見出し画像

アジングで常夜灯に行ったのに釣れへん理由|明暗の見方が逆やねん

常夜灯の下に立ってんのに、釣れへん。

これがいちばんしんどいパターンやと思う。

真っ暗な堤防で坊主やったんなら、まだ言い訳が立つやんか。「そら魚おらんかったんやろ」で流せる。でも常夜灯や。誰が見ても一等地で、実際そこで釣ってる人を何人も見たことがある場所。そこに3時間立って、何も起こらんまま帰る。

逃げ場がないねん、これ。 場所は合ってるはずやから、残るんは自分の腕を疑うことだけになる。

先に結論だけ置いとくわ。

常夜灯が正解なんちゃう。明暗差が正解やねん。

このふたつ、似てるようで全然ちゃう。常夜灯があっても明暗差ができてへん夜はあるし、常夜灯がなくても明暗差ができてる場所はある。ここを取り違えてるうちは、灯りを探して漁港をぐるぐる回るだけで夜が終わる。ウチも昔それやってたわ。

今日は、なんで暗がりが本命なんか、どこまでが暗がりなんか、ほんで自分はどこに立つべきなんか。そこまで踏み込むで。



常夜灯に着いてまず見るんは、灯りやなくて「境目」やねん

まず前提を3行だけ置かせて。ここが分かってへんかったら、この先の話が全部ぼやけるから。

明るい真ん中 → アジは体を晒さへん。おっても表層で遊んでる小型が多い
境目の暗い側 → 本命。暗がりに身を置いて、明るい側のシルエットを見上げて待っとる
完全な暗闇 → エサが寄る理由がない。基本的に薄い

つまり狙うんは、明るいとこでも真っ暗なとこでもなくて、その2つが接してる線や。

ほんで、ここからが本題やねんけど。

多くの人は漁港に着いたとき、「常夜灯があるかどうか」を見てる。ウチもそうやった。灯りがあった、よっしゃ入ろ、で終わり。

でもほんまに見なアカンのは、その灯りが海面に境目を作れてるかどうかや。

灯りがあること自体には、実は大した意味がない。光が水面に落ちて、明るい面ができて、その外側に暗い面ができて、その2つの間に線が引かれてる状態。これができて初めてポイントになる。

線が引けてへん灯りは、ただの照明や。


なんでアジは明るい真ん中に出てこーへんのか

「アジは光に集まる」。これ、半分だけ正しい。

ちゃんと言うとこうなる。アジは光に寄る。でも光には入らへん。

この2つは全然ちゃう話やねんけど、まとめて「アジは光に集まる」で語られてるせいで、みんな明るい真ん中に投げてまう。

で、これ体感の話やないねん。実験がある。

文部科学省の報告書に、三重大の小池隆さんがやった実験が載ってる。一周18メートルのドーナツ型の水路にマアジを放って、夜、水路の一点だけに光を当てる。そしたらどうなったか。魚群はすぐに光源に向かって整然と泳いでいって、光源の直前で反転して暗い方へ戻る。そのあとまた光源に近づいて、直前でまた反転して暗いほうへ帰る。

近づく。でも入らん。それを繰り返す。

これがアジの本音やと思うわ。エサがあるのは分かってる。行きたい。でも体を晒すんは怖い。せやから境目でウロウロしてる。


なんで入らへんのか、3段掘ってみる

ひとつめ。 光にプランクトンが寄って、それを食いに小魚とアジが集まる。ここまではみんな知ってる。

ふたつめ。 ただし明るい水面のど真ん中は、上からも下からも丸見えになる。アジは食う側であると同時に、めちゃくちゃ食われる側でもある。シーバスもタチウオもアオリイカも、同じ灯りを見に来てるからな。

みっつめ。 せやからアジは、身を隠せる暗い側に体を置いたまま、明るい側に浮いてくるエサのシルエットだけを見上げて待つ。エサは見える、自分は見えへん。境目はそのための特等席やねん。

