アジングワームの色|クリアとグローの境目は光の量で決まる
「クリアとグロー、どっちがええんですか」
これ、けっこう聞かれる。ほんでウチ、この質問にちゃんと答えられへんねん。意地悪で言うてるんちゃうで。質問の形がちょっとズレてるから、答えようがないだけ。
クリアの反対は、グローやない。ソリッドや。 ほんでグローの反対は、ノングロー。
つまりワームのカラーには、ツマミが2本ある。
■ 1本目=濃度。どんだけ向こう側が透けるか。クリア ↔ ソリッド
■ 2本目=発光。自分から光るか、光らへんか。ノングロー ↔ グロー
「クリアとグロー」っていうのは、別々のツマミの端っこを2つ持ってきて並べてるだけやねん。せやから比べようがない。透けるクリアにグローが入ってることもあるし、濃いソリッドにグローが入ってることもある。棚で「クリアかグローか」で悩んでる人は、たいていこの2本を1本のツマミやと思て回してる。
結論を先に置いとくわ。
迷たらクリアから始めて、濃度か発光の、どっちか片方だけを一段ずつ上げる。
これだけ。ほんで、その「一段上げるかどうか」を決めてんのは色やない。光の量や。今日はそこまで持って帰ってな。
「カラー」いう1語に、2つの話が混ざってる

メーカーの代表は、色の名前でカラーを分けてへん
アジングのワームやと、34(サーティフォー)っていうメーカーがある。そこの代表の家邊克己さんが、ワームのカラーをどう分類してるかっていう話が、ウチはめちゃくちゃおもろいと思ってる。
ワームの基本カラーについて説明すると、基本的に大別すると向こう側が透ける『クリア系』と透けない『ソリッド系』の2種類があります。
(家邊克己/ルアーニュースR)
赤とか青とかチャートとか、そういう単語が1個も出てけえへんやろ。大別の基準が「向こう側が透けるかどうか」だけやねん。
もちろん家邊さんは34の代表で、自分とこのワームを売る側の人や。そこは差し引いて読まなあかん。でも差し引いてもなお、この分け方は筋が通ってる。だって棚の前で赤と青を並べても、どっちがアジによう見えるかは分からへんもんな。透けるか透けへんかやったら、その場で目で見て分かる。
家邊さんは、クリアとソリッドの中間にハーフソリッドっていうのも置いてはる。これは本人が作った造語やそうで、「薄っすらと透ける程度の濃度」やと説明してはる。ちなみにこの中途半端な濃度が全国どこのアジにもよう反応する、というのが家邊さんのいちばんの推しや。
濃度。この言葉が出てきた時点で、もうカラーの話やなくなってるやんか。濃いか薄いかの話になってる。
もう1本のツマミは、自分で光るかどうか
濃度が1本目のツマミやとしたら、2本目がこれ。自分から光るか、光らへんか。
■ 軸① 濃度 → クリア(透ける)→ ハーフソリッド(薄っすら透ける)→ ソリッド(透けへん)
■ 軸② 発光 → ノングロー(光らへん)→ ケイムラ・UV(受けてるあいだだけ光る)→ グロー(溜めて光る)
大事なんは、この2本が独立して動くってこと。
クリアやのにグローが入ってるワームは、ふつうにある。ソリッドやのにグローが入ってるやつもある。濃度を上げたからって発光が上がるわけやないし、その逆もない。別々のツマミやから、別々に回せる。
ほんで、ここが混乱の正体やと思ってる。棚に並んでるカラー名は、この2本がごちゃ混ぜのまま貼られてるねん。「グローバブルガム」やったら、グロー=発光の情報と、バブルガム=見た目の情報が1個の名前に同居してる。買うほうは分解せんと読まれへん。
分解の仕方は簡単で、その名前から「グロー」と「UV」の文字を先に抜き出す。残った部分が濃度と見た目の話。この順番で読んだら、30色並んでても迷わへんようになる。
なんで色そのものは、いちばん後ろに置かれるんか

魚が敏感なんは、色より明暗のほう
ここで一回、魚の側から見てみるわ。
長岡寛さんっていう人がおる。マルキューで製品開発をやってはって、東京海洋大学の公開講座「フィッシング・カレッジ」の講師もしてはる人や。この人が、魚の目の話をこう整理してはる。
魚の目には、色を見分ける細胞と、明るい暗いを見分ける細胞の2種類がある。ほんで明暗を見分けるほうの細胞が、色を見分けるほうより100倍感度が高いんやそうや。この100倍っていう数字はウチが弾いたもんちゃうくて、長岡さんが書いてはる数字な。
