【人生の満足度 #12】お金の不安は、足りないことより「わからないこと」から大きくなるのかもしれない
どうも。
サイドFIREして2年目の主夫パパです。
最近、
知り合いから家について相談されることがありました。
結婚した二人が、
これから家を建てようとしている。
たまたま、
僕が家を建てた住宅メーカーと、
その二人が検討しているメーカーが同じだったこともあって、
「実際どうだった?」
という話になりました。
最初は、
家そのものの話をしていました。
住んでみてどうだったか。
こうしておけばよかったことはあるか。
そんな普通の話です。
でも、
話しているうちに、
だんだんお金の話になっていきました。
そして、
こんな言葉が出てきました。
「住宅ローンを組むのが怖い」
「この先、ずっと返していけるのかな」
「家を買ったあと、生活ってどうなるんだろう」
その話を聞きながら、
なんとなく、
昔の自分を思い出しました。
僕が本格的に資産形成を意識し始めたのは、
2022年頃です。
それまでも、
浪費するタイプではありませんでした。
できるだけ節約する。
余ったお金は貯金する。
そんな、
ごく普通のお金との付き合い方をしていました。
そこから、
投資や資産形成について学び始め、
自分たちのお金を、
少しずつきちんと管理するようになりました。
ただ、
僕の場合は、
その時点ですでに住宅ローンを組んでいました。
つまり、
「家を買うか、買わないか」
を考えるところからではなく、
住宅ローンがある状態から、どう暮らしていくか
を考えるところからのスタートでした。
だから今回、
まだ家を買う前の二人を見ていて、
少し羨ましくも思いました。
まだ、
「買う」という選択肢だけではなく、
「買わない」という選択肢も残っている。
いろいろ考えたうえで、
自分たちで選ぶことができます。
でも、
選択肢があるからこそ、
余計に不安になることもあるんだと思います。
話を聞いていて、
最初は、
「住宅ローンという大きな借金が怖いんだろうな」
と思っていました。
もちろん、
それもあると思います。
何千万円という数字を見れば、
怖くなるのは自然なことです。
でも、
話を続けているうちに、
それだけではないような気がしてきました。
二人は、
自分たちが今、
毎月どのくらいお金を使っているのか。
家族として、
どのくらい資産があるのか。
住宅ローンを組んだら、
毎月どのくらいのお金が出ていくのか。
これから、
どんな支出が増えていきそうなのか。
そういう、
家計全体の姿がまだはっきり見えていませんでした。
だから、
「足りない」
というより、
「分からない」。
いくら必要なのか分からない。
どこまでなら使えるのか分からない。
何年くらいなら返せそうなのか分からない。
今のままで大丈夫なのか分からない。
もしかすると、
その「分からない」が、
不安を実際よりも大きく見せているんじゃないか。
そんなことを思いました。
僕自身も、
資産形成を始めたばかりの頃は、
似たような感覚がありました。
将来、
本当に大丈夫なのか。
このまま働き続ける必要があるのか。
いくらあれば安心なのか。
投資に回していいお金はいくらなのか。
分からないことばかりでした。
だから、
まずやったことの一つが、
自分のお金を見えるようにすることでした。
銀行にいくらある。
投資しているお金はいくらある。
住宅ローンはいくら残っている。
毎月いくらくらい使っている。
難しい分析をしたわけではありません。
最初は、
本当にそれくらいです。
でも、
数字を並べてみると、
不思議と少しだけ落ち着きました。
お金が急に増えたわけではありません。
住宅ローンが減ったわけでもありません。
ただ、
「自分は今ここにいる」
ということが、
少し分かったんです。
今回、
知り合いにも、
僕が資産を整理するときに使っていたものを、
少し分かりやすくした形で渡してみました。
まずは、
ざっくりでいいから、
分かるものを書き出してみる。
全部を完璧に調べる必要はありません。
分からなければ、
分からないままでもいい。
すると、
少しずつ、
「何が分からないのか」
が見えてきます。
それだけでも、
最初よりは家計の全体像が見えやすくなりました。
そして、
もう一つ大きかったのが、
夫婦で同じものを見ることでした。
二人とも、
僕の知っている人です。
だから話を聞いていると、
同じ家を買おうとしている二人でも、
お金に対する考え方は、
少しずつ違います。
当たり前ですよね。
育ってきた家庭も違う。
お金をどのくらい貯めるべきだと思っているかも違う。
何にお金を使いたいかも違う。
「これくらいなら大丈夫」
と思う金額だって、
人によって違います。
でも、
夫婦になると、
そこから先は、
完全に別々のゲームではなくなります。
住宅ローン。
生活費。
子どものお金。
旅行。
老後。
どちらか一人だけで考えることが難しいものが、
少しずつ増えていきます。
だからこそ、
まず、
同じ数字を見て話す。
それが思っている以上に大切なのかもしれません。
たとえば、
「住宅ローンが不安」
だけだと、
話はなかなか進みません。
でも、
毎月の収入がこれくらい。
生活費はこれくらい。
今ある預金はこれくらい。
住宅ローンを組むと、
毎月これくらいになる。
そこまで見えてくると、
話す内容が少し変わります。
「怖いね」
から、
「じゃあ、ここをどうしようか」
になる。
もちろん、
数字を出したからといって、
すべての不安がなくなるわけではありません。
将来なんて、
誰にも正確には分かりません。
