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中欧旅行記 #7|プラハ後半:世界で最も美しい街とAIの嘘

「チェコ語で調べなきゃダメだったね、ごめんね」
AIが、ホテルで謝ってきました。

中欧ツアー4日目、プラハの夜のことです。

今回はプラハの後半、旧市街地からの国民劇場です。

前回はこちら:

今日も塔に登る、ロッカーは壊れていた

ランチの市民会館を出て、向かったのは旧市街広場。天文時計のある旧市庁舎の塔に登ります。

入り口に、4桁ダイヤル式の無料ロッカー。
便利やん、と試したら……

「開かない。あわわ。」

スタッフのお姉さんが鍵で開けてくれて、ひと言。

「これ、壊れてるよ」

まじで焦った。そうか、それならよかった。
別のロッカーに預け直して、身軽に登ります。

階段はスロープ、螺旋階段の手すりも足元の格子も、「絶対に人を落とさない」と全力で設計されている。内部もリノベされていて堅牢な作り。

赤い屋根が、わーっと広がる

上からの景色は最高。プラハ城もカレル橋も、午前中に歩いた場所が全部、一望できる。

心理的な安全性ある建物って、ええなぁ

景色そっちのけで、設計に感動していました。

福岡 新天町のからくり時計のほうがすごい問題

塔の下を見ると人だかりが

時計を見ると13:45。急いで降りてきて14時前にギリギリ、天文時計のからくりを見ます。

チェコの現地ガイドさんは事前に「すごい昔のやつなんで、踏まえて見てもらえれば」と、期待しすぎるなオーラを出していました。

実物を見て、納得。

窓が開いて、イエスさまだか弟子だか、誰かがクルクル顔を出す。骸骨がチリンチリン鈴を鳴らす。それでおしまい。1分もない。

正直、福岡の新天町商店街のからくり時計のほうがすごい。

ただ、これは15世紀のからくり。それを思えば十分すごいし、直前にスタンバってサクッと見られてちょうど良かった。ずっと待ってたら逆にがっかりしてたかも。

「のだめ」のロケ地、間違えて巡礼してた件

塔を下りて、お土産屋さんでガラスの爪やすりをゲット(軽くて持ち帰れて、可愛い。最高のお土産)。

次に向かったのが、ルドルフィヌム。チェコフィルの本拠地で、「のだめカンタービレ」のロケ地でもある建物。「ここ、ここ!」と歩いていたら、ふと違和感。

ルドルフィヌム、中は入れませんでした。

「あれ、これなんか見た、のだめのやつと違う?」

調べたら……さっきお昼を食べた市民会館(スメタナホール)のほうが、千秋がデビューコンサートを指揮し、映画でのだめがシュトレーゼマンの指揮でピアノ協奏曲を弾いたホールだったのです。

約20年前に千秋先輩が降り立った場所

知らずに、その場所でマスのムニエルを食べていた。

ルドルフィヌムは、千秋とのだめがプラハ到着後にヴィエラ先生のコンサートを聴いた場所のほう。完全に、聖地巡礼のルートが入れ替わっていた。

カフェ・スラビアで、知らずに歴史を眺めていた

気を取り直しハヴェルスカー市場へ。プラハの街は規則正しい区画ではなく、迷路のように複雑に入り組んでくねくねと曲がっている。方向感覚がぐにゃぐにゃになり迷子になりました。

