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仏教系孊園ラブコメ小説 「ダヌリンはブッダ」 第九回 僕のアタマの䞭、君のアタマの䞭

僕のアタマの䞭、君のアタマの䞭

 冎銬は、偉そうにコンビニで野菜を買っおきたものの、党然料理ができなかった。
「ど  どうしおにんじんを、皮付きのたた煮ようずするの!? 歯ごたえが悪くなるじゃん」
 デブ子が慌おお蚀った。
「いや、にんじんの栄逊が䞀番詰たっおいるのは、身ず皮の間だず聞いたこずがあったから  。」
「だけど、たずくなるよ 私、食べ物を矎味しくしなきゃそんなの意味ないず思う」
「ごめん  普段、托鉢ばかりしおいるから、料理に瞁がなくお。」
「もう、いいよ 剛玉君はそこに座っお動かないで」
 デブ子はグロヌブのような倧きな手に包䞁を握るず、やたらず噚甚に料理を始めた。
「倧山さん、料理、䞊手だね。」
「うん  。ほら、うちお母さんが働いおいたから、よく晩ご飯はあたしが䜜っおたの。
倧抂の料理なら、あたし、できるのよ。」
「そうか  。僕は、たくさん食べたいなら、たくさん食べればいいず思うんだ。だけど、過食に走る人や拒食に走る人は、わざわざ奜き奜んで自分の䜓に悪い物を食べたがるでしょう それは、無意識に自分を殺そうずしおいるからなんじゃないかな   だけど、䜓の方は生きたい、生きたいず思っおいる。だからどんな食べ物が来おも、䞀生懞呜消化しお、なんずか呜を保ずうずするんだよ。」
 デブ子は冎銬の蚀うこずを聞いおいなかった。それよりも、なぜ䜕ヶ月も床に座り蟌んでロヌルケヌキばかりを食べおいた自分の䜓が、自分の思ったように動くのかが䞍思議でたたらなかった。
フラむパンを、匕き寄せお野菜を返す。こうするず野菜に䞊手く火が回るし、焊げ付かない。フラむパンを匕き寄せお、野菜を返す  䞍思議。昔やっおたこずっお、い぀でも再珟できるんだ  。
「ご飯  ご飯も矎味しいの炊かなきゃね。剛玉くん、本圓にうちに泊たっおいくの」
「うん。」
「あのさ、ほら  私っお性的なこずがすごく苊手になっちゃったから、もしもそういう぀もりがあっお泊たっおいくなら、ダメだよ。」
 デブ子は芋た目が朝青韍でも、心は傷぀きやすい玔情な乙女なのだ。
「倧䞈倫。僕は床で寝させおもらうから。倧山さんはずおも魅力的だけど、僕は自分を制する心の方が勝぀ず思う。」
「そう。だったら良かった  䞀緒にご飯食べよう。」
 デブ子の心の䞭にも、冎銬に察する恋心が芜生えおいた。ヒカルは、二人が登校しおこないこずに䞀日䞭悪い想像を巡らせおいた。翌日、入郚届を届けに行くず、冎銬がデブ子のマンションの郚屋から出おきお蚀った。
 
「ヒカルさん、ありがずう。倧山さんの傷が癒えるのは、ただただ先だず思う。ずりあえず入郚届は枡しおおくね。」
「あっ、あのさあ、冎銬昚日、泊たっおいったの」
「うん。」
「うんっお  。冎銬は、そういうのあたり、  特別だず思わないの」
「悪い事じゃないず思う。だっお性行為なんおしおいないんだし。今は、心のバランスをくずした女の子が、瀟䌚に戻れるかどうかの瀬戞際だず思うんだ  たぶん、僕じゃなくおもい぀か、誰かがここに掟遣されおくるず思うんだ。だけど、今回は僕が掟遣された。だから、僕には掟遣業務を果たす責任があるんだよ。ヒカルさんも、僕のこず前に助けに来おくれたでしょう」
「あ、あれは、冎銬のこずがすきだから  冎銬、殎られおたし  そうじゃなくお、女の子のうちに泊たったら、呚りに誀解されるじゃない」
「気のせいだよ。」
「ええっ、気のせいなの!?」

「みんな、固定芳念に瞛られおいるからそのような発想しかできなくなるず思うんだ。そもそも、誀解ずいうものはそれを楜しむ人がするものであっお、盞手が動揺しないず楜しくないものでしょう だったら、誀解を生たないためには、動揺しないで普通にしおいるこずだず思うよ。ヒカルさん、それじゃ僕、しばらくは倧山さんず䞀緒に過ごすこずにするから、郚掻のこずよろしくお願いしたす。」
「お、お願いしたすっお  」


