さようなら、アメリカⅣ ー "円の国際化" は50年来の悲願
シリーズ: さようなら、アメリカ|損切丸
続・さようなら、アメリカ ー「金利」は「お金」の値段|損切丸
さようなら、アメリカⅢ ー 戦後 ”覇権国家” の黄昏|損切丸
「ホルムズ海峡の問題は他国にやらせればいい。フランスにやらせろ。韓国にやらせろ。日本にやらせろ。中国にもやらせろ」
日本も外交に乗り出すようだからこの際原油の輸入を「円建て」にすればいい。 "円の国際化" は50年来の悲願。J民元建ては始まっているようだからヨーロッパもユーロ建てでいいだろう。そうすれば「ドル」は必要なくなる。ここまでコケにされれば各国とも覚悟があろう
「円建て」取引には様々なメリットがある。まずは「円安」。貿易赤字の拡大を見越してWTI買い→ドル円買いのAIプログラムが作動しているようだがその前提が崩れる。日本勢がドルを買う必要がなくなれば「円安」には動かなくなる。これはヨーロッパ≓ユーロも一緒
「投資」の面でも動きが大きく変わる。「円」を受け取ったアラブの王様は米国債ではなくJGBの投資を増やすことになる。JGBの金利が急上昇したことによって金利面では米国債と遜色なくなってきた。実質金利≓名目金利-物価上昇率で考えればもう大きな差はない(これもユーロも同じ)



「ドル安」が良いと信じて疑わないG様大統領は別にして、米財務長官以下米政権のトップはこの「ドル外し」の動きには神経を尖らせているはず。米国債の半分近くを海外投資家に頼っている状況でオイルマネーが抜けたら大変な事になるのは自明の理。「新NISA」も含め「ドル高」で何とか値を保っている米株価にも深刻な打撃になる。だから財務長官は「ドル高政策」を繰り返す。「株本位制」のアメリカ経済にとっては死活問題だからだ
考えようによっては日本は長年の "悲願" を成就させる絶好のチャンス。何しろ "王様" が「鎖国政策」を続けていて「ドル安」望んでいるのだから。そんな事で労働コストがバカ高い米製造業が復活するるわけがないのだが、ポピュリズムに突っ走る "王様" の耳には入らない
まさにリアルタイムの覇権国家の「凋落」。かつて "Japan as No.1." などとおだてられて調子に乗り、アメリカの高層ビルなんかを買ってしまった極東の島国然り。結局 続・全ての源は「借金」- レバレッジの落とし穴|損切丸 膨らみすぎた「借金」は「インフレ」を生み、その後金利の上昇による利払いが重くのしかかる。このパターンは古今東西どこも一緒。国債の利払いが年間防衛費を上回るなんてまさに異例の事態だ
アメリカが何と言ってこようと商取引の通貨建てはあくまで民間の話。「他国にやらせろ!」なんて言い放たれている以上、ゴチャゴチャ言われる筋合いもなかろう。中国もヨーロッパも、そして日本も政権トップレベルでは「ドル外し」を考えているのは間違いない。かつては「円高」を仕掛けられ苦渋をなめた経験もあり、そして今は「円安」で苦しんでいる
もちろんあからさまに動くとどんな嫌がらせをしてくるか判らないので、「外交成果」はG様に花を持たせつつ「実利」を取る戦略の方が無難。それも急がずに時間をかけて構造変化を狙う。ヨーロッパにしてみればNATO脱退なんて事になれば軍需産業が諸手を挙げて喜ぶことになる
結局この世は「お金」次第。そういってしまうと元も子もないが、世界決済の6割を「ドル」で占められている以上「お金」はアメリカに流れる。だから米株式市場の時価総額は圧倒的な訳で投資もそれに従わざるを得ない。ただ「ドル外し」でこの比率に変化が起これば「お金」の行き先も変わる

仮に「ドル外し」が進んだ場合変化はまず「金利」に顕れる。海外頼りの米国債にとって「ドル外し」は致命的であり、特に長期金利の上昇が顕著になる(今でも兆候が見え隠れ)


今の所FX(Foreign Exchange、外国為替市場)では米国債売り(金利上昇)→ドル買いのプログラムが作動しているが、キャッシュフローで考えると「ドル外し」に逆行。この "偽りのドル高" がどこまで保つか
最も心配なの "王様" が逆ギレして極端な軍事行動に出ること。もっとも巨額の軍事支出は国内にとんでもない「インフレ」ないし「スタグフレーション」をもたらす可能性も高い。これは東欧で隣国に侵攻した独裁国家でも実際に起きている。4年も経てば「戦時経済」も息切れ
最近では音楽も映画も 「憧れのアメリカ」の終焉。ー「音楽」「映画」等のソフト産業の変遷と共に。|損切丸 青春時代をアメリカ文化に囲まれて過ごした筆者にすれば隔世の感があるが、これも「凋落」の流れなのだろう。今や日本のアニメやJポップの方が質も高いし格段に面白い。「ソフト」が創れなくなった社会に活力は生まれない。そういう思いで今のマーケットを見つめている
いいなと思ったら応援しよう!
この記事は noteマネー にピックアップされました