アジングメーカーの34(サーティフォー)の家邊克己さんも、コラムで同じことを書いてはる。明るすぎる場所がイマイチなんは、単純にアジが別の捕食者に狙われやすいからやと。せやから常夜灯の周りでも一段暗い場所か、明暗の境目を狙えという話。

理屈が水路の実験と現場の見立てで一致してる。ここは信用してええと思うわ。

ほんで、これが分かると遠投の意味も変わってくる。明るい真ん中を越えて、その向こうまでフルキャストする。あれ、待ち構えてるアジの頭上を素通りしてるだけやったりする。魚がおらん場所に投げてたんちゃうくて、魚がおる場所を飛び越えてたわけや。

まずは足元の暗がり。一投目はそこでええねん。


「常夜灯があるのに釣れへん」の正体は、明暗差がないことやねん

ここがこの記事でいちばん言いたいとこや。

明暗って、絶対値やなくて相対値やねん。

どういうことか。灯りの明るさだけでは決まらんくて、周りがどんだけ暗いかとのセットで決まるってこと。同じ電球でも、周りが真っ暗なら強烈な明暗を作るし、周りが明るかったら何も作らへん。

さっきの家邊さんのコラムに、これを一発で分からせてくれる話が載ってる。

東京湾でボートアジングをしたとき、昼はカンカン照りで入れ食いやったのに、夜になった途端に全く釣れへんかった。なんでやろとポイントを探して周りを見回して、愕然としたと。東京の夜景が明るすぎて、まるで満月と同じ状態になってたらしい。外灯の効果がまるでなくて、明暗がまったく付かへん。せやからアジが外灯の下に寄ってこーへんかった、という話。

灯りはある。めちゃくちゃある。でも明暗がない。

逆の話もある。新潟では、200メートルくらい離れた国道の明かりだけで、その前のサーフでアジが釣れたと。漁港以外に外灯がほとんどない場所やから、国道の明かりや看板の明かりが強烈に効く。港が暗いなら自販機の明かりでも十分やし、門灯くらいの明るさでもポイントになると書いてはる。

自販機やで。自販機。


今夜すぐ使える判定基準

で、その家邊さんのコラムに、判定基準としてこれ以上ないひと言があってな。ウチはこれ読んだとき声出たわ。

自分の影が、海面にうっすら映れば、それでええ。

これ、めちゃくちゃ実用的やと思わへん? 照度計も要らんし、経験も要らん。水際に立って足元を見るだけや。

自分の影が海面にぼんやり落ちてる → その灯りは効いてる。明暗ができてる
影がどこにも見当たらん → 光量が足りてへんか、周りが明るすぎるかのどっちか。その灯りは飾りや

漁港に着いて、常夜灯を見つけて、なんとなく安心して竿を出す前に。一回だけ足元を見てな。


「全部明るい漁港」という罠

ほんで、これがいちばん厄介なパターンやねんけど。

大きい漁港とか、車が入れる整備された堤防って、照明がガンガンに入ってることがあるやんか。人間には安全でありがたい。でもアジ的には、明暗が消えた漁港や。

灯りが多いほど釣れそうに見えるのに、実際は灯りが多すぎて境目がどこにもない。この夜に一等地を探し回っても、そもそも一等地が存在してへん。

こういうときは考え方を切り替える。明るい場所を探すんやなくて、暗い場所を探す。岸壁の影、係留船の影、堤防の角で光が回り込んでへんとこ。光の側から境目を探すんやなくて、闇の側から境目を探すわけやな。

集魚灯を持っていく手もあるけど、これも同じ理屈が効いてくる。周りが明るい漁港で集魚灯を焚いても、明暗のコントラストは大して上がらへん。逆に真っ暗な場所でこそ効く道具やねん。持っていくかどうかは、行く場所の明るさで決めたらええと思う。


