ITパスポート|DNSとは?ドメイン名・URL・メールを解説
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インターネットは、「名前で言うと、住所を教えてくれる係」がいるから動いています。 その係がDNS。名前がドメイン名で、住所がIPアドレスです。この関係がつかめれば、Webもメールも、あとは同じ理屈で読み解けます。
前回、IPアドレスはインターネット上の住所だとお伝えしました。でも「192.168.1.10」なんて数字、覚えられませんよね。わかります。だから人間のために、その住所に名前をつけたんです。今回はそこから始めます。
そしてもう1つ。前回、HTTP・HTTPS・SMTP・POP・IMAP・FTP という並びを「名前だけ見ておけば大丈夫」とお伝えしました。今回、その約束を回収します。 実際の流れの中で、ぜんぶ拾っていきますよ。
この記事でわかること
ドメイン名とDNSのしくみ(名前と住所が、どうつながっているのか)
URLの読み方と、Webが届くまで(HTTP・HTTPS・cookie)
メールが届くまで(SMTP・POP・IMAP・cc・bcc)と、通信サービスの基本
この記事の要点(先に結論!)
ドメイン名とは、IPアドレスにつけた「人間が覚えるための名前」のことです。`example.com` のような文字列がこれにあたります。
DNSとは、ドメイン名から、対応するIPアドレスを調べてくれるしくみのことです。
URLとは、インターネット上のページや資料の「ありか」を示す文字列で、その真ん中にはドメイン名が入っています。
メールは、送るときにSMTP、受け取るときにPOPまたはIMAPという、別々のプロトコル(通信の約束ごと)を使います。
HTTPS(シラバスの表記はHTTP over TLS)とは、HTTPのやりとりを暗号化して、中身を見られないようにしたものです。
なお、この記事の出題範囲は、シラバスVer.6.5のテクノロジ系「大分類9 技術要素/中分類22 ネットワーク」にあたります(2026年7月時点)。第14章の後半、いってみましょう!
1. ドメイン名とは?=住所につけた名前
まずは前回の続きから。IPアドレスという「住所」の話でしたね。
1.1 数字の住所は、人間には覚えられない
想像してみてください。友だちに「うちに来て」と伝えるとき、あなたはなんと言いますか。
たぶん「〇〇駅前の△△ビル」のように、名前で言いますよね。「北緯35度……」なんて言いません。伝わるけれど、覚えられないからです。
インターネットも、まったく同じことをしています。
ドメイン名とは、IPアドレスにつけた、人間が覚えるための名前のことです。この記事では例として `example.com` を使います(これは説明用に用意された、実在しないドメイン名です)。
1.2 なぜ、住所と名前の両方があるのか
ここが大事なところ。機械はIPアドレスで動き、人間はドメイン名で覚える。 でも、どちらも同じ場所を指しています。

IPアドレス……機械が使う、数字の住所。例:192.168.1.10
ドメイン名……人間が覚える、その住所につけた名前。例:`example.com`
シラバスも、インターネットに接続されたコンピュータは固有のIPアドレスとドメイン名で管理されていること、としています(2026年7月時点・シラバスVer.6.5)。「固有」とは、かぶらないということ。住所も名前もかぶってしまったら、届け先がわからなくなりますからね。
