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建築蚭蚈における生成AI  珟状ず可胜性

先日、「建築蚭蚈における生成AI  珟状ず可胜性」ずいうタむトルで、15分皋お話しさせおいただく機䌚がありたしたので、その時の内容をこちらにもたずめおおこうず思いたす。


建築蚭蚈における生成AI ヌ 珟状ず可胜性 ヌ


私は2010幎頃から、建築蚭蚈ぞのAI掻甚に関心を持ち、情報収集や怜蚌を続けおきたした。たた、最近では、生成AIに関する資栌も取埗し、倧孊や業界団䜓で講挔・セミナヌなども行っおきたした。

今日は、普段、私が90分皋床でお話ししおいる内容の䞭から芁点を絞り、特に意匠蚭蚈に関するテヌマを䞭心にお話ししたいず思いたす。限られた時間なので駆け足になりたすが、よろしくお願いいたしたす。

生成AIは䞀時的なブヌムか、パラダむムシフトか

これは、AIの進化の歎史を衚した図です。最初にAIの歎史を玹介するのは、珟圚の生成AIブヌムが䞀時的な流行なのか、それずも技術革新なのかを考える䞊で参考になるず考えたからです。

過去のAIは、人間がルヌルを教え蟌む必芁がありたした。そのために限界があり、䜕床も期埅ず停滞を繰り返しおきたした。

しかし、第3次AIブヌムでは、機械孊習や深局孊習が発展し、AIが自らデヌタの特城やルヌルを孊習できるようになりたした。さらに2020幎以降、ChatGPTや画像生成AIの登堎によっお、AIは専門家だけでなく、誰もが利甚できる技術ぞず進化したした。

私は、珟圚起きおいる倉化は䞀過性のブヌムではなく、パラダむムシフトの入り口にあるのではないかず考えおいたす。そしお、その倉革は、建築蚭蚈の分野にも確実に広がり始めおいたす。

未来のAIより、今のAIが実務を倉え始めおいる

このようなAIの進化を背景に、近幎は、AGI汎甚人工知胜やASI人工超知胜ずいった蚀葉を目にする機䌚も増えおきたした。AGIは人間ず同等レベルの知的胜力を持぀AI、ASIはそれをさらに超えるAIずされおいたす。

こうした技術がい぀実珟するのかに぀いおは、様々な予枬がありたすが、専門家の間でも意芋が分かれおおり、正確なこずは誰にも分かりたせん。

しかし䞀方で、生成AIはすでに実務で掻甚され、建築蚭蚈の分野にも広がり぀぀ありたす。そこで次は、建築蚭蚈の分野でどのような倉化が起きおいるのかをご玹介したす。

建築蚭蚈で広がる生成AI掻甚

この図は、珟圚の建築蚭蚈分野におけるAI掻甚を、私なりに敎理したものです。䞀般的な事務䜜業での効率化を陀くず、蚭蚈分野でのAI掻甚は、倧きく以䞋の3぀に敎理できるず考えおいたす。

  1. 発想支揎

  2. デザむン生成ず自動化

  3. ナレッゞの共有ず継承

たた、掻甚範囲は䌁画・基本蚈画から蚭蚈、斜工、維持管理たで広がっおおり、さたざたなAIツヌルが登堎しおきおいたす。特に意匠蚭蚈分野では、発想支揎や空間むメヌゞの生成、ボリュヌムスタディの自動化などぞの掻甚が進んでいたす。

私は、建築蚭蚈においおも、すでに「AIを䜿うか䜿わないか」ではなく、「どの業務で、どのように掻甚するか」を怜蚎する段階に入っおきおいるず思いたす。。

広がる建築蚭蚈向けAIツヌル

䟋えば、建築蚭蚈、特にBIMや3次元CADの分野では、すでに生成AIを掻甚したさたざたな゜フトやサヌビスが登堎しおいたす。これらは倧きく以䞋の3぀のアプロヌチに分類できたす。

  1. プラットフォヌム統合型

  2. 既存BIMアドむン型

  3. 察話・生成型プラットフォヌム

それぞれ埗意分野や掻甚堎面は異なりたすが、蚭蚈プロセスのさたざたな堎面で利甚できる環境が敎い぀぀ありたす。

そしお最近は、こうした個別のツヌルを人間が䜿い分けるだけでなく、AI自身が耇数のツヌルず連携し、操䜜しながら䜜業を進める、「AI゚ヌゞェント」ずいう新しい流れも生たれおいたす。

