サプライチェーン仕事論⑥ 会社とのシナジーを追求する
「自分の天職ってなんなんだろう。このままこの会社で働いていていいのかな」
ふと、そんな文字が頭をよぎる夜はありませんか。
実はそれ、あなたが会社とうまくシナジーを出せていないサインかもしれません。
こんにちは。 サプライチェーン・マニアの瀬崎健です。
仕事論を語ってきたこのシリーズも、今回がいよいよ最終回。
「会社とのシナジーを追求する」をお送りします。
まずはこれまでの道のりを簡単に振り返ってみましょう。
第1回で考えたのは、そもそも会社とは何なのか、という大前提。
もちろん利益は必要不可欠です。
でも、それ以上に大切なのは社会に貢献しているかどうか。
そして、「つぶれずに継続してなんぼ」いわゆる「ゴーイングコンサーン」というお話でした。
続く第2回では、会社を人間の欲求になぞらえて解剖しました。
生存欲求:赤字を出さず、明日も生き残りたいという本能。すべての土台。
安全欲求:トラブルや不祥事を避け、平穏無事に運営したい。
所属と愛の欲求:社会の一員として認められ、必要とされたい。
承認欲求:ナンバーワン・オンリーワンになりたい。売上・影響力・称賛への欲求。
自己実現:売上も利益もブランドも盤石になった先で、「この事業で世界を変える」という純粋な挑戦が始まる段階。
お金の心配が消えた先で、「この事業で世界を変える」という理念に挑む究極の段階。
では、そこで働く私たちの仕事とは何か。 これが第3回のテーマでした。
本質を突き詰めると、「売上を上げること」「費用を減らすこと」「会社を存続させること」の3つだけ。 特に新人のうちは、「上司の困りごとを解決すること」が最初の一歩になります。
あなたが仕事に求めるものは何か、を問いかけたのが第4回。
せっかく働くなら、やっぱり「納得感」が欲しいところです。
自分の調整ひとつで、滞っていたモノの流れがスムーズに動き出す。
そんなときに味わえる「誰かの役に立っている」という手応え。
これこそが、長く走り続けるための最高のガソリンなのです。
そして前回、仕事ができるとは結局どういうことなのか、を考えました。
結論はシンプル。 会社というチームを「勝たせる」ことができる人。
ただ目の前の作業をこなすだけでなく、「これは売上、コスト、リスクのどこにつながるのか」と一歩引いて考えられる人は無敵です。
ここまでがあらすじ。 いよいよ本日の主役、「シナジー」のお話へ進みましょう。
シナジーとは、win-winを超えた状態
「シナジー」とはよく耳にする言葉ですが、お互いに得をする「Win-Win」とは少しニュアンスが違います。
Win-Winは、いわば「10+10=20」の世界。
お互いに足を引っ張らない、大人の良好な関係といえます。
対するシナジーは、「10×10=100」の世界。
掛け合わせの力で、自分一人では絶対に到達できない領域へジャンプする状態です。
このとてつもない大爆発を起こすために必要な条件。
それこそが、「あなたも会社も自己実現している状態」なのです。
あなたも会社も「自己実現」している状態とは?
会社の自己実現とは、掲げたビジョンに真正面から挑戦していること。
一方で、あなたの自己実現は、自分の強みを活かして充実感を持って働けていること。
この2つのベクトルがピタッと重なったとき、最高のシナジーが生まれます。
想像してみてください。
会社が赤字で明日をも知れぬ身なのに、やりがいだけで輝くのは無理な話。
逆に、会社がどんなに大儲けしていても、自分の生活がカツカツでは良いパフォーマンスなんて出せません。
だからこそ、両者がともに満たされていることが大前提。
会社も黒字でビジョンへ邁進し、あなたも能力を発揮してワクワクしている。
そんな贅沢な関係を、ぜひ目指してほしいのです。
もし今の仕事にモヤモヤしているなら、少し立ち止まってみませんか。
原因は会社側にあるのか、それとも自分側にあるのか。
次の3つを、ノートやnoteに書き出して整理してみてください。
頭の中を整理するには、アウトプットが一番です。
「自分が楽しかった仕事」を3つ書き出す
「この会社のビジョンに共感できるか」を自分に問いかける
この会社はビジョン達成に向けて真剣に動いているかを考える
おすすめは、ノートに書いたり、noteに書いたりすること。
頭の中をすっきりと整理するには、アウトプットするのが一番です。
全6回にわたる仕事論、お付き合いいただきありがとうございました。
次回からは新テーマ「具体と抽象」に入ります。
「具体とは何か、抽象とは何か」——言葉は知っていても意外と説明できないこのテーマを、わかりやすく紐解いていきます。
どうぞお楽しみに!