明暗の境目、どっち側に立つか|潮を見んと立ち位置は決まらん

境目が見つかった。よし投げよ。……の前に、もうひとつだけ。

境目のどっち側に立つかで、釣果はけっこう変わる。ここを決めるんが潮や。


プランクトンは自力で泳がれへん

これがぜんぶの土台になる話や。

常夜灯の光で植物プランクトンが増えて、それを食う動物プランクトンが集まる。ほんで、この動物プランクトンには基本的に遊泳力がない。 自分の意志でその場に留まることができひん。

ということは、どうなるか。潮に流される。

つまり灯りの真下でプランクトンが湧いても、そいつらはその場に留まらんと、潮に乗って流されていく。ほんで流れが緩む場所や、何かにぶつかる場所に溜まる。

アジがおるんは、湧いた場所やなくて、溜まった場所や。

明暗の境目の潮上側 → プランクトンが供給される側。ここから流れていく
明暗の境目の潮下側 → 流れ着いた側。アジが待ってるんはこっちの確率が高い

境目のラインを見つけたら、次は潮の向きを見る。ラインを漂わせてみたらだいたい分かるし、係留ロープの張り方や浮いてるゴミの動きでも読める。


境目に「平行に」通す

立ち位置が決まったら、通し方や。

よくやってまう失敗がこれ。

❌ 境目に対して直角にキャストして、まっすぐ手前に引いてくる
⭕️ 境目に沿って、平行に通す

なんでかっていうと、直角に横切ると、リグが境目にいる時間が一瞬で終わってまうからやねん。1投のうち、ほんの一瞬しかチャンスがない。それに対して平行に通せば、リグは境目の上をずっと走り続ける。同じ1投で、アジの前におる時間が全然ちゃうことになる。

境目は点やなくて線や。線に沿って通す。これだけで反応が変わることがあるで。


最初に結ぶんは1g前後

重さの話も少しだけしとく。

ウチが最初に結ぶんは1g前後や。理由は単純で、足元から境目にかけてをゆっくり沈めながら探れる重さやからやねん。軽いほうがフォールの姿勢も素直やし、アジの吸い込みも入りやすい。

ただし、風が吹いてて1gが境目にすら届かへん夜がある。ラインが風で膨らんで、リグが手前に寄ってくる状態な。そのときは迷わず重くしてな。軽さは正義、でも届かな意味ない。 狙った線の上を通せてへんのに軽さにこだわっても、それはただ操作できてへんだけやから。

0.6gと1.0gで水中の何が変わるんか、みたいな細かい話は別で書くわ。ここでやると長なりすぎる。

↓こっちにまとめたから、良かったら見てな。

そんでもう一個だけ。

明暗は横方向の話や。 境目は水面を横に走ってる線やからな。それに対してレンジは縦方向の話になる。この2つは別軸で、両方合わせて初めて座標が決まるねん。今回は横方向に絞って書いてるけど、縦のほうも同じくらい大事やから、そっちはこっちの記事で見てな。



あんたの影とヘッドライトも「明暗」のうちやで

ここまで、常夜灯が作る明暗の話をしてきた。

ほんならもう一個、考えなアカンもんがあるやんか。

あんた自身が作ってる明暗や。


常夜灯を背負って立つと、自分が影を作る

常夜灯の下で釣るとき、灯りを背中側にして海に向かって立つ人、多いと思う。手元が明るいし、ラインも見やすいし、自然とそうなる。ウチもそう立ってた。

でもそれ、海面に自分の影が落ちてるってことやねん。

しかも岸壁ギリギリに立つほど、影は足元の水面に濃く落ちる。ほんで足元の暗がりって、さっきから本命って言うてる場所やろ。そこに人型の影が乗っかってる状態や。

考えたら、けっこう恐ろしい話やと思わへん? アジからしたら、待ち構えてた特等席の真上に、いきなり黒い塊が現れて、しかもそれが動いてる。

対策はめちゃくちゃ簡単で、1〜2歩下がる。それだけ。

理屈で言うたら、影は光源と自分の位置関係で落ちる場所が決まるから、水際から少し離れれば影の先端は陸側に残って、水中には入らんくなる。竿は少し伸ばして使う感じになるけど、足元の暗がりを撃つ距離としてはぜんぜん足りる。

