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アジング初心者の始め方|最初の1匹を、2匹目に繋げる手順

道具は一式そろえた。ロッドもリールも糸も買うた。ほんで、家で袋から出して並べてみて、そこで手が止まる。……これ、次どうしたらええん?

アジングの始め方でいちばん詰まるんは、たぶん道具を買うとこやない。買うたあとや。ネットを開いたらレンジがどうとか、ジグヘッドの重さがどうとか、疑う順番がどうとか、いろんな話が出てくる。どれも大事な話やねんけど、まだ1匹も釣ってへん人がそれを全部覚えてから出かけようとしたら、たぶん一生出かけられへん。

先に答えを置いとく。最初の1匹は、2匹目が釣れるやり方で獲る。

まぐれで釣れた1匹はアカン、っていう話やないで。まぐれでもうれしいに決まってる。ただ、どこに立って、何を結んで、何カウント落としたときに来たんか。それが自分の中に残ってへんかったら、次の夜にもういっぺん同じことができひん。1匹目が2匹目を連れてこーへん。

この記事は、その1匹までの順番を並べたもんや。今日ぜんぶ覚えんでええ。要るとこだけ持って出かけて。



最初の1匹は、こう獲る

今夜そのまま持って出られる形を置いとく。ここに書いたとおりに組んで、書いたとおりの時間に立って、書いたとおりに落とす。それでええ。

 

今夜の1本は、この形で組む

竿はアジング用の5フィート8インチ〜6フィート4インチ。リールは1000番か2000番。糸はエステルの0.3号を巻いて、その先にフロロカーボンの0.8号を40センチだけ結ぶ。

ほんで、いちばん先に付けるんがこれ。

ジグヘッドは1.0gでフックは#10、ワームは2インチのピンテール、色はクリアにラメが入ったやつ。

この形にしてんのには理由がある。1gっていうんは、釣るための重さである前に、水深と潮を測るための重さやねん。落としながらカウントを数えたら、その漁港がどんだけ深いんか、潮がどっちへ動いてんのかが手元に返ってくる。軽すぎたら何も返ってこーへんし、重すぎたら底まで一直線で全部素通りしてまう。

つり人社のアジング入門でも、監修してはる阿部健司郎さんが「ビギナーが扱いやすい重さとしては0.7〜2gでしょう」と書いてはる。1.0gはその真ん中や。迷たらここから始めたらええ。

#10というんはフックのサイズのことで、この番号は数字が大きくなるほど針は小さくなる。#10はいちばん売れてる真ん中のサイズで、2インチのワームときれいに釣り合う寸法や。

先にフロロを40センチ足すんは、飾りやない。エステルはほとんど伸びひん糸やから、ジグヘッドを直に結ぶとアワセた瞬間の力を逃がすとこが無くなる。糸のメーカー自身が、直結せんとショックリーダーを組んでくれと書いてる。40センチというんは、投げるときに結び目が竿の外に収まる長さや。

色はいきなり何色も試さんと、まずクリア+ラメの1色でええ。基準を1個作らんことには、替えたときに何が変わったんか分からへんからな。

 

一投目は、足元の境目に落とす

行く場所は、常夜灯のある漁港。時間は、日没の1時間前に現地へ着いて、日没から1時間半経ったあたりが本番や。

日が沈んだ瞬間に常夜灯が効きだすとは限らへん。空がまだ明るいあいだは、灯りが海面に明暗を作れてへんからな。西の空のオレンジが消えて、灯りの下だけがぽっと浮いて見えるようになったら、そこからが時間や。

ほんで、着いて一投目。ここでほとんどの人が沖へフルキャストしてまう。気持ちは分かる。遠くのほうが魚が濃い気がするやんか。

でも最初に落とすんは足元や。常夜灯の光が海面に落ちて、その輪っかの外へ抜けていくとこ。明るいとこと暗いとこの境目の、暗いほうの側。アジは光に寄ってはくるけど、光の中には入ってこーへん。境目の暗い側に鼻先だけ突っ込んで、流れてくる餌を待ってる。

