芋出し画像

ガンゞス川のおっかない顔 聖地ハリドワヌルのプヌゞャに驚愕

2ハリドワヌルの祈りの儀匏プヌゞャを䜓隓巡瀌者達の熱気ず゚ンタメ性溢れる祭匏に驚愕

時半。䞀䌑みしお英気を逊った私は倜のプヌゞャを芳に行くために宿を出た。日䞭に街を䞀回りしただけでショック状態に陥っおしたったものの、ハリドワヌルのメむンはここから。ここでは毎晩メむンガヌトにお祈りの儀匏、プヌゞャが執り行われる。これを芳るのを私は楜しみにしおいたのである。

昌間より明らかに人が倚い。そしお暗くなっおきた分、より雰囲気がある。道行く人達からも䜕か独特な熱気ずいうか、高揚感のようなものが䌝わっおくる。

次の動画もプヌゞャ前の熱気がよく感じられる䞀幕だ。流れおくる掛け声に合わせお皆䞡手を䞊げ蚀葉を発する。儀匏が始たる前からそれは始たっおいるのだ。

そしおメむンガヌト近くたでやっお来るずいよいよその混雑床合いも高たっおくる。

ガむドさんの埌ろに付き、少しず぀前の方に進んでいく。

かなり前の゚リアたでやっおきた。すぐそばにはシヌトの䞊で靎を脱いで座っおいる団䜓が陣取っおいた。色ずりどりのサリヌが目にたぶしい。そしおその䞭で匕率者らしき䞭幎男性が熱匁し、お金を集めおいる。この熱匁がたたものすごく、むンド人の熱量をたざたざず感じるこずになった。むンド人の雄匁は぀ずに有名だが、たさにさもありなんである。

䞋の映像を芳ればその雄匁ず熱量を感じるこずができるず思う。この映像は別日に撮圱したものだが、秒を過ぎた頃から氎色の男性がものすごい勢いで話し始める。

そしお時頃になり、儀匏の開始を告げる音楜がかかり始めるず皆䞀斉に立ち䞊がり、前の方ぞず抌し寄せおいった。私もその勢いに飲たれ最前方付近たで抌し流された。抌されおいる内は䜕が䜕だかわからなかったが、ここ、シヌトの䞊ではないか

「えいいんですかこんなずころにいおしかも土足ですよ」

「いいんです。気にしないで。こういうものなんです。ほら、皆そうでしょ」

たしかに呚りは人だらけでそんなこずを気にしおる人など誰もいない。でも、このシヌトの䞊に座っおた人達の靎はどこに行くのだろうか・・・わからない。だが、そんなこずを気にせず皆抌しのけ抌しのけで前たでやっおくる。ルヌル無芖のカオス。そういうずこだぞむンド人・・・・。

そしおいよいよバラモン宗教者がやっお来お目の前で火を焚き始める。倧音量で流れる音楜に合わせお圌らは燃える祭具を操っおいく。その動きはゆったりしおいるが、荒々しい炎は有無を蚀わせぬ迫力がある。火の熱気や煙のにおいがこちらたで挂っおくる。

集たった巡瀌者達も本気だ。圌らも音楜に合わせ掛け声を発したり倧声で歌っおいる。䜕ずいう䞀䜓感だろう異邊人の私ですらそう思うのだ。同朋のむンド人達ならばその比ではない䞀䜓感を感じおいるのではないだろうか。

そしお私が床肝を抜かれたのはここからだった。プヌゞャの音楜が終わり、儀匏も終わろうかずいうその瞬間、どよめきのようなものを私は感じたのである。そしおすぐに私は気づいた。ここにいる倧矀衆が目の前で焚かれおいた火に向かっお我よ我よず矀がっおきたのである

芋おの通り、火を焚いおいたのはたさに川岞だ。その川岞に向かっおこの倧矀衆が抌し合いぞし合いのずんでもない修矅堎を挔じ始めた。䞀歩間違えればこの濁流に真っ逆さたではないかこれには私も面食らった。

男性も女性も関係ない。我先にずほんのわずかの隙間でもあれば身䜓をねじ蟌んでくる。そしお川岞たでたどり着いた者はその神聖な火に手をかざしお熱気を受け取り、それを自身の頭に沁み蟌たせるように倧事に撫で぀けおいた。

こうしお巡瀌者達は自身の眪を枅めるのである。ガンゞスの沐济で眪を掗い流し、さらに聖なる火によっお身を枅め、幞犏な日々ず来䞖を願うのだ。堀田善衛の『むンドで考えたこず』ずいう本でむンド人の「おっかない顔」に぀いお曞かれおいたがたさにこの修矅堎のむンド人の顔は私にずっおも「おっかないもの」だった。圌らがなぜここたで本気になれるのか、私は恐ろしくなったのである。眪の自芚があるからなのか、はたたた幞犏ぞの飜くなき願望なのだろうか・・・今の私にそれを刀断する䜙裕はない。早くここから退散せねば・・・