❌ 岸壁ギリギリに立って、足元に自分の影を落としながら足元を撃つ
⭕️ 1〜2歩下がって影を陸側に残したまま、足元を撃つ

狙う場所は1ミリも変えてへんのに、水中の条件だけが変わる。

テクニックより立ち位置、って言われるんは、こういうとこやと思うわ。


ヘッドライトの話は、寄る光とは別問題や

ほんでもうひとつが、ヘッドライトな。

これ、ネットで意見が真っ二つに割れてる。「アジは光に寄る魚やから、ライト当てても平気やろ」って言う人と、「一発で散る」って言う人。両方おる。

ウチの立場を先に言うとくと、水面には向けへんほうがええと思ってる。ただ、それは「魚が可哀想やから」みたいな話やなくて、ちゃんと理屈があるねん。

さっき出した文部科学省の報告書に、続きがあってな。同じ実験で、光を点滅させた場合のことも調べられてる。

連続してついてる光(定常光)やと、アジは光源に向かって泳ぐ。でも点滅する光(断続光)を当てると、魚群は光の届く水域を回避した。しかも背景の明るさが0.01ルクスを下回るような暗い条件下では、光源に接近すらせんかった。逆に背景が0.01〜0.02ルクス以上と明るくなってくると、魚群は光源の下に近づいたり通過したりするようになった。

ここから2つ、言えることがある。

ひとつめ。常夜灯とヘッドライトは、魚にとって別物や。 常夜灯はずっと点きっぱなしの定常光やから、時間が経てば背景の一部になる。ヘッドライトは向きが変わるし点いたり消えたりする。これは断続光に近い。同じ「光」でも、寄せる光と嫌われる光は種類がちゃうねん。「アジは光に寄るからライト当ててもええやろ」が成り立たへんのは、ここが理由や。

ふたつめ。意見が割れる理由も、これで説明がつく。 影響の出方が背景の明るさで変わるからやねん。煌々と明るい常夜灯の下では、ライトを一瞬当てたくらいでは変化として大きくない。でも真っ暗な場所では、同じライトが強烈な変化になる。

つまり「アジはライトで散る/散らへん」は、場所によって答えがちゃう質問やったわけや。どっちの派閥も、自分がよう行く場所については正しいことを言うてる。

実務としてはこうしとけば外さへん。

■ ライトは手元だけ。角度は下向きに固定する
■ 結束やジグヘッド交換は、水際から数歩下がって、海に背を向けてから
■ 真っ暗な場所ほど気をつける。明暗のない漁港ほど、あんたのライトが唯一の変化になってまう

面倒くさいけど、これで釣果が変わる夜はほんまにあると思う。


明るい真ん中で釣れるアジと、境目で釣れるアジは別モンや

「常夜灯の下で釣れるっちゃ釣れんねんけど、豆アジばっかりやねん」

これ、めちゃくちゃよく聞く。ウチも通ってきた道やわ。で、これはこれで理由があるねん。

さっきから引いてる34の家邊さんのコラムに、こう書いてある。明るすぎるライトの下には小さいアジしか入ってこーへんくて、大きいアジは明暗部やボトムに潜む。なんでかというと、小さいアジは学習能力がなくて警戒心が薄いからやと。大きくなるにつれて警戒心が増して、あの行動になる。

要するに、サイズで住み分けが起きてるわけや。

明るい真ん中 → 豆アジ(10〜15cm級)。怖いもの知らずやから体を晒せる
境目の暗い側・ボトム → 良型(20cm超)。警戒心が育ってるぶん、身を隠せる場所から出てこーへん

