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「ちまきづくり」覚え書き2026

令和8年6月14日、今年もちまき作りが、みなさんのご協力を得て出来ました。
今年の旧暦端午の節句は6月19日。
旧暦端午の節句に欠かせない「ちまき」。塩味の団子を笹の葉で包んで茹で、きな粉や砂糖醤油をつけていただきます。
年に一度のことなので、毎年が一年生。今年も気づいたことを忘れないよう、覚え書きを残しておきます。



クマザサ

クマザサを折りに行く

6月11日、午前9時からクマザサを折りに行きました。ハサミで切るのではなく、節のところで折ると、ポキッと気持ちよく取れます。折るのは、今年の新芽で、葉っぱが3枚ほど出ているものを採ります。
年々、生育場所が上へ、高い所に移っているような気がします。
古いクマザサは、ふちが白く「くまどり」されているのでクマザサと呼ばれるそうです。
今年の新芽は、昨年のものより、一回り葉のサイズが小さく、「毎年葉っぱが小さくなってるんちゃう?」と。地元の方は、クマザサのことを「ササバ」と言っています。
茎の部分は、団子を刺す箸にするので、2節ほど長めに折ります。
200本くらいを目標に折り、折ったものは10本ずつ束ねて運びます。6人で、30~40分かけて約270本折りました。折るのは簡単、洗う掃除に手間がかかります。

ちょうど7月の知事選の掲示板が立って、下草が刈られていますが、
この看板の下にもクマザサが生育していました。
数えやすいように束ねます

ササバの掃除

折って来たササバは、水で洗い掃除します。きれいに見えて、結構汚れています。数年前は犬上川上流や芹川上流で洗いました。
今年は水道水で洗います。6人で1時間ちょっとかかり、洗って準備をしました。
洗った葉は、水に浸さないとくるんと巻いてしまうので、葉のみビニール袋に入れて水を中に入れて、袋の口を縛って当日までタライに入れて涼しい場所に置いておきました。

真ん中から出ている新芽の丸まった葉は抜いておきます。
ササバの良い香りがします。

イイ(イグサ)を採りに

午後から犬上川上流の集落に、イイ(イグサ)をもらいに行きました。田んぼの休耕田の中に生えたイグサを、鎌で地面ギリギリで刈ります。
数年前一緒にちまき作りを教えてくださった方と水のたまった沼地のような休耕田に入って行きます。もちろん長靴で。「ぶかる(ぬかるんでいて足が沈む)で、気いつけやぁ」と。
もう一人、湿地の入り口で見守るおばちゃんは、「マムシやら、何がおるか分からへんし、気ぃつけてなぁ」と。
刈ったイグサは穂先を持って振ります。そうすると、草丈の短いものや、他の草が落ちてきれいになります。両手で握れるくらいの束を数分で刈ってイグサ刈り完了。
持ち帰り、さかさまに陰干しします。使う直前に湯通しします。さっと湯通しすると、繊維が切れにくくなります。

「長いイイがいるし、地面ギリギリで刈るんやで」
陰干し

ちまきづくり当日(6月14日)

参加者は総勢20名。今年は多賀町河内出身の方と、萱原出身の方がお休みで残念でした。

まずは、湯沸かし

まずは、湯沸かしから。粉をこねるのにも、イグサを湯通しするのも、ちまきを茹でるにも、とにかくお湯がたくさんいります。
鉄鍋(写真手前)でお湯を沸かすものの、1時間たっても沸騰せず、今回は難儀しました。煙突の吸い込みの加減なのか、鍋の形状の問題なのか、羽釜ではうまく沸騰しましたが。直火で火力調整するのは、おくどさんを使うのに慣れている方ですら、毎回違って想定外のことが起こってしまいます。

ササバを拭く

ビニール袋から出したササバをもう一度水ですすぎ、水気を切ります。
葉っぱを一枚ずつ晒(さらし)やキッチンペーパーで拭きます。
細く丸まった葉は抜きます。

団子を刺す箸をつくる

ササの茎を折り、茶色い皮は取り除きます。

材料メモ

出来上がったちまき 約180本分
紅鉢(べにばち)5鉢分(5升)

  • もち米 約3kg

  • うるち米 約4kg

  • 塩 大さじ2×5

  • ササバ 270本

  • イイ(イグサ) 一束

  • 乾燥したスゲ 一束(ほとんど使わず)

  • 乾燥したシュロ 一束(ほとんど使わず)

粉をこねる

今回、うるち米ともち米は多賀町栗栖のものを、多賀町川相の上池商店さんで粉に挽いてもらいました。
うるち米約4kgとなったのは、春の餅つきの時の米粉を追加したのと、参加できなかった講師のYさんから預かった1kgを加えたからです。うるち米ともち米を全て混ぜてしまい、紅鉢(べにばち)1鉢に1升ずつ5鉢分を計りました。計量カップ180mlで1合なので、1800ml分で1升。
粉1升に塩大さじ2入れました。
お湯を沸かして、ヤカンに準備して、少しずつ足してしっかり艶が出るまでこねます。
片手で握れるサイズの団子にして串に刺します。

ササバに包む

今回チマキづくりを教えてくださったのは、多賀町大君ヶ畑と、多賀町河内の方法。お二人とも、お嫁に行ってから、お義母さんから習ったそうです。

多賀町河内の包み方

多賀町河内のちまきづくりは、表向きに並べたササバ3枚の上に、箸に刺した団子を置きます。
さらに裏向きのササバ1枚を右から横に差し込み、団子を包みます。

右からササバをもう一枚斜めに刺す

葉で団子を包み、横からさした葉を下に巻き下ろして、茎の部分で洗濯ばさみで仮止めします。
イグサを手に取り、ササバの上をねじってイグサの根元部分から巻きながら下ろしてきます。茎の根元に巻き付けて茎の間に挟んで出来上がり。
5本束ねて茹でます。
昔は、ちまきを山のゴボウ畑に持って行って、お供えして、山で食べて降りてきたそうです。

5本束ねる
イグサの花が葉先に来るのは多賀町萱原の結び方

多賀町大君ヶ畑の包み方

多賀町大君ヶ畑の包み方は、箸を団子に刺しません。そのまま団子をササバの上にのせます。
結ぶ紐もシュロの葉ですが、今回は、イグサの良いのがあるのでイグサで結んだとのことでした。
葉先が右に倒れるように折って巻いています。
5本束ねたあと、上から葉をかぶせて結びます。


茹でる

かまどで40分ほどゆでます。今回火力調節が上手くできず、茹でるのに時間がかかってしまいました。
煮えるまで、急遽、時間調整で、植物観察会を開催!
自然観察員のスタッフメンバーが、クマザサの生育場所に案内してくださいました。
毎年、クマザサの生育場所を見る植物観察付きのワークショップでしたが、ちまきづくりに時間がかかり、今年からは無しにしたところでした。

年々、めっそ(多賀町の方言で目分量のこと)を極めてきているような気がします。
お手伝いくださったみなさま、ありがとうございました。来年もまた、みんなでちまきを作れることを願っています。

募集チラシに作り方を

告知の回覧板を作って町内に回してもらいました。
さらに、SNSでも告知。募集内容とチマキができるまでを載せました。


今までの「ちまきづくり」記録メモ


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