つまり、IPアドレス“と”ドメイン名。両方あるのが正解なんです。片方が人間用、もう片方が機械用、というわけですね。
2. DNSとは?=あて名の案内所(この記事の山場!)
さあ、山場です。ここが腹落ちすれば、今日は勝ちですよ。
名前で言うのは人間の都合。でも機械は住所でしか動けません。……となると、誰かが「その名前の住所、何番地?」に答えてくれないと困りますよね。
その役目をするのが、DNSです。
2.1 DNSは「教えてくれる人」であって「運んでくれる人」ではない
たとえるなら、駅前の案内所です。「〇〇商店はどこですか?」と聞くと、「この住所ですよ」と教えてくれる、あれ。
ここが大事なポイント。案内所は、教えてくれるだけです。 商品を持ってきてはくれませんし、連れて行ってもくれません。
DNS(ディーエヌエス。Domain Name System)とは、ドメイン名から、対応するIPアドレスを調べてくれるしくみのことです。名前を伝えると、住所を教えてくれる。まさに「あて名の案内所」ですね。
「電話帳みたいなもの」と言われることもあります。つかみとしてはそれでOK。ただ、この記事では住所の世界観で通します。名前を引くと、住所がわかる。そう覚えてください。
2.2 名前を打つだけでページが開く、その裏側
では、あなたがブラウザ(Webページを見るためのアプリ)に `example.com` と入力したとき、裏側では何が起きているのでしょうか。3ステップです。

ブラウザがDNSに聞く……「`example.com` の住所は何番地ですか?」
DNSが答える……「192.168.1.10 ですよ」(※ここでは例として、前回出てきた住所を使っています)
ブラウザが、教わったIPアドレスあてに接続する……ページが届く
名前を打っただけなのにページが開くのは、この問い合わせが一瞬で終わっているからなんですね。
前回、ルーターは交差点の案内係だとお伝えしました。DNSと似ていますが、役割は別ものです。混ぜないように、ここで分けておきましょう。
DNS……場所(住所)を教えてくれる。荷物は運ばない
ルーター……道を選んで、荷物を次へ渡す。場所は教えない
なお、DNSはシラバスの用語例に挙がっています(小分類60(1)。2026年7月時点・シラバスVer.6.5)。ここで説明したしくみは、その語の意味を腹落ちさせるための、一般的な技術の説明です。細かい内部の動きまで追いかける必要はありません。「名前を住所に変えてくれる係」でじゅうぶんですよ。
3. URLとは?=ありかを示す1行の住所書き
ドメイン名、DNSときたら、次はURLです。この3つは、シラバスでも並んで挙がっている仲間なんですよ。
URL(ユーアールエル。Uniform Resource Locator)とは、インターネット上のページや資料の「ありか」を示す文字列のことです。ブラウザの上のほうに出ている、あれですね。
たとえるなら、宅配便の伝票です。「どんな運び方で/どの相手に/その建物のどこへ」が、1行に書いてあるわけです。
3.1 URLを3つに分けて読んでみる
たとえば、こんなURLがあったとします。
https://www.example.com/page/index.html
呪文に見えますか? じつは3つに分けるだけで、すっと読めます。

https ……どういう約束(プロトコル)でやりとりするか
www.example.com ……どのコンピュータか(← ここ、ドメイン名ですよね!)
/page/index.html ……その中のどの場所か
気づきましたか? URLの真ん中にいるのは、さっきのドメイン名です。
だからブラウザは、まずこの部分をDNSに聞いてIPアドレスを調べ、そのうえで、そこへ取りに行くんですね。ドメイン名 → DNS → URL が、1本の線でつながりました。
ちなみに `/page/index.html` の部分、ファイルの道順(パス)とそっくりの形をしていますよね。ただし、パスは1台のパソコンの中の道順、URLはインターネット上のありかです。似ているだけで、別ものですよ。
なお、この3つの部分には、それぞれ専門的な呼び名があります。でも、シラバスの用語例に入っているのは「URL」という語だけです(2026年7月時点・シラバスVer.6.5)。部品の名前は覚えなくて大丈夫。 「どういう約束で・どこの・どの場所か」の3つが読めれば十分です。
4. Webのしくみ:HTTPとHTTPS、そしてcookie
ここからは、B14aで「次回じっくり」とお約束した、あの並びの回収です。まずはWebから。
4.1 HTTP=Webページをやりとりするときの作法
