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ITパスポート2027年改定へ。新試験案でわかった5つのこと 【続報あり】

ITパスポート試験が、2027年度春頃から新しい内容に変わる予定です。しかも改定案では、あのアルゴリズム(問題を解くための手順のこと)の分野が出題範囲から外れる方向なんです。

「え、いま勉強してるのに大丈夫?」と不安になりますよね。安心してください。この記事では、公式に発表されていることを、確定した話とまだ案の段階の話に分けて整理します。2026年8月31日には、新しいシラバス案とサンプル問題も公開されました。 その中身は、すぐ下の追記にまとめています。

なお、この記事は新試験のニュースです。いまの試験の勉強を始めたい・進めたい人は、解説記事を目的別にまとめた全記事リンク集(全81本・無料)からどうぞ。

この記事でわかること

  • ITパスポートが2027年からどう変わる予定なのか

  • 改定案でわかった「変わること」と「変わらないこと」

  • いま勉強中の人・これから受ける人はどうすればいいか

この記事の要点(先に結論!)

タイトルの「5つのこと」は、この5行です。

  • ①ITパスポート試験は、2027年度春頃に新しい試験制度へ移行する予定です(2026年7月13日時点・IPA発表)。

  • ②IPAの改定案では、新体系30中分類のうちアルゴリズムを含む4つの中分類が、ITパスポートの出題範囲から外れる方向です。ただし正式決定ではありません。

  • ③試験時間120分・出題数100問という形式は、公表資料では現行と同じです。

  • ④新しいITパスポートのシラバス(出題範囲の一覧表)案とサンプル問題は、2026年8月31日に公開されました(追記参照)。

  • ⑤現行制度のITパスポートを受けられるのは、実質2026年12月27日までの見込みです(会場により前倒しの場合あり。2026年7月13日時点)。

【2026年9月1日 追記】新しいシラバス案が公開されました

この記事を書いた時点では「準備中」だったITパスポートの新シラバス案(Ver.0.1・全19ページ)とサンプル問題が、2026年8月31日に公開されました。
下の②でお伝えした「4つの中分類が外れる方向」は、公開されたシラバス案でもそのとおりでした。19ページを全文読んで、消える言葉・残る言葉まで整理した続報がこちらです。

【続報】新試験案、やはりアルゴリズムが消えた

ここから下の本文は、2026年7月13日時点の内容です。 最新の状況は上の続報をご覧ください。

【現行試験の申込は9月27日が分かれ目】

現行試験の申込ルールにも動きがあります(IPA・2026年8月3日更新)。

  • 2026年9月27日までに申し込む場合:申込日から3か月先の同日までの試験日を選べます

  • 2026年9月28日以降に申し込む場合:選べるのは2026年12月27日までの試験日だけになります

  • バウチャーチケットの購入申込受付は、2026年7月31日で一時停止しました

現行制度で受けるつもりなら、9月27日までに申し込んでおくと、日程の選択肢が広く残ります。

1. 何が起きた?ITパスポート試験の見直しをひとことで

2026年3月31日、経済産業省とIPA(情報処理推進機構。試験を実施している独立行政法人)が、情報処理技術者試験の体系を見直す案を発表しました。

ITパスポートは「内容変更」の対象です。試験がなくなるわけではありません。新しい制度は2027年度春頃に始まる予定です。

ここで大事なのは、いま公開されているITパスポートの資料は「改定案」、つまりまだ案の段階だということです。IPAも「公表内容は現時点での検討状況であり、今後、変更が生じる場合がある」と注記しています。

  • 2026年3月31日:改定案(Ver.1.0)が公表された

  • 2026年8月31日:ITパスポートのシラバス案(Ver.0.1)とサンプル問題が公開された

  • 2026年12月27日:現行制度で受験できるのは実質ここまで(受験システムが12月28日以降休止予定)

  • 2027年度春頃:新しいITパスポート試験が開始予定

2. 変わること3つ・変わらないこと2つ

改定案の中身を、ざっくり「変わること3つ・変わらないこと2つ」にまとめました。

2.1 変わること(改定案ベース)

