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アジングの仕掛け|ジグ単で決めることは、3つしかない

「アジングの仕掛け」で調べたやんな。ほんで、リグの図がぞろぞろ出てきて、余計に分からんくなってへん?

先に答えだけ言うとくわ。アジングの基本の仕掛けは、部品が2個しかない。ジグヘッドと、ワーム。スナップを足す人も多いけど、足しても3個や。結び目のほうは2個で、それはスナップを付けても変わらへん。

ほんで、その2個で決めることも3つしかない。どんだけの速さで落とすか。何を口に入れさせるか。どんだけ目立たせるか。この3つを上から順に埋めたら、今夜の1本は組み上がる。

仕掛けの話が長なるんは、部品が多いからちゃう。部品が少なすぎて、一個ずつの選び方に全部が乗ってまうからやねん。図を何枚眺めても答えが出えへんかったんは、たぶんそのせいや。図に描けることは、もう3行で出てもうてる。

今日はその3つを、決める順番ごと渡すわ。今夜そのまま結べるとこまで持っていこか。



ジグ単の"単"は、簡単の単やなくて、単体の単や

アジングでいちばん最初に覚える仕掛けを「ジグ単」て言う。

この名前、なんとなく「簡単やからジグ単」やと思てる人がけっこうおる。ウチも最初そう思てた。ちゃうねんな。

ルアーマガジン・ソルトの深谷真さんが、由来をはっきり書いてはる。1g前後のアジ用ジグヘッドにワームを刺して、その仕掛けだけで釣っていくから「ジグ単体」、それが縮まって「ジグ単」になった、と。

ジグヘッド単体。 ほかに何も足してへん、という意味の「単」やねん。簡単の単ちゃう。単体の単や。

名前の由来の話やけど、これが実務にそのまま効く。足してへんことが、この仕掛けの正体やからな。

繋ぎ方のほうも先に済ませとくわ。リールに巻いた糸(メインライン)があって、その先に40cmくらいのリーダーを結ぶ。リーダーの先にジグヘッドを結ぶ。ジグヘッドにワームを刺す。以上や。

シンプルイズベスト

「仕掛け」て聞くと、サビキみたいに枝バリがいくつもぶら下がった図を思い浮かべるやろ? あれは餌釣りの仕掛けやから、部品が多いぶん図が要る。ジグ単はちがう。結び目は2個だけやし、そのうち一晩じゅう結び直すことになるんは先っぽの1個だけやねん。

せやから図を探して回っても、欲しい答えは出てこーへん。困ってんのは繋ぎ方やなくて、その2個を何と何にするかのほうやからな。


ほかのリグは全部、ジグ単に何かを足したもんや

アジングの仕掛けは種類が多い、と思われてる。スプリット、キャロ、フロート、ダウンショット。名前だけ並べたら確かに多いし、初心者向けの記事ほど全部まとめて紹介してくれる。

けど中身を見たら、スプリットはオモリを足したやつ、キャロはシンカーを足したやつ、フロートはウキを足したやつや。土台はどれも同じで、ジグヘッドとワームが先っぽに付いてる。

つまりアジングの仕掛けは、「ジグ単」と「ジグ単に何かを足したもん」の2種類しかない。 ジグ単は足す前の形やから、これが基本になってる。順番として、まずここからやねん。

足したときに何がどう変わるんかは、あとの見出しで書くわ。先に、足す前の形をちゃんと組めるようになろか。


「いちばん簡単」と「いちばん奥が深い」は、両立してる

ジグ単の解説を何本か読むと、たいてい途中で混乱する。

「初心者はまずジグ単から」と書いてある横で、「ジグ単がいちばん難しい」とも書いてある。どっちやねん、てなるやんか。

さっきの深谷さんは、同じ記事の中で両方書いてはる。

アジングというルアー釣りにおいて、最も簡単で、最も奥が深いと言っても過言ではない

パッと見は矛盾してる。けど並べて読んだら、この2つが別々のもんを指してるのが見えてくる。

まず簡単な側。深谷さんは、今のアジは食性がプランクトンに寄ってきたから、キャストしたあとルアーをちゃんとフォールさせられたら7〜8割は釣りが成立するようになった、とも書いてはる。投げて、落とす。それで7割から8割が成立する。そら簡単や。


