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「生きのびるために」レビュー:タリバン政権下で生きる少女から、当時中学生の私が読者として学んだこと(ネタバレなし!)

デボラ・エリス「生きのびるために」書籍情報

あらすじ
タリバン政権下のアフガニスタン。女性は男性同伴でなければ、一歩も外へ出られない。父をタリバン兵に連れ去られ、食糧もつきたパヴァーナの家族が生きのびる唯一の道は?…家族を飢えから救うため、十一歳の少女パヴァーナは髪を切り、少年となってカブールの町で働きはじめる。難民キャンプで取材したアフガン女性の話を元に、タリバンに支配されたカブールのようすと人びとの暮らしを描く。――「わたしたちがここで生きていることを忘れないで!」世界中にとどけ、アフガンの声。(紀伊國屋書店サイトより引用)

小説受賞
ピーター・パン賞や中東ブック賞(2000年)などを受賞。

「ブレッドウィナー」のタイトルで映画化
2017年に映画化している。

映画受賞
・アニー賞最優秀インディペンデント作品賞 受賞
・アカデミー賞長編アニメーション賞 ノミネート
・ゴールデングローブ賞最優秀長編アニメーション映画賞 ノミネート
・ロサンゼルス映画批評家協会賞最優秀長編アニメーション賞 受賞
・アヌシー国際アニメーション映画祭観客賞、審査員特別賞 W受賞

Review

2019年、コロナで暇になったときに読んだ本で、教科書の「おすすめ本」にも紹介されていたため、非常に楽しみにしていた。

この本を読んでから、どこかアフガニスタンに親近感が湧くようになった。この主人公のように、勇気を持って生きている人たちがいると思うと、一刻も早い紛争解決を願わずにはいられない。読んでいけば行くほど、希望を感じる反面、不安になる場面も多々あって、このシーンが今後どう影響してくるのか、というハラハラから、目が離せなかった。

「花」がこの作品の代名詞だと思う。背表紙に、路傍の硬い地面から生えている花の絵がある。また、それに関する印象的なシーンも出てきた。過酷な土地に咲く花のように、アフガンの人々も強く生きているというメッセージが伝わってくる。読了後、現地の人々と対談したかのような余韻が残った。それも、傷ついた心を吐露するということではなく、希望を話していたかのような、応援する気持ちが。

この本に出会ってからアフガニスタンに興味を持ち、紛争をテーマにした本やテレビドキュメンタリーなどを見た。この本の内容と何ら変わらないような――例えば、競技場のような公の場で公開処刑を行う内容も出てきた(物語では、主人公たちもそれを目撃する)。教育に関する内容も語りきれない。紛争を始めとする社会問題に関心を持つ原点となった作品だった。


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