投げ方も一個だけ覚えといて。真っ直ぐ引いて真っ直ぐ押し出す。投げる瞬間に竿をひねらへん。狙いは飛距離やない。毎回おんなじとこへ落とすためや。落ちる場所が毎回ちがうと、カウントを数えても水深がバラバラになって、深さを刻んでるつもりが刻めてへん状態になる。

落とし方は、糸を張ったまま5カウントずつ。カウントというんは、着水してから頭の中で数える数のことや。1、2、3、4、5まで数えたら一回止めて、そこを横に引いてくる。何も無かったらまた5つ沈める。これを繰り返して、アジがおる深さ(レンジ)を上から順に刻んでいく。10カウントいっぺんに下げたら、アジがおる層をまたいで素通りしてまう。

アタリが出たら、速さは即、大きさは小さく。手首をちょっと返すだけでええ。大きく煽ったら口が切れるか、糸が切れるかのどっちかや。空振りしても気にせんでええ。空振りは確認作業やからな。何か触ったら合わせてみる、それを繰り返してるうちに、アタリの種類が手のほうで分かってくる。


「初心者向け」は、2つの意味で使われてる

「アジング 初心者」で検索したら、答えが割れてるのに気づくと思う。片方はサビキを勧めてくるし、片方は「初心者こそええ竿を買え」と言うてくる。どっちも真面目に初心者のことを考えて書いてある。ほんで、どっちも正しい。

 

シマノが初心者に勧めてんのはサビキのほう

シマノの公式サイトに、アジの釣り方をまとめた入門ページがある。サビキ釣り・ウキ釣り・アジング・船釣りの4つが並んでるんやけど、そこで「初心者におすすめ」と書いてあるんはサビキだけや。

身近な堤防や護岸などから手軽に楽しめるサビキ釣りは初心者におすすめ。

(シマノ公式「アジの特徴と釣り方」より)

アジングの節にその言葉は出てこーへん。代わりに「数釣りはもちろん、尺アジも狙えるため、人気の高い釣り方のひとつ」と書いてある。

サビキは、アミエビを入れたカゴと擬似餌の仕掛けを落として、竿を上下させる釣りや。餌の力で魚を寄せるから、群れさえ回ってきたら子どもでも釣れる。同じアジを釣る釣りでも、やってることはアジングとまるでちがう。あっちは餌でアジを呼んでくる釣りで、こっちはアジがおるとこを自分で探しにいく釣りやからな。

シマノがここで見てんのは、その日に魚に触れるかどうか。その一点だけを基準にしたら、答えは間違いなくサビキになる。

 

家邊さんが「初心者の方こそ」と言う理由

いっぽうで、34(サーティフォー)の家邊克己さんは正面から逆のことを書いてはる。あまりにも安価なロッドを使たらアタリが全く分からへん、初心者の方こそ何も分からんまま大きなハンディキャップを背負って始めることになる、と。

これ、道具を売る側のポジショントークやと思うかもしれん。でも同じ記事の中で、リールについては「そこまで高いリールを使う必要はありません」ともはっきり書いてはる。全部ええもんを買え、とは言うてへんねん。

家邊さんが見てんのは、その1匹が次に繋がるかどうかや。アタリが手元に返ってこーへん竿で釣ったら、釣れても釣れんでも、その夜に何が起きたんかが分からへんまま終わる。分からへんまま10回通っても、11回目は1回目とおんなじや。

 

分かれてんのは、どこまで先を見てるか

つまり2つは喧嘩してるんやない。見てる先の距離がちがうだけや。シマノは今夜のことを、家邊さんはそのあとのことを言うてる。

ほんで、このブログは後ろのほうを選ぶ。理由は単純で、アジングの値打ちがそこにあるからや。家邊さんは、1匹釣れたら次の1匹も釣れる、そういう再現性のある釣りやと書いたうえで、こう続けてはる。

「釣れた」ではなく「釣った」と言えるような釣り、これが「アジング」です

(家邊克己「アジング基礎講座」/LureNewsR より)

ただ、そこから「せやから初心者こそ高い道具を買え」へは行かへん。手はもうひとつある。難しさは条件のほうで下げる。道具では下げへん。

道具でごまかそうとしたら、手元に返ってくる情報が減る。減った情報は、そのまま「なんで釣れたんか分からへん」に化ける。せやったら道具はアジング用のいちばん下の段でええから素直に組んで、そのかわり難易度は別のとこで下げる。

