【よびし通信no.36】旧暦端午の節句は「つまき」をこさえる
「よびし通信no.36」発行しました。今回は「チマキ」一色です!
あけぼのパーク多賀などに置いています。
多賀の記録したい知恵と技
【滋賀県多賀町萱原(かやはら)のつまき(ちまき)づくり
旧暦 端午の節句は、つまきをこさえる】
令和七年の旧暦端午の節句は5月31日。萱原で生まれ育ったYさんは、子どもの頃ころから毎年旧暦の端午の節句に「つまき」を作り続けているそうす。昨年6月8、9日に「つまき」づくりを取材しました。
【笹葉(クマザサ)折り】
クマザサは、新暦の端午の節句5月5日では、まだ新芽 が出ず、
旧暦に出そろいます。笹の新芽が2~3枚出ているのを節の少し下で折るのがコツ。なるべく大きい笹の葉を採ります。つまき約百本分が巻まける笹葉を一時間ほどで刈り採りました。


【川で洗濯?!】
車で移動し、犬上川のダムより上流の「クチナシ」と呼んでいる
場所に着つ きました。昔は萱原集落から、歩いて行ったそうで、一時
間以上かかるそうです。到着したら、まずは腹ごしらえ。おにぎり
とお茶をご馳走になりました。
昭和10年生まれMさんの話では、昔、山仕事に行くときは、ヤカンだけ持って行って、お茶の葉を摘つんで谷水でお茶を沸かしていたそうです。お茶の木から葉を摘んで揉んでヤカンに入れていたそうです。
笹を流水で丁寧に洗います。この場所は、川底に砂が少なく大きい石がゴロゴロあるところで、流れが速く洗いやすい場所だそうです。 洗ったら、ビニール袋に葉先を下にして、そのまま翌日使うまでおきます。葉が丸くなるので水には浸けないそうです。

【イイ(イグサ)採り】
笹採りから帰ってきたら、午後から「つまき」を結ぶ紐、「イイ」を採りに行きます。昔田んぼだった湿地で刈ります。休耕田になる前は畦でイイを刈っていたそうです。根元の方から刈って上の方をつかんで、バサバサ振ふ ると短いものや枯れたものが落ちてきれいになります。ひと晩
陰干しにして、使う前に湯通しすると切れにくく強くなるそうです。

【団子をこねる】
つまきを作る前に、多賀町川相(かわない)にある上池商店さんに、うるち米と餅米を混ぜて粉に挽いてもらいます。
【材料】
( 1回でこねる分量)
粉1升(米粉7合と餅粉3合)
塩大さじ2
ぬるま湯適量
【こさえかた】
①粉1升と塩大さじ2は、器に入れて、粉の状態で先に混ぜる。
②ぬるま湯を少しずつ入れて混ぜる。耳たぶよりもかなり柔わらかめ
にこねる。
③ 蒸器に蒸し布を敷く。蒸器にお湯を入れ沸かしておく。

④手の平ひらサイズに伸ばして蒸器に入れ10分ほど蒸す。

⑤蒸しあがったら器にあけて、少し冷ましてこねる。

⑥団子をとり、円錐状に丸めて箸をさす。昔は笹の軸でしていたが、子どもが食べた時に口に刺さるので割箸を使っている。

【笹でつつむ】
⑦笹を4~5枚、広げる。


⑧団子を葉の上において、右から笹葉を、裏向きに右下がりに小さい葉を一枚さす。
⑨葉を下におろしてきて洗濯ばさみで止める。⑩イイを2本手に取る。*イイの花を葉先につつむ方法と、イイの花を葉先の外に出してつつむ方法がある。

⑪イイで上の葉を二重で押さえて巻きながら下に下げてくる。
⑫洗濯ばさみの部分をしっかり巻き、巻いたところにイイをはさんでしばる。


⑬5本田束ね、笹の葉先を内側に入れる。
⑭沸騰したお湯に、束をいくつか入れる。鍋の中でひっくり返らないように、上を輪ゴムで止める。

⑮ お湯で10分から15分茹でる。若葉さえ色が変わったらええ。


【すえる】
つまきが出来たら、仏さんと神さん棚にすえる(供そなえる)。「昔か
らツマキは砂糖つけて食うんや。」
6月14日のワークショップでは、町内で聞いた様々な方法でちまきを巻く予定です。

これからの予定
▼ 6月7日 7時半 N H K「ウィークエンド関西 西日本の旅」で、「ぼんがらもち」を紹介。
▼6月8日 大阪関西万博 「関西食の「わ」~祭MATSURI~」ポップアップステージ発表で多賀町の食文化を紹介。
【 『音のよびし通信』はじまりました】
4月から、多賀町有線放送で、毎月第2火曜日の午前6時半から(午後7時半から 再放送)約10分間の番組枠わくをいただきました。この紙面には書ききれない、気になる多賀町の食文化の疑問や、すごいところ、また、わたしたちの活動のことを、かしこまらず、ゆるく雑談します。「それは、こうやで!」と情報などがいただけるのを楽しみにお待ちしております。


