アジングの時間帯|何時に入るかは、日没からの経過で決まる
アジング、何時に行ったら釣れるんやろ。そう思て検索してきたんやったら、先に答えを言うとくわ。
入るんは、日没の1時間前でええ。
ほんで、この「1時間前」を時計の数字で覚えたらアカン。「19時から釣れる」みたいに覚えてまうと、季節が変わった瞬間に全部ズレる。大阪の日の入りは、6月やと19時すぎ、12月やと16時47分や。2時間半もちがうねん。同じ「19時」でも、6月は日が沈んだ直後で、12月は沈んでから2時間以上経ってる。中身がまるっきり別モンやろ。
時間帯の話がややこしなるんは、たいていここが原因や。ほんで、もうひとつ理由がある。時間帯がほんまに教えてくれてんのは、今アジがどの深さにおるかやねん。そこが分かったら、何時に入るかも、入ってから何をするかも、自分で決められるようになるで。
入るんは、日没の1時間前や

なんで1時間前かというと、明るいうちにやっとかなアカンことがあるからや。
暗くなってから漁港に着いた人は、まず立ち位置で迷う。足元がどうなってんのか、どこが浅くてどこが深いんか、係留ロープがどこに走ってんのか、暗闇では何も分からへん。ほんで結局、いちばん明るい常夜灯の真下に立ってまう。これが初日の定番の負け方や。
明るいうちに入っといたら、そのへんが全部タダで見える。堤防の切れ目、船が通れるように深く掘ってあるミオ筋、潮が当たってる面。ウチは着いたらまず竿を出さんと、5分ぐらい水面を見てる。それだけで、その夜に立つ場所の候補が2つ3つ決まるねん。
もうひとつ、明るいうちにやれることがある。足元に1gを落として、底に着くまでのカウントを数えとくことや。カウントというんは、リグが着水してから「1、2、3……」と数える、あの数のこと。秒でもええけど、大事なんは、毎回おんなじ速さで数えることのほうや。これは暗くなってからでもできるけど、明るいうちのほうがラインの落ち方が目で追えるぶん、数え間違いが減る。この数字が、そのあと一晩ぶん効いてくる。
しかも、この時間はただの準備時間で終わらへん。34の家邊克己さんは、大型のアジは日没の1時間前くらいからポイントに入ってくると書いてはる。つまり準備しながら、いちばんええ時間の入口に立ってることになる。1時間前は、早すぎるどころか、ちょうどや。
大阪の日の入りは、6月と12月で2時間半ちがう
国立天文台が地点ごとの日の出入りを公開してて、大阪の2026年の数字はこうなってる。
■ 6月21日の日の入り → 19時14分
■ 12月1日の日の入り → 16時47分
その差、2時間27分。半年で、日の沈む時間が2時間半近く動く。
これが何を意味するかというと、「何時に行くか」で覚えた人は、半年後に必ず外すということや。6月に「19時に入ったらちょうどやった」を体で覚えたとするやろ。同じ感覚で12月に19時に行ったら、着いたときにはとっくに真っ暗で、いちばん濃い時間が終わってるかもしれん。逆に12月の16時に慣れた人が6月に16時に行ったら、日没まであと3時間ある。真っ昼間や。
月ごとに何が岸に来てるかは、また別の物差しで見る話になる。そっちは1年ぶんの動きをまとめてあるから、こっちを見てな。
時間も、絶対値やなくて相対値
このブログでは、明暗のことを「絶対値やなくて相対値や」と書いてきた。常夜灯が何ワットかより、周りと比べてどんだけ明るいかで決まる、という話や。
時間も、まったく同じ形をしてる。
見るんは、日没から何分経ったかという相対値のほう。19時が偉いんやない。日没が偉いねん。
やることは簡単で、家を出る前にスマホで今日の日の入りの時刻を調べる。それだけ。ほんで、その1時間前に着くように逆算する。慣れてきたら「日没マイナス60分に現地、日没プラス90分から本番」みたいに、日没を0にした自分の時計を持っといたらええ。この物差しは、季節が変わっても、引っ越しても、ずっと使えるで。
時間帯が決めてんのは、アジのおる深さや

