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【アフリカ旅#5】帰る前に、香港をひと歩き

3月の南部アフリカひとり旅、帰りは香港経由だった。早朝に香港着、夕方に帰国する便だ。

このnoteでは、そんな旅の終わりの日記をまとめる。

#DAY7:ヨハネスブルグから香港へ

ゾウ柄も見てみたかった

ヨハネスブルグの最終日。空港に向かうだけで終わる日だ。といっても、この街では、「ホテルから空港に向かう」だけのことが一大イベントになるのだけど。

長距離移動の準備としてシャワーを浴びたものの、なんとドライヤーが起動しない。AIに相談していろいろ試すも、やっぱりだめ。

極限までタオルドライを頑張り、それでも濡れた髪のまま朝食会場に向かう。レセプションに電話で問い合わせるなんて面倒なことは絶対にしないタイプである。

AIに質問したときの写真

いまさら気づいたのだけど、南アフリカの紙幣にはビッグファイブ(ライオン、ゾウ、ヒョウ、サイ、バッファロー)が描かれている。お金を持ってるときは常に緊張してたから、気づかなかったのも無理はない。

続けざまの「Coffee or tea?」

朝食会場へ。すぐにスタッフさんが「コーヒーか紅茶はいかがですか?」と聞きにきてくれたのだけど、連携がスムーズではないのか、そのあと別の3人から同じ質問をされた。ぜんぜん嫌な気分にはならないどころか、人間らしくて愛おしい。

ヨーグルトと、ヨーグルト

チェックアウトのときには、レセプションとドアマンの方が「朝ごはん食べた?」「もう1泊したら?」と口々に声をかけてくれて、くすぐったい気持ちになる。本当に帰るんだなあ。

振り返れば、この街に到着した日は、駅からホテルまでの1分をダッシュしたし、食事にさえ出かけられなかった。たった2日前のことだ。

それなのにいまの自分は、「もう少しここにいたい」と思っているらしい。

あの人も、この人も、みんなここに住んでいる

さて、空港まではどう行こう。時間・安全度・コストの観点から、AIはUber一択だと言う。

でも、なんでもAIに従うわけではないし、常に筋の通った行動をするわけでもない。人間には「気分」という変数があるのだ。

最後にこのエリアを歩きたくて、徒歩5分の駅からハウトレインに乗ることに決めた。

朝のローズバンク地区は雑多な感じで、ちょっと怖いかも。どきどきを隠しつつ早歩きをし、無事に駅に到着した。

スマホをサッと取り出してパシャッ

スムーズに空港着。旅の初日と、ヨハネスブルグ到着日にも歩いた空港だ。ところが、あのときとは見え方がまったく違う。Uberの運転手さんやホテルのスタッフさん、警備員さんも、みんなこの街に住んでいるのだ。

#DAY8:香港経由で帰国

寝て起きたらアジアにいる

寝て起きたらアジアに戻ってきていた。香港は2018年、ジョージア・アルメニア・ウクライナ旅の帰りに寄ったときぶりの訪問である。

夫にLINEするとすぐ返信が届いて、時差の少ない場所に戻ってきた実感が湧いた。まだ旅先だけどもうほぼ日常。

大都会だし、前も来たことあるし、なにも困ることはないだろう。そう余裕綽々の態度でいたのに、バス乗車時にクレジットカードがはねられ、汗が吹き出す。うしろには長い列。合計10回くらい機械にタッチして、3枚目のカードでようやく支払えた。こんな私の姿を見て、100カ国近くも旅してきた人だとは、誰も思うまい。

窓から見える景色がころころ変わっていく。ほんの半日前までいた場所とはまるっきり違う景色ばかりだ。首を縮めて高層ビルを見上げた。

「このバスは空港に行きますか?」

セントラルに着き、きょろきょろしながら、写真をたっぷり撮りながら歩く。海外で、こんな観光客まるだしの態度で歩けるのはめずらしい。

朝からたくさんの人がいて、お店が開いていて、スマホ片手に好きな方向へ歩いていける。誰もこちらを見ていない。ただそれだけのことがかえって新鮮で、楽しいのだ。

まずは、ひとりっPさんの投稿を見てチェックしていたカフェ「Halfway Coffee」へ。

あまりに居心地がよく、このまま香港で仕事を見つけて引っ越してきたらどうだろうと思ってしまう。エスプレッソマシンの音を聞きながら、「フリーランスになるって手もあるし」などと考えた。

犬①
犬②

次は日本風のカフェ「hara kako」へ。日本だけど日本じゃない、このゆるい感じに、完全に旅モードがオフになる。

「注意する!」

商業施設を冷やかし、中心部を歩きまわって、ちょっと早いけど空港に戻ることにする。香港にはきっとまた来るから、これくらいで切り上げたっていいだろう。

バス乗り場に行くと、先客がいる。関西弁を話す、学生らしきグループだ。盗み聞きするようで悪いと思い、すこし離れたところに立っていた。

しかし予定の時間をかなり過ぎてもバスがこない。学生さんたちは焦り始めたようで、やってきた別のバスを指差して、私に英語で「このバスは空港に行きますか?」と聞いてくる。

なんだか気まずい気持ちになりながら、関西イントネーションで「日本人です!」と返した。学生さんたちはぱっと笑って「いやや〜」と言う。私もつられて笑った。

ほぼ水墨画やでこれは

エッグタルトは諦めない

空港では、クリスタルジェイドで担々麺を食べたあと、正斗粥麺専家で海老ワンタン麺も食べる計画だ。

まずは担々麺。私はあたたかい麺がずっと食べたかったんだ、と食べてはじめて気づく。
(次回の私へ申し送り:Green Onion抜きをオーダーすること。パクチーみたいな味!)

通りがかったアディダスでは、香港・マカオ限定のTシャツを夫とおそろいで購入。時間がなくなってきたので海老ワンタン麺は諦めて、それでもKing Bakeryのエッグタルトは諦められない。

ゲート前でぽろぽろこぼれるエッグタルトを食べながら、この旅のことを思い返した。

不安すぎて、日本人のツアー団体について行きたくなったこと。
はじめて蚊帳で眠ったこと。
滝で迷子になったこと。
ヨハネスブルグをこわごわ探検したこと。
いくつかの握手とハグ。
そして、友だちになった人たちのこと。
出発前には想像もしなかったことばかりだ。

そもそも、南部アフリカに来るつもりはなかった。ずっと憧れていたけど、遠いし高いから無理無理と思っていたのだ。実際、このnoteにもそんなことを書いていた。

あっけなく遠い国に来てしまった自分に、まだ驚いている。こうやって自分のことを驚かせ続ける人生を選びたいなと思う。

▼アフリカ旅の旅行記


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