中欧旅行記 #9|ディズニーみたいな世界遺産テルチと、バスの中のハプスブルク家
「これは、絵本の世界だ」いや、ディズニーランドかな。とにかく、現実離れしてかわいい。
チェスキー・クルムロフからバスで約1時間半。世界遺産の街、テルチに着いたのは日曜日の午後。

前回はこちら:
日曜日のテルチ、閉まってた
テルチは本当に小さな街です。
広場を囲むように、ルネサンスのスグラフィート技法で装飾された建物やバロック様式のファサードが並んでいます。ひとつひとつ色も形も違うのに、全体がまとまって見える不思議なバランス。

見た瞬間に「ディズニーみたい!」と思いました。
いや、正確には逆で、ディズニーがこういう街を参考に作ったんでしょうけれど。私がディズニーを先に見ていたから、本物を見て「ディズニーみたい」と思ってしまう。なんかおかしい。
でもたぶん、そういう人は多いんじゃないかと思っています。

残念なことに、日曜日のため塔も教会もほぼ閉館。45分の散策で「ふわっと見て回った」というのが正直なところ。
チェスキー・クルムロフにもっと時間を使ったので配分上しょうがないのですが、平日に半日いたら相当気持ちいい街だと思います。

湖辺でカモに好かれる
広場の外れに湖沿いの道があって、しばらくぼんやりしました。

カモとアヒルがのんびりしていて、一羽が友人の方にぐいぐい近づいてきました。「なんで寄ってくるの」と私が聞いて、「母がそういう人やったから、血を引いてるんやと思う」と答えた。友人は鳥に好かれる家系みたいです。

あのサイズ感で乗るから、ちょうどいい。

この日はバイクのライダーが多くて。日曜ということもあり、大型バイクに乗った西洋人が走ってきていました。身長180cm・体重100kgはありそうな方たちには、大型バイクにちょうどいいサイズにみえました。
実は私、若いころBMWの1150ccに乗っていたことがあります。いつも「バイクがでかすぎる」「もののけ姫みたい」と言われていました。
私としては「確かに大きいよね〜」と思っていたのですが、テルチで西洋人ライダーたちを見てやっと理解しました。
あのサイズ感で乗るから、ちょうどいい。
「160cmの日本人女性の自分は誤ったサイズのバイクに乗っていたんだな」と実感しました。なぜ乗ったのか。「乗りたかったからしょうがない」。それだけです。

バスの中の先生
テルチを出てウィーンに向かうバスの中で、添乗員さんがいろんなものを配り始めました。
ウィーンの手書き地図、市販のマップ、ハプスブルク家の歴史資料、家系図。

配り方が絶妙でした。全部まとめて渡すのではなく、「今からウィーンの話をします」「次は家系図を見ながら」と、使うタイミングで一つずつ出してくれる。一気に渡されると絶対なくすので(見抜かれている)、必要な直前に出してくれる。ベテランの技。
さすがHISインプレッソ、添乗員さんの顧客満足度90%超のツアーです。
ウィーンまでの2〜3時間、ハプスブルク家の歴史を聞きながら移動しました。事前にYouTubeで少し予習していたので、「ああ、あの話だ」と繋がる場面が多くて理解が深まりました。
エリザベートは、実話だった
「エリザベート」といえばミュージカル。宝塚で何度も上演されているあの演目です。

添乗員さんの話を聞いていて驚いたのが、あのストーリーが史実にかなり忠実だということ。「え?創作じゃなく、ほんまやん」と声に出してしまいました。
皇后シシー(エリザベート)の波乱の生涯だけでなく、息子のルドルフの話も然り。宝塚の演目「うたかたの恋」の原作でもあるのですが、若い貴族の令嬢と恋に落ちて心中するあの話、骨格はほぼ史実だそうです。

「お芝居と現実って、リンクしてるんだ」。ある程度の脚色はあっても、骨格はデタラメではない。何十年後もミュージカルとして上演され続けているのは、そういうことなのかもしれません。
ウィーンのホテルに着いたのは夕方。ホテルのお部屋はちょっと小さめ。ウィーンらしい中庭がありました。 次回はついに旅のフィナーレのウィーン観光です。

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