 そう蚀うず冎銬は黙っおドアを閉めた。バタン。心のドアたでも、閉められおしたった気がした。
い぀も、い぀もい぀もい぀も い぀も、他の女の子ばかりかばっおさあ  。冎銬は、私は傷぀かないずでも思っおるんじゃないの
「冎銬の、バカ」
 ヒカルが走っおマンションから飛び出すず、埌ろから「おネヌさん」ず声が聞こえた。振り返るず、ガラの悪い連䞭がぞろぞろず珟れおヒカルを囲んだ。芋るず、県内䞀悪評の高い北校の制服である。短ランで唇にピアスを入れ、頭を金髪に染めたダンキヌがにこやかに蚀った。
「ちょヌっず西校のお姉さん、お話聞かせお 今、僕たち西校のゎヌタマサ゚マくんっおいう人を探しおいるんだけど  この蟺で芋かけたっお聞いたんだよねえ。あれ お姉さん  ポニヌテヌル  だね。」
「なっ、䜕の甚ですか」
 金髪は黙っお携垯の画面を操䜜し、画像フォルダをスクロヌルするずヒカルをちらりず芋た。そしお呚りのモヒカン刈りの連䞭に振り返るず、ずおもいい笑顔でこう蚀った。
「わヌお、偶然。いいモン芋぀けちゃった。」
「え  䜕!?」
「関係者だよ。良かった。僕たち、この蟺の゚リアに詳しくないから、党然芋぀けられなくっおさ。お姉さん、ゎヌタマ君の関係者でしょ 圌、どこにいるの」
この人、前に北校でタカハシをボコボコにした人  
 ヒカルは答えた。
「し  知らないわよ 知っおいおも教えないわよ」
 するず金髪の猿みたいな男、ナヌゞは楜しそうに笑っお蚀った。
「あら〜、気が匷いね〜。それじゃ、ちょっず倱瀌  」
 ドッずいう鈍い音を立おお、ヒカルはお腹に鈍い痛みを感じるず目の前が真っ暗になった。そしおそのたた気を倱っおいった。
「わあ。寝姿もかわいい。結構むケおるよね、この嚘。」
 するず、埌ろから総長の盞原が珟れお蚀った。
「ナヌゞ、お前西校の女連れお行っおも面倒になるだけだぞ 匁護士呌ぶような芪に絡たれたらどうするんだよ   っお、おい」
「あ、テッちゃん♪ 芋お、芋お この間の嚘」
「わあああああヌヌヌヌヌ」
 盞原は慌おおナヌゞからヒカルを奪い取っお、抱き䞊げた。
「あわわわわわわ、わわわ。どうすりゃいいんだよ この状況」
 ナヌゞは肩をすくめお蚀った。
「どうっおさあ、䌚いたい䌚いたい蚀っおたじゃん。いいじゃん。䌚えたんだから。」
「バカ 女に手を䞊げるなんお最䜎だっお小孊校の時教わらなかったのかよ!? それに圌女が起きた時にお前ず俺が䞀緒だったら、俺がやらせたみたいになるだろうがっ 俺、絶察、嫌われるぞ  暎力ふるう人っお最䜎っお  もう、おしたいだ  」

「いや、そうずも限らない。第䞀、今たで䜕の手立おも打たずにいたテッちゃんが悪い。奜きだの䜕だの蚀いながら、劄想だけで青春終わらせるずころを俺が救っおやったんだよ。
この状況に感謝しなよ。」
「できるかヌヌヌヌっっっ」
「ずりあえずねえ、ゎヌタマ君を芋぀け出さないず今日の締め䞊げデヌに間に合わないよねえ。今週締めたい埌茩は党郚締めちゃったし。だから、この嚘を逌にしお呌び寄せるしかないんじゃない」


「そうしたら俺、倍倍ゲヌムでこの人に嫌われるだろうがよっ もういいずこ党然ねえよ」
「テッちゃん  もっず頭を䜿いなさいよ。倧䞈倫、俺が党郚うたくやっおあげるから  」
 そう蚀っおナヌゞは盞原の耳元で囁くず、哲の顔を思いっきり殎り぀けた。ボゎッずいう音が響く。哲はヒカルを抱きかかえたたた倒れ蟌んだ。
「なっ  ナヌゞ、おめえ」
 唇の端から血を流しながら哲が蚀うず、ナヌゞはさも満足したようにニダッず笑っお蚀った。
「ハむ。これでテッちゃんも悪い連䞭に殎られお連れおこられた颚情だよ。どうする カラオケ店ずかに抌し蟌んじゃう めったにない二人っきりになれるチャンスだよ。それずも郚宀がいいか。ラグビヌ郚だず臭すぎるから、北校唯䞀の文化郚・茶道郚の茶宀がいいね。」


 そう蚀うずナヌゞは哲の腹に䞀床に〜発のパンチを入れた。ケンカ慣れしおいない哲に䞎えるには十分なダメヌゞだ。哲が厩れ萜ちる瞬間、哲の腕からヒカルを抱き取るずナヌゞは蚀った。
「うん。いいにおい  西校の女の子は、銙氎臭くなくおいいね。俺、カルバンクラむンの銙氎の匂い、苊手なんだよ。こんな女の子ず俺も付き合いたいずころだけど、テッちゃんの恋愛成就の方が先だもんね。よし、匕き䞊げだ」
 ドルドルルル  北校暎走族のバむクの゚ンゞンが鳎る。ナヌゞはヒカルを抱いお改造バむクの荷台に降ろすず、背もたれのようにせり䞊がった改造シヌトにヒカルを瞛り付けた。盞原はモヒカンの巚䜓に担がれおいる。モヒカンが盞原を担いだたたバむクに゚ンゞンを入れる。


「ごめんね−、萜ちちゃうず死んじゃうからさ。仕方なくだよ、仕方なく それじゃ、ご機嫌な救出劇になるか、僕らにボッコボコにされるのか。ゎヌタマ君が珟れるのを埅ずう」
 ナヌゞは䜕をやっおも楜しいずいう笑顔でハンドルを回し、加速するバむクのスピヌドを味わった。埌には、北校暎走族の笑わせるようなクラクション音、「ゎッドファヌザヌのテヌマ」だけが鳎り響いおいた。

次ぞ 第十回 北校ぞ
目次ぞ ダヌリンはブッダ

いいなず思ったら応揎しよう

山田スむッチ 毎日、楜しい楜しい蚀っおるず、暗瀺にかかっお本圓に楜しくなるからあなたのサポヌトのおかげで、䞖界はしあわせになるドグ