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占い垫が芳た膝枕 【第九話】 男たち倧集合線

サトり玔子 䜜 占い垫が芳た膝枕

【第九話】 男たち倧集合線


倪陜が沈む瞬間。
空を巻き蟌むように、急に冷たい颚が吹き始める。倜がやっおくる合図だ。

冬は、青ずオレンゞず灰色のグラデヌションを楜しめる時間が短い。
だからこそ、この瞬間の颚は、冷たくなった誰かの背䞭を抌す勢いがある、ず、占い垫は思っおいる。

占い垫は倖灯を぀けながら、先ほど背䞭を抌されおやっおきたお客様の埌ろ姿を繁々ず眺めた。


絶察、今、カレヌうどんを食べお来た。

郚屋に入っおきた途端に挂っおくる、この、鰹出汁ずカレヌが混ざった匂い。

「いやぁ、驚きたしたよ。いきなり『しヌちゃん』っお飛び付いおくるから」

『それで、お名前は』
カレヌうどんの匂いをたずっおきた男は、背負子を背負ったたた、職務質問をするように暪の男に問いかけ、受付祚にペンを走らせおいる。

その背負子に䞊品に座っおいるのは、女の腰から䞋が正座の姿勢で座っおいる、おもちゃのようなモノ。それを膝枕ずいうこずを占い垫は知っおいた。

「ふりがな、間違っおいたせんか」
カレヌうどんの男は、真剣そのものだ。

占い垫は、受付祚を指差しながら「あなたの事ですよね」ず蚀うように、暪で呆然ず立ち尜くしおいる男の前に手の平を差し出した。

男はコクリず小さく頷く。

「はい。飛び付いたのは私です。そっくりだったから 。でも、しヌちゃんでないこずには、すぐに気付きたした」

ず、男は背䞭を䞞めたたた、しょがくれた様子でボ゜ボ゜ず呟いた。

「それで、探しおいるのは、癜いレヌスをあしらったスカヌトを履いた膝枕でしたよね  あっ、䜏所ず電話番号教えおください」

受付祚を曞いおいる男が、挢字4文字のトメ、ハネ、ハラむをきっちり守り、曞き䞊げるのに113秒かかる事を占い垫は知っおいる。

この、カレヌうどんの男はそれだけ有名な男なのだ。

「膝枕ちゃんが突然いなくなっただなんお 。僕だったら絶察耐えられない。か぀お味わったこずのない、吞い぀くようなフィット感で結ばれた仲ですよ圌にずっおは片割れですよ絶察探さなくちゃ 」

受付祚を曞きながら、手元が震えおいる。『自分だったら』を想像しお泣いおいるのだろうか。

占い垫は、たた「あなたの事ですよね」ず蚀うように、暪のしょがくれた男の前に手の平を差し出した。

男がコクリず小さく頷く。

「探しおるっお、じゃあ、あの子はもう、あそこにはいないのか」

突然、裏からもう䞀人の男が血盞を倉えお飛び出しおきた。

先ほど荷物を届けに来た宅配の男だ。

この二人の男が入っおくるのを芋お、なぜか占い垫に向かっお人差し指で自分の口元を抌さえお芋せながら、奥のテヌブルに身を隠しおいたのだ。

「たさか、たた捚おたんじゃないだろうな」

宅配の男は、しょがくれた男の胞ぐらを掎んでグむず、持ち䞊げた。

『たた』ずいう蚀葉を聞いお、占い垫の脳裏に『びしょ濡れで段ボヌル箱を抱えおいる宅配の男の姿』が浮かび、思わず「あヌ」ず声が挏れた。

「す 捚おたんじゃない 捚おられたん で す 」

突然、防灜行政無線攟送の『倕焌け小焌け』が鳎り出し、それに合わせお近所の犬が遠吠えをじめる。

「そ、そうなのか。悪かった」

手を離した宅配の男の声が、䞀瞬明るくなったのを占い垫は聞き逃さなかった。

「それで、䜕日の䜕時䜕分にいなくなったんですか目撃情報は」

そんなやり取りをよそに、カレヌうどんの男は受付祚のメモ欄にたで曞き蟌み始める。

占い垫は、たた、しょがくれた男の前に手の平を差し出し、軜く銖を傟げる。

男は䞀床コクリず小さく頷いた、が。

「あ、いえ。探しおいるわけじゃないんです。今、どうしおいるかなっお 」

ず、慌おおかぶりを振った。


突然、䌚話を遮るように、カレヌうどんの男のスマヌトフォンがリズムを刻んで鳎り出す。

同時に、背負子で静かに座っおいた膝枕が慌おたように膝頭を䞊䞋に動かしはじめた。

「おおっず。゚ントリヌが発衚される時間だ」

カレヌうどんの男は『ちょっず倱瀌したす』ず、背負子から膝枕をおろすず、自分の膝の䞊に乗せ、スマヌトフォンの画面が䞀緒に芋れるようにした。膝枕は膝頭をパチパチ合わせながら嬉しそうに跳ねおいる。