ここまで読んでくれた人は、もう気づいてると思うけど。

豆アジしか釣れへんのは、腕の問題やなくて、立ってる場所が明るすぎるサインやったりする。

これ、けっこう救いのある話やと思わへん? 同じ漁港で、同じ道具で、投げる場所を境目にズラすだけで釣れる魚のサイズが変わる可能性があるってことやからな。

もちろん、その日その漁港に良型がおらんこともある。豆アジしかおらん夜は普通にある。せやから「境目に投げたら必ず尺アジが来る」なんて話やない。

ただ、明るい真ん中で豆アジを釣り続けてる限り、良型に会える可能性はゼロのままやねん。まず境目に投げてみて、それでも豆アジやったら、そこは豆アジの海やったってこと。そこで初めて豆アジ用の組み方に切り替えたらええ。

豆アジ相手のフックサイズとか掛け方の話は、それだけで一本あるから、こっちに置いとくわ。


常夜灯の色は白か橙かLEDか|正直、ウチは言い切られへん

最後にこの話をしとく。というのも、常夜灯を調べると、ほぼ確実にこの論争にぶつかるからや。

よく見るのが「LEDの常夜灯は釣れへん」説な。理由として挙げられてるんは、蛍光灯や水銀灯と違ってLEDは紫外線をほとんど出さへんから、プランクトンが湧きにくい、という話。実際、常夜灯のLED化が進んで釣れんくなった、という声はあちこちで見る。

一方で、真逆の見方もある。さっきから引いてる家邊さんは、白か橙かでどちらが良いということはないとはっきり言うてはる。そのうえで傾向として、白い常夜灯ばかりの中に橙が一つあればその橙に付きやすいし、橙が多い中で白がポツンとあればその白に付きやすいと。潮の変化、地形の変化、明暗の陰陽と同じで、魚は変化する場所に付く。 灯りの色もその変化のひとつやという整理やな。

……で、ここでウチが「LEDは釣れません」とか「色は関係ありません」て言い切ったら、たぶん記事としては読みやすいと思う。

でも書かへん。ウチはこれを検証しきれてへんから。

灯りの色を揃えた漁港を何箇所も回って、条件を揃えて比べたことがない。同じ場所がLEDに替わる前と後を通い続けた記録もない。持ってへんデータで断言するんは、釣具屋のカウンターで「まあ、慣れですかね」て流してたのと、実は同じことやと思うねん。分かってへんことを、分かってる顔で喋ってるだけやから。

そのうえで、判断に迷わんための実用的な線引きだけ置いとくわ。

色で判断するより、そこに明暗差ができてるかで判断するほうが、外す確率は低い。

理由は簡単で、色の効果は検証が要るけど、明暗差の有無は今夜その場で目視できるからや。足元見て、影が映ってるか確認するだけ。判断材料として圧倒的に扱いやすい。

もしその漁港の常夜灯が全部LEDに替わってしもてたとしても、やることは変わらへん。明暗ができてるかを見て、できてたら境目を狙う。できてへんかったら、闇の側から境目を探す。色の議論に決着がついてへんくても、この手順は動かへんねん。


まとめ|常夜灯を探すな、明暗差を探せ

長なったから、持って帰ってほしいことだけ置いとくわ。

ひとつめ。アジは光に寄るけど、光には入らへん。 狙うんは明るい真ん中やなくて、明暗の境目の暗い側や。実験でも、光源の直前で反転して暗い方へ戻る往復行動が確認されてる。

ふたつめ。明暗は相対値や。 常夜灯があっても、周りが明るかったら境目はできてへん。判定は簡単で、自分の影が海面にうっすら映るかどうか。映らんかったら、その灯りは飾りや。

