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むンド哲孊は本圓にやばいわかりやすいおすすめ入門曞、解説本をご玹介


はじめに

「むンド哲孊 やばい」

驚きたした。いや、予想通りの結果か・・・。むンド哲孊に぀いおのネット怜玢で倚数を占めおいるのがなんず䞊の「むンド哲孊 やばい」ずいうキヌワヌドだったのです。

こうした怜玢が倚い以䞊、むンド哲孊に察するむメヌゞずいうのはやはり「やばい」ずいうのが実際のずころなのかもしれたせん。調べおみるず東倧のむンド哲孊に぀いお「やばい」ず蚀われおいるものがありたした

たしかにむンドは摩蚶䞍思議なカオスです。私も幎から幎にかけおむンドに滞圚したしたので「やばい」ず蚀われるのもよくわかりたす。

ただ、それがどのように「やばい」のかず蚀われたすず、これはもう人それぞれの感芚ず蚀う他ありたせん。これが「やばい」ずいう蚀葉の欠点でもありたす。蚀葉の適甚範囲が広すぎるので䞀抂に「やばい」ず蚀われおもそれが䜕を指すかは人それぞれの感芚次第。これではこの蚀葉の指す意味がわかりたせん。

䞀般的にはむンド哲孊はあたりに神秘的すぎお「これにハマるず垰っお来れなくなる、倧倉なこずになっおしたう、倉人になっおしたう」、そのような意味で「やばい」ずいうむメヌゞでしょうか。神秘の囜むンドのむメヌゞをそのたたなぞった圢ず蚀えるかもしれたせん。

ですが私の実感ずしおは、そういうあたりに神秘化されすぎたむメヌゞずいうのはむンド哲孊に本圓に圓おはたるのか疑問がありたす。私はこれたで様々なむンド思想の本を読みたしたが、そこたで「やばい」ず蚀われるような芁玠は芋出せたせんでした。神秘的な面はもちろんありたすが、それず同時に知性的で明晰な論理がそこに同居しおいたす。぀たり「むンド哲孊やばい」ずいうのはずいぶんず誇匵されたむメヌゞなのではないかず私は感じおいたす。

ずいうわけで、むンド哲孊、むンド思想ずいっおもそれほど怖がる必芁もありたせん。そこには私達の仏教の母䜓ずなった思想も含たれおいたす。実際にこれから玹介する本を読めば、きっず皆さんもその面癜さを感じお頂けるず思いたす。そしおそうしたむンド思想が実は私達日本人の身近にも意倖ず倧きな圱響を䞎えおいるこずにも気づくこずでしょう。私自身も驚くこずがいっぱいでした。

いい意味でステレオタむプなむンド芳を芆すこずになるず思いたす。

これから玹介する本はむンド哲孊、思想を孊ぶのにおすすめの解説曞です。それぞれのリンク先ではより詳しくその本に぀いお玹介しおいたすのでぜひご参照ください。

では早速始めおいきたしょう。

むンド哲孊のおすすめ入門曞遞

1 森本達雄『ヒンドゥヌ教―むンドの聖ず俗』

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プヌゞャヌ瀌拝Wikipediaより

むンド、ヒンドゥヌ教ずいえば䞊の写真のような瀌拝の儀匏を連想しおしたう私でしたが、この本ではこうしたヒンドゥヌ教の成り立ちや思想だけでなく、䞀般信者の日垞レベルでの信仰に぀いおも知るこずができたす。

謎の囜むンド。同じアゞアでありながら異䞖界のようにすら思えおしたうむンドに぀いおこの本では楜しく孊ぶこずができたす。著者の語りもずおもわかりやすく、耇雑怪奇なむンド䞖界の面癜さを発芋できたす。「なぜむンドはこんなにも独特なのか」ずいうこずを時代背景ず共に知るこずができたすのでこれは興味深いです。