仕事がどうなるかも、
物価がどうなるかも、
家族の状況がどう変わるかも分かりません。
でも、
分からない未来を全部考える前に、
今分かることを一度整理する。
それだけでも、
漠然とした不安は、
少しだけ形のあるものに変わります。
僕がサイドFIREを考えたときも、
最初から、
「これなら絶対大丈夫」
と思えたわけではありませんでした。
むしろ、
不安だったから、
かなり細かく確認しました。
今いくらあるのか。
毎年どのくらい使っているのか。
どのくらい収入が残るのか。
もし何かあったら、
どのくらい耐えられるのか。
そうやって、
一つずつ分からないものを減らしていきました。
最終的に、
「たぶん大丈夫だろう」
と思えるところまで来たから、
会社を辞めるという選択ができました。
だから、
今振り返ると、
僕にとって大切だったのは、
お金そのものを増やしたことだけではなかった気がします。
自分たちの現在地が分かっていたこと。
それが、
次の行動を選ぶための土台になっていました。
不安になったとき、
人の反応はそれぞれだと思います。
不安だから、
すぐ調べ始める人もいる。
不安だからこそ、
怖くなって何も見たくない人もいる。
後者の気持ちも、
すごく分かります。
数字を見ることで、
もっと怖くなる気がする。
現実を知ったら、
何かを変えなければいけない気がする。
だから、
できれば見ないでいたい。
でも、
一歩進むのが怖いなら、
半歩でもいいんだと思います。
まず、
銀行口座にいくらあるかを見る。
住宅ローンが、
あといくら残っているかを見る。
毎月、
だいたいいくら使っているかを見る。
それくらいなら、
できるかもしれません。
そして、
家族がいるなら、
自分一人で全部分かる必要もありません。
自分で分かるところまで整理して、
「ここまで見てみたんだけど、
合ってるか少し一緒に見てもらっていい?」
それくらいからでも、
十分だと思います。
お金の話というと、
どうしても、
「どうやって増やすか」
に目が向きます。
投資。
節約。
収入を増やす。
もちろん、
どれも大切です。
でも、
その前に、
自分たちは今どこにいるのか。
それを知ることも、
同じくらい大切なんじゃないかと思っています。
現在地が分からないまま、
目的地だけを考えても、
どちらへ進めばいいのか分かりません。
だから、
お金に不安を感じたときは、
すぐに答えを探さなくてもいい。
まず、
分からないものを、
少しだけ分かるものに変えてみる。
それだけでも、
目の前の景色は少し変わるかもしれません。
人生の満足度を考えるとき、
お金は、
避けて通れないものだと思っています。
でも、
たくさん持つことそのものが、
目的ではありません。
僕にとってお金は、
家族と安心して暮らしたり、
自分の時間を作ったり、
やりたいことを選んだりするための道具です。
だからこそ、
お金に振り回されないために、
まずは自分たちのお金を知っておく。
それが、
人生の満足度を守るための、
小さな土台になるのかもしれません。
あなたは、
自分や家族のお金について、
「ここだけはよく分かっていないな」
というものはありますか?
全部分からなくても、
まず一つ見つけるところからでいいのかもしれません。
追記|「じゃあ、夫婦でどう話せばいい?」と思った方へ
この記事では、
お金の不安は、足りないことより「わからないこと」から大きくなるのかもしれない
ということを書きました。
でも、家族のお金を見えるようにしようと思ったとき、
次に出てくるのが、
「じゃあ、夫婦でどうやってお金の話を始めればいいんだろう?」
という問題でした。
僕たち夫婦も、
最初からうまくお金の話ができたわけではありません。
むしろ振り返ってみると、
家計管理そのものより、
最初にお互いのお金を見せて、話し始めることの方が難しかった
ように思います。
だから、
いきなり二人でしっかり話し合わなくてもいい。
まず自分の分から整理して、
そこから少しずつ二人で確認していく。
僕たちが実際にどう始めたのかを、続きの記事に書きました。
▼ 続きはこちら
【人生の満足度 #13】「夫婦でお金の話をしよう」が、一番難しかった。
📖 人生の満足度
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
このnoteでは、
投資、健康、家族、時間、お金など、
日々の暮らしの中にある小さな出来事から、
「人生の満足度を少しずつ積み上げていく」
ことについて書いています。
大きな何かを手に入れたら、
人生が一気に幸せになる。
そんなものではなくて、
「今日はちょっと良かったな」
「これをやってみてよかったな」
そんな小さな実感を、
一つずつ増やしていく。
その積み重ねが、
少しずつ人生の感じ方を変えていくのかもしれない。
そんなことを、
自分自身の生活の中で試しながら記録しています。
よかったら、
これまでの「人生の満足度」も覗いてみてください。
📖 これまでの「人生の満足度」
#1 人生が変わった理由を振り返ったら、特別な日は一日もなかった
#3 サイドFIREして気づいた。自由だけでは幸せになれなかった。
#4 必要だったのは、炊飯器ではなく「みんなで泊まるホテル」だった
#5 気づいたら、子どもの頃に「かっこいい」と思っていた大人に少し近づいていた。
#6 ガリガリ君は買える。でも、ガリガリ君リッチは買えない。
#8 「僕もほしい」姉の入賞を見て拗ねた息子が、本当に欲しかったもの
#9 「パパ、もう出ちゃったの?」火傷をして気づいた、僕はもう十分幸せだった