5つのステップは、1個も「仕掛けの組み方」やなかった

ほな「奥が深い」側は、何を指してんのか。

つり人社で、大分の阿部健司郎さんがジグ単の基本を5つのステップにまとめてはる。並べるとこうなる。

■ キャスト ── まっすぐ飛ばす
■ カウントダウン ── 着水と同時に数えて、アジのおるレンジを探る
■ フォールの使い分け ── テンションフォールとフリーフォールを状況で替える
■ アクション ── ベイトと活性に合わせて速さを選ぶ
■ 即アワセ ── 小さい違和感でも即

ここ、よう見てほしいねんけど。5つとも「結んだあとの話」やねん。 どれ1つとして「ジグヘッドを何gにするか」「ワームを何インチにするか」の話やない。全部、投げてからの話や。

つまり、こういうことになる。深谷さんは仕掛けの側を見て「簡単や」と言うてはる。阿部さんは人の側を見て「これだけやることがある」と言うてはる。同じ「ジグ単」という言葉の中で、主語が入れ替わってるだけやってん。


ジグ単には、隠れるとこが無い

ほんで、ここがジグ単のいちばん大事なとこやとウチは思てる。

ジグ単が難しいんやない。ジグ単には、隠れるとこが無いだけや。

部品が2個しかないんやから、釣れへんかったときに「仕掛けが悪かった」で片付けられる余地も2個ぶんしかない。残りは全部、立ってる場所とレンジと動かし方――つまり仕掛けの外側に転がってる。

キャロやフロートやったら、飛距離とかウキの浮力とか、仕掛けの側にも原因の置き場所がある。ジグ単にはそれが無い。せやからしんどいし、せやから上手なる。逃げ場が無い道具は、そのぶん上達が速い。

釣れへん夜に何をどの順番で疑うんかは、疑う順番7段のほうに全部書いてある。


ジグ単で決めることは3つだけ

ほな、その2個の部品で何を決めるんか。3つだけや。

決めること①:どんだけの速さで落とすか ── ジグヘッドの重さと、形と素材
決めること②:何を口に入れさせるか ── フックサイズとワームサイズ(この2つはワンセット)
決めること③:どんだけ目立たせるか ── ワームの濃度と発光

これがジグ単で決めること3つや。ほんで、埋めていく順番も①→②→③で決まってる。

なんでこの順番なんか。理屈は単純で、自分で変えられへんもんから確認して、変えられるもんへ降りていくからやねん。

今夜の潮の速さも、アジが浮いてる深さも、自分では動かせへん。それに合わせて落とす速さを決めるんが①。ほんで、目の前まで来たアジの口の大きさもこっちでは決められへん。それに合わせるんが②。ここまでは「向こうに合わせにいく」話や。

③だけ性質がちがう。色は合わせにいく相手が見えへん。濁ってるか澄んでるか、常夜灯が効いてるかどうかで正解が動くうえに、替えたあとで答え合わせができひん。何匹か釣れても、色が効いたんかレンジが合うただけなんか、誰にも分からんからな。せやから最後に置く。

逆に言うたら、この3つ以外はジグ単では決めることが無い。選択肢が少ないんやなくて、選択肢の置き場所が3つしか無いってことや。

釣具屋に行ったらジグヘッドもワームも壁一面に並んでる。あれ、種類が多いように見えるけど、置き場所は3つのどれかや。「これは①の話か、②の話か、③の話か」で仕分けたら、棚の前で固まらんくなる。


これは「疑う順番7段」とも「決める順番5段」とも別モンやで

このブログには順番の話が3つある。ややこしいから、ここで線を引いとくわ。

■ 疑う順番7段 ── 釣り場で釣れへんときに、何から疑うかの順番
■ 決める順番5段 ── 竿とリールと糸を買う前に、何から決めるかの順番
■ 決めることは3つだけ ── いま手元で結ぶときに、何を決めたら終わりかの話

場面がちごたら、使う順番もちがう。7段は釣り場で立ち尽くしたときの道具、5段は釣具屋の前で財布を出す前の道具や。

今日やってんのは3つ目。堤防に着いて、リーダーの先に何を結ぶか決める、あの数十秒の話やねん。


決めること①:どんだけの速さで落とすか

アジは受け口の魚やから、上から落ちてくるもんに強い。ほんで深谷さんが言うてはるとおり、7〜8割は落とせたら成立する。

ジグ単でいちばん大事な仕事が、この「落とす」やねん。せやから、いちばん最初に決めるんがここや。


迷たら1g。動かすんは一段ずつ

最初に結ぶんは1.0gでええ。迷ったら1g。

これは釣るための重さである前に、その漁港の水深と潮を測るための重さや。1gが素直に沈んでいくんか、横に流されて糸だけ出ていくんか。それだけで今夜の海の状態がだいたい分かる。測ってへん状態で0.6gに落としても、軽いから沈まへんのか潮に負けてるだけなんか判断がつかへん。