システム構成の回で、クライアントとサーバは、レストランの注文とおなじ関係だとお伝えしました。お客さんが頼み(リクエスト)、キッチンが出す(レスポンス)、というあれです。
では、その注文と料理を、どんな作法でやりとりするのか。 それを決めているのが、HTTPです。
HTTP(エイチティーティーピー。HyperText Transfer Protocol)とは、Webページをやりとりするときの約束ごとです。URLの先頭にいる、あの `http` ですね。
ブラウザが「このページください」と頼み、サイト側のサーバが「どうぞ」と返す。この往復の作法を決めているのがHTTP、というわけです。
4.2 HTTPS=はがきと封筒のちがい
`https` で始まるURL、見たことがありますよね。あの `s` は何なのでしょうか。
たとえるなら、はがきと封筒です。
はがきは、運ぶ人に中身が見えてしまいます。封筒に入れて封をすれば、見えません。運び方も、届く先も、まったく同じ。中身が見えるかどうかだけが違うんですね。

HTTPSとは、HTTPのやりとりを暗号化して、中身を見られないようにしたものです。たとえるなら、手紙を封筒に入れて封をするようなもの。はがきは配達の途中でだれでも読めてしまいますが、封筒に入れて封をすれば、中身は宛先の人しか読めませんよね。
シラバスの原文の表記は「HTTP over TLS(HTTPS)」で、HTTPとならんで用語例に挙がっています(小分類59(2)。2026年7月時点・シラバスVer.6.5)。なぜ安全なのか、その暗号のしくみは、セキュリティの回でじっくり扱います。 ここでは「HTTPに封をしたもの」とだけつかんでおけば大丈夫ですよ。
4.3 cookie=お店が渡してくれる番号札
もう1つ、Webに欠かせないものを。
じつはHTTPには、ちょっとかわいい弱点があります。1回のやりとりが終わると、相手のことを忘れてしまうんです。
……それだと困りますよね。ログインするたびにログインし直し、カートに入れた商品も消えてしまいます。
そこで登場するのが、cookie(クッキー)です。たとえるなら、お店が渡してくれる番号札。次に来たときに番号札を見せると、「ああ、さっきの方ですね」とわかる、あれです。
cookieとは、Webサイトが、あなたのブラウザに預けておく小さなメモのことです。ログインしたままでいられるのも、カートの中身が消えないのも、cookieのおかげなんですね。
便利なところ……「さっきの人ですよ」という目印になる
留意しておきたいところ……行動の記録にも使われるため、同意を求める表示が出るようになった
シラバスでは、cookieはセキュリティではなく、ネットワーク(中分類22)の用語例に入っています(小分類60(2)。2026年7月時点・シラバスVer.6.5)。そして60(2)は、サービスの特徴だけでなく利用に関する留意点まで理解対象としています。便利さと気をつけたい点、セットで押さえておきましょう。
5. 電子メールのしくみ:SMTP・POP・IMAP(第2の山場)
さあ、メールです。ここも「次回じっくり」とお約束した場所ですね。
メールでいちばん最初につまずくのは、ここです。送るときと受け取るときで、別々の約束ごとを使っている。
「え、なんで分かれてるの?」と思いますよね。郵便を思い出すと、すっと入ります。
5.1 郵便局と私書箱にたとえると
このシリーズでは、プロトコルを「手紙のやりとりのルール」とたとえてきました。その続きです。

SMTP(エスエムティーピー。Simple Mail Transfer Protocol)……送るときの約束ごと。ポストに出して、届けてもらうイメージ
メールボックス……サーバ側にある、あなた専用の私書箱。届いたメールは、いったんここに入ります
POP(ポップ。Post Office Protocol)……受け取るときの約束ごと。私書箱の中身を、手元に持ち帰る
IMAP(アイマップ。Internet Message Access Protocol)……受け取るときの約束ごと。私書箱に置いたまま、その場で読む
流れにすると、こうです。あなた →〈SMTP〉→ メールサーバ →〈SMTP〉→ 相手のメールボックス →〈POP または IMAP〉→ 相手。
送りはSMTP、受けはPOPかIMAP。 これだけで、もう混ざりません。
ちなみに、SMTPの「S」は Simple の S です。でも、Send(送る)のSと覚えておくと、思い出しやすいですよ。
5.2 POPとIMAPのちがいは「持ち帰る」か「置いたまま」か
この2つのちがいは、あなたの日常と直結しています。
POP……手元の端末にダウンロードして読む。持ってきた端末で読む形
IMAP……サーバに置いたまま読む。だからスマホでもパソコンでも、同じ状態で見られる