「昼は釣れへん、夜は釣れる」。アジングを始めた人がいちばん最初に覚えるルールやと思う。ほんで、これ自体は間違いやない。ただ、なんでそうなるんかを「昼はアジが寝てるから」とか「昼は活性が低いから」で片づけてもうたら、そこで話が止まる。
ほんまのとこは、もっと単純や。昼のアジは、活動を止めてるんやない。あんたの竿が届かへん深さにおるだけや。
夜は浅い側、昼は深い側
これ、実測がある。
東京湾で、アジに電子タグを付けて放流するという調査が行われてる。2022年11月に90尾を放して、湾内で獲り直せた9尾ぶんの記録を解析したもんで、2026年に学術誌に出てる。そこで確認されたんが、夜は浅い水深へ、昼は深い水深へ移動するという日周鉛直移動という行動や。昼の平均水深のほうが、夜の平均水深より深かった、とはっきり書かれてる。
ただし、ここは正直に但し書きを付けとく。この調査で追いかけられた魚は、尾叉長――口の先から尾の付け根の切れ込みまでの長さ――で25.5cmから35.0cmの、ええ型の魚や。平均の遊泳水深は24mから109m。最大では348mまで潜ってる。漁港の岸壁から届く範囲の話やない。
せやから、この調査から借りてええんは、向きだけや。
■ 夜 → 浅い側へ
■ 昼 → 深い側へ
この向きが分かるだけで、昼に釣れへん理由の説明が変わる。「アジがおらん」でも「腕が悪い」でもなくて、アジのおる深さと、自分の届く深さがズレてる。それだけのことやねん。
餌のほうも、同じ向きに動いてる
もうひとつ、面白い話がある。
東京大学大気海洋研究所の西部裕一郎さんが、動物プランクトンの動きをこう説明してはる。魚の多くは表層におって目で見て餌を食うから、明るいとこにおったら見つかって食われてまう。せやからプランクトンは、昼は深い暗いとこにおって、夜になったら表層へ餌を食いに上がってくる。種類によっては1日に数百メートル動くらしい。
気ぃついたやろか。アジと、アジの餌が、同じ向きに動いてる。
ただし、上がってくる理由は正反対や。プランクトンが夜に浮くんは、食われへんため。アジが夜に浮くんは、食うため。逃げてきた側と、追ってきた側が、夜の表層で鉢合わせしてる。ウチらが立ってる常夜灯の下は、その鉢合わせがいちばん濃くなる場所やねん。
ほんで、この話にはおまけが付いてくる。夜の表層に上がってくるんが、餌がそこにおるからやとしたら、夜のアジは浅いとこで口を使う気になってる、ということでもある。夜のアジングが成立してんのは、アジが夜行性やからやなくて、餌の居場所が夜だけ手の届くとこまで上がってくるからや。
「マヅメが最強」と「昼でも釣れる」は、けんかしてへん

時間帯のことを調べてたら、たぶん正反対の話に当たると思う。
片方は「マヅメを制せ」と言う。朝と夕方の、空の色が変わるあの短い時間が本番で、そこを外したら終わりや、という立場や。もう片方は「昼でも釣れるし、夜中でも釣れる」と言う。アジがどこにおって何を食うてるかで決まる、という立場やな。
初心者からしたら、どっちを信じたらええねん、という話になる。
ほんでウチの結論を先に言うと、この2人はけんかしてへん。見てるもんが違うだけで、言うてることの中身は同じや。
動いてる最中を見てる人と、止まってる場所を見てる人
まず、マヅメ側の言い分から。34の家邊克己さんは、大型のアジを狙うときの時間帯についてこう書いてはる。
夕マヅメは、日没前1時間前後くらいからそういったサイズの魚がベイトフィッシュを求めてポイントに入ってきます。そこから日没後1時間前後でしょうか。
読んでほしいんは「入ってきます」というとこや。家邊さんが切り取ってんのは、アジがよそから入ってくる、その最中やねん。朝についても同じで、夜明け前の2時間くらいから良いサイズが出て、明るくなったら終わり、と書いてはる。
いっぽう、房総でアジングをやり込んでる渡邉長士さんは、場所の話をする。
日中は港内の深場やシェード。あるいは夕方、群れが港に入ってくる
