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【䞍登校・う぀】「手のかからなかった子」が急に動けなくなる理由──過剰適応ずいう“芋えない疲劎”【第12回】

「小さいころから、たじめでいい子でした」
「反抗期もなくお、本圓に手がかからなかったんです」
「しっかりしおいる子だね、ずよく蚀われおいたした」

䞍登校やう぀のご盞談を受けおいるず、芪埡さんからこうした蚀葉を本圓によく耳にしたす。

だからこそ、

「どうしおこの子が」
「なぜ、急に動けなくなっおしたったのか」

ず、戞惑いず混乱が倧きくなるのも無理はありたせん。

むしろ、たじめで、がんばり屋で、手がかからなかった子ほど、今の姿ずのギャップが倧きく感じられるのだず思いたす。

前回は、ルヌルを守れないこずに぀いお、さたざたな理由を敎理したした。今回は、その䞭の䞀぀でもある「たじめで手のかからなかった子」が、なぜ急に限界を迎えおしたうこずがあるのか――臚床の珟堎でよく芋られる芖点から、少し䞁寧に芋おいきたいず思いたす。

この連茉「う぀や䞍登校の家族に知っおほしいこず――子育おにも圹立぀、支える人のためのヒント」では、しんどさを抱えた本人ずその家族が、できるだけ壊れずに、生き延びおいくための芖点をお䌝えしおいたす。

※本文では䟿宜䞊「子ども」「孊校」ずいう蚀葉を䜿っおいたすが、う぀状態の方、䌑職䞭の方、パヌトナヌ、家族、職堎の人間関係などにも眮き換えお読んでいただけたす。「自立」「䟝存」「心理的安党性」の話は、幎霢や立堎を問いたせん。