スマホで開いても、パソコンで開いても、既読も未読も同じ。あの体験を支えているのがIMAPなんですね。
SMTP・POP・IMAPは、3つともシラバスの用語例に挙がっています(小分類59(2)。2026年7月時点・シラバスVer.6.5)。表記は「POP」です。
5.3 ccとbccのちがい=ほかの人に見えるか、見えないか
次は、けんたさんのような社会人には毎日の話。ccとbccです。
cc(シーシー。Carbon Copy)……「参考までに共有」の宛先。ほかの受信者から見える
bcc(ビーシーシー。Blind Carbon Copy)……ほかの受信者からは見えない宛先
たとえるなら、ccは、みんなに見える回覧板。bccは、こっそり同じ手紙を別便で送る感じですね。

ここが利用に関する留意点です。面識のない大勢に一度に送るときは、bccを使います。 ccで送ると、受け取った全員に、ほかの全員のメールアドレスが見えてしまうからです。これは実際に情報漏えいとして起きていることなんですよね。
なお、シラバスの表記は小文字の「cc」「bcc」で、どちらも用語例に挙がっています(小分類60(2)。2026年7月時点・シラバスVer.6.5)。
5.4 同報メール・メーリングリスト・MIME
メールまわりで、あと3つ。どれも用語例の語です(小分類60(2)。2026年7月時点・シラバスVer.6.5)。
同報メール……同じ内容を、複数の人に一度に送ること。自分で全員分の宛名を書くイメージ
メーリングリスト……1つのアドレスに送ると、登録メンバー全員に配られるしくみ。代表の窓口に出すと、係の人が全員に配ってくれるイメージ
MIME(マイム。Multipurpose Internet Mail Extensions)……メールで、文字以外のもの(画像・添付ファイルなど)も送れるようにする決まりごと
MIMEは、もう少しだけ。もともとメールは、英数字の文字しか送れませんでした。日本語も、写真も無理だったんです。
たとえるなら、便箋しか入れられなかった封筒に、写真も同封できるようにした工夫。あなたがいま、当たり前のように写真を添付できているのは、MIMEのおかげなんですね。
6. そのほかのインターネットサービス:ファイル転送・オンラインストレージ・RSS
シラバスは、60(2)の項目本文で「電子メール、Web、ファイル転送など」と挙げています(2026年7月時点・シラバスVer.6.5)。Webとメールは終わったので、残りをまとめて片づけましょう。
FTP(エフティーピー。File Transfer Protocol)……ファイルをやりとりするときの約束ごと。前回、名前だけ紹介したあれです。役割が言えれば十分ですよ(小分類59(2)の用語例)
オンラインストレージ……インターネット上にファイルを置いておき、どの端末からも使えるサービス(小分類60(2)の用語例)
RSS(アールエスエス)……サイトの更新情報を、決まった形で配信するしくみ(小分類60(2)の用語例)
オンラインストレージは、棚の話で考えるとすぐです。このシリーズでは、ストレージを「引き出し・本棚(しまっておく場所)」とたとえてきました。そしてシステム構成の回で、NASは、みんなで使える共有の本棚だとお伝えしましたね。
NASが会社の中に置いた共有の棚なら、オンラインストレージは、インターネットの向こうに借りた棚です。クラウドの回でお伝えした、インターネット経由で必要な分だけ借りて使うという考え方が、ここでも効いてくるわけですね。
RSSのポイントは、向きが逆になること。
ふつう……あなたが見に行く(更新されたかな、と何度ものぞく)
RSS……向こうから届く(新聞の定期購読のように、更新がまとめて知らされる)
なお、Webページの見た目の作り方(デザインの言語など)や、動画・音声などのメディアの話は、この単元(ネットワーク)ではなく、別の単元の担当です。ここでは「どうやって届くのか」だけに集中しましょう。範囲を絞れるのは、うれしいことですよね。
7. 通信サービス:回線事業者・ISP・MVNO・パケット通信
最後は、あなたが毎月お金を払っている、あの世界の話です。ここも「道」の話でいきますよ。
シラバスは、この項目について「通信サービスの概要」を理解する、としています(小分類60(3)。2026年7月時点・シラバスVer.6.5)。用語の数は多いのですが、まずは3者の関係とパケット通信をつかめば大丈夫です。
7.1 回線事業者・ISP・MVNOの関係
前回、LANは家の中、WANは町の外へ出る道、そしてルーターは交差点の案内係とお伝えしました。その「道」の続きです。

回線事業者……通信の「道」そのもの(回線)を持っている会社。たとえるなら道路を作った会社