ほんで、重さを変えたら飛距離・沈下速度・操作感・吸い込みやすさの4つが同時に動く。せやから軽くするときも重くするときも一段ずつや。いっぺんに0.5g飛ばしたら、何が効いたんか分からんまま夜が終わる。

重さの決め方そのものは、こっちで最初から最後まで書いてある。


同じ1gでも、沈む速さはちゃう

ここからが今日の本題や。

「重いほど速く沈む」。これは間違いやない。けど、同じ重さの中でも沈む速さは変えられる。釣具屋の棚を見たら、それをやってる製品が実際に並んでんねん。

■ 34のゼログラヘッド ── 公式が「鉛に樹脂コーティングを施すことでどなたでも超スローフォールが可能」と書いてる。樹脂の分だけ体積が増えるから、同じ重さでも遅なる
■ 34のストリームヘッドTG ── タングステンを使うことで「サイズ感を小さく抑えたままウエイトを重くすることができる」。さっきの逆で、体積を減らしてある
■ 土肥富のレンジクロスヘッド ── 「リフト時に抵抗が小さくて、フォール時に抵抗がかかり『スローフォール』を可能にしました」。こっちは重さでも素材でもなく、形の溝で落ち方だけ触ってる

ダイワにいたっては、そのまんま体積で説明してる。月下美人のアジングジグヘッドには鉛のとタングステンのが両方あって、タングステンのほうの売り文句が「対鉛 体積約30%ダウン!」や。同じ会社の同じシリーズで、重さの数字は変えんと体積だけ変えた製品を並べて売ってるわけやな。

4社が別々のやり方で、やってることは同じや。重さの数字は動かさんと、沈み方だけ動かしてる。

ということは、こうなる。

1gは、重さの数字であって、沈む速さの数字やない。 沈む速さを決めてんのは、重さやなくて重さあたりの体積のほうやねん。同じ1gでも、粒がでかいほうがゆっくり落ちて、粒が小さいほうが速く落ちる。

これ、釣具の数字を読むときにずっと出てくる形と一緒や。糸の号数は太さの目安であって強さの単位やなかったし、リールの番手が決めてんのは糸巻量と1回転の距離だけやった。gが保証してんのも、gだけや。

ほんで、この話には地味やけど大事な続きがある。沈下速度は、計算では出えへん。 数字の上では同じ1gでも、ただの鉛か、樹脂を巻いてあるか、タングステンか、形に溝が入ってるかで別モンになってまう。せやから「1gは何秒でどこまで沈む」みたいな表があっても、あんたの箱に入ってるヘッドには当たらへん。

やることは1つだけ。自分の漁港で、自分の1gを数える。足元に落として、着底までのカウントを何回か取る。それがあんたの物差しになる。他所の漁港でも、他人のヘッドでもなく、あんたのやつな。

そのうえで、揃えるなら同じシリーズ・同じ形で3段がええ。1.0gを真ん中に置いて、一段上と一段下。形が変わったら沈み方まで変わってまうから、段を比べてるつもりで別モンを比べることになんねん。同じ棚から3つ抜く。それだけで物差しが揃う。



決めること②:何を口に入れさせるか

落とす速さが決まったら、次は口や。

さっきまでは「アジのおるとこに届けるための話」やった。ここからは「届いたあと、吸い込んでもらうための話」に変わる。担当がちがうから、決めることも別枠で数える。


迷たら#10に、2インチのピンテール

フックサイズは迷たら#10でええ。一段下が#12、一段上が#8。重さと一緒で、数字やなくて段で覚えるほうが後で楽やねん。

ほんでここが大事やねんけど、フックサイズとワームサイズは、ワンセットで一個と数える。

ダイワが月下美人のアジングジグヘッドで、フックごとの推奨ワームサイズを公表してる。

■ #12 ── 0.9〜1.5インチ
■ #10 ── 1.5〜2.0インチ
■ #8 ── 1.8〜2.2インチ

見てもろたら分かるとおり、#10には1.5〜2.0インチが載る。ほんで、アジング用のワームで定番になってるサイズが、ちょうど2インチや。レインズのアジアダーが2インチで15本入り。

