「ちまき」でつながるご縁・今年の覚え書き
令和7年6月14日、今年も「このみやさんで ちまきづくり」をしました。
町内の多様な「ちまき」づくりをみんなで共有して知ってもらい交流したい!が目的。
クマザサの成長が今年は、昨年よりも遅い気がしました。そして生育場所が減ってきているのも気がかりです。毎年、つげ(カサスゲ)で結びますが、今年は、イイ(イグサ)、ショロ(シュロ)の葉で結ぶ方法も皆で共有できました。
この活動は、関西食のわプログラムの認定事業です。そして、滋賀県多賀町敏満寺にある国指定名勝庭園がある胡宮神社社務所を活用する事業の一環です。胡宮神社社務所の屋根は、葦ぶき屋根で、定期的にかまどに火を入れて屋根に煙を通しています。今回は、団子を蒸して、茹でるのに大活躍。木が燃える良い香りがします。


かまど番のプロ!魚保keijiさん。
いつも絶妙な火加減をコントロールしてくださり感謝しております。
ちまきでつながるご縁
つまき(ちまき)づくりは、色んな素材と、配合と結び方があります。
ちまきづくりを教えてくださるレジェンドたちは、多賀町萱原集落の方、大君ケ畑集落の方、河内集落の方。そして河内生まれでお隣、甲良町正楽寺に嫁いでそこの作り方を50年されてきた方。町内外の色んな集落の方々に寄っていただきました。

他集落の方と寄って作る機会は今までに無かったこと。皆さんがされてきた伝統行事のお話を共有して、お姑さんから継いで来たこと、今はもう作っておられないけれど、こうやって、年に一度寄って各集落のお話が共有出来る貴重な機会となりました。
徒歩圏内で郷土料理が出来ているを体感
まず初めに、多賀植物観察の会、中川さんに、社務所周辺を散歩して植物の解説をしていただきました。「郷土料理は、身近な植物で出来ている」が、実感出来る貴重な体験です。クマザサも発見。雨模様になってしまいましたが、植物は生き生きとしています。



今年作った分量の覚え書き
いつも、もんぜん市で販売しているお米が無くて、手に入らず苦労しました。何とか滋賀県産のお米が手に入り、うるち米と餅米を混ぜて川相集落にある上池商店さんに持ち込み、粉に挽いていただきました。
米(滋賀県産)・・・3升
餅米(多賀町産)・・・2升
塩
米の割合
米:もち米
正楽寺集落・・・1:1
萱原集落・・・7:3
塩の割合
粉1升に大さじ2の塩
ちまきを結ぶ素材
ちまきは、米粉、餅粉、塩、を団子にこねて、クマザサの葉に包み、結びます。紐に使う植物は、甲良町正楽寺がツゲ(カサスゲ)。萱原集落、河内集落はイイ(イグサ)。大君ケ畑集落はショロ(シュロ)。素材が身近に揃う環境があるのは貴重なこと。
ササバ(クマザサ)・・・前々日に約350本刈る、洗って袋に入れて水に葉先を浸しておく。茎を水に浸しても水揚げせず、葉が丸まってしまいます。


ツゲ(カサスゲ)・・・昨年刈って乾燥させていたものを20分茹で戻し使用
イイ(イグサ)・・・前々日に刈り、陰干しする。使う直前に60度のお湯に浸す。


ショロ(棕櫚シュロ)・・・前々日に刈る

ショロで結ぶちまき(大君ケ畑集落)
今年、初めてショロ(シュロ)で結ぶちまきの作り方を教えていただきました。大君ケ畑集落では、昔からショロでちまきを巻いていたと聞きました。昆布巻きを結ぶ紐もショロの葉だそうです。
庭でよく見かけるシュロは、生活の必需品だったのですね。



ツゲやイイは、使用前に乾燥させて湯通ししますが、ショロはそのまま細く裂いて使うそうです。
大君ケ畑のちまきは、団子に箸は刺さないそうです。粉をこねて、団子にして、団子は蒸さないで、生のまま、細長く成形して包みます。大きめのしっかりした耳たぶの固さにこねたものが良いそうです。













ここまで出来るようになるまで、お姑さんについて何年も教えてもらったそうです。

笹葉が少ない時の知恵(萱原集落)
これは「ざぶとん」タイプ。萱原集落の知恵で、葉っぱが少ない時の包み方。
「トトロのお土産みたい!!」と。
昨日は、小学生の参加が多くみんな積極的で素晴らしい!!
写真の小学1年生は、色んな巻き方を、大人でも難しいのにすごい集中力で
吸収していく!!
色んな土地のおばあちゃんの知恵に耳を傾けるかけがえのない時間を共有させていただけて幸せでした。







おばちゃんたちの結論
「結び方が下手でも、ゆぶいた(茹でた)時に、団子が飛び出さんかったらええんや!」とおおらか!


ツゲ(カサスゲ)
イイ(イグサ)
ショロ(シュロ)
今回、移住アプリ、スマウトからのお申込み参加者も大阪から来られました。すっかり地元のおばちゃん達と馴染まれ、おばちゃん達に最後までスタッフと間違えられていました。おばちゃん達のローカルトークで、コアな集落空想巡りを楽しんでいただけたことと思います(笑)。

お申し込みが多く、大勢お断りさせていただき、申し訳ございませんでした。なるべく皆さまに体験をしていただき、地元の方と交流いただき、こういう食文化があると知っていただきたいと考えています。良い方法を探っていきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