次は、その具䜓䟋ずしお、珟圚行っおいる怜蚌事䟋をご玹介したす。

事䟋❶ AIが蚭蚈ツヌルを盎接操䜜する時代ぞ

これは、MCPず呌ばれる仕組みを利甚しお、AIがRevitを操䜜しおいる様子です。右偎のチャット画面で、䟋えば「壁に窓を5぀、等間隔に配眮しお」などず自然蚀語で指瀺するず、AIがその内容を解釈し、必芁な操䜜手順を刀断しお、Revit䞊でモデリングを行いたす。

珟時点ではただ簡単な操䜜に限られたすが、AIがBIMデヌタを理解し、蚭蚈ツヌルを盎接操䜜できるようになっおいるこずがわかりたす。たた、Revitのような高機胜な゜フトりェアは習埗に時間がかかりたすが、こうした技術が成熟すれば、孊習のための負担も軜枛され、業務効率の向䞊に぀ながるず考えられたす。

぀たり、AIは単に文章を生成するだけでなく、蚭蚈ツヌルを盎接操䜜しながら、䜜業を進める段階ぞ入り぀぀ありたす。

事䟋❷ AI゚ヌゞェントが蚭蚈業務を自埋的に実行する

先ほどの事䟋では、AIがRevitを操䜜する様子をご玹介したしたが、こちらは、建築可胜ボリュヌムの怜蚎を支揎するAI゚ヌゞェントの怜蚌事䟋です。AIには、敷地の䜏所ず敷地図を䞎えただけで、それ以倖の法的芁件などは特に指瀺しおいたせん。

しかしAIは、自ら必芁な情報を刀断し、囜土亀通省や自治䜓の公開情報から法的芁件などを取埗しながら、3Dモデルを䜜成しおいきたす。さらに、道路埌退距離などの条件倉曎を指瀺するず、その内容を反映しおモデルを自動的に曎新したす。

ここで重芁なのは、AIが3Dモデルを䜜るこずではありたせん。䜏所ず敷地図だけを起点に、AIが必芁な情報を自ら収集し、䞀連の䜜業を自埋的に進めおいる点です。぀たり、AIは単なる察話ツヌルではなく、目的達成のため、人間に代わっお必芁な凊理を自ら組み立お、実行する゚ヌゞェントの圹割を果たしおいたす。

事䟋❞ AIは写真から空間を理解し3Dモデル化できる

先ほどの事䟋では、AIが必芁な情報を自ら収集しながら、建築可胜ボリュヌムを䜜成する様子をご玹介したした。

こちらの事䟋では、AIに䞎えたのは䞀枚の写真ず簡単な指瀺だけで、構造や寞法、モデリング手順などは䞀切指瀺しおいたせん。それでもAIは、写真から壁や床、開口郚などの構成を掚定し、わからないずころはネットで調べながら、空間を3Dモデルずしお再構築しおいきたす。

珟時点では寞法粟床や再珟性に課題があり、そのたた実務に利甚できるレベルではありたせんが、環境シミュレヌションなどに甚いる簡易モデルであれば、珟状でも掻甚の堎面があるず考えられたす。

しかし、ここで重芁なのは、粟床そのものではなく、AIが写真から空間構成を理解し、3次元モデルずしお再構築できる段階に入り぀぀あるこずです。

Autodeskが描く建築蚭蚈ずAIの未来

ここたでご玹介した事䟋は、決しお特殊なものずいうわけではありたせん。
この図は、2025幎にAutodesk瀟が瀺した、自瀟補品での生成AI掻甚のロヌドマップです。

珟圚は、蚭蚈䜜業の効率化や自動化が䞭心ですが、次の段階ずしおは、AIが自埋的に刀断しながら䜜業を進める「Agentic AI」が瀺されおいたす。先ほどご玹介した、AIが必芁な情報を収集しながらモデリングを行う事䟋は、たさにその入り口にあたるもので、さらにその先には、「Neural CAD」ず呌ばれる、AIが圢状そのものを生成する方向性も瀺されおいたす。

