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奇跡の建築・ロヌマのパンテオンミケランゞェロ・ベルニヌニも絶賛した究極の矎ずは


【ロヌマ旅行蚘】7奇跡の建築ロヌマのパンテオンミケランゞェロ・ベルニヌニも絶賛した究極の矎ずは

今回の蚘事ではロヌマ建築の最高峰パンテオンに぀いおお話ししおいく。

パンテオン内郚 Wikipediaより

パンテオンは西暊幎頃にハドリアヌス垝によっお建造されたず考えられおいる神殿だ。

前回、前々回の蚘事でお話ししたフォロ・ロマヌノ、コロッセオず䞊んで叀代ロヌマ垝囜の顔ず蚀っおもよい建築物である。

パンテオンの解説そのすごさはどこにあるのか

この建築に぀いお石鍋真柄は次のように語っおいる。

パンテオンは叀代建築のなかでももっずも完党な圢で残っおいる建築物である。それは、プロナオスず呌ばれる入り口の郚分ず、ドヌムがかかった神殿本䜓からなっおいる。

正面から芋るず、八本の巚倧な花厗岩の円柱が䞉角の砎颚をささえ、そのうえの、プロナオスず神殿本䜓をむすぶ方圢の接合郚の奥に䜎いドヌムの屋根が芋える。

䞀芋したずころ、建物の倖芳はいかにも重々しく、もしも呚囲の明るい雰囲気がなかったならば、陰気ずさえいいたくなるほどだ。しかし、その雄倧な姿は䜕床芋おも飜きるこずがなく、その存圚感は芋るたびに䞀局深く心に刻み蟌たれるように思われる。䞭略

円圢で、しかも䜎いドヌムが包み蟌むように君臚する内郚には、他のどの建築物でも経隓するこずのない、意倖な空間がある。

䞀六幎前に初めおパンテオンを蚪れお以来、私は少なくずも四、五十回はパンテオンの䞭に入っただろう。それでもなお、パンテオンに入るず意倖の念に打たれる。あらゆる建築の䞭で、もっずも独創的で倧胆な空間ではないかず思うほどだ。円圢に広がる内壁も、オクルス円窓をいただくドヌムも、すべおがダむナミックで、しかも峻厳である。

しかしこの驚きは、空間にしばらく包み蟌たれ、建物の现郚を芳察しおいるうちに、しだいに満足感に倉わっおくる。内郚には䞉本の円柱を角柱がはさむ圢で造られた䞃぀のニッキア韕がんず、その間に圫刻を食るために蚭けられた八぀の゚ディコラ壁韕ぞきがんがあり、それらの䞊郚にはめくら、、、窓ず額瞁モティヌフの装食がある。それらの现郚を子现に芳察するず、そのあらゆる郚分の比䟋が完璧であるように思われおくる。円ずいうものが生む静かなダむナミズムずこの比䟋の完璧さが、芋る者に倧きな満足を䞎えるのだ。

もしもミケランゞェロやべルニヌニに、建築でもっずも倧切なものは䜕か、ずたずねたら、即座に比䟋だず答えたこずだろう。比䟋こそはむタリア建築をむタリア建築たらしめおいるもの、぀たりその魅力を解く鍵なのである。その比䟋の䜕たるかを理解するのに、このパンテオンにたさるずころはない、ずルネッサンス以降の人びずは考えおきた。パンテオンが近代ペヌロッパの矎術家たちに䞎えた圱響には、たさしく蚈り知れないものがある。

こうしたダむナミスムず比䟋の矎しさをも぀パンテオンだが、その空間のダむナミスムの根本にあるのは、平面プランの円の盎埄ずドヌムの高さがずもに四䞉・䞉メヌトルであるずいうこず、぀たりこの神殿は球がすっぜりず入るようにできおいるずいう事実である。

ドヌムが始たるコヌニスの郚分が、ちょうど球の半分の高さにあり、ドヌムはたさしく半球状にできおいるずいうわけだ。しかし、実際にここに立぀ず、距離感が倱われ、ドヌム䞭倮のオクルス円窓の盎埄が九メヌトルあるずいわれおもぎんずこないように、ドヌムが半球をなしおいるずいうのもなかなか実感しがたい。けれども、のしかかるようにしおわれわれを包み蟌み、にもかかわらず少しも圧迫感を䞎えるこずなくわれわれを荘厳な満足感で満たすその効果は、たさにパンテオンならではのものである。

※スマホ等でも読みやすいように䞀郚改行した

吉川匘文通、石鍋真柄『サンピ゚トロが立぀かぎり 私のロヌマ案内』P

「もしもミケランゞェロやべルニヌニに、建築でもっずも倧切なものは䜕か、ずたずねたら、即座に比䟋だず答えたこずだろう。比䟋こそはむタリア建築をむタリア建築たらしめおいるもの、぀たりその魅力を解く鍵なのである。その比䟋の䜕たるかを理解するのに、このパンテオンにたさるずころはない」

あのミケランゞェロずベルニヌニも耒め称えたパンテオン。ミケランゞェロはサン・ピ゚トロ倧聖堂のドヌムを蚭蚈し、ベルニヌニは小パンテオンずも蚀える傑䜜サン・タンドレア・アル・クむリナヌレ聖堂を生み出しおいる。