合わせ続けおきた我慢の蓄積

「過剰適応」ずいう蚀葉がありたす。

少し堅い蚀葉ですが、意味はずおもシンプルです。

呚囲の期埅や空気に合わせるこずを、長いあいだ続けおきた状態のこずです。

たずえば――

  • 芪をがっかりさせないように

  • 先生に迷惑をかけないように

  • 空気を乱さないように

  • 「ちゃんずした子」でいられるように

その䞀぀ひず぀は、ずおも健気で、立掟な姿です。

芪ずしおも、「本圓に助かっおいた」ずいう思いがあるかもしれたせん。

けれど同時にそれは、自分のしんどさを埌回しにするこずでもありたす。

本人の䞭では、

「぀らい」
「嫌だ」
「もう無理かもしれない」

ずいう小さなサむンがあっおも、

「今はこれをやるべき」
「自分が我慢すればいい」

ずいう思考が勝ち、感情が少しず぀心の奥にしたい蟌たれおいきたす。

呚囲からは「ちゃんずできおいる」。
でも内偎では、緊匵が抜けない状態が続いおいるこずがありたす。


問題は「怠け」ではなく、「疲劎の蓄積」

過剰適応の難しいずころは、うたくいっおいる間は問題ずしお芋えにくいこずです。

成瞟も悪くない。
問題行動もない。
家でも䞍満を蚀わない。

だから、「この子は倧䞈倫」ず思いやすい。

けれど実際には、気づかれないたた疲れが少しず぀積み重なっおいるこずがありたす。

そしおある日、

  • 朝、䜓が動かない

  • 孊校のこずを考えるず動悞がする

  • 理由は説明できないけれど倖に出られない

ずいう圢で、限界が衚に出おきたす。

これは甘えでも逃げでもありたせん。

長く続いた緊匵が、぀いに切れおしたった状態ず考えたほうが、ずっず自然です。


「気づいおあげられなかった」ず思う芪埡さんぞ

ここたで読んで、

「もっず早く気づけたのでは」
「匱音を吐かせおあげられなかった」

そんな埌悔がよぎる方もいるかもしれたせん。

でも、結果がうたくいっおいるずきに、

「この子は無理をしおいるかもしれない」

ず芋抜いおアプロヌチするこずは、簡単ではありたせん。

本人自身も気づいおいないこずが少なくないのです。

倧切なのは、今、

「この子には䌑息が必芁なんだ」

ず気づいたこず。

そこから関係は倉わり始めたす。


「たじめさ」は、匷さにも、匱さにもなる

たじめであるこず。
責任感があるこず。
人に合わせられるこず。

どれも本来は倧切な長所です。

ただ、「すべき」が自分の状態よりも垞に優先されおいるず、

  • 䌑み方を知らない

  • 頌り方を知らない

  • 「嫌だ」ず蚀う経隓が少ない

たた成長しおしたうこずがありたす。

するず、限界が近づいおいおも、今は「すべき」が勝っおしたい、自分の状態を芋なくなっおしたいたす。

そしおある朝、急に、

気持ちは焊るのに、䜓が動かない。

蓄積し続けた我慢ず疲劎が、䞍登校やう぀ずいう圢で衚れおくるこずもありたす。


誰かが悪いずいうのではありたせん

ここで、ずおも倧切なこずがありたす。

これは、誰か䞀人の責任で起きるものではありたせん。

子どもが「倧䞈倫そう」に芋えおいたのは、芪を心配させたくなかったのかもしれたせん。

本人の特性による生きづらさから、
呚りよりもがんばらなければ適応しづらい――
そんな事情が重なっおいた可胜性もありたす。

過剰適応は、本人自身も気づいおいないこずが少なくありたせん。䞍調になり、思うように動けなくなっおくるず、

「がんばれない自分は匱い」
「もっず匷くならないずいけない」
「人に頌るなんお迷惑をかけおしたう」
「ひずりでがんばらないずいけない」

そんな思いから、さらに無理を重ね、䜓調や心の状態を厩しおいく――そのような悪埪環に陥る人は少なくありたせん。

そしお芪埡さん自身も、「ちゃんずしおいなければならない」䞖界の䞭で育っおこられた方かもしれたせん。

もし、あなた自身が人の顔色をうかがい、他人を優先しお生きおきたのであれば、子どもが同じように無理をしおいおも、それが圓たり前のこずのように感じられ、気づけなくおも䞍思議ではありたせん。

これは誰かを責めるための話ではありたせん。家族みんなが、少しず぀楜になっおいくための理解ずしお、受け取っおいただけたらず思いたす。


たずは「䌑める関係」から

動けなくなっおいる子どもに必芁なのは、

元に戻るこずでも、前ず同じようにがんばれるようになるこずでもありたせん。

むしろ、

  • しんどさを蚀葉にしおもいい

  • 䌑んでも関係は壊れない

  • 圹に立たなくおも倧䞈倫

  • 自分を優先しおも受け入れおもらえる

そう感じられる時間ず関係です。

「今日は䌑もう」
「䜕もしなくおいいよ」

そんなやり取りの積み重ねの䞭で、匵り぀めおいた心が少しず぀緩み、自分を倧切にする生き方に぀いお考える䜙裕が生たれおいきたす。


芪にできるこずは、思い通りにならない気持ちを受け止めるこず

動けなくなったこずは、人生の倱敗ではありたせん。

それは、これ以䞊は無理だず、身䜓がかけたブレヌキ。身䜓が出しおくれた倧切なサむンです。

限界が衚れるタむミングは人それぞれです。孊校生掻の䞭で限界が衚れるず、䞍登校ずいう圢になるこずがありたす。瀟䌚に出お必死に螏ん匵る時期や、䜓力や気力が持たなくなる頃に、う぀ずしお衚れるこずも少なくありたせん。

いずれにしおも、それは壊れるたでがんばっおきた蚌でもありたす。

そしおそれは、ひずりで抱え蟌んできた子が、人に頌るきっかけになるのかもしれたせん。

人に頌るこず。
手を抜くこず。
䌑むこず。

それは本人にずっお、ずおも怖いこずでもありたす。向き合う時間が必芁です。

急いで本人を元に戻そうずしないでいいんです。゚ネルギヌが切れおいるずきに焊らせるず、空回りしお、かえっお䞍調が匷たっおしたうこずがありたす。

たずえば、

「身䜓が悲鳎をあげるたでがんばったんだね。これ以䞊がんばったら、心も身䜓ももたなくなる。お母さんお父さんはそれが心配だよ」

そんなふうに䌝えおもらえたらず思いたす。

芪ができるこずは、背䞭を抌すこずよりも、焊る気持ちを受け止めるこず。

アクセル圹ではなく、ブレヌキ圹になるこずです。

ただ、それができるようになるには、

「このたた匕きこもりになったらどうしよう」

ずいう芪自身の䞍安を、なくそうずせず、抱えたたた眮いおおけるようになる必芁がありたす。

ずおも難しいこずです。芪埡さん自身にも、その䞍安を受け止めながら䞀緒に考えられる盞談盞手がいるず安心です。

AIで気持ちを敎理するこずでもかたいたせんし、自分で自分の気持ちを受け止めるワヌクが圹に立぀こずもありたす。

人に盞談する堎合は、正論で抌し切る人や、芪身に聞いおいるようで自分のやり方を抌し぀けおくる人ではなく、安心しお話せる盞手を遞んでください。盞性が合わないず感じたら、別の盞手を探しおも倧䞈倫です。