棚に置いてある定番が2インチに寄ってんのは、偶然ちゃうねん。いちばん出るフックサイズにきれいに載る寸法やからや。

最初の1本はこれでええ。#10に、2インチのピンテール。


フックだけ動かしたら、ワームに埋もれる

ワンセットで数える理由は、ここにある。

フックだけ一段小さくして、ワームは2インチのまま。これをやると、針先がワームの中に埋もれる。吸い込まれても針が出てへんのやから、当然乗らへん。逆にフックだけ大きくしたら、今度はワームが振り回されて動きが死ぬ。

片方だけ動かしたら、もう片方が足を引っ張る。せやからワンセットや。

動かすんは3つの場面だけでええ。豆アジばっかりの夜は#12と小さめのワームへ。良型が混じるか底が荒いなら#8と大きめへ。ワームをひとまわり大きくしたときも#8側へ寄せる。動かすんは、自分の箱の中の一段だけや。よその人の「#10がええで」は、その人の棚の中でしか通じひんからな。

フックのサイズで口の中の何が変わるんか、なんで小ささのほうに下限があるんかは、こっちで掘り下げてある。



決めること③:どんだけ目立たせるか

最後が色や。

ワームのカラーは名前がぎょうさんあって沼に見えるけど、動いてる軸は2本しかない。

■ 濃度 ── クリア → ハーフソリッド → ソリッド(向こう側が透けるか、透けへんか)
■ 発光 ── ノングロー → ケイムラ → グロー(自分から光るか)

この2本は独立して動く。透けるクリアにもグローは入るし、濃いソリッドにもグローは入る。つまりカラーローテで替えてんのは「色」やなくて、どんだけ目立つかのほうやねん。

最初に持つんは3色でええ。①クリア+ラメを基準に、②濃いめの1色で濃度を一段上げる、③グロー1色で発光を一段上げる。動かすんは濃度か発光の片方だけ、一段ずつ。何十色も並んでる棚の前で固まらんでええ。見るんは色の名前やなくて、頭にグローとかUVが付いてるかどうかや。

ケイムラは4色目以降でええ。効かへんからやなくて、紫外線を受けてるあいだだけ光るもんやから、自分が立つ漁港の常夜灯次第でただのクリアになってまう。働いてるかどうかを自分で確かめにくいもんは、最初の3色に入れへん。

ほんで、反応が無いときは色より先にサイズを下げる。サイズは動かしたかどうかが自分で分かるけど、色は分からんからな。決めること②のほうが先や。

色の選び分けは、こっちで境目まで書いてある。



ジグ単の外側 ── 糸と、スナップと、足すリグ

決めること3つの話は終わりや。あとは、その前と後ろにくっついてるもんを見とく。

まず前。メインラインとジグヘッドのあいだには、リーダーを入れる。フロロの0.8号(3lb)を40cm。ここも迷たらこれでええ。

リーダーは保険やない。部品や。糸メーカーが自分とこの糸について「直結はやめとけ」と書いてるくらいやからな。ここを省くと、アワセた瞬間にプツンといく夜が来る。先っぽの40cmまでがジグ単の一部やと思とくくらいでちょうどええ。

太さと長さをどう決めるんかは、リーダーの太さと長さにまとめてある。


スナップを付けても、決めることは増えへん

ほんで後ろ。ジグ単でスナップを使う人は多い。3個目の部品やから、さっきの「部品は2個」に足されることになる。

ただ、足しても結び目は増えへんねん。リーダーの先に結ぶ相手がジグヘッドからスナップに変わるだけやから、2個のままや。変わるんは、そのあと一晩じゅう結び直すかどうか。スナップを付けたら、そこから先はジグヘッドを掛け替えるだけになる。

で、ここが値打ちの本体やと思てる。スナップが買うてんのは交換の速さやなくて、交換の回数や。

1gを0.8gに落とす、#10を#12に替える。この記事でずっと「一段ずつ動かせ」て書いてきたやろ。あれ、夜の漁港で毎回ノットを組み直す前提やと、正直めんどい。めんどいから人は動かさんようになる。スナップが効いてんのは、その一段をサボらんようになるとこや。

