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【マンガ業界Newsまとめ】Link-U新IP事業「Mangaful Base」第一弾「はてな」、KADOKAWA関連ニュース など|6/14-250

マンガ業界ニュースの週1まとめです。
マンガIPの業界カンファレンスIMARTの主催やマンガIP市場調査を行うMANGA総研の代表である筆者が、マンガIP関連のニュースを、ビジネス系を中心に、短時間でチェックしていただけるようにまとめています。

3日坊主の私が気がつけば幾星霜、更新250回目となりました。だいたい5年位となります。これもひとえに、いつも読んでくださっている皆さまのおかげでございます。

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Link-U、新事業「Mangaful Base」で外部データ連携 ― 第一弾は株式会社はてな「GigaViewer」

Link-UがマンガIP価値最大化事業「Link-U Mangaful Base(以下「Mangaful Base」)」を開始。第一弾の連携は「はてな」。

Mangaful Baseは、翻訳・配信支援を皮切りに、マンガIPのライセンシング領域全体へ段階的に支援範囲を拡大していくとのこと。

Link-Uは、「マンガワン」(小学館)「マンガUP」(スクエニ)「マンガがうがう」(双葉社)などの、開発・運営を請け負うベンダーで、グループ会社には複数社作品の海外配信に特化するComikeyなども運営しています。

一方「はてな」は、マンガビューワ「GigaViewer」を展開。「ジャンプ+」(集英社)、 「コミックバンチKai」(新潮社)など、多数のマンガ配信を行っています。両社ともに、マンガ配信のアプリ・Web周りのベンダーとしては中心的な企業です。

Link-Uとしては豊富なPF運営経験から、IPのライセンシング事業を行う新サービスを開始するようで、そのサービスとしての第一弾として、海外市場への翻訳や配信を実施するというもののようです。サービス名や、今回は第一弾で、今後もIPの価値を持続的に高めるという説明から、マンガ配信以外にもグッズや映像化などのいわゆるライセンシング業務にも進出するかどうかというところですね。

また、Link-Uの連携先と考えると、and factoryとはマンガワン立上げ時期から連携しており、その後も複数のサービスに渡り連携してきた実績があり、最初にand factoryの名前が上がりそうな気もするのですが、元々連携が深いので、既に色々進めていたのかもしれません。そのあたりは今回の発表からはうかがいしれませんが。


KADOKAWA関連ニュース

KADOKAWAに公取委勧告へ 雑誌製作委託でフリーランス法違反

雑誌製作の関連業務を委託するフリーライターらに取引条件を明示していなかったなどとして、公正取引委員会が近く、KADOKAWAのフリーランス保護法違反を認定し、再発防止を求める勧告が出るとのこと。対象はフリーランサー100人に上るとのこと。昨年6月の小学館・光文社への再発防止勧告に続く形。

KADOKAWA夏野社長の解任提案、米グラスルイスも賛成推奨 2社目

香港の投資ファンド「オアシス・マネジメント」が夏野剛社長退任を求めた株主提案に対して、議決権行使助言大手の米グラスルイスが株主に対して「賛成」を推奨したとのこと。米インスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)に続いて2社目。

このグラスルイスとISSという会社ですが、「機関投資家等の代わりに株主総会議案を分析して、賛成・反対を推奨する会社」で、この2社が世界の2大大手企業だそうです。

機関投資家なども、全ての会社の事情に通じるわけではありません。この2社がレポートを出して判断することを助けるという役割なのだとか。

KADOKAWAは株主総会が6/23に予定されていまして、その直前に色々動きが出ているようです。

この件についてx上でKADOKAWA取締役でドワンゴ創業者の川上量生(かわんご)氏が、夏野CEOの退任に反対する形で見解を表明。

個人的には「じゃぁ誰にお任せすると良いと思うのよ?」とは、私も思いますね。

こうした投資ファンドの動きは、
①「株価安いぞ」「自社株買え」など警告の上、株価が改善すればそれまで
②社外取締役を送り込んで、中から改善をはかる
③取締役大量提案→経営陣交代など目指して事業再編へ

と、段階がありますが、今はまだ①の段階で、いずれにせよ中期経営計画の進捗が見られるところではあります。上場企業の常道ともいえますが、ヒット作品作りと業績が強く連動する出版・エンタメ企業にとっては試練ですね。