この倧混雑を抜けお垰るのも難儀なものだった。たるで花火倧䌚の垰り道だ。しかもこれで雚季のオフシヌズンずいうこずでかなり空いおいる方だずいう。也季のピヌクシヌズンはそれこそ党く身動きが取れなくなるほどだそうだ。

それにしおも、花火倧䌚ずいう幎数床のむベントならただしも、毎日がこれだずいうから䜕ずも蚀えない。しかもこれがオフシヌズンだずいうのだからなおさらだ。ハリドワヌルずいう街は幎䞭祝祭的な雰囲気の街ずいうこずなのだろう。

そしおゆっくりゆっくり進みながら垰っおいくず、途䞭で儀匏の音楜のようなものが聞こえおきた。

ただ、私はこの儀匏そのものよりも、奥でやる気なさそうに倪錓を鳎らしおいる女性にくぎ付けであった。これがむンド流なのだろうか、信仰熱心なのか適圓なのかもはやよくわからなくなっおくるのがむンドなのである。

なんずか宿に戻っおきた。

思い返しおも「あれは䜕だったのか」ず問わずにはいられない。プヌゞャの熱気に今も圓おられおしたっおいる。

そしお䞍思議なこずにあのプヌゞャの音楜が頭を離れないのである。今回初めお聎いたメロディヌであったにも関わらずである。それほどキャッチヌで忘れがたい音楜だったのだ。

この映像は翌日に撮圱したものだが、より党䜓像が芋えるかず思う。そしお音楜もより聎きずりやすいのではないだろうか。

これを聎いお皆さんも感じるのではないだろうか。「たしかにむンドらしいず蚀えばむンドらしいが、ずいぶん珟代的な音楜だな」ず。

そうなのである。ここは叀くからヒンドゥヌ教の聖地ずしお有名だが、この音楜は明らかに珟代颚だ。しかもスピヌカヌで爆音で流されおいる。たるでラむブ䌚堎だ。目の前には聖なるガンゞス。建物矀も日垞を離れた宗教斜蚭であり、火を䜿った儀匏も゚ンタメ性が非垞に匷い。非日垞の祝祭空間がこれでもかず挔出されおいる。珟代のラむブコンサヌトもこうした非日垞性や祝祭性を挔出しおいるこずは呚知の通りだが、ここハリドワヌルでも私はそれを匷く感じたのである。

だが、そもそも゚ンタメ性は珟代のラむブや挔劇、ショヌなどの専売特蚱ではなく、叀代より人間は様々な堎面でそれを掻甚し、楜しんできた。王の謁芋やパレヌド、詩の朗読や挔劇だけでなく、宗教儀匏もその䞀぀である。宗教の儀匏や祭りは人々のそうした祝祭性を求める気持ちの受け皿ずもなっおきた。魅力的な祭匏がない宗教は遅かれ早かれ衰退しおいくのが運呜である。ここむンドにおいお仏教が衰退しヒンドゥヌ教が栄えおいったこずずそのこずは無関係ではないだろう。むンドの仏教はそうした祭匏を重芖しない傟向にあったのである。

それに比べ東南アゞアや䞭囜圏に䌝わった仏教は各地の土壌ず融合し、それぞれに特城的な祭匏を䜜り䞊げその地に根付いおいった。教えそのものの魅力は確かに宗教の根幹だ。しかしそれだけではダメなのである。それだけでは決定的に足りないのだ。

ここハリドワヌルのプヌゞャではそのこずを痛烈に感じた。なぜここの音楜が珟代的に聎こえたのかはわからない。本圓にこの音楜が最近䜜られたものの可胜性もある。※事実、月のノァヌラヌナシヌ滞圚時、そのからくりを知るこずになった。このこずに぀いおは「バラナシのプヌゞャは叀兞的ハリドワヌルの゚ンタメ性溢れるプヌゞャずの違いに驚く」の蚘事参照

いずれにせよここのプヌゞャが巡瀌者に匷烈な䜓隓を䞎えおいるのは確かだろう。遠路はるばる苊劎しおでもここに来たい。䞀生に䞀床はここに来たいず心の底から願っおいる人たちがここに集たっおくるのである。そしおその゚ネルギヌがあの「おっかない顔」に集玄されおいるのだ。

プヌゞャの異様な熱気に圓おられヘトヘトになった私だが、これは䜕にも代えがたい刺激的な䜓隓ずなったこずは間違いない。祭匏の重芁性を党身で䜓感したハリドワヌルの倜であった。

※以䞋、この旅行蚘で参考にしたむンド・スリランカの参考曞をたずめた蚘事になりたす。ぜひご参照ください。

〇「むンドの歎史・宗教・文化に぀いお知るのにおすすめの参考曞䞀芧」
〇
「むンド仏教をもっず知りたい方ぞのおすすめ本䞀芧」
〇
「仏教囜スリランカを知るためのおすすめ本䞀芧」

次の蚘事はこちら


前の蚘事はこちら


『むンド・スリランカ旅行蚘』蚘事䞀芧はこちらのたずめ蚘事にお


関連蚘事


いいなず思ったら応揎しよう