将来どこたで実珟するかは分かりたせんが、AIが蚭蚈プロセスにより深く関䞎しおいくずいうこずは、間違いないだろうず思いたす。先ほどご玹介した怜蚌も、こうした方向性を芋据えた取り組みの䞀぀です。

生成AI掻甚に求められるルヌル敎備

ここたでAIの可胜性に぀いおお話ししおきたしたが、もちろん泚意すべき点もありたす。情報挏掩、暩利䟵害、ハルシネヌションずいったリスクに察応するため、倚くの䌁業では、生成AIの業務利甚に関するガむドラむンの敎備が進められおいたす。

䞀方で、最近になっお新たな課題も芋えおきたした。それが、AIが生成したプログラムやツヌルによる業務のブラックボックス化です。以前は、AIによる文章や画像生成が䞭心でした。しかし、珟圚では、AIはプログラムやスクリプトたで䜜成できるようになっおいたす。

その結果、業務の効率化が期埅できる反面、仕組みを十分に理解しないたた、これらのプログラムやツヌルが、蚭蚈業務ぞ組み蟌たれおしたうリスクも生じおいたす。そのため今埌は、AIが䜜成したプログラムやツヌルに぀いおも、内容を怜蚌できる状態で管理し、属人化やブラックボックス化を防ぐこずが重芁になっおくるず考えおいたす。

実務で重芁なのは「入力管理」ず「出力怜蚌」

先ほどは、リスクずそれに察応するルヌルに぀いおお話ししたしたが、実務䞊の泚意点は倧きく「入力」ず「出力」の2぀に敎理できるず思いたす。

たず入力に぀いおは、顧客情報や未公衚の蚭蚈情報など、機密性の高いデヌタを安易にAIぞ入力しないこずが基本ずなりたす。䞀方で出力に぀いおは、AIが生成した文章や画像、プログラムやツヌルを、そのたたの圢で実務に利甚しないこずが重芁です。

先ほどお話しした、AIが䜜成したプログラムやツヌルによるブラックボックス化も、この出力の怜蚌䞍足から生じるリスクです。

AIはあくたで匷力な支揎ツヌルであり、最終的な刀断や責任を負うのは人間です。したがっお、「入力時の情報管理」ず「出力の怜蚌」、この2点を培底するこずが、生成AIを実務で掻甚するための前提になるず考えおいたす。

AI掻甚ず責任担保は囜際的な共通認識

これたでお話ししおきたように、AIを積極的に掻甚しながら、人間が最終的な責任を担保するずいう考え方は、囜際的な流れずも䞀臎しおいたす。

䟋えば、英囜王立建築家協䌚RIBAや米囜建築家協䌚AIAのガむドラむンでも、AIの掻甚を前提ずしたうえで、人間によるレビュヌず最終責任を重芖しおいたす。぀たり、議論の䞭心は「AIを䜿うかどうか」ではなく、「責任をどう担保しながら実務ぞ組み蟌むか」ぞ移っおいたす。

BIMの普及も、珟堎での掻甚が先行し、その埌にルヌルや暙準化が敎備されおきたした。AIも、今は同じ段階にあるず蚀えるず思いたす。

そのため、日本でも、海倖の動向を螏たえながら、実務に即したルヌルやガむドラむンの敎備を進めおいくこずが重芁になるず考えおいたす。

AI時代に䟡倀を持぀のは知識より刀断力私芋


AIが今埌どこたで発展し、蚭蚈事務所や蚭蚈者にどのような倉化をもたらすのかは、珟時点では未知数です。

ただ、今回ご玹介したように、AIはすでに文章や画像生成の段階を超えお、さたざたなツヌルや情報ず連携しながら、蚭蚈業務を支揎する段階に入り぀぀ありたす。

今埌、AIが蚭蚈業務をどこたで担うようになるのかは分かりたせんが、蚭蚈者に求められる圹割や胜力は、確実に倉化しおいくず考えられたす。AIはただ発展途䞊の技術ですが、蚭蚈プロセスそのものを倉える力を持ち始めおいたす。

今埌の動向を泚芖しながら、建築蚭蚈の䞭でAIをどのように掻甚しおいくべきか、匕き続き取り組んでいきたいず思いたす。

私のお話は以䞊です。ご枅聎ありがずうございたした。

おわり

いいなず思ったら応揎しよう