デイゲームの組み立てについても、まず深場とシェードを見る、と言うてはる。漁港の中やったら水深のありそうな真ん中、港の角、護岸、係留してある船が落とす影。昼のアジがどこで止まってるかを先に決めてから釣りを始める人や。常夜灯についても「無かったらアカン」とは言わんと、アジさえおれば成立する、という立場やねん。
並べてみたら分かる。
■ 家邊さん → アジが動いてる最中を見てる(深場から浅場へ、浅場から深場へ)
■ 渡邉さん → アジが止まってる場所を見てる(昼は深場とシェード、夜は灯りの下)
同じ一晩を、別の瞬間で切り取ってるだけや。片方は移動の2時間、片方は残りの22時間。そら結論の言い方も変わる。
時間帯は、時計の話やない。深さの話や
ほんで、2人の言うてることを深さに書き直したら、きれいに1本に繋がる。
■ 昼 → アジは深い側で止まってる(深場とシェード)
■ 夕方 → 深い側から浅い側へ動いてる(日没前1時間から)
■ 夜 → アジは浅い側で止まってる(灯りの下)
■ 朝 → 浅い側から深い側へ戻っていく(夜明け前2時間から)
さっき出した実測の向き、そのまんまやろ。研究のほうは「夜は浅い、昼は深い」という向きしか言うてへん。その向きの上で、動いてる最中を見たら家邊さんの話になって、止まってるとこを見たら渡邉さんの話になる。どっちも正しい。
せやから、このブログの答えはこうなる。
時間帯は、時計の話やない。深さの話や。
「何時が釣れますか」と聞かれたときに返ってくる答えが人によってバラバラなんは、質問のほうがズレてるからや。ほんまに聞かなアカンのは「今、アジはどの深さにおるんか」で、時間帯はそれを教えてくれる目安にすぎん。時計を見てるつもりで、実は縦の位置を読んでる。それが時間帯という物差しの正体やねん。
一晩は3つの時間でできてる

時間帯を深さで読むと決めたら、一晩の区切り方が変わる。
アジが上がってくるんか、浅いとこにおるんか、降りていくんかで割る。動きで割ると、それぞれの時間に何を狙うたらええんかが自動的に決まるからや。
■ 【上がってくる時間】 深い側から浅い側へ移動してる
■ 【浅いとこにおる時間】 浅い側で止まってる
■ 【降りていく時間】 浅い側から深い側へ戻っていく
ひとつ気をつけてほしいんは、これが柱Aの「疑う順番7段」とは別モンやということ。7段は、釣れへん夜に何から疑うかの順番。こっちの3つは、その7段のいちばん最初にある【0】時間と潮の、中身のほうやと思といて。
【上がってくる時間】── 夕マヅメは、日没の前から始まってる
夕方の部は、日が沈む前から始まってる。家邊さんの言うとおり、日没の1時間くらい前から入ってきて、日没の1時間後くらいまで。合わせて2時間ほどの帯や。
この時間のアジは移動してる最中やから、狙うんは通り道になる。潮の当たる面、堤防の先端まわり、船が出入りするミオ筋、駆け上がり。要するに、深いとこと浅いとこが繋がってる線の上や。
ほんで、この時間はまだ常夜灯が効いてへん。空が明るいうちは、灯りが点いてても水面に明暗の境目ができひんからや。せやから立ち位置は、地形と潮の向きで決める。ウチは日没前は、いちばん潮が動いてる面に立つようにしてる。
レンジの探り方も、この時間だけ逆になる。夜は上から下へ刻んでいくけど、明るいうちとマヅメは、いっぺん底を取ってから下のほうを中心に探る。深い側におった魚が上がってくる途中やから、下から順に当てにいくほうが素直やねん。
ただし、目の前で起きてることのほうが強い。日没前後に表層でバチャバチャやってるんが見えてるんやったら、そら表層が正解や。下から探るんは、何も見えてへんときの初期値やと思といて。
もうひとつ、覚悟しとくことがある。この時間の時合は、長さが読めへん。家邊さんも、時合の長さはアジの量しだいで、10分で終わることもあれば1時間以上ずっと続くこともある、と書いてはる。せやから「1投目から本気」でええ。準備は日没前に済ませとくべきやという話は、そういう意味でもあるねん。
