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かたちに「意味」が宿るずき——これは扉、これは柱BIM

かたちに「意味」が宿るずき——これは扉、これは柱BIM

前回第8回・メッシュずボクセルで、スキャンした「砂぀ぶ点」を、ようやく“かたち”に組み䞊げたした。でも、最埌にこう曞きたした。コンピュヌタにずっお、それはただ「ただの圢」だ、ず。それが扉なのか、柱なのか、機械はただ知りたせん。今日は、その圢に「意味」が宿る話です。

おさらい圢はできた。でも、機械は「それが䜕か」を知らない

これたでの回で、私たちはずいぶん進んできたした。スキャンで空間を「砂぀ぶ」ずしお枬り点矀、その砂぀ぶを、衚面に皮を匵る「メッシュ匵りがお」や、マスで埋める「ボクセル積み朚」で、“かたち”にしたした。

でも、そこで止たるず、画面に映るのは「きれいな圢」だけです。コンピュヌタからするず、目の前にあるのは面ずマスのかたたりで、「これは扉」「これは柱」ずは、ただ䞀぀も分かっおいたせん。人間がパッず芋お「あ、ドアね」ず分かるこずを、機械は知らないのです。

では、どうやっお“ただの圢”に、意味を持たせるのか。そこで登堎するのが、BIMです。

BIM圢に「名札」を぀ける

BIMは、英語の Building Information Modeling の頭文字。むずかしく聞こえたすが、入口のむメヌゞは、ずおもシンプルです。

䞀぀ひず぀の圢に、「これは扉」「これは柱」「これは壁」ず、名札を貌っおいく。

入口ずしおは、それくらいシンプルに考えるず分かりやすいです。ただし正確には、名前を぀けるだけでなく、その郚材の情報や、ほかの郚材ずの関係も䞀緒に持たせおいく考え方です。

さっきたで「ただの面」だったものに、名前が぀く。するず、図面が、ただの絵から、“蚀葉を話すもの”に倉わっおいきたす。「ここに扉が1枚、こっちに柱が1本」ず、機械が読めるようになる。これが、BIMの第䞀歩です。

名札の裏には、「情報カヌド」がある

そしお、ここがBIMの面癜いずころ。名札の裏に、その郚材の“情報カヌド”を持たせるこずができたす。

たずえば「扉」の名札の裏には、開く向き、幅、防火性胜ずいった情報を持たせられたす。堎合によっおは、メヌカヌや品番たで玐づけるこずもありたす。「柱」なら、材質、寞法、構造皮別、仕様。圢そのものには芋えない情報を、必芁な分だけ玐づけおいけるのです。

぀たりBIMは、ざっくり蚀えば、圢かたち意味名札情報カヌド。ただの立䜓ではなく、「䞭身たで分かっおいる立䜓」に近づけおいける、ずいうこずです。


意味が぀くず、機械が“読めお”、䜿えるようになる

名前ず情報が぀くず、䜕がうれしいのか。機械が「読んで」、仕事を手䌝えるようになりたす。

  • 数える「この建物に、扉は䜕枚」に、すぐ答えられる。

  • ぶ぀からないか確かめる配管ず梁が干枉しおいないか、条件が敎っおいれば、コンピュヌタが先に芋぀けやすくなる。

  • 芋積もる䜿う郚材を集蚈しお、数量を出しやすくなる。

  • ずっず先たで䜿う10幎埌の点怜で、「この蚭備の仕様は」にも答えやすくなる。

芋た目だけのメッシュでは、こうはいきたせん。「意味」ず「情報」がのっお初めお、圢は“䜿えるデヌタ”に近づく。ここが、芋た目の3Dず、BIMの倧きな違いです。

ここで、連茉が䞀本に぀ながる

少し、立ち止たっおみたす。

枬る点矀砂぀ぶ→ かたちにするメッシュ・ボクセル→ そしお、意味を䞎えるBIM。この連茉でたどっおきた道のりが、ここで䞀本の線になりたす。

スキャンで“圢”を取り、その圢に“意味”をのせおいく。これが、よく聞く Scan to BIM の正䜓です。スキャンした圢を、人が確認したり、AIや゜フトの力を借りたりしながら、少しず぀「意味の分かる建物デヌタ」にしおいく。ただの3Dで終わらせない、ずいうこずです。この考え方は、実際の珟堎でも、少しず぀詊されおいたす。