そこから出てくる結論がこれ。
ルアーに施されるさまざまなカラーの中で魚に対してよりインパクトが大きい要素は、(ルアーの)色彩よりも明暗ということになる
(長岡寛/釣り人の森)
色よりも、明暗。
ここで正直に言うとくけど、ウチはアジそのものの色覚を調べた実験には辿り着けてへん。長岡さんが書いてはるのは魚全般の話や。せやから「アジには色が見えてへん」とは書かへん。書けるんは「色が見えてるとしても、効き方がいちばん大きいんは明暗のほうらしい」までやな。
でもこれ、実は現場の感覚とめちゃくちゃ噛み合うねん。後半でその話をするわ。
色だけ、答え合わせができひんから
このブログでは、釣れへん夜に疑う順番を7段で決めてる。
【0】時間と潮 →【1】立ってる場所 →【2】レンジ →【3】動かし方 →【4】重さ →【5】アタリ →【最後】ワームの色
色がいちばん後ろにおる理由はひとつだけで、色だけ、当たったかどうかを自分で確かめられへんからや。
潮が動いてるかは海を見たら分かる。レンジの刻み方を守れたかは自分で数えたから分かる。重さを一段だけ動かしたかも、結んだヘッドの数字を見たら分かる。でも色だけは、水中でアジにどう見えてるかを誰も見られへん。クリアで釣れたとして、それが色のおかげなんか、たまたま群れが入ってきただけなんかは判別できひんねん。
せやから最初に色を動かすと、そこから先の切り分けが全部あやふやになる。逆に、確かめられる6つを先に潰しといたら、最後に残った色の変更は意味を持つ1手になる。
疑う順番の中身そのものは、こっちに全部書いてあるから、まだ読んでへん人はここから入ってな。
今日の話は、その【最後】に辿り着いてもうた夜に、何をどう替えるかやねん。
ツマミその1|濃度は、棚で目視できる

濃度のええとこは、現場に行かんでも判定できることや。
やり方はほんまに単純で、パッケージのまま棚の照明にかざす。向こう側の指が見えたらクリア寄り、うっすら影になったらハーフソリッド、完全に潰れたらソリッド。それだけ。誰がやっても同じ答えになる。カラー名を覚えんでも、手で確かめられる。
ほんで、濃度を上げるっていうのは何をしてることになるんか。水中でのシルエットを濃くしてるってことや。逆に薄くしたら、輪郭がぼやけて水に馴染む。
アジングって、軽いジグヘッドを使う理由が「食わせるため」やなくて「見つけてもらうため」やったりする。濃度も同じ考え方でええ。濃くする=見つけてもらいやすくする。薄くする=見破られにくくする。どっちが偉いとかやなくて、その夜どっちが足りてへんかの話や。
判断の目安はこう。
■ 潮が澄んでて、光もそこそこ入ってる → 薄い側から。強いほうから入ると、そこから下げる余地が無くなる
■ 濁ってる、もしくは光が弱い → 濃い側へ一段。輪郭を作ってやらんと、そもそも見つけてもらえへん
クリアにラメが入ってるやつが定番になってんのも、ここに関係してる。家邊さんによると、あのラメは小さいプランクトンの集合体に似せるために入れてるもんで、要は目立たせるためやという話や。透明のまま存在感だけ足す、みたいな細工やな。薄いままアピールを一段上げたいときに効く。
濃度のツマミは、これで全部。透けるか、透けへんか。それだけ握っといたらええ。
ツマミその2|グローとケイムラは、別もんや

溜めて光るか、受けて光るか
こっちのツマミは、ちょっと仕組みの話が要る。ここだけ真面目に書くわ。
グローは蓄光や。 明るいとこで光のエネルギーを溜め込んで、暗いとこで自分から光る。ライトを当てて充電する、っちゅう使い方ができるんはこっちや。
ケイムラ(UV)は蛍光や。 紫外線が当たってるあいだだけ青白く光る。溜めることはできひん。紫外線が無くなった瞬間に、光るのをやめてまう。
■ グロー → 溜められる。光源が消えても、しばらく自分で光ってる
■ ケイムラ・UV → 溜められへん。紫外線が当たってるあいだだけ光る
名前が似てるし、棚でも隣に並んでるから同じもんやと思われがちやけど、動く条件がまるっきり違う。ここを混ぜたまま買うと、あとで話が合わんようになる。
ケイムラは、立つ場所によっては「ただのクリア」になる
ほんで、ここからが今日いちばん言いたいことのひとつ。
ケイムラは紫外線が要る。ほな夜、その紫外線はどこから来んの?
