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続・誰が今のドルを買うの?!-「ドル金利上昇」にリンクしなくなってきた「ドル買い」

誰が今のドルを買うの?!-「金利上昇」の真の意味とは|損切丸 の続編

 "何でドル買われないんだ!!" 

 ここ数年ベンチマークの10年米国債売り(金利上昇)→「ドル買い」のパターンに沿った「円キャリートレード」を手掛けてきたトレーダーはイライラが募っているかもしれない。10年米国債が@4.78%まで急落(金利は急上昇)しても売られる「ドル」、そして米株価

 「米国債売り」(金利上昇)→「ドル買い」の "パブロフの犬" からいつ脱却できるのか? -「金利」と「FX」の関係はそんな単純なものではない|損切丸 等々、「金利差」狙いの「円キャリートレード」と現実のキャピタルフロー(資本移動)の齟齬を解説してきた

 さようなら、アメリカⅣ ー "円の国際化" は50年来の悲願|損切丸 が着々と進行する中、続・値が下がったら困るモノ -「買いバイアス」のかかったプログラムで支えるにも "限界" がある|損切丸 に加え「オルカン」「S&P」が半ば盲目的に「ドル買い」、それにヘッジファンド(HF)等がレバレッジを掛けてきたが、現実の「需給」が追いついた印象だ

 「金利上昇」の3パターン:
 ①景気拡大による利上げ観測の台頭
 ②インフレによる通貨価値毀損の怖れ
 ③信用不安増大によるデフォルト(破綻・破産)リスクの増大

 今の「ドル金利上昇」は①景気拡大によるものではなく②インフレ③信用不安によるもの。だから米国債売り→「ドル売り」。2年ぐらいかけてAIもようやく「学習」(苦笑)。そもそも「金利差」を主張するなら10年米国債-JGB(日本国債)はもの凄く縮小している(JGBの売りの方が激しい)

 これに米株価の下落傾向が拍車を掛ける。さすがの「新NISA」も海外株から国内株に移行する傾向も見え、"自家中毒" を起こしている日本人Ⅲ - 弱い米雇用統計が仇に?|損切丸 にも陰りが見えている。エントリーポイント(どこで買うか)によっては運用成績がマイナスに陥っているが、この展開は 続・Victim(犠牲者)を探し回るマーケット - 「ゼロサムゲーム」の根本|損切丸 ≓ ウォール街のシナリオ通りとも言える

 9月に入って今週はアメリカの重要指標が続く ↓

9/1 8月ISM製造業PMI 予想 55.2 前月 55.6
  *雇用 予想 55.3 前月 52.8
  *仕入価格 予想 63.5 前月 71.1
  *新規受注 予想 58.7 前月 56.7

9/2 8月ADP非農業部門雇用者数(NFP、Non-Farm Payrolls)
   予想 +1.4万人 前月 +4.4万人

9/3 8月ISM非製造業PMI 予想 53.8 前月 54.1
   *雇用 予想 48.4 前月 47.4
  *仕入価格 予想 68.2 前月 70.3
  *新規受注 予想 55.8 前月 57.2 

9/4 8月米雇用統計 予想 4.1% 前月 4.1%
   NFP 予想 +4.1万人 前月 ▼2.3万人
        時間当たり賃金(前年比) 予想 +3.4% 前月 +3.2%

 先月はNFPがマイナスというショッキングな数字だったが今月も同じ傾向が続くかどうか。9月利上げを唱える投資銀行も出てきたが雇用が軟化してインフレが収まれば9/16に利上げする必然性は薄れる。皮肉にも今なら弱い数字が「ドル買い」に繋がる可能性もあろう

 さて一方の日本はどうか。こちらは9/18+0.25%利上げは必至の情勢だが、インフレ見通しが改善しないまま長期金利は上昇を続け、いつの間にかターミナルレート(利上げの到達点)は@2.75%まで上昇。将来的に@3%も見えてきた。当初見込みから+1%上振れする展開は連続3回+0.75%利上げを強いられたパウエル前FRB議長の時と似てきた

 2年程前から "早く利上げを!" とあれほど言ってきたのに(苦笑)。FRBも日銀も「初動」の遅れが "致命傷" になっており膨大なコストが掛ってしまった。「インフレ税」を払わされるのはもちろん一般消費者ターミナルレートが上がれば「国」の利払いも増えるが、それとて一般国民から徴収される事になる。MMT(現代貨幣論)なんて机上の空論に過ぎない

 AI・半導体銘柄に振り回される株式市場は最早「インフレヘッジ」の役割を果たさないし、既に高騰したビットコイン(BTC)や金(Gold)も同様。それどころか金利上昇の煽りで価格下落リスクまで増大、「投資」の名目で何かを買うのは有効とは言えなくなっている。金利上昇に弱い不動産然り

 ここまで来ると「金利」が選択肢として残らざるを得ないが、これもエントリーポイントが肝要。どこまで利上げされるか不確かな情勢なら 金利上昇時の「金利」投資の鉄則: ”慌てないこと” |損切丸 。「金利」は本当に難しい - 我々は今岐路に立たされている|損切丸 手元に「お金」があるなら後悔しないようにじっくり「投資」を進めるのが無難だろう

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