下げどころは3つある。行く時期と、行く時間と、立つ場所や。この3つは1円もかからへんうえに、道具より効き目が大きい。群れが厚い時期に、灯りが効いてる時間に、明暗の境目に立つ。それだけで、同じ道具でも釣れる確率がまるでちがう。


始め方は、3つの日でできてる

ただ、この3つは決めるタイミングが全部ちがう。いっぺんに考えようとするから、荷物が重たなる。

始め方は【買う日】と【日を選ぶ】と【立つ夜】の3つでできてる。

【買う日】は店の中の話。何を、何個買うか。【日を選ぶ】はカレンダーと時計の話。いつ行くか。【立つ夜】は現場の話。どこに立って、何を結んで、どう掛けるか。

わざわざ分けてんのには意味がある。この3つは、悩む場所も、悩む相手も、直せるタイミングも全部ちがうからや。店の中で立ち位置の話をされても現物が無いから決められへんし、夜の漁港で予算の配分を考えても、財布はもう軽なってる。

せやから、店で悩んでるときにアワセ方を覚えんでええ。現場に立ってるときに、竿の値段が正しかったかどうかを考えんでええ。今日の自分がどの日におるんかだけ分かってたら、その日にやることは3分の1で済む。1匹目までの荷物は、思てるより軽い。

アジングの記事を読んでると、「釣れへんときに疑う順番」とか「買う前に決める順番」みたいな、名前のついた手順が出てくる。あれは1匹釣ったあとに効いてくるもんで、今日の3つとは別モンや。混ぜんでええ。


【買う日】買うんは品目やなくて、動かせる段

買い物リストを見て「よし、ジグヘッド買うた」で終わってまうと、現場でちょっと困ることになる。

アジングは、うまいこといかへんときに一段だけ動かして確かめる釣りや。1.0gで反応が無いから一段軽いのに落としてみる。反応はあるけど乗らへんから、色を一段濃いほうへ振ってみる。この「一段」が道具箱の中に無かったら、実行できひん。

ジグヘッドは重さごとに別のパックで売ってる。せやから1.0gを1パックだけ買うたら、その夜は最後まで1.0gや。せめて1.0gを真ん中にして、一段上と一段下の3パック。ワームも1色で止めんと、基準のクリア+ラメに、濃いめの1色とグローの1色を足して3色。

同じ理屈で、揃えるときは同じシリーズの同じ形で揃えたほうがええ。形がちがうと、同じ1gでも沈む速さが変わってまう。一段動かしたつもりが、別モンに持ち替えただけになる。

金額の話もしとくと、竿・リール・糸・ジグヘッド・ワームを一式そろえて3万円前後というのが、釣り媒体の入門記事でよく出てくる目安や(TSURINEWS の入門記事/2024年11月時点)。ここで書いた3パック・3色にしたぶんで増えるんは、そこに千円ちょっと足すくらい。そのかわり、その夜に試せる回数が何倍にもなる。ハサミと、頭に付けるライトも忘れんといて。この2つが無いと、暗いとこで糸を結ぶという作業が成立せえへん。

買うもんの一覧と、それぞれ何個ずつ要るんかは、こっちに全部まとめてある。

竿とリールと糸に、どこまで金をかけるか。セットで買うのはアリかナシか。そのへんの配分の話は、タックルの選び方の記事にある。



【日を選ぶ】いちばん簡単な夜に行く

道具は素直に組んで、条件のほうで難易度を下げる。その条件のうち、いちばん効くんが日にちや。

 

始めるなら、群れが厚い時期

関西でいうたら、6月から8月はどこの漁港にもアジがおる。サイズは選べへんけど、始めるにはいちばん向いてる時期や。数が出るということは、それだけ試せる回数があるということやからな。

ただ、夏は釣れるアジが小さい。コツコツ当たるのに全然乗らへん、という夜が続くようやったら、フックとワームだけ一段小さいほうへ落としてみて。豆アジは口が小さいぶん、そもそも針が口に入りきってへんことがあるからな。