昼間やったら太陽がある。日が落ちる直前のマヅメも、まだ残ってる。問題は真っ暗になってからで、そうなると光源は常夜灯しかない。
で、その常夜灯やねんけど。
LEDの照明は、紫外線をほとんど出さへん。 パナソニックの公式サイトに、LEDは虫が好む波長(主に400nm以下)をほとんど放出しない、紫外線もほとんど出ない、と書いてある。虫が寄りにくいのが売り文句になってるのも、これが理由や。
一方で、昔からある水銀灯のほうは紫外線を含む。そんで日本照明工業会によると、一般照明用の高圧水銀ランプは2020年末までに製造と輸出入が禁止になってる。水俣条約の絡みやな。ただし既に付いてるやつを使い続けたり、交換したりするんは禁止されてへん。
つまり何が起きてるかっていうと、水銀灯が残ってる漁港と、LEDに替わった漁港が混在してる。ほんで替わったとこでは、ケイムラを光らせる紫外線がほぼ無い。ケイムラはただのクリアとして泳ぐことになる。
ここ、誤解せんといてほしいから線を引いとくわ。
ウチは「LEDの常夜灯はアカン」とは言うてへん。灯りの色や種類で釣れる釣れへんを決めるんは、このブログではやらへんって決めてる。判断は明暗の差でやる。ここでしてんのはケイムラが光る条件の話だけや。灯りの優劣の話やない。
実務の結論はシンプルで、ケイムラは最初の3色に入れへん。4色目以降でええ。
理由は、効かへんからやなくて、自分の漁港で働くかどうかが確かめにくいから。ケイムラで釣れへんかったとき、それがカラーの問題なんか、そもそも光ってへんかったんかを切り分けられへんやろ。確かめられへん変数は後回し。これ、色を【最後】に置いてんのとまったく同じ理屈やねん。
昼やマヅメにアジングやる人は話が別で、そこは太陽の紫外線が普通に降ってる。ケイムラが本領を出すんは、むしろ明るい時間のほうやと思ってる。
同じ「グロー」でも、光る量は各社で全然ちがう

ここまで「グロー」「ケイムラ」って普通に書いてきたけど、実はこの言葉、メーカーをまたいだ瞬間に通じひんくなる。
クリアブルーっていうアジング特化のメーカーがある。ここは自分とこのワームのグローを、グローハーフ/グローノーマル/グロー50倍(クレイジーグロー)っていう段階で作り分けてる。同じ「グロー」の看板を掲げたまま、中身に50倍の差があるってことやな。
34は違う書き方をしてる。カラー名の横に中身を書く方式で、「グロー+金・銀・赤ラメ」「緑ラメ+強グロー」「点発光ピンク」「ケイムラ+ティンセルラメ」みたいに並んでる。強グローと点発光っていう区分は34の言い方で、他所の棚には無い。
レインズはもっと違う。棚そのものを「通常カラー/ツートンカラー/UVカラー」で分けてる。通常カラーの中に「グローホワイトシルバー」も「スーパーグローオールスターズ」も入ってて、UVだけ別の棚に立ててあるわけや。
ほんで、ここがいちばん効く話。
34が「ケイムラ」と呼んでるもんを、レインズは「UV」と呼んでる。同じ仕組みのもんやのに、名前が違う。しかも片方は色ごとの注記で、片方は棚の区分。
カラー名は、業界共通の物差しやなくて各社の方言や。 今回は名前だけやなくて、棚の分け方そのものが方言になってる。
このブログでは前から同じことを言い続けてる。0.6gっていうジグヘッドの数字はある会社の刻み方でしかないし、ラインの号数は太さの目安であって強さの単位やない。竿のグレード名も、そのメーカーの階段の中でしか意味を持たへん。釣具の数字も名前も、方言や。カラーもその仲間やったってこと。