注意は2つだけ。ひとつは、アジング用のジグヘッドにはアイの穴が小さいもんがあって、普通サイズのスナップやと物理的に入らへんことがある。極小サイズを選んで。もうひとつは、金具のぶんだけ体積と重さがちょっと増える。決めること①に少しだけ効くから、同じ1gの沈み方を比べるときは、付けてる/付けてへんを揃えて数えてな。

あとひとつ、正直に書いとく。極小サイズやから金具も小さい。良型が混じる漁港で、そこが不安になる人はおる。ウチは強度を実測したわけやないから断定はせえへんけど、尺クラスが出る夜は直結にしとく。迷うくらいなら結んだほうが気は楽やで。

そのうえで、使う・使わんはどっちでもええ。ウチは両方やる。ジグヘッドをようけ替える夜はスナップ、渋くて1個をずっと通す夜は直結。


足すリグが買うてんのは、飛距離やなくて守備範囲

さっき書いたとおり、ほかのリグは全部ジグ単に何かを足したもんや。ほな何のために足すんか。

つり人社の渡邉長士さんが、遠投リグの使い分けを書いてはる。フロートについてはこう。

遠くの表層を「スローに」探るということはフロートでしかできません

これはジグ単には無理や。届かへんからな。沖の表層でアジがライズしてんのが見えてんのに手が出せへん、みたいな夜は確かにある。

ただし、足すたんびに置いてくるもんがある。渡邉さんが同じ記事で挙げてはるんが、この2つや。

■ キャロ ── ステイ(止める)ができひん。レンジをキープしよう思たら巻き続けなアカン
■ 遠投リグ全般 ── ジグ単に比べて、リーダーへの絡みみたいなライントラブルが増える

スプリットについては、Honda釣り倶楽部の解説がはっきり書いてる。仕掛け全体の沈下速度は、ジグ単に比べてどうしても速くなってしまう、と。オモリを足したんやから当たり前といえば当たり前やねんけど、狙って軽いヘッドを選んだ意味は薄なる。

つまり、足すリグは飛距離をくれるかわりに、「素直に落ちる」を取り上げる。 深谷さんが言うてた、落とせたら7〜8割は成立する、のフォールのほうが鈍るわけや。

これ、竿の長さや糸の種類のときとまったく同じ形やねん。長い竿もPEも、性能が上やなくて守備範囲を買うてるという話やった。足すリグも一緒で、払うんは金やなくて手元の情報のほうや。

自分のタックル1本でどこまでやるつもりか、から決めていく話はこっちにある。



ほな、今夜の1本をどう組むか

まとめる前に、実際の手順まで落としとくわ。堤防に着いて、リーダーの先に何を結ぶか。決めることを上から埋めるだけや。

■ 決めること① ── ジグヘッド1.0g。同じシリーズで一段上と一段下も箱に入れとく
■ 決めること② ── フック#10に、2インチのピンテール
■ 決めること③ ── クリア+ラメ

スナップは任意や。付けるなら極小サイズを1個。付けへんでも成立する。ジグヘッドをようけ替えそうな夜だけ足したらええ。

これで組み上がり。結束を入れても数分で終わる。アジングの仕掛けって、ほんまにこれだけやねん。

ほんで、そのワームをどう刺すかで、同じ1gでも通り方が変わる。刺し方の手つきは、それだけで一本あるから、こっちに置いとくわ。

買い物のほうも書いとくわ。ジグヘッドは重さごとに別パックやから、3段そろえるなら3パック要る。 ダイワの月下美人アジングジグヘッドやと1パック4個入りで本体450円(2026年8月時点のメーカー公表)。ワームは1パックで足りるし、リーダーは1巻きで何ヶ月ももつ。最初の夜は、ジグヘッド3パック・ワーム1パック・リーダー1巻きや。

ここで先にクギを刺しとく。釣れへんかったとき、最初に動かすんは、この3つやない。

ジグ単には隠れるとこが無い、て書いたやろ。裏を返したら、釣れへん原因のほとんどは仕掛けの外側にあるってことや。まず立ってる場所、次にレンジ、そんで動かし方。ここを潰さんとこの3つを動かしても、何が効いたんか分からんまま夜が終わる。