インターネット接続サービス事業者(ISP。アイエスピー。Internet Service Provider)……その道を使って、あなたをインターネットにつないでくれる会社。たとえるならインターネットへの入口(インターチェンジ)
仮想移動体通信事業者(MVNO。エムブイエヌオー。Mobile Virtual Network Operator)……自分では回線を持たず、大手から借りて通信サービスを提供する会社。たとえるならよその道路を借りて走るバス会社
「格安SIM」が安いのは、なぜだと思いますか? 答えはここにあります。MVNOは、自前で設備を建てていない(借りている)ので、その分を安くできるんですね。しくみがわかると、料金プランの見方まで変わってきますよ。
なお、ISPとMVNOは、シラバスでは日本語名が先に書かれています(2026年7月時点・シラバスVer.6.5)。「インターネット接続サービス事業者」「仮想移動体通信事業者」という日本語のほうが、意味は取りやすいかもしれませんね。
7.2 パケット通信=小分けの段ボールで運ぶ
パケット通信とは、データを小さなかたまりに分けて送る方式のことです。
たとえるなら、引っ越しの荷物を、小分けの段ボールで運ぶようなもの。
大きなタンスを丸ごと運ぼうとすると、その間、廊下をひとりじめしてしまいますよね。でも小分けの段ボールなら、ほかの人の荷物も、かわりばんこに運べます。
データも同じ。小さく分けるから、みんなの通信が少しずつ、同時に流れられるんですね。これがパケット通信の考え方です。
そして、その使い方でお金の払い方が2つあります。シラバスの活用例にも、課金方式に応じた使い分けとして挙がっていますよ(2026年7月時点・シラバスVer.6.5)。
従量制……使った分だけ払う(水道のイメージ)。たまにしか使わない人に向く
定額制……いくら使っても同じ(食べ放題のイメージ)。たくさん使う人に向く
ポイントは、どちらがえらい、ではなく「使い方に合っているか」。これが「使い分け」の判断軸です。
7.3 残りの用語は、名前と一言で
用語例には、このほかにもたくさん並んでいます。項目本文は「概要」までなので、名前と一言が言えれば十分ですよ。
モバイル通信……携帯電話の回線を使った通信
基地局……スマホの電波を受ける、街なかのアンテナ設備
AP(アクセスポイント)……無線LANの電波を出す親機。前回のESSIDは、これに付けた名前でしたね
テザリング……スマホを、ほかの機器の無線LANの親機がわりにすること
IP電話……インターネットの回線を使う電話
光通信……光ファイバーを使った通信
SIMカード……契約者の情報が入ったICカード
eSIM(embedded SIM)……SIMカードを本体に組み込んだもの。差し替えがいらない
MNP(Mobile Number Portability)……電話番号はそのままで、会社を乗り換えられるしくみ
ハンドオーバー……移動中に、基地局を切り替えながら通信を続けること
ローミング……契約先以外の事業者の設備を使わせてもらうこと。海外でスマホが使えるのはこれ
プラチナバンド……遠くまで届き、建物の中にも回り込みやすい周波数帯(電波の種類のこと)
キャリアアグリゲーション……複数の電波をまとめて使って、速くする技術
MIMO(マイモ)……複数のアンテナを同時に使って、速くする技術
テレマティクス……自動車と通信を組み合わせたサービス
ぜんぶを一度に覚えようとしなくて大丈夫。「これ、なんの仲間だっけ?」と思ったら、スマホの契約まわりの話だなと気づければ、ぐっと近づけますよ。
8. まとめ:3行でふりかえり
ドメイン名はIPアドレスにつけた人間用の名前で、DNSはその名前から住所(IPアドレス)を調べてくれる「あて名の案内所」です。URLは、ありかを示す1行の住所書きで、真ん中にドメイン名が入っています。
Webのやりとりの約束ごとがHTTPで、それに封をして中身を見られないようにしたのがHTTPS(シラバスの表記はHTTP over TLS)。cookieは、サイトがブラウザに預ける小さなメモです。
メールは、送るときがSMTP、受け取るときがPOP(持ち帰る)かIMAP(置いたまま読む)。ccは他の受信者に見え、bccは見えません。通信サービスは、道を持つ回線事業者・つないでくれるISP・借りて提供するMVNOの3者で見ると整理できます。
いかがでしたか? これで第14章「ネットワーク」は完走です! 前回の「住所」と「約束ごと」に、今回の「名前」と「案内所」が加わりました。次にブラウザでURLを打つとき、その裏で案内所に問い合わせが飛んでいると思い出してみてください。世界の見え方が、ちょっと変わりますよ。
9. よくある質問(FAQ)
Q1. DNSとは何ですか?
