【Kindle絵本制作記②】失敗作だと思った1枚が、相棒になった話
前回の記事では、
なぜ45歳の会社員が突然Kindleで絵本を出版しようと思ったのか。
そんな話を書きました。
今回は、その絵本の主人公。
「ヨハク」が生まれた話です。

今でこそ、
毎日のようにヨハクというキャラクターを
画像生成していますが、
最初からいたわけではありません。
むしろ最初は、
失敗作でした。

失敗作だと思った1枚
ここ半年ほど、
私は生成AIにどっぷりハマっていました。
ChatGPT。
Midjourney。
そのほか色々。
新しいAIを見つけては触る。
ただただ遊ぶ。
そんな毎日です。
自分のアイコンを実写風イラストにしたり。

アニメ風にしたり。

アートっぽいキャラクターにしたり。

特に何か目的があったわけではありません。
「へぇー」
「こんなの作れるのか」
と言いながら遊んでいただけです。
そんなある日。
MidjourneyのStyle Creatorという機能を触っていた時でした。
1枚の画像が出てきました。

見た瞬間の感想。
「なんだこれ」
です。
帽子の幅、せまくね?
ヒゲ、どう生えてるん?
正直、
完成度は高くありませんでした。
いつもの私なら、
そのまま流していたと思います。
でも。
なぜか手が止まりました。
上手いわけじゃない。
綺麗なわけでもない。
なのに妙に気になる。
水彩絵の具で描いたような、雰囲気。
完成品じゃないのに、
ずっと見てしまう不思議なイラストでした。
そして何より。
そのキャラクターは、
ターコイズブルーの瞳をしていました。
その瞳が妙に印象に残ったんです。
あれ?と思った
試しにThreadsへ投稿してみました。
期待なんてしていません。
「なんか失敗したけど雰囲気は好き」
そんな軽い気持ちでした。
すると、
思った以上に反応をいただきました。
(あれ?)
(なんで失敗作の方が反応いいんだ?)
綺麗に作れた画像より、
なぜかこの1枚の方が見てもらえる。
自信作と他人の評価って、
全然一致しないんですよね。
この子を育ててみたい
不思議な感覚でした。
作った本人は気付いていないのに、
見てくれた人たちの方が先に見つけてくれた。
そんな感じです。
実は私、
昔ペンタブを買ったことがあります。
絵を描いてみたかったんです。
でも現実は厳しかった。
思うように描けない。
全然上達しない。
気付けば触らなくなり、
ペンタブは押し入れの奥へ。
数年前の私は、
そこで諦めました。
だから絵本なんて、
本来なら作れるはずがありません。
でもAIは違いました。
描けない私でも、
頭の中のイメージを形にしてくれる。
少し大げさかもしれませんが、
私にとっては魔法の筆みたいな存在でした。
そしてあの日。
失敗作だと思った1枚が、
もう一度夢の続きを見せてくれたんです。
この子を育ててみたい。
そう思いました。
そこからは沼でした。
顔を変える。
服を変える。
色を変える。
また戻す。
生成する。
悩む。
また生成する。
たぶん仕事より考えていました笑
少しずつ。
本当に少しずつ。
ヨハクが形になっていきました。
どうしても譲れなかった瞳
そして、
絵本のページも完成に近づいていきます。
ところが。
最後の最後で問題が起きました。
瞳です。
最初の失敗作だったヨハクは、
ターコイズブルーの瞳でした。
だから私の中では、
ヨハクといえばターコイズブルー。
後から付けた設定ではありません。
最初からそうだったんです。
ところが、
絵本制作を進めるうちに、
ヨハクの瞳は黒くなっていました。

もちろん、
黒い瞳でもかわいい。
たぶん読者は気になりません。
でも私は気になる。
めちゃくちゃ気になる。
なんだろう。
それはもうヨハクじゃない気がしたんです。
AIが何百枚も作った画像の中から、
私が「この子だ」と思った理由。
その一つが、
あのターコイズブルーの瞳でした。
だから何度もMidjourneyへお願いしました。
「ターコイズブルーの瞳にして」
すると。
ターコイズブルーの中に黒い瞳…。

目全体が青くなる…。

別人になる…。

いや。
そうじゃない。
瞳だけ青くしたいんだ。
何十回も同じツッコミを入れました。
押し入れの奥のペンタブ
ページは完成している。
物語もできている。
でも主人公だけが違う。
そんな違和感が最後まで消えませんでした。
そして私は、
引き出しの奥を覗きます。
数年前、
挫折した証拠。
ペンタブです。
もう二度と使わないと思っていました。
そして久しぶりにMediBang Paintを起動しました。
起動した瞬間、
少し笑いました。
まさかまた使う日が来るとは。
AIが描けないなら、
俺が描けばいい。
結局そこでした。
AIに全部任せればいいと思っていたのに、
最後は自分の手が必要だった。
不思議な話です。
実はこの頃の私は、
まだKindle絵本の作り方をほとんど分かっていませんでした。
画像ができれば出版できると思っていたし、
ページサイズも、
ファイル形式も、
何ならAmazonへ登録する手順すら知りませんでした。
(今思うと恐ろしい。)
その後、
何度も遠回りしながら、
少しずつ制作の流れを覚えていくことになります。
もし
「AIで絵本を作ってみたい」
「最短ルートだけ知りたい」
という方がいたら、
私が実際にハマった失敗も含めてこちらにまとめています👇
ヨハクと目が合った日
一筆ずつ。
ターコイズブルーを置いていく。

上手じゃなくていい。
でも、
この色だけは譲れない。
そして瞳を描き終えた瞬間。
本当に不思議だったんですが、
初めてヨハクと目が合った気がしました。
AIが作ったキャラクターではなく、
私の相棒になった。
そんな感覚でした。
こうしてヨハクは生まれました。
失敗作から始まった、
私だけのキャラクターです。
でも。
キャラクターができただけでは、
まだ絵本にはなりません。
ただの画像の集まりです。
ここから先は、
その画像たちをどうやって「本」にしていくのか。
そして私の頭の中の空想を、
どうやって出版計画に変えていくのか。
次回は、
もう一人の相棒の話です。
ChatGPTが登場します。
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