9月から11月になると、数とサイズがいちばん噛み合う。ただ一晩じゅう釣れ続けるというよりは、時合いに固まって出る形になってくる。

12月から2月は湾が薄くなる。3月から5月は入れ替わりの時期で、数を数える月というより1匹の型を見る月や。始める月として選ぶんやったら、この2つは後回しでええ。

なんで時期で難易度が変わるかというと、群れが厚い時期ほど、その日のうちで釣れる時間の幅が長いからや。薄い時期は日没の前後だけにぎゅっと縮む。1回のチャンスに全部を賭けなアカン夜より、失敗しても取り返せる夜のほうが、最初はええに決まってる。

それと、最初の1匹までは場所を替えんほうがええ。釣れへんかったら次はちがう漁港へ、をやると、毎回はじめの1回目に戻ってまう。同じ場所へ3回通ったら、その漁港の水深と、灯りの効く時間と、人が入る位置が体で分かってくる。それが物差しになる。

その海にアジが来てるかどうかと、来てるとして今こっちの手が届くかどうか。この2つの決め方は、こっちにまとめてある。

 

時計やなくて、日没から数える

行く時間を「19時」みたいな時刻で覚えたらアカン。日の入りの時刻は季節でだいぶ動くからや。大阪やと夏至のころと12月で2時間半近くちがう。同じ19時が、真っ昼間のこともあれば真っ暗のこともある。

覚えるんは日没を0にした自分の時計のほうや。

■ 日没マイナス60分 → 現地に着いてる。明るいうちに足場と、常夜灯の位置と、投げられる方向を見ておく
■ 日没ちょうど → まだ始まらへん。仕掛けを組んで、ドラグを緩めておく時間
■ 日没プラス90分 → ここからが本番。空の残照が消えて、灯りが海面に明暗を作りはじめる

日が沈んでから空が暗くなりきるまで、だいたい1時間半かかる。日没の直後に常夜灯の下で釣れへんのは、まだ灯りが仕事を始めてへんだけかもしれん。腕を疑う前に、空を見て。


【立つ夜】立ち位置を決めてから、結ぶ

現場に着いて、いちばん最初にやるんは仕掛けを結ぶことやない。立つ場所を決めることや。順番を逆にすると、たいてい遠回りになる。

 

明暗の境目の、暗い側に立つ

常夜灯があったら、まずその灯りがちゃんと効いてるかを見る。判定はいっこだけ。自分の影が海面にうっすら映るかどうか。

映ったら、その灯りは仕事をしてる。映らへんかったら、周りが明るすぎるか灯りが弱すぎるかで、明暗の差ができてへん。見るんは、差ができてるかどうかや。

差ができてたら、立つんは境目のうち潮が流れていく側。餌になる小さいプランクトンは自分で泳ぐ力がほとんど無いから、潮に押されて溜まる。その溜まり場の下に、アジがおる。

ほんで、境目に対して直角にリグを通したらアカン。一瞬で通り過ぎてまうからな。境目に沿って平行に、なるべく長く通す。もうひとつ、自分の影も明暗のうちに入る。岸壁のギリギリに立たんと1歩か2歩下がって、水面に自分の影を落とさんようにするだけで、足元の反応が変わることがある。

このへんの明暗の見方は一本目の記事にみっちり書いてあるから、行く前に見といてくれたら早い。

 

結ぶときに決めるんは3つだけ

立ち位置が決まったら結ぶ。ここで決めることは3つある。どんだけの速さで落とすか(ジグヘッドの重さ)、何を口に入れさせるか(フックとワームのサイズ)、どんだけ目立たせるか(ワームの色)。

1匹目は、この3つを最初に組んだ形のまま固定して、レンジだけを5カウントずつ動かす。いっぺんに2つ触ったら、どっちが効いたんか分からへんようになるからな。

ワームを刺すときは、針の軸に沿ってまっすぐ。曲がったまま投げると水を斜めに受けて回るから、狙った線を通せへんくなる。刺し方がズレてるだけで、レンジも重さも確かめられへんようになるねん。