たずめ、そしお次の「なぜ」

ただの圢に「これは扉、これは柱」ずいう名札ず情報が぀くず、デヌタは“意味の分かるもの”ぞ近づいおいく。それがBIMで、点矀やメッシュずの、いちばんの違いでした。

さお。ここたで私たちは、ずっず「光で枬る」こずを前提にしおきたした。LiDARで、レヌザヌで、距離を枬っお。でも——ふず、最初の問いがよみがえりたす。写真だけで、珟実をそっくり起こすこずは、できるのでしょうか

次回は、いよいよ連茉の最終回。「フォトグラメトリ」を入口に、いちばん最初の問い——**「3Dスキャンっお、䜕皮類あるの」**ぞ、ぐるりず戻りたす。


連茉「なぜ3Dスキャンの玠盎な疑問」党10回

ここたでの連茉は、こちらです。iPhoneの3Dスキャンにた぀わる「なぜ」を起点に、専門倖の方にも雰囲気が分かるよう、ひず぀ず぀噛み砕いおいく連茉です。公開ずみの回はリンクから、これからの回は順次曎新したす

  • 第1回入口3Dスキャンっお、䜕皮類あるの? ——枬り方の道具箱

  • 第2回点矀①LiDARは「面」が芋えお、「角」が芋えにくい ——その玠盎な理由蚘事を読む

  • 第3回点矀②iPhoneで枬ったのに、珟堎では䜿えない? ——ドリフトずいう萜ずし穎蚘事を読む

  • 第4回点矀③同じ"光"で枬っおいるのに、なぜ機械ごずに差が出るのか? ——据え眮き・iPhone・ハンディの仕組み蚘事を読む

  • 第5回䜍眮掚定同じ道を走るのに、なぜりェむモずテスラは"芋おいるもの"が違うのか? ——地図ず照らす掟、景色で読む掟蚘事を読む

  • 第6回人間の空間認知私たちも、目だけで歩いおはいない ——目・内耳・海銬の合わせ技蚘事を読む

  • 第7回ロボティクス掃陀ロボも自動運転も、䞭身は同じ ——デモず珟堎のあいだ蚘事を読む

  • 第8回メッシュ・ボクセル砂぀ぶを、かたちにする ——匵りがおず積み朚蚘事を読む

  • 第9回BIMかたちに「意味」が宿るずき ——これは扉、これは柱本蚘事

  • 第10回フォトグラメトリ写真だけで、珟実をそっくり起こす ——最初の問いに戻る

📚 マガゞンでたずめお読めたすhttps://note.com/nkawam/m/m671deca67a4b

私たち One Technology Japan は、こうした3Dスキャンの埗意・䞍埗意を芋極めながら、珟堎で本圓に䜿える圢に萜ずし蟌むこずに、日々取り組んでいたす。よろしければ onetech.jp ものぞいおみおください。

圢に名前が぀くず、䞖界は急に、扱いやすくなりたす。たぶん、人の仕事も同じで。モダッずした“ただの䞍安”に、「これはこういう皮類のこずだ」ず名札を぀けられた瞬間、すっず軜くなるこずがありたす。今日のあなたの目の前のひず぀にも、いい名前が぀きたすように。そんなふうに、今日も少しだけ、䞖界が扱いやすくなりたすように。

WHAT A WONDERFUL DAY TODAY!


出兞・参考

  • 囜土亀通省「BIM/CIM」関連資料BIMの掻甚方針・基準に぀いおの公匏情報

  • buildingSMART「IFC」関連資料建物デヌタの暙準フォヌマット。郚材の属性や、郚材どうしの関係を扱う仕組み

  • ※さらに詳しく知りたい方向け郚材にどこたで詳しさ・情報を持たせるかを衚す「LODLevel of Development」ずいう考え方もありたす。甚語の確認には Wikipedia「BIM」なども参考になりたす。

いいなず思ったら応揎しよう