0200 テリー・ギリアム監督『未来世紀ブラジル』聖地巡礼
2008年12月27日(土)と2019年9月14日(土)にフランスのイル=ド=フランス地域圏セーヌ=サン=ドニ県ノワジー=ル=グラン(マルヌ=ラ=ヴァレ)で、2019年10月20日(日)と2024年8月11日(日)にイングランドのロンドンでテリー・ギリアム監督『未来世紀ブラジル』(Brazil)の聖地巡礼をしてきました。
当作品はイマジネーション3部作 "Trilogy of Imagination" films の2作目。「大人の目」を通してぎこちなく秩序立った社会の狂気と可能な限りの手段(3作品とも想像力)でそこから逃れたいという願望 "craziness of our awkwardly ordered society and the desire to escape it through whatever means possible"を描きます。
なお、当作品は、プッチー・ミンミン2番目のフェバリット・ピクチャーです…つまりオール・タイム・ベストの2位。
20世紀のどこか Somewhere in the 20th Century。情報省は、些細なミスにより、テロの容疑者「タトル」を「バトル」と打ち間違え、全く無関係なアーチボルド・バトル氏(演:ブライアン・ミラー)を誤認逮捕。情報省記録局に勤める役人サム・ラウリー(ジョナサン・プライス)は誤認逮捕を目撃したトラック運転手で毎晩サムの夢に現れる天使にそっくりなジル・レイトン(演:キム・グライスト)をも揉み消しのため抹殺せんとしているのを知る。
ただ黙々と日々をやり過ごしていたサムは、ジルを助けるため、データを改竄し大物テロリストのアーチボルド・"ハリー"・タトル(演:ロバート・デ・ニーロ)の助けもあって難を逃れる。最初は冷たかったジルも次第に彼に心を許すようになり、ふたりは束の間の幸せを楽しむ。
だが、爆破テロに巻き込まれた彼らは、犯人として囚われてしまう。サムがRoom5001の巨大なドームの中央で今まさに拷問されようとしたとき、タトルと彼の仲間がドームを急襲する!

不幸なバトル家の住居シャングリラ・タワーは、ロンドン・シティ空港のすぐ近くのミレニアム・ミルズ Millennium Mills で撮影されています。元々は穀物倉庫。ドックランズ・ライト・レイルウェイで行けます。
Millennium Mills - Wikipedia
残念ながら中には入れませんでした。



情報省記録局のオフィスもミレニアム・ミルズで撮影されました。


サムの母親アイダ・ラウリー夫人(演:キャサリン・ヘルモンド)が、若返り手術を受ける美容形成外科は、ケンジントンのレイトン・ハウス Leighton House のアラブ・ホール Arab Hall。
Leighton House Museum - Wikipedia
Leighton House | RBKC Museums












ダクト以外にも設備面でガタがきているサムのアパートは、フランスのパリの郊外セーヌ=サン=ドニ県 Seine-Saint-Denis ノワジー=ル=グラン Noisy-le-Grand (行政区分の境界線を跨いだパリ郊外のニュータウンのカテゴリーではマルヌ=ラ=ヴァレ Marne-la-Vallée)にあるアブラクサスの空間 Les Espaces d'Abraxas という集合住宅で撮影されました。
Les Espaces d'Abraxas - Wikipedia
RERのA線のノワジー=ル=グラン=モント・デスト Noisy-le-Grand–Mont d'Est 駅下車。アブラクサスと駅の間にカルフールがあります。
このアブラクサスは、アンジェイ・ズラウスキ監督『狂気の愛』、フランシス・ローレンス監督『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』とロケ地が被ります。




再度、バトル家のシャングリラ・タワーでミレニアム・ミルズが登場。






情報省記録局としてもミレニアム・ミルズが再登場。


サムは仕事を終えて新交通システムでアパートに帰ります。なんと新交通システムはアブラクサスの渡り廊下で籠状の箱を動かしていただけだったことが現地で判明!










アイダ・ラウリー夫人の高級アパートは、ロンドンのナショナル・リベラル・クラブ National Liberal Club でロケ。
National Liberal Club - Wikipedia
Homepage - National Liberal Club
中央の吹き抜け部分の螺旋階段は不安感を掻き立てます。
このナショナル・リベラル・クラブは、聖デヴィッド・リンチ『エレファント・マン』、クリストファー・ノーラン『TENET テネット』、建物の外に出るとサム・メンデス『007 スカイフォール』とロケ地が被ります。




アイダ・ラウリー夫人の部屋もナショナル・リベラル・クラブのホールで撮影。ホール独特の柱の模様を目印にしないとこの部屋で撮ったとは判断不能なくらい美術スタッフが頑張って装飾したようです。部屋のどの部分がどのカットなのかがさっぱり???でしたので雰囲気だけでどうかご容赦願います。







サムはコネで情報記録局から情報剥奪局に異動するのですが、情報剥奪局のロケ地もミレニアム・ミルズ。



ジルとサムが乗るトラックと情報省車両とのカーチェイス・シーンでアブラクサスの1階部分がまたまた登場。
















サムとジルの逃避行のスタート地点はサムのアパートからなのでやっぱりアブラクサス。




隠れ家はサムのママの高級アパート。つまりナショナル・リベラル・クラブ。












拷問部屋 Room5001 からタトルの救出作戦で脱出できたサムの行きついた先で…今度はアブラクサスの裏庭部分が登場。






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テリー・ギリアム監督他作品の聖地巡礼
0199『バンデットQ』
0201『バロン』
0202『12モンキーズ』
0203『Dr.パルナサスの鏡』
0204『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』