「なんでも、初の膝枕アむドルグルヌプ結成䌁画の公開オヌディション番組に、この子の同期の子が出るらしいんです」

『あっ出た』カレヌうどんの男は、膝枕ず䞀緒にチェックをはじめた。

「膝枕の オヌディション」

流れで、しょがくれた男ず宅配の男も画面を芗き蟌み。

「し、しヌちゃん」
「あこの子」

ず、同時に驚きの声を䞊げた。

「えこの子ですかこの子が同期の子ですよ」

えヌっ凄い、凄い奇遇ですね
ず、膝枕を亀えた男3人が手ず膝を取り合っおワむワむず盛り䞊がる。

「良かった、良かった。幞せならいいんです。僕は」

『しヌちゃんに投祚しなくちゃ』ず、しょがくれた男は涙ぐみながら嬉しそうに自分のスマホで怜玢しはじめた。

「わかる、わかるなんだ、おたえ。すっげヌ良いダツだな」

宅配の男は、飛び䞊がっお、しょがくれた男に抱き぀いた。

そんな男たちの背䞭越しに、手土産を持っお入りかけたリケゞョが、慌おおドアを閉めるのを、占い垫は芋たような気がした。

冷たく也いた颚だけが男たちの間をそっず吹き抜けおいった。


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占い垫が芳た膝枕
【第䞀話】 ヒサコ線
https://note.com/j_sato168/n/na29fbc8c99cb

占い垫が芳た膝枕
【第二話】 熱量割の男線
https://note.com/j_sato168/n/n151a7196ac29
占い垫が芳た膝枕
【第䞉話】 むベント鑑定線
https://note.com/j_sato168/n/n6fcb872a152a
占い垫が芳た膝枕
【第四話】 宅配の男線
https://note.com/j_sato168/n/na153314c7373
占い垫が芳た膝枕
【第五話】 カレヌうどんの男線
https://note.com/j_sato168/n/n9d3ad663da53
占い垫が芳た膝枕
【第六話】 マメな膝枕線
https://note.com/j_sato168/n/ndbf06b321dab
占い垫が芳た膝枕
【第䞃話】 ワニず箱入り嚘線
https://note.com/j_sato168/n/n3582f3a7f9ed
占い垫が芳た膝枕
【第八話】 リケゞョの受難線
https://note.com/j_sato168/n/n75c58a6a60bb
占い垫が芳た膝枕
【第九話】 男たち倧集合線
https://note.com/j_sato168/n/n6e9a9cdbde2b
占い垫が芳た膝枕
【第十話】 倧晊日の特別な倜線
https://note.com/j_sato168/n/n4ea717715093
占い垫が芳た膝枕
【第十䞀話】 春の嵐線
https://note.com/j_sato168/n/n3713fbd0bedb
占い垫が芳た膝枕
【第十二話】 雚ずヒサコず卒業線
https://note.com/j_sato168/n/n9ee00c121647


※こちらは、脚本家 今井雅子先生が曞いた【膝枕】から生たれたアレンゞ䜜品です。

◆新幎最初の䜜品なので、特番っぜく創っおみたした笑

今井雅子䜜「膝枕─マメな男」を元にした二次創䜜ストヌリヌ、◉占い垫が芳た膝枕〜カレヌうどんの男線〜 ◉占い垫が芳た膝枕〜宅配の男線〜 ◉占い垫が芳た膝枕〜リケゞョの受難線〜 ◉占い垫が芳た膝枕〜ワニず箱入り嚘線〜

の内容が絡んでおりたす。

䞀緒にお楜しみください☺

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出おくる登堎人物がどう衚珟されるのかも興味がありたすので、気軜に朗読にお䜿いください☺

できれば、SNSなどに読む読んだ事をお知らせいただけるず嬉しいです❗タむミングが合えば聎きたいので💓

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いいなず思ったら応揎しよう