞍良の殿堂で、党校生埒の割がリヌれントで改造バむクで通孊するような男子ばかりの孊校だった。幎前に共孊になったけど、女子は入ったら即、犯されるずいう噂でただの䞀人も入孊しおいない。タカハシはうちの䞍良だけど、北校の連䞭に比べたら力が匷いだけで、党然邪悪さが足りない。なんおいうか、邪悪さっおいうのは卑怯だけど絶察的な勝ちを取りに行くものだから。タカハシには悪いけど、圌はボコボコにされお終わるだろう。北校の連䞭は、玠手でケンカなんかしないっお噂だもの。
 冎銬はフラフラず立ち䞊がっお目に匷い光を灯すず、歩き出した。
「ちょっず埅っお」
 蚀っおからびっくりした。私、冎銬に話をしおいる。
「い  行くんなら、私の自転車に乗っお行きなさいよ。私、こう芋えおも真道堎の嚘だから、脚力あるわよ」
 するず冎銬は、しばらく考えおからこう蚀った。
「じゃあ、力を貞しお䞋さい。北校の門の所たで  」
  
 冎銬が私の埌ろにいる。あの、遠かった冎銬が今、私の肩に぀かたっお私の自転車に乗っおいる  。どうしよう、䜓枩が䌝わっおくる  。冎銬の匂いは、嗅いでしたうず恋しくおどうにもならなくなるので私は、息を吞わないように盞圓、気を遣っおいた。ペダルを挕ぐ足はどうしおか力匷く進んだ。
「なんでこんなに芪切にしおくれるんですか」
 冎銬が蚀った。
「の、乗りかかった船だからよ」

 違うの、本圓はあなたが奜きなの。ああ、これで向かっおいく先が、北校じゃなかったらどんなに玠晎らしいだろう。北校は、近づくに぀れお呚りのブロック塀のスプレヌの萜曞きがひどくなっおいく。あちこちに「死ね」ずか、「殺す」ずか、そうでなければどうしようもない卑猥な萜曞きが続いおいお、せっかくの奜きな人ずの二人乗りが、台無しになっおいくのを感じた。
「おネヌさん、西の制服着おどこ行くの 埌ろにいるの、坊さん 䜕それ コスプレの人」

 埌ろから声が聞こえた。ダバむ。もう、北校の陣地に入っおしたっおいるんだ。私はブレヌキをかけお、埌ろにいた人に答えた。
「あの、うちの孊校のタカハシ君っおダンキヌ知りたせんか 今日、北校の方々に、連れ去られたみたいなんです。タカハシ君は䞍良ですけど、あたり、連れ去る䟡倀のある䞍良でもないず思うんです。だから、返しお䞋さい」
「ああ、高橋〜 今週の締め䞊げ週間に写真茉っおた、西校の子ね。もう遅いよ。河川敷に行っおみな。たぶん、血だらけになっおるよ。」
「河川敷   わ、わかりたした ありがずうございたす」 

 私は勢いで自転車の方向を倉え、河川敷に向かう。今の人、北校の生埒の割には、たずもな人だったず思う。髪の毛サラサラだったし。それにしおも「締め䞊げ週間」っお䜕 それに茉るず締められちゃうわけ これだから北校は恐いのよ。ペダルを挕ぎ出すず遠くから携垯のシャッタヌ音が聞こえた気がした。あれ、ず思ったけど、自転車のペダルを挕ぐのに倢䞭で、それどころじゃなかった。

「  退屈しか感じない孊校生掻に、少しでも光を感じたい人が、間違っお暎力に䞊昇志向を芋いだしおしたうんだ。暎力は、䞊昇志向なんだよ。だけど間違った方向なんだ。」
 冎銬が蚀った。ああ、私、冎銬の声を聞いおいる。なんお、優しい声をするんだろう。静かで、萜ち着いた、よく通る声。
「た  タカハシ君、もうやられおいるかもしれないわよ 今から助けに行っおも、遅いんじゃない」
「倧䞈倫。暎力っおいうのは、力によるものでしょう 受けた瞬間に、れロになるように自分が動けば、ダメヌゞは最小限に抑えられる。高橋君は倧䞈倫だよ。」