【浅いとこにおる時間】── 暗くなってから、夜明け前まで
一晩でいちばん長いんが、この時間や。ウチらがやってる常夜灯のアジングは、ほとんどここに入る。
アジはもう浅い側に上がりきってる。ただし、上がってきたからといって、目の前に固まってるわけやない。浅い側の広いエリアに散らばってて、そのなかで餌の溜まるとこに寄ってくる。せやからこの時間の仕事は、餌が溜まるとこを探すになる。明暗の境目を見るんは、そのためやねん。
レンジも、ここからは上から下へ。表層から5カウントずつ刻んで下げていく。上がってきた魚を、上から順に当てにいく形や。
途中で急に釣れへんくなることもある。そのとき「群れが抜けた」と決めつけてまうのが、いちばんもったいない。だいたいは7カウントから10カウントぶん、上か下にズレただけや。立ち位置を変える前に、まずレンジを入れ直してみてほしい。
あと、この時間について知っといてほしいことがひとつある。夜の浅場は、サイズによって意味がちがう。 神奈川県の水産技術センターにおった研究者が、夜の海に潜って見てきた話を書いてはる。1歳未満の小アジはアマモ場みたいな浅場で海底に接地して熟睡してて、大きなるにつれて眠りが浅く短くなり、しまいには泳ぎながら短時間だけ眠るようになる、と。つまり同じ「夜の浅いとこ」でも、豆アジは寝床として使うてて、良型は餌場として使うてる。豆アジばっかり釣れる夜にサイズが上がらへんのは、当たってる群れの問題やということでもある。
【降りていく時間】── 朝マヅメは、明るくなったら終わる
夜が明ける前の2時間くらいから、アジはまた深い側へ戻り始める。家邊さんは、この時間に良いサイズがバタバタと出ることがある、と書いてはる。
狙い方は夕方と同じでええ。移動してる最中やから、また通り道を撃つ。夜のあいだ明暗の境目に張り付いてた人は、ここで立ち位置を潮通しのええほうへ戻す。
ほんで、この時間には分かりやすい終わりがある。空が白んだら終わりや。家邊さんも、朝マヅメは明るくなったら終了やと、はっきり書いてはる。明るさで終わる。始まりが日没からの経過で決まったんと、まったく同じ形やろ。
仕事の前に1時間だけ、という人は、この時間がいちばん効率がええ。夜明けの2時間前に入って、空が白んできたら片づけて出勤や。しんどいけど、良型に当たる確率でいうたら、夜中に4時間粘るより高いことがある。
日が沈んでから、暗くなりきるまでの1時間半

夜の入口は、思てるよりずっと長い。
国立天文台によると、日の入りというんは「太陽の上辺が地平線(または水平線)に一致する時刻」のこと。ほんで、そこから空が暗くなっていく過程には名前が付いてる。灯りなしで外の活動ができるくらいの明るさが残ってるあいだを市民薄明といって、日の入り後30分間ほど。空の明るさが星明かりより明るい状態が終わるまでは、日の入り後1時間30分ほどかかる。
つまり、日が沈んでから、ほんまに暗くなりきるまで1時間半ある。 ここを知らんと、「日没=夜のスタート」やと思て、暗がりの中でやることを日没直後にやってまう。
常夜灯が仕事を始めるんは、背景が暗くなってから
このブログの一本目で書いたことやけど、明暗は絶対値やなくて相対値や。常夜灯が何ワットあるかより、周りと比べてどんだけ明るいかで決まる。
ということは、空が明るいうちは、灯りが点いてても明暗の境目はできてへん。背景が明るすぎて、灯りが負けてるからや。この1時間半のあいだに背景のほうがじわじわ落ちていって、ある時点で灯りが勝つ。そこから初めて、常夜灯は仕事を始める。
せやから、日没直後に常夜灯の下へ入って釣れへんかったとしても、それは「この漁港はアカン」でも「今日は魚がおらん」でもない。まだ灯りが働き始めてへんだけという可能性がある。判定は簡単で、水面に自分の影がうっすら映るかどうかを見たらええ。映らへんうちは、その灯りはまだ機能してへん。
明暗の見方そのものは、一本目の記事にまとめてある。