A. ドメイン名から、対応するIPアドレスを調べてくれるしくみのことです。人間は覚えやすい名前(ドメイン名)を使い、機械はIPアドレスで通信するため、その間を取り持つ係が必要になります。DNSはページを持っているわけではなく、場所を教えてくれるだけという点がポイントです。DNSはシラバスVer.6.5の小分類60(1)の用語例に挙がっています(2026年7月時点)。
Q2. SMTPとPOP、IMAPの違いは何ですか?
A. SMTPは送るときの約束ごと、POPとIMAPは受け取るときの約束ごとです。メールは送信と受信で別のプロトコルを使うため、ここが分かれています。POPとIMAPの違いは、POPが手元の端末に持ち帰って読むのに対し、IMAPはサーバに置いたまま読むという点です。IMAPなら、スマホでもパソコンでも同じ状態で見られます。3つともシラバスVer.6.5の小分類59(2)の用語例です(2026年7月時点)。
Q3. ccとbccの違いは何ですか?
A. ccの宛先はほかの受信者から見え、bccの宛先は見えません。面識のない大勢に一度に送るときにccを使うと、受け取った全員に、ほかの全員のメールアドレスが見えてしまいます。そのため、こうした場面ではbccを使います。シラバスVer.6.5の表記は小文字の「cc」「bcc」で、小分類60(2)の用語例です。この項目は「利用に関する留意点」までを理解対象としています(2026年7月時点)。
Q4. ITパスポートで伝送速度の計算は出ますか?
A. シラバスVer.6.5の中分類22(ネットワーク)には、計算を求める記述がありません(2026年7月時点)。小分類60の目標は「通信サービスの特徴、伝送速度などを理解する」、項目本文は「通信サービスの概要」、活用例は「パケット通信の考え方、従量制と定額制による課金方式に応じた使い分け」までです。つまり、計算より意味と使い分けの理解が先、という設計になっています。まずは「どんなサービスで、どう使い分けるのか」を言えるようにしましょう。
おすすめ教材(PR)
この単元は、用語が多いわりに、1つ1つは「何をするものか」を一言で言えれば足りるタイプです。シラバスも「概要」までとしているので、いきなり細部に深入りすると遠回りになりがちです。流れの図を思い出せるかを、勉強のものさしにしてみてください。
ITパスポートの過去問は公式サイトや無料サイトでも解けますから、参考書は必ずしも必須ではありません。
それでも1冊ほしいなら、この記事とそのまま並走できる、こちらがおすすめです。この記事は、次の本の第14章「ネットワーク」の後半に対応しています。
『【令和8年度】いちばんやさしいITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集』
章立てがこのシリーズと対応しているので、記事と本を行き来しながら進めやすい1冊です(2026年7月時点)。くり返しますが、これがなくても合格はできます。でも、あると近道になりますよ。
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第14章はこれで完走です。次回からは、情報セキュリティへ進みます。今回「暗号のしくみはセキュリティの回で」と後回しにした話も、そこで回収しますよ。
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この記事を書いた人
simic(IT資格ノート)。文系・非エンジニアの視点で、つまずきやすいIT用語を「たとえ」でかみくだきながら、資格の勉強ノートを書いています。→ くわしい自己紹介:https://note.com/simic_0531/n/n5ed7f56f1ab9
最終更新:2026年7月
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