1つめは、出題範囲の骨組みです。 現行の「ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系」という分け方から、「ビジネス」「テクノロジ」「セキュリティ・倫理」の3分野・7大分類・30中分類という新しい体系に組み替えられる案です。

2つめは、「マインド・スタンス」の評価です。 知識だけでなく、「変化への適応」「事実に基づく判断」「アジャイルなふるまい」といった心構え・行動の仕方まで評価対象に含める案が示されています。改定案の表では、これはITパスポートだけに設定された、いわば独自の評価軸です。

3つめは、データとAIの重視です。 データマネジメント(データを信頼できる状態に整えて管理すること)や、生成AI(学んだ知識で新しく作文やお絵かきをする助手のようなAI)の活用、AI倫理などが新しく前面に出てきます。

2.2 変わらないこと(公表資料ベース)

  • 試験時間120分・出題数100問は、公表資料では現行と同じです。

  • 「ITを使うすべての人向けの国家試験」という位置づけも変わりません。試験の名前もITパスポートのままです。

なお、分野別の出題割合や採点基準はまだ発表されていません。ここは正式発表待ちです。

3. 最大のニュース:アルゴリズムが出題範囲から外れる案

今回いちばんお伝えしたいのがここです。

改定案の表では、新体系の30中分類のうち、ITパスポートの出題範囲は26中分類です。つまり4つの中分類が対象外とされています。

対象外とされているのは、次の4つです。

  • システムライフサイクルプロセス

  • 開発・運用の方法論

  • アルゴリズム・プログラミング

  • セキュリティ実装技術・評価

現行のITパスポートには、擬似言語(試験用の架空のプログラム言語)を使ったアルゴリズムの問題があります。プログラミングっぽい問題に苦手意識のある人、多いんですよね。それが新しいITパスポート(案)では、出題範囲から外れる方向なんです。

これらの分野は、1つ上の試験である基本情報技術者試験などが受け持つ整理になっています。「ITパスポートはITを使う人の試験、作る側の知識は上位試験へ」という役割分担が、よりはっきりする形です。

ただし、くり返しますが、これは改定案の段階の話です。 正式なシラバスで変わる可能性があります。「もうアルゴリズムは捨てていい」と考えるのは早いので、注意してくださいね。

4. 今の教材は使えなくなるの?

結論から言うと、すべてが無駄になるわけではありません。

改定案と現行範囲の対応表を見ると、次のような分野は新しい体系にも引き継がれる見込みです。

リンク先は、それぞれの分野の解説記事です。 どれも無料で読めます。引き継がれる見込みの分野なら、いま読んでおいても無駄になりません。

一方で、次のような領域は現行の教材ではカバーが薄く、追加の学習が必要になりそうです。

  • データガバナンスやデータ品質など、データマネジメントのまとまり

  • AIエージェント(人の代わりに判断しながら作業を進めるAI)などの新しいAIの話題

  • ハルシネーション(生成AIがもっともらしい誤情報を作る現象)などのAI倫理

  • CXデザインや人間中心設計など、利用者視点のデザイン

  • コンテナ(アプリを箱詰めして持ち運べるようにする技術)やサーバレス(サーバの管理をお任せにできる仕組み)など、クラウドの新しい使い方

とはいえ、これらも正式シラバスが出るまでは「確度の高い予想」の段階です。教材の買い替えを焦る必要はありませんよ。

5. 今受けるべき?新制度を待つべき?

2026年内に受験できるなら、現行制度で合格してしまうのがいちばんの安全策です。

理由はシンプルです。

  • 現行制度は教材も過去問も情報もそろっていて、対策しやすい

  • 新制度は開始時期も正式シラバスもまだ確定していない

  • 資格の価値が新旧で分かれるという発表はない

現行の受験システムは2026年12月28日以降、休止される予定です(会場によってはそれより前に休止。2026年7月13日時点)。現行制度で受けるなら、2026年内が目安になります。

これから勉強を始める人は、まずこちらの記事からどうぞ。

ITパスポートってそもそもどんな試験?という人へ:

出題範囲の全体地図はこちら:

解説記事を全部見わたしたい人はこちら:

一方、2027年度以降に受ける予定の人は、あわてなくて大丈夫です。正式シラバスの公開を待ってから、教材を選びましょう。

6. まだ決まっていないことと、今後の予定

この節は2026年9月1日に更新しました。 ここに書いていた「シラバス案は準備中」は、すでに解消しています。

2026年8月31日、ITパスポートの新シラバス案(Ver.0.1)とサンプル問題が公開されました。 中身をすべて読んだ続報は、こちらです。

【続報】新試験案、やはりアルゴリズムが消えた

一方、2026年9月1日の時点でも、次のことはまだ発表されていません。

  • 分野別の出題割合と採点・合格基準

  • 新制度の正確な開始日(「2027年度春頃」より細かい日付)

  • シラバス案がVer.1.0(正式版)になる時期

このシリーズでは、動きがあるたびに続報を出します。見逃したくない人は、フォローしておいてもらえるとうれしいです。

7. まとめ:3行でふりかえり

  1. ITパスポートは2027年度春頃に新制度へ移行予定で、データ・AI重視の30中分類体系になる案です(2026年7月13日時点)。

  2. 改定案ではアルゴリズムなど4つの中分類がITパスポートの範囲外になる方向ですが、まだ案の段階で、正式シラバスで変わる可能性があります。

  3. 2026年内に受けられる人は現行制度での合格が安全策。新制度組は、今夏公開予定のシラバス案を待ちましょう。

いかがでしたか?「変わる」と聞くと不安になりますが、中身を知れば方向性は前向きです。まずは自分がいつ受けるのかを決めることから始めてみましょう!

8. よくある質問(FAQ)

Q1. ITパスポートは2027年からどう変わりますか?

A. 2027年度春頃から、出題範囲が「3分野・7大分類・30中分類」の新体系に変わる予定です。データマネジメントやAI利活用、AI倫理が重視され、知識に加えてマインド・スタンス(心構え・行動の仕方)も評価する案が示されています(2026年7月13日時点・改定案ベース)。

Q2. アルゴリズムやプログラミングの問題はなくなりますか?

A. IPAの改定案では、「アルゴリズム・プログラミング」はITパスポートの出題範囲外とされています。ただしこれは案の段階で、正式シラバスで変わる可能性があります。また、現行制度で受験する人には引き続き出題されます。

Q3. 今もっている参考書や教材は無駄になりますか?

A. 無駄にはなりません。経営、マネジメント、ネットワーク、セキュリティ、法務など、現行の主要分野の多くは新体系にも引き継がれる見込みです。一方、データマネジメントやAI倫理などは追加の学習が必要になりそうです。

Q4. 今受けるのと、新制度を待つのとどちらがいいですか?

A. 2026年内に受験できるなら、教材も情報もそろっている現行制度での合格がおすすめです。現行の受験システムは2026年12月28日以降休止予定なので、現行で受けるなら2026年内が目安です(2026年7月13日時点)。

Q5. 新しいITパスポートのシラバスはいつ公開されますか?

A. 2026年8月31日に公開されました。 IPAが「ITパスポート試験 シラバス案 Ver.0.1」(全19ページ)とサンプル問題(4問)を掲載しています。ただしこれは案で、IPAは表紙に「変更する可能性があります」と注記しています。中身は続報記事で解説しています(2026年9月1日時点)。


参考にした一次情報

※本記事はIPA・経済産業省の公式見解を代行するものではありません。公開資料をもとにした独自の整理です。正式な情報は必ず各機関の発表をご確認ください。


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【続報】新試験案、やはりアルゴリズムが消えた

【現行試験で受けるなら、まずここから】ITパスポートとは?難易度・合格率・受験料まで

【解説記事の全リンク集】どこから読む?シリーズ別・学習順にまとめた案内板

【新試験シリーズ③】30中分類の全地図と学習優先順位

シリーズの目次:ITパスポートの出題範囲 全体地図

この記事を書いた人
simic(IT資格ノート)。文系・非エンジニアの視点で、つまずきやすいIT用語を「たとえ」でかみくだきながら、資格の勉強ノートを書いています。→ くわしい自己紹介:https://note.com/simic_0531/n/n5ed7f56f1ab9

最終更新:2026年9月

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