"自家中毒" を起こしている日本人Ⅲ - 弱い米雇用統計が仇に?
"自家中毒" を起こしている日本人 - 「金利」は "呼び水" になれるか|損切丸 続・ "自家中毒" を起こしている日本人 -「新NISA」のポテンシャル|損切丸 のシリーズ
続・「円安」を止められない日本も大概だが「ドル」の方はどうなのか?|損切丸 で弱い米雇用統計を受けてせっかくドル円が@157円台前半まで落ちたのに週明けの東京市場ではあっという間に@158円台。まさに 「円」を売る人 - その名は「日本人」|損切丸 米政権の意向を受けて円売りポジションを▼7割も減らしたという推計もあるヘッジファンド(HF)とは対照的だ。これだから日本人はわからない(苦笑)
弱すぎる米雇用統計で「協調介入」はしばらくない、という推定が逆に「円売り」を招いたのだろう。日本人は「長期投資」という言葉が好きだが、この動きを見ると 手っ取り早く儲けたい - 自分の "非" を認めない代償|損切丸 HFなんかよりもっと刹那的だ。ネットやSNSの書き込みも「介入なんて効かない」で溢れている。まあこの数年間そうやって儲けてきた Mrs. Watanabe も多数いるだろうし、4~5月の▼10兆円規模の介入でも「円安」に向かったのだから "自信満々" になるのは致し方あるまい
こういう現象はマーケットではしばしば起こりがち
一昔前の "ガチホ" 信仰(何があっても買いで保持する)もそうだが、人間は「成功体験」からなかなか抜けられない。古くはバブル期の「土地神話」もそうだが、何年にも渡って "いい思い" をするとそれが忘れられなくなる。だがREAL(現実)は残酷で「デフレ」突入で「借金」+不動産で沈んだ個人・企業・投資家は数知れず、 "億り人" なる言葉を生んだビットコイン(BTC)も@12万ドル台の高値から半値に落ちて今は沈黙
大事なのは「適正価格」≓「均衡価格」
これは株でも不動産でも、そしてFXでもそうだが相場は上げ下げを繰り返しながら中長期的にはあるべき値 ≓「均衡価格」に収斂する。これは何もそんな難しい話ではなくて、例えば筆者が@130~135円がドル円の「適正価格」と推定するのは、その水準までいけばインバウンドは収まって逆に日本人による海外旅行が増えると見積もっているから。*アメリカで@5.8ドルするビッグマックもドル円=@160円なら@930円だが、@130円なら@750円。日本の@470円と比べてもそのぐらいが許容範囲だろう
*英銀に勤めた筆者の経験から言うと、ポンドが急騰して1ポンド=@240円になった時はロンドン出張してもとても外食出来る感じではなかった。朝食にサンドイッチとコーヒーで@5ポンド=@1,200円!!その後ポンド円は@120円まで崩れたが、e.g., @5ポンド=@600円、現在は@213円
天井知らずの相場も無いが底無しの相場も無い
1つ例外的なのはインフレ(物価上昇)と名目価格の関係。インフレが続くなら株でも不動産でも名目価格の上昇は続くが、これは「投資価値」として見ると決して "天井知らず" という事ではない。ここで投資尺度として重要になるのが「金利」。株価も上方乖離が激しくなれば結果的に「金利」に投資した方が有利な場合が出て来る。要はその「バリュー」(Value、価値)算定が大事であり「エントリーポイント」(どこで買うか)が重要な意味を持つ。だから欧米の株式市場では**「イールドスプレッド」≓10年国債金利-株式益利回りが重用されている
**ちなみに今のS&Pの「イールドスプレッド」 ↓ は標準偏差である@▼2~▼4%(通常株の配当利回りが国債金利を下回ることは稀)を離れゼロ近辺にある。コロナ危機(2019~)以降「国」が「借金」しまくった結果、「お金」が市場に溢れかえっている証拠でもある。これにAIプログラムやHFT(高頻度取引)が加担して「買い」を増幅



正直日本人の "自家中毒" ≓円売りがどこまで続くのか、筆者には確信がない。だが歴史が証明しているのは永遠に儲かる投資・トレードなどないということ。「新NISA」で外国株の人気が落ちている所を見ると 投資は "こっそり" 手掛けるもの - ぶっ壊れたJGB|損切丸 30年超で@4%に乗せたJGBなどの「金利」に乗り換えている投資家≓「お金持ち」も出て来ているのではないか。「どこで手仕舞うか」も重要なポイント



「損切丸」のように天賦の才に恵まれていないトレーダーはだからいつも "臆病" 。相場の山のてっぺんやド底で売り買いするのは無理なので上り下りの7合目でエントリー・手仕舞いできれば御の字。 "あとの3割(尻尾)はくれてやる" 。最近@9,000台まで急騰したのち@5,000台まで急落した韓国KOSPI指数を見れば判るが、一瞬の躊躇いで天国から地獄のジェットコースター。マーケットは怖ろしい。日本には「腹八分目」という素晴らしい格言もある。だから "臆病" ぐらいが丁度いいのかもしれない
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