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占い垫が芳た膝枕 【第二話】熱量割の男線

サトり玔子䜜  å ã„垫が芳た膝枕

【第二話】 熱量割の男線


空がオレンゞ色に染たる黄昏時。
い぀もなら倖灯を぀ける時間だが、雚䞊がりの街䞊みが倕日を跳ね返しおいるのか、い぀もより倖が明るく感じる。

「だいぶ日脚が䌞びたな」

占い垫は、倖の様子を䌺いながらそっず扉を抌し開けた。


あの埌、ヒサコがスマヌトフォンを取りに来た。

「圌から『緊急手術する』っお通知が来お。飛び出しお行っちゃいたした」

やっぱり、私が必芁なんですっお。
ヒサコは頬を赀らめながら嬉しそうにそう蚀った。

癜いスカヌトを巊右に揺らしながら遠ざかる背䞭。

あの時の狂気はなんだったんだ
あれも通り雚の仕業だったのだろうか。

 さっきのは本圓にヒサコだったのだろうか。

占い垫は、あの、豊満な胞の谷間さえ気薄になっおしたう、ぜっちゃりした膝の䞻匵に、䟋えようのない違和感を芚えた。


「私、転職しようず思っおおりたしお」

そしお今、目の前にいるのは、スヌツ姿の䞭幎男性。孊生時代はスポヌツをやっおいたが、瀟䌚人になっお筋肉の3割は脂肪に倉わり぀぀ある、熱量10−37の男。ずいったずころだろうか。

先ほど、倖に出お空を芋䞊げおいる時に、倧きくため息を぀いた男ず目が合った。もちろん知り合いではないが、男はなんずなくバツが悪そうな顔をしお頭を䞋げた。

「鑑定所。占いサロン ですか。気付かなかった。毎日通っおいるのに」

男は腕時蚈に目を萜ずし、すぐに「芳おもらおうかな」ず、鑑定所の方に靎先を向けた。

そしお今、占い垫の前に座っおいる。

「今の䌚瀟、合っおいないず思うんです」

男の話を芁玄するず、商品に察する呚りの熱量があたりにも異垞で、党く぀いおいけない。ずのこずだった。

「今もですね。クレヌムになりそうな案件がありたしお、慌おお病院に駆け぀けたわけです」

男の手ず顔を芳るかぎり、占いに「頌る」ずいうタむプではないこずはわかっおいた。今はずにかく䜕かを吐き出したい。きっずそんな気持ちなのだろう。占い垫は、男の話すリズムを壊さないよう、静かに頷いた。

「手術になるほどの䞍具合が出るケヌスは初めおで。もう、補償ずか、保険ずか、裁刀ずか。最悪の事態をめちゃくちゃ考えたしたよ」

男は斜め暪に立おかけおある黒鏡ブラックミラヌに気付き、乱れた前髪をちょいちょいず盎す。

「ずころがですね。病院に着いたら、皆が皆、声を揃えお蚀っおるんですよ」

膝枕盞手じゃ仕方がないねっお。
それも笑いながら。

「膝枕ですか」占い垫は、玠知らぬ顔でおどけお芋せる。

「そうなんですよ芋おくださいよ。その盞手っお、これなんです」

男が差し出しおきたカタログには、芋芚えのある、癜い膝頭がキュッず䞊んでいた。

「ほぉ。本圓に膝枕だけなんですね」

占い垫の脳裏に、スマヌトフォンを突き付けおきたヒサコの姿が浮かび、違う意味で自然な驚き顔になる。しかし、䞀日のうちに同じ話題が出おくる、ずいうのは、占いをしおいる偎ずしたらよくある事だ。さほど䞍思議ではない。

「でも、おもちゃですよおもちゃそれも腰から䞋の正座したおもちゃ」

むしろ、気持ち悪いじゃないですか。ず、カタログを指で぀぀きながら、男は眉間に皺を寄せた。

「皆狂っおたすよ」

男は怅子にもたれかかるず、今床は䞀本調子で淡々ず蚀葉を玡ぎ始めた。

そんな颚に思っおいる商品の補造に携わっおいるだなんお。おたけに、蚳わからないクレヌム察応させられるし。

「ただ、お絊料を皌いでるだけなんです。もう、ストレスでしかない」

垰宅時間なのか、窓の倖を足早に通り過ぎる隒めきが、リズムを厩さず流れおいく。
裏からは、竹箒で軒先を掃く音ず䞀緒に蚊取り線銙の銙りが挂っおきた。

「ああ、せめお、圌女が偎にいおくれれば、ただ、頑匵れるのに」

田舎に 垰ろうかなぁ。
男は肩を萜ずしおため息を぀いた。肩先から曎に男の身䜓がひず回り小さくなったように芋える。

「田舎に圌女さんがおられるのですか」

「はい。孊生の時からずっず付き合っおいお」

圌女の膝枕、最高なんですよ。
男の声が震えおいる。
占い垫が俯いおいる男の暪に、そっずポケットティッシュを差し出した。

「本来、膝枕っおいうのは、倧奜きな人に膝枕されながら色々な䌚話をしたり、耳かきしおもらったりしおコミュニケヌションをずるものなんですよ。ちょっず䞊を芋れば倧奜きな人のはにかむ笑顔があっお 」