実務の結論を2つ。
■ 他所の記事の「このカラーが最強」は、そのメーカーの棚の中でしか通じひん。同じ名前を別のメーカーで買うても、同じもんは出てこーへん
■ 見るんは色の名前やなくて、頭についてる「グロー」「UV」の3文字のほう。 残りの部分は各社が付けたニックネームやと思とったらええ
「必殺イワシ」も「夜な夜なブルー」も「広島レモンスカッシュ」も、名前からは何も読み取られへん。でも頭に「グロー」が付いてるかどうかだけは、どのメーカーでも同じ意味で読める。
ほな、境目はどこにあるんか

決めてんのは色やなくて、光の量
タイトルに「クリアとグローの境目」って書いといて、ここまで境目の話をしてけえへんかったやろ。ここでやるわ。
中川隆紀さんっていう、ケイテックの営業をやりながらアジングをやり込んでる人が、カラーの選び方をこう整理してはる。
光が強いならクリア、光が弱いならグロー。潮が澄んでたらクリア、濁ってたらグロー。
あと、グロー・UV・クリアの3系統でアピールの強さに順番があって、グローがいちばん強くて、UV、クリアの順に弱なるという見方をしてはる。まず系統を決めて、反応が出た系統の中でようやく細かい色を刻んでいく、という手順やな。
で、系統を決めるとこの判断基準を、もういっぺん見てほしいねん。
光が強いか弱いか。潮が澄んでるか濁ってるか。ここまでで、色の話が一個も出てけえへん。
出てくるんは全部「どんだけ見えるか」の話や。光が弱い、濁ってる、要するにワームが見えにくい状況やったらアピールを上げる。見えやすい状況やったら下げる。それだけ。
ここで、さっきの長岡さんの話と繋がる。魚が敏感なんは色より明暗のほうやった。ほんで現場でカラーをローテしてる人らが実際に動かしてんのは、濃度と発光——どっちも突き詰めたら「明暗のコントラストをどんだけ付けるか」やねん。
魚の研究の側と、現場でワームを回してる側は、ケンカしてへん。同じもんを別の言葉で言うてるだけや。 片方は「明暗」と呼び、もう片方は「アピール」と呼んでる。
せやから境目は色にはない。クリアとグローの境目は、光の量のところにある。
光の量は、影で測れる
ほな、その光の量ってどうやって測るんか。難しい道具は要らん。
自分の影が海面にうっすら映るかどうかを見たらええ。
このブログでは常夜灯の判定にこの物差しを使ってて、影が映らへん灯りは、そもそも明暗として機能してへんと考えてる。カラーの判断にもそのまま使える。
■ 影が海面に映る → 光は足りてる。クリア側から入る
■ 映らへん、もしくはギリギリ → 光が足りてへん。濃度か発光を一段上げる
■ 足元が真っ暗で何も見えへん → 迷わずグロー側。輪郭を作ってやらんことには始まらへん
大事なんは、これが絶対値やなくて相対値やってこと。同じ常夜灯でも、周りが明るい漁港やったら効いてへんし、周り全部真っ暗やったら弱い灯りでも十分に効く。カラーを決めるときも、灯りのワット数やなくて自分が今立ってるとこの明るさで決める。
常夜灯と明暗の見方そのものは、こっちで詳しくやってるから合わせて見てな。
現場での回し方|動かすんは、いっぺんに片方だけ

先にサイズ、あとからカラー
家邊さんのローテの順番が、ここでも参考になる。反応が無いとき、この人はカラーはそのままでサイズを下げる。それでもアカンかったら、そこでようやくカラーを替える。
サイズが先で、カラーが後。
理屈は色を【最後】に置いてんのと同じで、サイズは「大きいのを小さくした」って自分ではっきり分かるけど、カラーは分からへんからや。分かるほうから先に潰す。
