金利上昇時の「金利」投資の鉄則: ”慌てないこと”
まずは注目の米雇用統計:
5月米雇用統計: 4.2% 予想 4.0% 前月 4.2%
*NFP +13.9万人 予想 +13万人 前月 +14.7万人 ← +17.7万人
*平均時給(前年比) +3.9% 予想 +3.8% 前月 +3.8%
*労働参加率 62.4% 予想 62.6% 前月 62.6%
6/2 5月米ISM製造業PMI 48.5 予想 47.0 前月 48.7
*雇用 46.8 予想 46.4 前月 46.5
*仕入価格 69.4 予想 71.8 前月 69.8
*新規受注 47.6 予想 46.6 前月 47.2
*輸入指数 39.9 予想 n.a. 前月 47.1
6/4 5月ISM米非製造業指数 49.9 予想 52.6 前月 51.6
*雇用 50.7 予想 48.6 前月 49.0
*仕入価格 68.7 予想 63.8 前月 65.1
*新規受注 46.4 予想 52.5 前月 52.3
5月ADP非農業部門雇用者数(NFP、Non-farm Payrolls)
+3.7万人 予想 +8万人 前月 +6.2万人
平均受給の上昇(年率+3.9% ← 4月+3.8%)もあって米国債は売りから入ったが失業率上昇や労働参加率の低下、あるいは先に出たISM指数を併せて考えると 運命の「分かれ道」Ⅲ ー 思ったより薄い?「スタグフレーション」気配|損切丸 その一方で今年夏前に早期「利下げ」を行うのも正当化できず、ターミナルレートも@3.75%止まり。ひょっとすると@4%止まりかもしれないが、まあ妥当な所だろう



やはり▼4,000万人もの「ベビーブーマー」引退による「人手不足」の "穴" はなかなか埋まらない。これで移民も中国の労働力も排除すれば状況は改善しない。そういう点からも「スタグフレーション」リスクは燻り続ける
だが「金利」に関しては30年米国債の@5%を目処に上昇局面は一旦落ち着きそう。推定だが「リアルマネー」=「お金持ち」も徐々に買い始めている。だが彼らはトレーダーと違って一気に買い進めたりはしない
金利上昇時の「金利」投資の鉄則: ”慌てないこと”
償還期限までの持ち切りが前提の「リアルマネー」は切った張ったの勝負では無くあくまで余裕資金の運用。途中で「損切り」しないで済む範囲に止めている。「金利」に関してもここからドンドン下がっていく環境になく ”慌てることはない” 。「信用」の "傷" |損切丸 で「ドル」が売られる展開なら尚更だ。売られた所を少しづつ拾えばいい
これは30年JGB(日本国債)の@3%にも同じ事が言える
注目された6/5の30年債入札では応札倍率が3倍割れなど不調に終わったが、それでも相場は反発。今回買いの主役だったのは海外投資家で年金ファンドなど「リアルマネー」が入ってきた可能性もある。今の日本が30年平均で+3%も成長するのか、という見通しもあろう
もう一つの可能性が「キャリートレード」。ドル・円の金利差を利用したFXの「円キャリートレード」に目が向くが、本家本元は「長短金利差」。30年@3%を短期@0.5%で回せば+2.5% "抜ける" 。*こんなに "おいしい" マーケットはJGBだけ。仮に日銀が「利上げ」しても@1.5~2.0%止まりなら悪くない。「円高」傾向の今、FXリスクも抱えなくて済む
*ちなみに30年米国債@5%を@4.0~4.5%で回しても金利差益はたった+0.5~1.0%、ドイツ国債@3%を@2.0%で回しても+1%。膨大な収益ノルマを抱えた金利トレーダーならJGBに手が出てしまう
ともあれ米国債もJGBも「需給」は悪い。原因は「金額が膨大すぎる」。ちょっとしたきっかけで暴落するリスクは常に存在する。まあそれだけ「お金」が陳腐になっている証拠でもあるが、この「需給」改善にはかなりの時間を要する。だから ”慌てないこと”(痛い目に遭った経験者は語る。苦笑)
そしてもう一つ大切な視点が「資金フロー」。表面的には見えにくいが株やビットコイン(BTC)に流れていた「お金」はちょっとづつ、ちょっとづつ「金利」に流れていく。気がつけば…というのがお決まりのパターンで日本の「バブル」崩壊もそうだった。「変化」は静かに始まり、時には何かのきっかけで「金融危機」に転化したりもする

財務省による20年超国債の発行減額に加え日銀の「国債買入」減額のペースを来年4月から落とすという観測も出てきた。ドル円が@140円を割るには少なくともあと数回「利上げ」が必要だが急ぐ状況でもなく「円高」のペースも落ちそう。この辺りが 日本人にとっての「最適投資」2023。- 円金利上昇で狭まる選択肢。|損切丸 にどう影響するか
今後もS&PやBTC、あるいはWTI(NY原油先物)やドル円等々相場には紆余曲折あろうが筆者が見ているのは「最後にどうなるか」。「金利」の動きである程度「お金」の流れ=「資金フロー」は読める。くれぐれも「見落とし」のないよう「金利」は我慢強く追っていくことが肝要である
