脳は、見えないものも食べている|「何もしていない」のに、疲れてしまう人へ
何もしていない一日だった。
そう思っていたのに、夜になってからだが重い。
YouTubeを見ていただけ。
マンガを読んでいただけ。
ゲームをしていただけ。
「今日は、休んだはずなのに」
「なんで、こんなに疲れているんだろう」
そんなふうに、
自分を責めてしまうことは、ありませんか。
からだは、ごはんだけを食べていない
私たちは、
からだに入るもの=「食べたもの」だけで、
一日のエネルギーが決まると思いがちです。
でも、脳は、
単なる栄養素だけを、食べているわけではない。
視覚や嗅覚の「感覚情報」。
過去の出来事として残っている「記憶」。
言葉やイメージとして浮かぶ「概念」。
目に見えない情報も、
脳はエネルギーとして受け取り、
感情や食欲を、大きく変えています。
目隠しをしたら、味が変わる
たとえば、こんな話があります。
コーラとペプシを、
ブランド名を隠して飲ませると、
多くの人が「ペプシの方が美味しい」と答える。
でも、ブランド名を明かすと、
「コカ・コーラの方が好き」と言ってしまう。
味覚そのものよりも、
「何だと知っているか」という情報の方が、
舌の感覚を上書きしてしまう。
これは、
脳が「見えない情報」を食べている、
小さな証拠のようなものです。
記憶ひとつで、食欲は変わる
同じ料理でも、
食べる場所や、誰と食べるかで、
美味しさが変わった経験は、ありませんか。
「あの日、ここで食べたあの味」
「この匂いを嗅ぐと、急に懐かしくなる」
記憶は、ただの思い出ではなく、
今この瞬間のからだに、
直接届く情報なのです。
嬉しかった日のごはんは、
なぜかまた食べたくなったり、
つらかった日に流し見した動画は、
画面を消しても、
こころのなかで、まだ再生され続けたり。
「何もしていない」は、本当か
だから、
「今日は何もしていない」
と感じている日ほど、
実は、脳は休んでいないかもしれません。
目に入った色。
耳に残った音。
流れてきた誰かの言葉。
ふと思い出した、あの場面。
それらはすべて、
目に見えない「ごはん」として、
脳に届いている。
からだは動いていなくても、
情報は、静かに、食べ続けられているかもしれません。
今日、何を食べたか
食事と同じで、
脳に入れる情報にも、
「質」と「量」があります。
全部が悪いわけではありません。
必要な休息になるものも、
きっとある。
ただ、
「何もしていないのに疲れる」
「満たされないのに、止められない」
そんなときは、
自分を責める前に、
一度だけ、立ち止まってみてください。
今日、私の脳は、
何を食べただろう。
目に見えない情報も、
からだとこころを、
確かに動かしている。
その「見えないごはん」に、
あなたは今、何を選んでいますか。
別の角度からも綴っています。
今のあなたに、しっくりくる気づきが見つかりますように。
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