そんで、カラーを動かすときのルールがひとつだけある。
濃度か発光か、いっぺんに動かすんは片方だけ。
クリアのノングローから、いきなり濃いグローに飛んだら、効いたんが濃度なんか発光なんか永遠に分からへん。一段だけ動かす。これ、ジグヘッドを軽くするときに一段ずつしか動かさへんのと、まったく同じ考え方やねん。数字を覚えるんやなくて段数で覚える、っていうやつやな。
サイズと色をどの順番で決めるんかは、仕掛けそのものの組み方の話につながってる。ジグ単をどう組むかは、こっちにまとめてあるわ。
最初に持つんは、3色でええ
30色そろえる必要はない。ツマミが2本しかないんやから、基準が1色と、それぞれのツマミを一段上げる用が1色ずつあったら回る。
■ ①クリア+ラメ → 基準になる1色。ここから全部始める
■ ②濃いめの1色 → 向こうが透けへんやつ。濃度を一段上げる用
■ ③グロー1色 → 強すぎへんやつでええ。発光を一段上げる用
ケイムラは4色目以降でええ、っていうのはさっき書いたとおり。
①に使うんやったら、レインズのアジアダーが分かりやすいと思う。2インチで15本入り。クリア系から濃いめまで通常カラーが並んでて、UVカラーは別枠になってるから、棚の分け方を覚える練習にもなる。
③やったら34のプランクトン1.8インチ。8個入りで583円(税込・2026年8月時点のメーカー公表)。カラー名の横に「グロー」「強グロー」「点発光」「ケイムラ」って中身が書いてあるから、買う前に発光の強さが読める。グローの一段目を選びたいときに助かるやつやな。
どっちも高いもんちゃうし、消耗品やから2袋ずつくらい持っといたら一晩は困らへん。
最後にひとつだけ、地味やけど効くやつを。
カラーを替えたら、何をどっちに動かしたか書いといて。スマホのメモで十分。「クリアラメ → 濃いめ(濃度を一段)」って一行でええねん。
ワームを何回も替えたのに、どれがアカンかったんかも覚えてへん状態で帰る夜がいちばんもったいない。替えた記憶はあるのに、確かめたことが1個も残ってへん。これやってまうと、次の釣行がまたゼロから始まる。
書いといたら、釣れへんかった夜でも「濃度は動かしてみたけど発光は触ってへんな」っていう情報が残る。釣れへん夜の値打ちを決めてんのは匹数やなくて、手元に何が残ったかや。
まとめ|クリアの反対は、グローやない

■ クリアの反対はソリッド。グローの反対はノングロー。カラーにはツマミが2本ある
■ 軸①=濃度(クリア→ハーフソリッド→ソリッド)は、棚で向こう側が透けるか見たら判定できる
■ 軸②=発光(ノングロー→ケイムラ→グロー)は、グローが溜めて光る/ケイムラは受けてるあいだだけ光る
■ ケイムラは紫外線が要る。LEDの常夜灯の下ではほぼ働かへんので、最初の3色には入れへん
■ カラー名は各社の方言。 見るんは色の名前やなくて、頭についてる「グロー」「UV」の3文字
■ 境目を決めてんのは色やなくて光の量。 自分の影が海面に映るかで測る
■ 動かすんは濃度か発光の片方だけ、一段ずつ。 サイズを下げるほうが先
魚の研究をしてる人は「色より明暗」と言い、現場でカラーを回してる人は「光が弱いならグロー」と言う。言葉は違うけど、指してるもんは同じやねん。色を選んでるつもりで、ウチらはずっと明暗を選んでた。
そう思て棚の前に立ったら、30色が急に3列くらいに見えてくるはずやで。
よくある質問
Q1. アジングワームで最強のカラーは何ですか?