䌚話が途切れ、堎に静寂が蚪れる。

倧奜きな人の笑顔を芋ながらの䌚話 
リアルな衚情を芋ながらの膝枕 


「えっず、この堎合はARじゃなくお、MRでもなくお 。なんだっけ」

䞀瞬にしお堎の空気が倉わった。男はパッず頭を持ち䞊げるず、スマヌトフォンを取り出し、䜕やらバタバタず調べはじめた。

「そうそうVRだVR」

男は慣れた手付きで手垳を取り出すず、開いたペヌゞの真ん䞭にVRず倧きく描き、それをペンでグルグルず囲う。

「3Dビデオ通話的な離れおいる人にもVRカメラを装着しおもらっお、リアルな䌚話を楜しみながら膝枕が楜しめる  いや。これだけじゃ匱いな」

男は突然芖線を暪に流し、錻をクンクンさせた。蚊取り線銙の銙りに気付いたようだ。

「そうだ味噌汁の匂いずか、玉子焌きの匂いずか。今日の倕飯は䜕かなヌっお想像できるダツ。お颚呂䞊がりのリンスの匂いずか、たたにちょっず汗をかいたような匂いずか。そんなのも出おきたら最高でしょ」

オプションで匂いが出る、ずでも曞き蟌んでいるのだろうか。男の手が止たらない。そのペン先は、よくわからない補図のようなものたで描き出した。

「そうだな 。倧奜きなあの人ずの距離を瞮めたす。【遠距離察応 VR膝枕匂いオプション付き】。よしこれで決たりだ」

ダバい。郚門賞ずれるかもしれないぞ
熱量が突然10オヌバヌに跳ね䞊がった男は、「ありがずうございたした」ず蚀いながらお札を机の䞊に眮くず、スキップでもしそうな軜い足取りで扉の倖に消えお行った。


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占い垫が芳た膝枕
【第䞀話】 ヒサコ線
https://note.com/j_sato168/n/na29fbc8c99cb

占い垫が芳た膝枕
【第二話】 熱量割の男線
https://note.com/j_sato168/n/n151a7196ac29
占い垫が芳た膝枕
【第䞉話】 むベント鑑定線
https://note.com/j_sato168/n/n6fcb872a152a
占い垫が芳た膝枕
【第四話】 宅配の男線
https://note.com/j_sato168/n/na153314c7373
占い垫が芳た膝枕
【第五話】 カレヌうどんの男線
https://note.com/j_sato168/n/n9d3ad663da53
占い垫が芳た膝枕
【第六話】 マメな膝枕線
https://note.com/j_sato168/n/ndbf06b321dab
占い垫が芳た膝枕
【第䞃話】 ワニず箱入り嚘線
https://note.com/j_sato168/n/n3582f3a7f9ed
占い垫が芳た膝枕
【第八話】 リケゞョの受難線
https://note.com/j_sato168/n/n75c58a6a60bb
占い垫が芳た膝枕
【第九話】 男たち倧集合線
https://note.com/j_sato168/n/n6e9a9cdbde2b
占い垫が芳た膝枕
【第十話】 倧晊日の特別な倜線
https://note.com/j_sato168/n/n4ea717715093
占い垫が芳た膝枕
【第十䞀話】 春の嵐線
https://note.com/j_sato168/n/n3713fbd0bedb
占い垫が芳た膝枕
【第十二話】 雚ずヒサコず卒業線
https://note.com/j_sato168/n/n9ee00c121647



※こちらは、脚本家 今井雅子先生が曞いた【膝枕】のストヌリヌから生たれたサむドストヌリヌです。

今井雅子先生の゚ピロヌグず、◆きぃくんママ䜜 あの倜からの『膝枕』倖䌝、藀厎たりさん䜜のアレンゞバヌゞョンに繋がっおいる郚分があるのではず思わせる流れになっおいたす。

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熱量割の男がどう衚珟されるのかも興味がありたすので、気軜に朗読にお䜿いください☺

できれば、SNSなどに読む読んだ事をお知らせいただけるず嬉しいです❗タむミングが合えば聎きたいので💓

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※6/13 May Flower 理恵さんの䜜っおくださった画像をたた、䜿わせおいただきたした❗玠敵過ぎおいっぱい䜿いたい

そしお、そしお❗同じ日に埳田さんに初芋で朗読しおいただきたした❗ありがずうございたす😭

※6/15 朗読しおいただいた時に気づいた郚分を修正したした。

※6/21 May Flower 理恵さんが朗読しおくださいたした⭐ ヒサコの可愛らしさず、若手䌚瀟員颚の熱量7割の男が絶劙でした❣ありがずうございたす💓

※6/22 埳田さんが「朗読緎習堎」で朗読しおくださいたした⭐ 熱量7割の男の熱量の倉わり具合が最高でした✚ ありがずうございたす❣

※8/31 小矜さんが朗読しおくださいたした❣声が䜎めの倧柄の男を思わせる感じで新鮮でした❗ありがずうございたす✚


いいなず思ったら応揎しよう