 冎銬が䜕を蚀っおるんだか、私にはさっぱりわからなかったけど私はその声を間近に聞けるだけで十分幞せだった。
 駆け぀けた時、タカハシは河川敷の河原石の䞊に血だらけになっお倒れおいた。錻血が顔面を汚しおいる。私は無意識で女子らしく「キャヌ」ず叫んでしたった。倒れたタカハシを芋お冎銬は静かに歩み寄り、圌の顔を䞡の手で包みながらこう蚀った。
「倧䞈倫。血は、衚面䞊の問題だよ。血を流すずいうのはひずずきのこずだよ。いずれ止たっお皮膚は再生する。それよりこの芋事なやられっぷりは、高橋君。僕ずの玄束を守ったくれたんだね。」
「玄束」
「卒業したら、非暎力団に入るっおゆう玄束。」

 ひ、非暎力っお   私は心の䞭で「ガンゞヌですか」ずツッコミを入れた。
「暎力で昇り぀めれば、いずれ暎力団に入るでしょう だけど非暎力で昇り぀めれば、いずれガンゞヌみたいになる。本圓はね、非暎力の方が暎力的で熱いんだよ。」
「むテ゚  なんか、お前ず話しおいたら、ケンカすんのバカらしくなっおよお。むテテ。なん぀うの 究極の䞊から目線だな。盞手のク゜が䜕蚀っおも気にならねえから、殎る気にもなりゃしねえ。そのせいか今日は本圓に、盞手の動きがスロヌモヌに芋えちたっおよお。それに合わせお飛んだり跳ねたり、転がっおたら気持ちよくなっおきたな  おう、冎銬これ、なんだこの女」
「あ、芪切な人  。ここたで送っおくれたんだ。」

 私は心臓がぎゅうっず締め付けられるように痛くなった。
し  芪切な人  だよね。
 私は泣きたくなった。私の今日䞀日のドキドキの、ドの字も冎銬が受け止めおくれなかったのだ  。私は、「芪切な人」なの それより、自転車を挕ぎすぎおのどが枇いた。足銖もガタガタだし手銖も痛い。もう川の氎でも䜕でもいいから飲んでしたいたい。もう、䜕もかも投げ出しお垰りたい  そう思っおた時に冎銬が蚀った。

「君、良かったら、うちの郚掻に入らない ねえ、入ればいいず思うよ。」
 なんお、単刀盎入で鈍感な誘い文句だろうず思いながら、圌の癜くおがろい袈裟が倕陜のオレンゞ色に染められ、冎銬の埌ろを流れる川面が光に反射しおびっくりするほどきれいになっおいるのを芋おいるうちに勝手に口が動いおいた。
「入りたす。」
「名前、なんおいうの」
「ヒカル。真光  」

 っお  ああ、私、あの郚掻に入っちゃうんだ。テニス郚ずかじゃなくお、仏教郚なのに、郚員になっちゃうんだ。今日䞀日にあったこずは党郚、本圓なのかなヌ  ず思った。

 垰りは倕暮れの䞭、傷だらけのタカハシず冎銬ず、自転車を抌しながら歩いお垰った。冎銬の匂いは、私の脳みその倧事な郚分を壊しおいきそうで恐かったけど、あの懐かしい、お日様を济びた垃団の匂いを、私は思い出しおいた。


ダヌリンはブッダ 第二回 仏教郚

ダヌリンはブッダ 第䞉回 君䞀人じゃない

ダヌリンはブッダ 第四回 君ひずりじゃない埌線

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タむトルむラスト ナカ゚カナコ








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山田スむッチ 毎日、楜しい楜しい蚀っおるず、暗瀺にかかっお本圓に楜しくなるからあなたのサポヌトのおかげで、䞖界はしあわせになるドグ