サプライチェーン仕事論① 会社とは?
その仕事、本当に「何のためにやってるか」説明できますか?
いざ聞かれると、意外と答えに詰まるものです。
こんにちは!サプライチェーン・マニアの瀬崎健です。
今日から新シリーズ「サプライチェーン仕事論」をスタートします。 全3回の予定で、ゆるやかにお届けしていきますね。
前回の「7つの習慣」シリーズでは、自分を整える大切さを取り上げました。
自立して、他人と協力する。 そして自分を磨き続ける。 それがゴールにたどり着くための「マインドセット」だという話でした。
さて、今回からは「仕事」とは何かということを深掘りしていきます。
良い仕事、悪い仕事。 褒められる仕事に、怒られる仕事。 世の中には、いろんな仕事があふれていますよね。
そもそも「仕事ができる」って、一体どういう状態を指すのでしょうか。
せっかく働くなら気持ちよく働きたい。 そう願う人も多いはず。
そのヒントを探るために、まずは「仕事」を与えてくれる存在について考えてみましょう。
大部分の社会人が所属している「会社」という不思議な場所。
この正体を、探っていきましょう。
会社は何をしているところ?
そもそも、会社って何のためにあるのでしょうか。
「給料をもらう場所」 もちろん正解です。
わたしも給料が貰えなければ、会社にはいきません。
でも、それだけだとなんか味気ないですよね。
会社を一言で言えば、「社会の困りごとを解決するチーム」です。
誰かが「お腹が空いた」と言えば食べ物を作り、「遠くへ行きたい」と言えば車を作る。
世の中の「不」を解消して、代わりに「ありがとう」の印としてお金をいただく。
これがビジネスの基本です。
その頂いたお金の一部が、あなたの給料になるわけです。
会社は誰のもの?
さて、ここで少し難しい質問を。
「会社は誰のもの」だと、皆さんは思いますか?
法律の教科書を開けば、「株主のもの」と書いてあります。
株式会社ではない形態なら、「出資者のもの」ですね。
でも、現場で働く私たちからすると、どうもピンときません。
社長のもの? それとも、従業員のもの?
どちらも、正解のようで少し違います。
私は、「会社に関わるすべての人たちのもの」だと考えています。
お客様、従業員、取引先、株主、銀行、そして地域社会。
これを専門用語で「ステークホルダー」なんて呼びますが、要は「関わりがある人たち全員」のこと。
誰か一人が得をして、誰かが泣いている状態。 そんな歪な関係は、決して長続きしません。
みんなが「この会社があって良かった」と思える状態を目指す。
そんな「三方良し」の精神こそが、会社を支える背骨になります。
会社にとって大事なことは?
「利益を出すこと」?
確かに、会社を存続させるためにお金は欠かせません。
サプライチェーン・マネジメントの名著「ザ・ゴール」でも、会社のゴールは「利益」だと言い切っています。潔い。
ガソリンがなければ車が走らないのと一緒ですね。
けれど、走る目的はガソリンを貯めることではないはず。
どこか遠くの目的地へ行くこと。
会社にとっての目的地、それこそが「理念」や「パーパス」です。
何のために、私たちはこの製品を運んでいるのか。
その先にある「誰かの笑顔」を想像できるかどうか。
これが、単なる作業を「仕事」に変える魔法のスパイスになります。
「経営理念」や「ビジョン」を掲げる会社は多いですよね。
もし「うちの会社はお金儲けのために商売をしています」なんて公言したらどうなるでしょう。
株主は出資してくれない。
従業員はやる気を出さない。
お客様は買ってくれない。
そんな、惨憺たる結果が待っているはずです。
会社に利益は必要ですが、それ以上に問われるのは「社会に貢献しているかどうか」ではないでしょうか。
会社の基本は「ゴーイングコンサーン」
理念やビジョンを達成するために、欠かせない考え方があります。
それが「ゴーイングコンサーン」。
なんだか強そうな響きですが、日本語では「継続企業の前提」と訳されます。
要するに「会社をずっと続けていくこと」そのものです。
どれだけ立派な夢や理想を掲げていても、会社が倒れてしまったらそこで試合終了。
だからこそ、売上を上げ、利益を出し続ける必要があるんですね。
利益は、会社にとっての「体力」であり「明日への投資」です。
そして、継続していくこと。
利益という名の「ガソリン」を補給し続けながら、理念という名の「目的地」を目指して走り続ける。
そんなタフさが、会社には求められているのです。
というわけで、今回は「会社というチームの正体」についてお話ししました。
「給料をもらう場所」という個人の視点から少し離れてみると、会社が「社会の役に立ちながら、走り続けるための巨大な仕組み」であることが見えてきませんか?
私たちは一人でできることには限界があります。
だからこそ、会社というチームに所属し、同じ目的地を目指してバトンをつなぐ。
この「つながり」こそが、サプライチェーンの醍醐味なんですね。
そして、「会社」と言ったら
・ステークホルダー
・ゴーイング・コンサーン
この2つのキーワードを思い出してほしいです。
会社が「誰のものか」を問い、何のために「利益」が必要なのかを知る。
この前提があるだけで、明日からのデスクの見え方が少しだけ変わるはずです。
次回は「仕事とは?」を深堀します。
お楽しみに!