明るいうちは下から、暗くなったら上から
この1時間半は、待ち時間やない。探る向きを切り替えるための時間や。
■ 明るいうち・マヅメ → 底を取ってから、下のほうを中心に
■ 暗くなってから → 表層から5カウントずつ、上から下へ
切り替えの合図も、時計やない。さっきの影の判定と同じで、海面に自分の影が出てきたら、上から刻む釣りに切り替える。日没から何分、で機械的に切り替えてもええけど、明るさの落ち方はその日の雲でも変わるから、目で見て決めるほうが確かや。
常夜灯が無い場所に立ってて影で測られへんときは、西の空を見る。日が沈んだあとに残ってるオレンジが消えて、空と海の境目が分からんようになったら、そこが切り替えどきや。
ほんで、切り替えるときに気をつけてほしいことがひとつ。変えるんは探る向きだけにしとく。ここで一緒にジグヘッドを軽くしたり、ワームの色を替えたりすると、何が効いたんか分からんようになる。重さは1gのまま、立ち位置もそのままで、まず向きだけ変える。それで反応が出えへんかったら、次に立ち位置を明暗の境目へ寄せる。ひとつずつや。
カウントの刻み方そのものは、こっちにまとめてある。
時間を合わせたのに釣れへんかったら

日没の1時間前に入って、影が出てから上から刻んで、それでも当たらへん夜はある。ふつうにある。
そのときに「今日は時間が悪かった」で終わらせてまうと、次に活かせるもんが何も残らへん。時間は、自分で動かせるもんやないからや。もう来てもうた時間を責めても、今夜は1匹も増えへん。
このブログでは、釣れへん夜に疑う順番を7段で決めてる。時間はそのいちばん最初、【0】にある。【0】は「今夜はアジがおる時間と潮か」を確認する段で、確認が済んだら次へ降りる。立ってる場所、レンジ、動かし方。順番に、自分で動かせるほうへ降りていく。ほんで、時間の答え合わせは、時間の中では終わらへんねん。
潮止まりに当たったときも同じ考え方でええ。潮が止まると、たしかにアタリは減る。ただ、それは、ワームを見つけてくれる魚の数が減ってる状態や。手数を増やして焦るより、ジグヘッドをそのままにして見せる時間を長めに取るか、その間に立ち位置と明暗を見直しといて、潮が動き出す時間に備えるほうが賢い。
疑う順番7段そのものは、柱の記事に全部書いてある。
ほんで、時間の話と月の話をひとつに繋げた記事もこっちにある。時期が決めてんのは、その日に釣れる時間の長さのほうやねん。
まとめ

今日の話を、持って帰れる形にまとめとくわ。
■ 入るんは日没の1時間前。 明るいうちに地形を見て、足元の着底カウントを取っとく
■ 時計の「何時」で覚えたらアカン。 大阪の日の入りは6月と12月で2時間半ちがう。見るんは日没からの経過や
■ 日が沈んでから暗くなりきるまで1時間半。 常夜灯が仕事を始めるんは、背景が暗くなってから
■ 一晩は3つの時間でできてる。 上がってくる時間(夕マヅメ)/浅いとこにおる時間(夜)/降りていく時間(朝マヅメ)
■ 移動してる時間は通り道、止まってる時間は溜まり場を狙う。 探る向きは、明るいうちは下から、暗くなったら上から
■ 釣れへんかったら、時間のせいにせんと7段を降りていく。 時間は動かせへんけど、立ち位置とレンジは動かせる
ほんで、いちばん覚えて帰ってほしいんはこれや。
時間帯は、時計の話やない。深さの話や。
「何時に行ったら釣れますか」という質問に、誰も同じ答えをくれへんのは、聞かれた側が全員ちがう瞬間のアジを思い浮かべてるからや。動いてる最中のアジを見てる人はマヅメと答えるし、止まってるアジを見てる人は夜と答える。どっちも嘘やない。
あんたが決めなアカンのは、今夜そこへ行ったとき、アジがどの深さにおるかだけ。それが決まったら、立つ場所も、刻む向きも、勝手に決まっていく。空の明るさを見て決めるようになったら、たぶんもう時間帯で迷わへんようになるで。
よくある質問
Q1. アジングは夜何時から何時までできますか?