3つそれぞれをどう動かしていくかは、仕掛けの記事に全部ある。

 

手元は暗い灯りで通す

夜の漁港でいちばんやりがちな事故が、ヘッドライトで海面を照らしてまうことや。せっかくアジが寄ってる明暗の境目に、上から白い光をぶち込んだら、その場は一回リセットになる。

ライトを点けるんは、糸を結ぶときとワームを刺し替えるときだけ。しかも手元だけ。できたら海に背を向けて、赤色灯か白の弱モードで済ませる。人や船に向けるんも当然アカン。

ヘッドライトの選び方にも一個だけコツがある。ヘッドライトは、いちばん暗いモードで選ぶ。売り場に出てんのは最大の明るさやけど、夜の漁港で使うんは手元だけやからな。ここは1匹目の前に押さえといたほうがええとこや。


1匹釣れたあとの、次の一投

いちばんもったいない事故が起きるんは、掛かってからや。ここでバラすと、せっかく組み上げた答えが確かめられへんまま消えてまう。

竿を軽く立てて、ドラグは緩めたまま、巻く速さを一定にして寄せてくる。エステルは伸びひんぶん、糸のかわりに竿とドラグが伸びしろを持ってる。緩いまま寄せるんが正解や。豆アジやったらそのまま抜き上げてええ。止めずに一息で、竿を頭の上まで差し上げる感じ。25センチを超えてきたら、足元でドラグを一段だけ締めるか、タモを使う。

上げたら、まずワームを見る。ちぎれてへんか、ズレて回ってへんか。短くなったワームは、もう最初に結んだやつとは別モンや。そのまま投げても、さっきと同じ答えにはならへん。持って帰るつもりやったら、氷を入れたクーラーへ直行させといて。アジは傷むんが早い魚やから、なにより先に冷やすんが正解や。

ほんで、次の一投。さっきとおんなじ場所へ、おんなじカウントで入れる。

アジは群れで動いてるから、1匹おったら近くにもおる。せっかく当たった深さが分かってんのに、次の一投で気分を変えて沖へ投げたら、また探すとこからやり直しになる。1匹目を2匹目に繋げられるかどうかは、この一投で決まると言うてもええ。

3投も4投もして反応が止まったら、そこで初めて動かす。動かすんはレンジや。同じ場所のまま、7カウントから10カウントぶん上か下へ入れ直す。群れが抜けたと決めつけるんはそのあとでええ。だいたいは、少し沈んだか、少し浮いたかのどっちかやから。

帰る前に、覚えて帰ってほしいことが2つだけある。どこに立って、どっちへ投げたか。ほんで、何カウントで来たか。この2つがあったら、次の夜は探すとこを飛ばして、いきなり答え合わせから始められる。


1匹も来んかった夜のほうが、たぶん多い

正直に言うとくと、最初の何回かはボウズで帰ることになると思う。ウチもそうやった。ワームが逆さに刺さったまま3時間投げ続けてたこともある。

ただ、ボウズの夜が無駄かというと、そんなことは全然ない。今夜どこに立って、何時から何時まで、何カウントまで刻んで、それで何も無かった。これが分かってるだけで、次の夜に潰さんでええ選択肢が減ってる。逆に、釣れへんかった理由をひとつも持って帰られへん夜のほうが、ほんまにもったいない。

釣れへん夜には、疑う順番がある。自分では変えられへんもんから先に確かめて、変えられるもんへ降りていく。いちばん最後に疑うんがワームの色や。

いちばんやったらアカンのが、いっぺんに全部替えることや。竿を替えて、糸を替えて、色も替えて、それで釣れたとしても、何が効いたんか永久に分からへん。1匹目が2匹目を連れてこーへんのは、たいていこのパターンや。

動かすんは、いっぺんにひとつだけ。しんどそうに聞こえるかもしれんけど、逆やねん。ひとつずつしか動かさへんから、外れたときに消せる候補が確実に1個ずつ減っていく。1回の釣行で全部を当てにいくより、3回に分けて確実に潰すほうが、結局は早く1匹目に届く。