そんな中で、KADOKAWAグループの業績に大きく影響を与えている、「エルデンリング」などを擁するフロム・ソフトウェア代表取締役社長の宮崎英高氏がインタビューに答えています。

曰く「開発環境には、概ね満足しています。改善すべき点がないとは言いませんが、過度な干渉なく、自由に、自分たちの作りたいゲームを作れていますから。」とのことで、どっしり泰然自若な感じです。


国内News

官報より

コミックシーモアを運営するNTTソルマーレの官報が出ましたが、ほぼ同時に同社ニュースリリースから「会計監査人の選任及び会社法上の「大会社」移行に伴うお知らせ」が出ています。

ざっと
売上高:871.3億円
営業利益:49.9億円(約5.7%)
当期純利益:31.2億円(約3.6%)
とのこと。

今回の動きから読み取れることが2つあります。

まずこの会社法上の「大会社」移行とのことですが、
 条件①資本金5億円以上
 条件②負債総額200億円以上
この2つのどちらかに該当すると、監査法人を入れたり官報で売上や利益などの開示を行う必要が出てきます。(大会社化前の官報では売上などPLを出しません)財務諸表を見ると、資本金は1億円ですが、流動負債がちょうど200億円を超えており、そのきっかけでNTTソルマーレの売上が初めて一般に公開されることになった。ということのようですね。

リリースのほうには、会計方針の変更という項目の中に、
「また、「収益認識に関する会計基準」の適用により、2025 年度決算値より従前とは異なる基準、方法を用いて売上、費用、利益の計上を開始いたしました。したがいまして前年度までの決算公告の数値とは単純な比較が困難となっておりますので、ご注意ください。」と、あります。

一般に、マンガアプリ・電子書籍PFの売上は、無料ポイントなども含めたいわゆる「流通総額」を売上として発表しますが、会計上の売上とは算出方法が違う可能性があります。つまり、会社としての売上は、プラットフォームとしての売上とは違うもの。ということを示唆しているようにも読み取れます。

ちなみに、ここ2年間のシーモアの売上は筆者も共著している「電子書籍ビジネス調査報告書」の2024~25には掲載していますが、恐らくそれとは会計基準が違うのではないかなと思います。


日本文芸社人事ですが「竹村響氏が社長続投」というタイトルで記事になっております。メディアドゥの副社長を退任した苅田明史取締役は同社も退任しています。


白泉社の6月1日付人事が発表されているのですが、ものすごい人数の動きが詳細に記述されています。例年そうみたいですね。

個人的に目についたのは、ヤングアニマル編集部の副編集長に、『ドカ食いダイスキ! もちづきさん』を立上げ『3月のライオン』などを担当している吉永勇太氏が就任しているあたりが気になりました。おめでとうございます。昨年のIMARTでも、編集者セッションで登壇していただきました。

IMART2025|今とこれからの漫画編集~若手漫画編集者座談会


taskeyがゲーム事業に参入、代表の大石ロミー氏からも表明がxに。

マンガのようにゲームを作ってみる——taskey、ゲーム事業始動!
とのこと。


所謂、国策の日の丸プラットフォーム構想のコンソーシアム第1回会議が6/18に開催とのこと。構成員には主要版元、紙/電子書店、翻訳やマーケティングなど、ガチの構成になっていまして、業界的には色々な意味で注目を集めそうです。


こちらは経産省ですが、IP360について、上記のコンソーシアムを指す意味なのか「外資に“群れ”で向き合う」というなかなかキャッチーなコンセプトが語られています。「多言語ローカライゼーション」を重視するとのこと。


今週話題になった「クールジャパン機構」の廃止案の件、恐らく現在の内情を知る方としても筆頭格の中山淳雄さんがxでコメントしていました。この別モノという意見、私もそう思うのですが、何が違うかというと関わっている人が、普通に業界の中の人たちになったというところですね。初期の頃は私もレクをする機会が何度かありましたが、我々目線で「こちらのプロ」が中核にいなかったので。(委員とかにはいるんですが、それだけでは足りないところがありますゆえ)