A. 最強のカラーというものはありません。カラーは色そのものより、「濃度(どれだけ透けるか)」と「発光(自分から光るか)」の2つで決まるからです。同じ色名でもメーカーによって発光量がちがうので、よそで紹介されてる最強カラーを別のメーカーで買うても再現できません。クリア+ラメを基準に置いて、その夜の光の量に合わせて濃度か発光を一段だけ動かす。この手順のほうが、色名を追いかけるより早く答えに着きます。
Q2. アジングで夜につけるワームの色は何色ですか?
A. 常夜灯の下ならクリア系、灯りの無い場所ならグロー系です。分かれ目は水中に届いてる光の量で、灯りがあるならワームは光を透かすだけで足りますが、灯りが無いならワーム自身が光る必要があります。同じ漁港でも、明暗の境目に立つか、灯りの届かん奥に立つかで答えが替わります。判断は漁港単位ではなく、立つ場所ごとにやってください。迷たらクリア+ラメから入って、反応が無かったら発光を一段上げる。この往復で、その夜の光の量が読めます。
Q3. ケイムラ(UV)は夜のアジングでも意味がありますか?
A. 常夜灯の種類によって変わります。ケイムラは紫外線が当たっているあいだだけ光る仕組みで、グローのように光を溜めることができません。パナソニックの公式情報によると、LED照明は紫外線をほとんど出さないため、LEDに替わった常夜灯の下では、ケイムラはほぼ発光しません。一般照明用の高圧水銀ランプは2020年末までに製造・輸出入が禁止されているので、今後はLEDに置き換わった漁港が増えていく見込みです。ケイムラが本領を出すのは、太陽の紫外線が届く昼間や夕マズメのほうです。
Q4. カラーは何色そろえたらいいですか?
A. 最初は3色で足ります。クリア+ラメ(基準)、濃いめの1色(濃度を上げる用)、グロー1色(発光を上げる用)の3色です。ツマミが2本しかない以上、基準と、それぞれを一段上げる分が1色ずつあれば一晩は回ります。色を増やすのは、どの系統に反応が出るかが見えてからで十分です。最初から30色買うと、どれを試したかが分からなくなって、かえって答えが出にくくなります。
Q5. デイアジングや朝マズメのワームカラーは何がいいですか?
A. 明るい時間は、発光より先に濃度を動かしてください。太陽が出てるあいだは水中の光の量が足りているので、ワームが自分から光る必要が薄れます。かわりに効いてくるのが、透けるか透けへんかのコントラストです。クリアから始めて反応が出えへんかったら、濃いめのソリッド系へ一段上げる。それでも変わらへんかったら、逆にいちばん透けるクリアまで戻して、シルエットを消す側を試す。ケイムラが本領を出すんも、紫外線が届いてるこの時間帯のほうです。
30色の棚の前で固まるんは、色を選ぼうとしてるからやねん。選んでんのが濃度と発光の2つやと分かってまえば、あとは一段上げるか下げるかの往復でしかない。
ほんで、この2本のツマミは今日から使える。新しい道具を買わんでも、いま持ってるワームケースを開けて、透けるやつと透けへんやつ、光るやつと光らへんやつに仕分けるだけでええ。それだけで、次の夜からカラーの替え方が変わるはずやわ。
一匹釣れたら世界変わるで。その一匹が、たまたま替えた色で出たんやなくて、自分で選んだ一段で出たんやったら、なおさら。
夜の漁港で、これ1本開けば順番に潰せる。この手帖の順番を、まとめて1冊にしてあるわ。
このブログのことをもうちょっと知りたい人は、こっちにウチの自己紹介と、書いてることの全体像を置いてあるから覗いてみてな。更新はだいたい週1くらいで、夜の漁港で困ることを順番に潰していってます。
ほな、また。