この順番さえ持っとけば、ボウズの夜も手ぶらにならへん。



まとめ

アジングの始め方を、最初の1匹までに絞って並べた。持って帰るとこはこれだけや。

最初の1匹は、2匹目が釣れるやり方で獲る。 どこに立って何を結んだかが残ってへん1匹は、次に繋がらへん
難しさは条件で下げる。道具では下げへん。 情報が返ってこーへん道具で始めたら、釣れても分からんまま終わる
始め方は3つの日でできてる。 【買う日】【日を選ぶ】【立つ夜】。いっぺんに全部やらんでええ
買うんは品目やなくて、動かせる段。 1個ずつ買うたら、その夜は何も動かされへん
現地は日没マイナス60分、本番は日没プラス90分。 時刻でおぼえんと、日没を0にして数える
立ち位置が先、仕掛けはあと。 明暗の境目の暗い側に、1.0g/#10/2インチのクリア+ラメを落とす

あとはもう、行くだけや。一匹釣れたら世界変わるで。


よくある質問

Q1. 初心者がアジングをするにはどうしたらいいですか?
A. 道具を選ぶ前に、行く日と立つ場所を先に決めてください。始め方は「買う日」「日を選ぶ」「立つ夜」の3つに分かれていて、順番を混ぜると、釣れても釣れんでもどこを直したらええか分からんようになります。買う日は、竿からワームまでを1回で揃える。日を選ぶ日は、日没の時刻を調べて、そこから逆算して予定を立てる。立つ夜は、常夜灯の明暗の境目の暗い側へ落とす。この3つを1回ずつ通したら、1匹目が釣れても釣れんでも、次にどこを動かすかが残るで。

Q2. 一人で夜の漁港に行くのが不安です。どうしたらええですか?
A. 明るいうちに一度その場所を見ておくのがいちばん効きます。足場の高さ、ロープや段差の位置、車をどこに置くか。これを昼に確認しておくだけで、夜の不安はかなり減る。あとはライフジャケットと、滑らへん靴と、防水ケースに入れた携帯。この3つは釣果に1匹も足さへんけど、外したらアカンやつや。人のおらん場所より、常夜灯があって多少人がおる漁港のほうが、最初は落ち着いて釣りができるで。

Q3. アジングを夜にするにはどうしたらいいですか?
A. 日没を0にして、そこから数えて動いてください。時刻で覚えると、大阪では6月と12月で日の入りが2時間半近くちがうので、半年後に必ず外します。現地へは日没マイナス60分に入って、明るいうちに足場と、常夜灯がどこを照らしてるかを見ておく。結ぶ作業も暗くなる前に済ませといたら、あとでライトを点ける回数が減ります。本番は日没プラス90分からなので、そこまでの1時間半は、目が暗さに慣れるまでの時間や、と思といたらええ。

Q4. 風が強い日や雨の日は、やめといたほうがええですか?
A. 雨は行ってええですが、風が強い日はやめておくのが正解です。横風で糸が膨らんだら、リグは狙った深さまで沈まへんし、アタリも手元に届かへんようになる。対処は2つで、風を背中か正面に受けられる立ち位置へ移るか、ジグヘッドを一段重くするか。どっちもできひんくらい吹いてる日は、無理せんと帰ってええ。足場が濡れてる夜に粘る理由はどこにも無いからな。

Q5. 何回くらい通ったら釣れるようになりますか?
A. 回数より、記録を残したかどうかで決まります。行った日と、日没から何分で最初のアタリが出たかと、釣れたサイズ。この3つをスマホにメモしていくだけで、2年もしたら自分の漁港のカレンダーができあがる。全国向けの月別情報より、自分の漁港でつけた去年の記録のほうがよっぽど当たるねん。1匹釣れた夜こそ、帰る前に書いといて。


ここまで読んでくれてありがとう。

アジングは覚えることが多い釣りやと思われがちやけど、1匹目までに要るもんは今日書いたぶんで足りる。残りは、釣ったあとに自分で増やしていったらええ。

このブログでは、釣れた夜の話より釣れへんかった夜の話を多めに書いてる。よかったらフォローしといてな。

夜の漁港で、これ1本開けば順番に潰せる。この手帖の順番を、まとめて1冊にしてあるわ。

ほな、また。

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