Topで話題にした「はてな」ですが、こんなことがあったんですね。


今週話題になりました。漫画家協会から「会員向け相談フォームへの質問と回答例」ですが、なかなかに生々しいですが、個人的にも確かに良く相談されるタイプの話題だなぁと。

こうした事例は、個々の事情により回答が変わったりするので、明文化もなかなか難しいのですが、実際にあった質問への回答なので、あくまで一事例としてそれぞれ良い形になっていますね。

「海賊版や、違法サイトを見つけた場合どうしたらいいでしょうか。」への回答など、ちゃんとしててとても良いですし、確かにこういう話良くあります。


漫画家とアシスタントのマッチングサービス『COMIC WORKS』が再始動とのこと。


『町の本屋はいかにしてつぶれてきたか…』の飯田一史さんのデータが沢山引用されていて、ご本人も出演しているのですが、とても良い内容だったと思います。TVerで6/15(日)まで視聴可です。古谷さんも古い知り合いなんですけども、ここではちゃんとしてて良きですw


今週ちょっと話題になりまして、ゴシップ身がある内容なのですが、定かでは無いですねと。


(*:筆者の取組です)バキ屏風をきっかけに、東京唯一の屏風専門店「片岡屏風店」さんで行った、史上最強の落語会「刃牙落語会」が、バキ公式チャンネルで配信されております。公式に出ておりますので当然ですが、この取組、しっかり監修を受けて許諾を取っております。その辺りも冒頭少し話させていただきました。


Webtoon・ショート動画関連

俺レベ、東急プラザ渋谷で展示とのこと。


喧嘩独学もついに映像配信ですね。LINEマンガでキャンペーンです。


海外News

海賊版サイトを運営していた日本国籍の男が韓国に引き渡されたというニュースなんですが、これもともと韓国国籍の容疑者が、捜査の追及を逃れるために2022年に日本国籍を取ったというえげつない経緯がありました。

結果的に日本が二国間の「犯罪人引き渡し条約」に基づき自国民を韓国に引き渡した初めての事例となったそうです。なんともまぁ。


タイトル訳:ベトナムで「10億回アクセス」のウェブトゥーン海賊版ネットワークを運営していた夫婦が逮捕される

海賊版サイトの運営、夫婦でやるのかー、と。


講談社がDNPとともにインドへ展開。


この脱異世界の話、結構掘られ続けますね。


libroさんの北米エンタメニュースまとめです。

このあたり興味深いですね。米国は、色々辞めろと言ったり辞めるなと言ったり、こうしたときの振れ幅極端ですよね。


AI・画像生成関連

最近私も知って関心を持ったのですが。

Google検索に「ai Japan bias」と入れると「AIによる概要」と出てくる内容が、良いのか悪いのかよくわからない興味深い状況でして。

以下参考記事です。

今、英語で「文化」についてAIに聞くと、検索一強時代に比べて、マンガ・アニメにしても料理などの文化にしても、日本が出がち。なんだそうです。

一時代前のインターネット世界は、英語が最強の言語であり、単純に検索するだけなら、日本語はむしろバリアのように独自の文化圏となっていたわけですが、AI文化圏はそれを突き抜ける日本文化の存在感が、一見、良いようでいて、懸念する人もいて、今のところ良いんだか悪いんだかわかんない感じですね。

乗って良い神風なのかどうかも定かではなく、、というところでしょうか。


いきなり「JASRACは、著作権法の改正を求めています」という冒頭の思い切った書き出しから、JASRACらしい対応策を具体化しています。らしいですね。


AIアニメがカンヌにと。

韓国はこの分野本当に積極的です。


今週のセール・キャンペーン・新人賞、取組等

--セール・キャンペーン

--各種取組

うぇぶりの10周年は、開発・運営のand factory側からもリリースが出ています。

これは楽しいですね。無重力下でペンは何にするのかしら。


--新人賞・漫画賞


記事のみ紹介

黒歴史→虹歴史(二次歴史?)


告知関連

IMART2025全ての配信をご視聴いただけるアーカイブチケットを販売中!

東京唯一の屏風専門店「片岡屏風店」と範馬勇次郎のコラボ金屏風を作りました。

筆者単著「漫画ビジネス」クロスメディアパブリッシングより発売中です!

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