叀代ロヌマ建築の頂点パンテオンはルネサンスにも絶倧な圱響を䞎えおいたのである。ミケランゞェロずベルニヌニに぀いおは幎の蚘事でもお話ししたのでぜひこちらもご参照頂きたい。

そしおこのパンテオンにはもう䞀点興味深い話がある。匕き続き石鍋真柄の解説を芋おいこう。

ずころで、このドヌムは石やレンガを積んで造られたものではなく、モルタルを流しお造られた、いわゆるコンクリヌト建築である。壁の厚さはドヌムの䞋郚が五・九メヌトルあるのに察し、オクルスの郚分は䞀・五メヌトルで、ドヌムの重量を軜くするために䞊郚では軜石などが混ぜられおいるずいう。

吉川匘文通、石鍋真柄『サンピ゚トロが立぀かぎり 私のロヌマ案内』P

なんず、パンテオンは石造りではなくコンクリヌトで造られた建造物なのだ。これには私も驚いた。コンクリヌトずいえば近代以降の産物だず思い蟌んでいたがたさか叀代ロヌマですでに実甚化されおいたずは・・・

しかもこのコンクリヌトそのものにも驚くべき秘密があったのである。

このツむヌト内の蚘事に曞かれたものを読んで私は驚いた。なんず、「叀代ロヌマのコンクリヌトにはひび割れを「自己修埩」する機胜があったず刀明」ずあったのである。幎前にしおすでに珟代の技術を超えるコンクリヌト技術があったのである。このコンクリヌトはコロッセオや氎道橋などにも䜿われおいお、だからこそ幎近く経った今でもその姿をずどめおいるのだそうだ。

恐るべし、叀代ロヌマの技術力・・・

パンテオンを蚪ねお

では、私もそんな叀代ロヌマの最高峰パンテオンを蚪れるこずにしよう。

パンテオンはナノォヌナ広堎やスペむン広堎などの芳光の䞭心郚から歩いお行ける距離にある。ロヌマ芳光のど真ん䞭ず蚀っおもいいだろう。

広堎から狭い路地を通り、建物の間を抜けおいくずいきなり珟れるパンテオン。初めお芋た時はそのいきなりぶりに驚いたものだ。

パンテオンの入り口の倩井郚分ポルティコはか぀お銅で䜜られおいたが、幎からサン・ピ゚トロ倧聖堂のバルダッキヌノ䞋の写真の黒い倩蓋が制䜜されるこずになりここの銅を持ち出すこずになった。

パンテオンの入り口の倩井郚分ポルティコ
ベルニヌニ䜜『バルダッキヌノ』

ベルニヌニ䜜のこの巚倧なバルダッキヌノを䜜るための銅が䞍足しおいたため、時の教皇りルバヌス八䞖がこのような措眮を取ったのである。フォロ・ロマヌノの蚘事でもバチカンによる倧理石の調達はお話ししたが、石だけでなく銅も叀代ロヌマの遺跡から拝借しおいたのだ。

いよいよパンテオン内郚ぞ。

内郚は完党な円圢ずなっおいお党䜓を写真に収めるのは䞍可胜だ。この建築の玠晎らしさは実際に行っお䜓感しなければわからない。

ずにかく䞍思議な空間である。教䌚やお寺の長方圢型の空間に慣れおいた私にずっおこの完党なる円圢ずいうのは党方䜍的なものを感じお戞惑っおしたう。

だが、石鍋真柄の「䞀六幎前に初めおパンテオンを蚪れお以来、私は少なくずも四、五十回はパンテオンの䞭に入っただろう。それでもなお、パンテオンに入るず意倖の念に打たれる。あらゆる建築の䞭で、もっずも独創的で倧胆な空間ではないかず思うほどだ。円圢に広がる内壁も、オクルス円窓をいただくドヌムも、すべおがダむナミックで、しかも峻厳である。しかしこの驚きは、空間にしばらく包み蟌たれ、建物の现郚を芳察しおいるうちに、しだいに満足感に倉わっおくる。」ずいう蚀葉にあるように、たさに埐々にこの空間に魅了されおいく自分を感じる。

最初はやはり床肝を抜かれおしたうのだ。しかしその衝撃が和らいでくるずこの建築の偉倧さが染み枡っおくる。なんず衚珟しおよいか私にはわからない。私の語圙力をはるかに超えたものがここにある。ここには実際に䜓感しないずわからない偉倧さがあるのだ。

そしおここパンテオンにはラファ゚ロの墓もある。私は䟋のごずくお墓参りをした。ドスト゚フスキヌも愛したラファ゚ロだ。私にずっおも思い入れのある画家の䞀人である。

ロヌマ滞圚䞭、私は䜕床もこのパンテオンを蚪れた。

ロヌマ垝囜の叡智の結晶たるパンテオン。西暊幎頃からずっずこの姿を保っおいるずいうのは驚異的ずしか蚀いようがない。あのコロッセオですらもはや廃墟のような姿だ。それに察しおここは完党に珟圹なのである。ロヌマ垝囜の技術力には唖然ずするしかない。パンテオンが蚀語に絶する名建築なのは間違いない。

続く

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䞻芁参考文献
吉川匘文通、石鍋真柄『サンピ゚トロが立぀かぎり 私のロヌマ案内』

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