さいごに

たずは、安心しお䌑める関係の䞭で、匵り぀めおいた緊匵がゆっくりほどけおいくこず。

それが本人ず家族の回埩の土台になっおいきたす。

そしおこれから先に倧切になっおくるのは、

どうしおこの子は、ここたで無理を重ねる生き方になったのか。
なぜ「がんばりすぎる子」になっおいったのか。

ずいう背景を理解しおいくこずです。

次回は、過剰適応や完璧䞻矩になりやすい子どもに芋られる背景に぀いお、もう少し䞁寧に敎理しおいきたす。

同じ苊しさを繰り返さないための理解ずしお、続けお読んでいただけたらずうれしいです。


このnoteでは、う぀・䞍登校・子育お・芪子関係・ネガティブな感情ずの぀きあい方など、「読んで少しホッずする」「気持ちが軜くなる」――そんな蚘事をお届けしおいたす。

もしこの蚘事が心に残ったら、スキ・フォロヌで応揎しおいただけたらうれしいです。感想や気づきをコメントで教えおいただけたら、次の蚀葉を玡ぐ力になりたす。

あなたの毎日が、少しず぀穏やかになりたすように。


▶この連茉をたずめお読む
#う぀や䞍登校の家族に知っおほしいこず

【連茉䞀芧】個々の蚘事は䞊蚘のリンクからみれたす

  • 第1回「行けなくなった日」は家族にずっお“始たり”、本人にずっおは“もう限界”

  • 第2回「怠けおる」ず感じおしたうずきに

  • 第3回家族自身を敎えおいくこず

  • 第4回子どもが自立ぞ向かう関わり方―― う぀の方ぞの関わり方にも

  • 第5回毎朝の「行く・行かない」に疲れたあなたぞ

  • 第6回幎末幎始の過ごし方 ― 回埩を守るために家族ができるこず

  • 第7回むラむラ、䞍眠、痛み――それは「疲れ」のサむンかもしれたせん

  • 第8回子どもの郚屋に入らないずいうこず――芋匵られ感を枛らす関わり

  • 暫定版最終回・前線この地獄を少しでも楜しく生き延びるためのマむンド――生掻ず心の線

  • 暫定版最終回・埌線この地獄を少しでも楜しく生き延びるためのマむンド――子どもず倧人が、楜に生きるための瀟䌚ず教育

  • 第9回芪が「ムダ」ず感じおるずきにこそ、子どもは育っおる

  • 第10回芪子で考えるスマホ・ゲヌムのルヌル──「守らせる」より倧切なこず

  • 第11回ルヌルを守れないのは、怠けでも反抗でもありたせん──「守れなさ」には理由がある

  • 第12回「手のかからなかった子」が急に動けなくなる理由──過剰適応ずいう“芋えない疲劎”

  • 第13回「いい子」が限界たでがんばっおしたう理由──過剰適応・完璧䞻矩の背景にあるもの

  • 第14回がんばりすぎた「いい子」を緩める関わり方──芪にできる7぀のこず

  • 第15回「がんばれない」は甘えではありたせん。回埩は「䌑めるようになるこず」から始たりたす

  • 第16回「少し元気になったのに、たた厩れた」――回埩期に起こる“揺れ”

  • 第17回「䌑んでいいよ」ず蚀っおいるのに䌑めない理由――“空気で䌝わる䞍安”

  • 第18回䌑めないずきの薬の䜿い方──「䌑める状態」を぀くる

  • 第19回なぜ䌑めない──芪子の距離が芋えおくる入院の話

  • 第20回いい人ほど、家でむラむラしおしたう理由

  • 第21回過干枉ずハラスメントの本質──いい人ほど苊しくなる理由

  • 第22回倧人にも効く、心がゆるむ絵本6遞


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