みっつめ。あんた自身も明暗を作ってる。 岸壁ギリギリに立つと足元の本命ゾーンに自分の影が乗る。1〜2歩下がるだけでええ。ヘッドライトは手元だけ、結束は後ろ向いてやる。

今夜、常夜灯に着いたら、投げる前にいっぺん足元を見てみてな。影が映ってたら、そこはアタリの漁港や。あとは境目に沿って、1g前後をゆっくり落としていくだけ。

まあ、それで釣れへん夜もあるけどな(笑) 潮とか時期とかタナとか、疑うべきもんはまだ山ほどある。それを何から順に疑うたらええんか、地図みたいにまとめた記事を書いたから、続きが気になる人はこっちへどうぞ。


よくある質問

Q1. 常夜灯がない漁港では、アジは釣れないんですか?
A. 釣れます。ただし狙い方が変わります。常夜灯まわりは「そこにアジが着いている場所」を撃つ釣りですが、灯りがない場所は回遊してくる群れを待つ釣りになります。せやから、レンジも決め打ちせんほうがええ。常夜灯の下やとアジが表層付近に浮いてることが多いけど、暗い場所ではボトムから表層まで幅広く探る必要があります。あと、灯りがなくても潮の変化はあるから、流れがヨレる場所や潮がぶつかる場所を探してみてな。

Q2. アジングで夜に行くならどこがいいですか?
A. 常夜灯が1〜2基だけで、周りが暗い漁港です。漁港の名前で探しても、その灯りの周りがどんだけ暗いかまでは分かりません。絞り方は3つあって、①灯りの数が少ないこと ②足場から明暗の境目までが竿の届く距離にあること ③その境目に潮が当たること。明るい漁港が並んでる地域なら、いちばん暗い漁港の、いちばん明るい1基を選ぶ。逆に真っ暗な海岸なら、常夜灯が1基あるだけで十分に効きます。

Q3. アジングはなぜ夜釣りなのですか?
A. 常夜灯が明暗を作れるんが夜だけやからです。昼は太陽が海面を均一に照らすので、どこにも境目ができません。日が落ちて背景が暗くなった瞬間から、同じ常夜灯が仕事を始めます。加えてアジのほうも、夜のあいだは岸に近い浅い層まで上がってきます。この2つが重なるんが夜という時間帯です。せやから、空がまだ明るい夕方に入って何も起きひん。それは腕の話ではありません。灯りが仕事を始めるまで待ったらええ。

Q4. 集魚灯を持っていけば、常夜灯がなくても釣れますか?
A. 効く場所と効かへん場所があります。明暗は周囲の暗さとのセットで決まるから、真っ暗な漁港では集魚灯が強烈な変化を作れる一方、もともと照明が多い漁港で焚いてもコントラストが上がりません。使うなら、周りが暗い場所を選んで持ち込むのが筋です。あと、漁港によっては使用が禁止されてることもあるから、そこは行く前に必ず確認してな。

Q5. 常夜灯まわりは、何時ごろに入るのがいいですか?
A. 日没後から夜にかけての時間帯が基本になります。理由は、明暗差そのものが日没後にできあがるからです。空がまだ明るいうちは、常夜灯が点いてても水面に境目ができません。逆に言うと、日が完全に落ちて背景が暗くなった瞬間から、その灯りは仕事を始めます。夕マズメに入るなら「まだ明暗が効いてへん時間」と「効き始める時間」で釣り方を切り替えるつもりで入るとええで。時間帯の話は、それだけで一本にまとめてあります。


大阪湾〜和歌山でアジを追いかけてます。釣れへん理由を理屈で解きほぐしていくブログなんで、よかったらフォローして待っといてください。

夜の漁港で、これ1本開けば順番に潰せる。この手帖の順番を、まとめて1冊にしてあるわ。

まだ読んでへん人は、こっちから読んでもらうと話が繋がると思う。

ほな、また。

いいなと思ったら応援しよう!