外側を潰したうえで、まだアカンかったら①→②→③の順に一段ずつ。変える条件はいっぺんにひとつだけ。 2個同時に動かした瞬間、その夜のデータは消えてまうからな。

逆に言うたら、順番さえ守っといたら釣れへん夜でも手ぶらにはならへん。「今日の1gはこう沈んだ」「#10には乗らんかった」が残る。それが次の夜の初手になる。


まとめ

ジグ単の"単"は、簡単の単やなくて、単体の単。 ほかに何も足してへん、という意味やねん
ジグ単で決めることは3つだけ。 ①どんだけの速さで落とすか ②何を口に入れさせるか ③どんだけ目立たせるか
1gは、重さの数字であって、沈む速さの数字やない。 同じ重さでも、樹脂・タングステン・形の溝で沈み方は変わる
フックサイズとワームサイズは、ワンセットで一個と数える。 迷たら#10に2インチのピンテール
色は最後。 濃度か発光を片方だけ、一段ずつ動かす
足すリグは、飛距離をくれるかわりに「素直に落ちる」を取り上げる。 買うてんのは飛距離やなくて守備範囲や


よくある質問

Q1. ジグ単とジグヘッドの違いは何ですか?
A. ジグヘッドは部品の名前で、ジグ単はその部品だけで組んだ仕掛けの名前です。ジグヘッドは、オモリと針が一体になった小さなパーツを指します。そこへワームを刺して、リーダーの先へ直接結んだ状態が「ジグ単」で、「ジグヘッド単体」の略です。ここが混ざるのは、フロートやキャロにもジグヘッドを使うからで、ジグヘッドを結んでいてもオモリやウキが足してあれば、それはジグ単ではありません。部品の名前か、仕掛け全体の名前か、で読み分けてください。

Q2. ジグヘッドは何gを何個そろえたらええですか?
A. 1.0gを中心に、一段上と一段下の3段からで十分です。大事なのは本数より、同じシリーズ・同じ形でそろえること。形が変わると同じ重さでも沈み方まで変わってしまうため、段を比べているつもりで別モノを比べることになります。重さの帯を先に決めてから、必要になったときに幅を広げてください。

Q3. アジングで最強の仕掛けは何ですか?
A. 最強の仕掛けというものはなく、今夜どこまで届かせたいかで決まります。足元から30mで足りるならジグ単がいちばん情報を返してくれますし、沖の表層にアジが見えているならフロートを足すしかありません。ジグ単は部品が2個しかないので、釣れんかった夜に何が違ったのかを追いかけられます。オモリやウキを足すと飛距離は伸びますが、そのぶん素直に落ちてくれなくなります。強さで順位をつけるより、今夜の距離で選んでください。

Q4. アジングはメタルジグとワームのどちらが有利ですか?
A. 岸からアジを狙うなら、ワームのほうが有利です。アジは吸い込んで食べる魚なので、口の中で潰れる柔らかさが、そのまま乗る確率になります。金属のかたまりであるメタルジグは吸い込まれても押し返してしまうため、同じアタリの数でも掛かる本数が減ります。メタルジグが効くのは、風や潮でジグ単が狙った深さまで届かへんときや、沖でサバやツバスが回っているときです。まずは1g前後のジグヘッドとワームで届く範囲を確かめて、届かへんと分かってから金属を足してください。

Q5. スナップは使ったほうがええですか?
A. どちらでも構いません。スナップを付けても結び目の数は2個のままで、リーダーの先に結ぶ相手がジグヘッドからスナップに変わるだけです。値打ちがあるのは交換の速さではなく、交換の回数のほう。重さやフックサイズを一段ずつ動かすのが億劫でなくなるので、結果として判断の回数が増えます。使う場合は必ずアジング用の極小サイズを選んでください。ジグヘッドはアイの穴が小さいものがあり、普通サイズだと入らないことがあります。


ジグ単は、部品が2個しかない仕掛けや。覚えることも少ないし、財布にも優しい。そのかわり、釣れへんかったときの逃げ場も無い。

でもそれって裏を返したら、今夜やったことが全部そのまま残るってことやねん。決めることを3つ、上から順に。それだけで今夜の1本は組み上がる。あとは投げて、落とすだけや。

このブログでは、夜の漁港で起きてることを1個ずつ解きほぐしていってる。よかったらフォローして、次の記事も見てってな。

夜の漁港で、これ1本開けば順番に潰せる。この手帖の順番を、まとめて1冊にしてあるわ。

ほな、また。

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