A. 時刻では決まりません。日没の1時間前に現地入りして、日没後1時間半あたりから本番、というのが基本形です。大阪の場合、6月なら18時すぎに入って20時45分ごろから本番、12月なら15時45分ごろに入って18時20分ごろから本番、という計算になります。同じ「本番」でも時計の数字は2時間半ちがうので、覚えるんは日没からの経過のほうにしてほしい。終わりも同じで、朝マヅメが明けるまでは、どこかに釣れる時間が残っています。釣行の前に、その日の日の入りの時刻だけ調べといたらそれで足ります。
Q2. アジングで1番釣れる時間はいつですか?
A. 夕マヅメと朝マヅメの2つで、良型に絞るなら朝のほうが分がええです。夕マヅメはアジが深い側から浅い側へ上がってくる時間で、日没の1時間前から日没後1時間前後。朝マヅメは浅い側から深い側へ戻っていく時間で、夜明けの2時間ほど前から始まり、空が明るくなると終わります。ただし朝は終わりが急に来るので、明るくなってから粘っても報われへんことが多い。仕事の前に1時間だけ、という組み方なら朝マヅメが効率的です。
Q3. 真夜中は釣れへんのですか?
A. 釣れます。ただし探し方が変わります。真夜中のアジはもう浅い側に上がりきっていて、そのぶん広い範囲に散らばっています。魚を探すのではなく、餌が溜まる場所を探す時間だと考えてください。具体的には常夜灯の明暗の境目です。それまで釣れてたのが急に止まった場合も、群れが抜けたと決めつけずに、まずレンジを7カウントから10カウントぶん上下に入れ直してみてください。それで戻ることがよくあります。
Q4. アジングは昼と夜どちらが狙い目ですか?
A. 夜です。アジは夜のあいだ浅い側に上がってきて、岸から竿の届く範囲に入るからです。昼は深い側へ戻るので、深場が隣接してる釣り場でないと手が届きません。夜のうちなら時刻の縛りもゆるくて、仕事終わりの22時に入っても、夏なら日没から3時間ほど、冬なら5時間ほど経った時間で、どちらもアジが浅い側におる帯の中に入っています。マヅメの回遊にぶつかる確率は下がるぶん、良型の期待値は少し下げて、数を釣って感覚を作る時間と割り切るんも一つの手です。
Q5. 昼しか時間が取れないときは、どうすればいいですか?
A. 場所の条件を厳しくして選んでください。昼のアジは深い側にいるので、深場が隣接している釣り場でないと届きません。漁港なら水深のありそうな中央付近、港の角、護岸、係留船が落とす影といったシェードが狙い目になります。潮位が上がっていく上げ潮のタイミングに合わせるのも有効です。夜より難易度が上がるのは事実なので、最初の1匹を目指す段階なら、素直に日没から入るほうが近道やと思います。
時間帯の話って、いちばん最初に検索するわりに、いちばん答えが揃わへんテーマやと思う。マヅメや言う人と、夜中や言う人と、昼でも釣れる言う人がおって、初心者は最初にそこで転ぶ。
でも、深さで読み替えたら全部つながる。今夜アジがどの深さにおるんかが分かったら、あとは自分の仕掛けをそこへ持っていくだけや。時計に振り回されてた時間が、そのまま釣りの時間に変わるで。
このブログでは、こんな感じで理屈から順番に潰していく話ばっかり書いてる。よかったらフォローしといてな。書いてる人間のことは、こっちに置いてあるわ。
夜の漁港で、これ1本開けば順番に潰せる。この手帖の順番を、まとめて1冊にしてあるわ。
ほな、また。