ハヴェルスカー市場は、想像していた「ハンガリー中央市場」より、ずっと小規模。仮設のクリスマスマーケットみたいな感じ。ぐるっと散策してすぐ移動。

八百屋さんやお土産屋さんやいろいろ

今日のメインであるオペラ。国民劇場に向かったら、まだ開いてない。「16時15分から」と教わって、向かいのカフェ・スラビア(現地ガイドさんおすすめ)で時間調整。

カフェ・スラビア

別の席に案内されたけど、奥にモルダウ川一望のベストポジションが空いて、店員さんが移動を勧めてくれた。

モルダウ川とプラハ城を臨む

川を眺めながらの生絞りオレンジジュースと、ブラッドオレンジ&ソルベリーのソルベ。ビタミン補給と、冷たい甘さ。 最高でした。

途中でピアノを弾き始める。生演奏。贅沢の極み。

プロのピアノマンによる生演奏

後でガイドブックを読んで、ぞわっとしました。

カフェ・スラビアは1884年開業、国民劇場と同じ年。常連はスメタナ、ノーベル文学賞のサイフェルト、リルケ、そしてヴァーツラフ・ハヴェル(後の大統領)。反体制派のたまり場でもあった、プラハの文化的中心地。

ハヴェルが通った店で、私たちはオレンジジュースを飲んでいた。知らずに歴史と並んで座っていたわけです。

アールデコ調の由緒正しいカフェ

オペラ「回転木馬Carousel」、AIが嘘ついた話

そして、いよいよ国民劇場へ。チェコやオーストリアなどはオペラや音楽が盛ん。本場のオペラを鑑賞です。

チェコの歴史と芸術を代表する建築物

豪華な内装、オーケストラピット、上品な観客。子どもたちもおめかしして来ている。「こうやって芸術が身体に入っていくんやなぁ」と、文化の高さを感じていました。

演目は「回転木馬 Carousel」。前日にAIに聞いて、ロジャース&ハマースタインのブロードウェイの古典ミュージカル(ビリーとジュリーの恋愛人情沙汰もの)だと予習済み。バッチリです。


舞台のイメージ映像

いえ……バッチリじゃなかった。

幕が開いて、登場するのは子供、子供、また子供。「舞台落ちるんちゃう?」というレベルの人数。

ビリーは? ジュリーは? どこ……?

いつまでも恋愛は始まらない。実際は、回転木馬に乗った子供たちが、アフリカ・オーストラリア・インド・アメリカの夢の世界へ冒険に行く話。ガッツリ、子供向けオペラでした。

帰ってホテルでAIに「全然違ったやん!」と問い詰めたら、

チェコ語で調べなきゃダメだったね、ごめんね

英語で「Carousel」と検索したから、ブロードウェイ版を引いてきた。チェコ語タイトル「Kolotoč(コロトッチ)」で調べるべきだったのです。

Kolotoč(コロトッチ)

しかも、この日(2026年4月25日)はチェコ国民劇場での「Kolotoč」初演日。作曲はヴァーツラフ・トロヤン。チェコの作曲家が子供たちのために書いた、夢の物語。

実は、「歴史的な初演に居合わせていた」のでした。

 AIで現地の情報を調べるときは、現地語のタイトルも一緒に指定する。覚えておこう。

退席、地下鉄、そして「脱水だよ」と言われる

ところが、ここで友人の体調が崩れる。一幕の途中で、ちょっと気持ち悪い。無理せず一幕で退席することにしました。

地下鉄とバスで自力で帰還。現地ガイドさんに乗り方を教わっていたおかげで、すんなり乗れた。

エスカレーターがやたら速い。

東京と同じく右側通行、左側を急ぐ人が登っていく。
ホテルは空港のマリオットだったので乗り継ぎスムーズで30分くらいで帰れました。

梅干し、麦茶、おにぎり、お味噌汁。全部、日本から持ってきたもの。
ようやくほっとして、早めに寝ました。

翌朝、ツアー添乗員さんに話したら、ひと言。

それ、脱水ですよ。

ヨーロッパは湿度が低い。喉が乾く前に身体の水分が減るから、「飲みたい」と感じる前にこまめに飲まないといけないそうです。

なるほど。日本の常識のまま動くと、身体がついてこない。気をつけねば。

次の目的地は、チェスキー・クルムロフ。気温10度。水をたくさん持って、出発です。

さよなら、プラハ!また来るね!

中欧旅行記連載はこちら


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あやりす|風水 × AI 物を創るのが好きです。いただいたサポートは新しい実験に使わせていただき、新しいチャレンジをしてnoteにアップしていきます。ありがとうございます。

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