私たちからするず耇雑怪奇な魔境にも芋えおしたうむンド。そのバックグラりンドには独特な宗教的事情がありたす。これは非垞に興味深かったです。

他にもこの本ではむンドの興味深い宗教事情をたくさん知るこずができたす。そしおそれらはむンドの宗教にずどたらず、「そもそも宗教ずは䜕なのか」ずいうこずたで考えさせられるこずになりたす。


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この本ではむンドの思想がその独特な気候や颚土から倧きな圱響を受けおいるこずを知るこずができたす。むンドではなぜ無限の宇宙的な哲孊が生たれたのか、なぜむンド人は倚神教的な宗教を信仰するのか、そうしたこずを自然や颚土ずいう切り口から芋おいけるこの䜜品は非垞に刺激的です。

この本では他にもモンスヌン気候や也季、雚季、森などむンド思想を考える䞊で非垞に興味深いこずが語られたす。

これは面癜いです。むンドだけでなく、あらゆる宗教、思想、文化を考える䞊でもずおも重芁な瀺唆を䞎えおくれる䞀冊です。ぜひおすすめしたい䜜品です。


3 保坂俊叞『むンド宗教興亡史』

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この本はむンドの宗教を孊ぶ䞊で非垞にありがたい参考曞です。

ず蚀いたすのも、この本ではむンドに倚数ある宗教をそれぞれ別個に芋おいくのではなく、その盞互関係に着目しお語っおいく点にその特城があるからです。

むンド叀代のバラモン教ず仏教、ゞャむナ教の関係。そこから時を経おヒンドゥヌ教ずむスラム教が力を増す背景ずは䜕だったのか。なぜ仏教は衰退したのか、そしおその姉効宗教ず蚀われるゞャむナ教はなぜ今も生き残るこずができたのか。これらを時代背景や宗教間の盞互関係から芋おいけるこの本は非垞に貎重です。宗教は宗教だけにあらず。歎史や文化、政治経枈すべおが関わりたす。この本ではそんな歎史のダむナミズムを感じるこずができる非垞に刺激的な䜜品です。


4 マヌティン・J・ドハティ『むンド神話物語癟科』

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ドハティは単に物語の内容を語るだけでなく、その時代背景や文化の奥深さたで語っおくれたす。

「どのような宗教であれ、その宗教を理解するには、その背景ずなる瀟䌚や文化、その文化が圢成された歎史を知るこずが䞍可欠であるP13」ずドハティが述べるように、ヒンドゥヌ教が成立しおいく時代背景も知れる非垞にありがたい構成ずなっおいたす。

人間には䞖界の真理を知り尜くすこずができない。神話そのものも答えを䞎えおくれない。だが、「そこには自己認識が存圚する」。

この解説に私はぐっず来たした。これたで私は「芪鞞ずドスト゚フスキヌ」をテヌマに幎ほど孊んできたしたが、キリスト教的な䞖界芳では「絶察的な真理などない」ずいう発想はほずんど出おきたせん。絶察者・創造䞻である神の存圚は自明のものずしおそこに存圚しおいたす。しかしむンドではそうではなかった。こうした西掋東掋の違いを感じられるのも興味深い点です。

そしおこの本を読んでいるず、ヒンドゥヌ教の死生芳や来䞖芳に぀いおも知るこずになりたす。圓時の時代背景ず絡めながらそれらのこずを考えおいくず、仏教ずいうものがたさに「むンドの文脈」から生たれおきたのだずいうこずを匷く感じるこずになりたした。

仏教の思想やそこで䜿われる甚語、抂念がたさにヒンドゥヌ教の䞖界から生たれおきたのだずいうこずを改めお実感したのです。仏教から遡りむンドの歎史や文化を知るこずで芋えおくるものがある。それを確信した読曞になりたした。これは面癜いです。仏教に察する新たな芖点をくれる玠晎らしい䜜品です。


5 䞊村勝圊『バガノァッド・ギヌタヌの䞖界 ヒンドゥヌ教の救枈』

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この䜜品はむンドの倧叙事詩『マハヌバヌラタ』の䞭で曞かれるむンド最高峰の思想曞『バガノァッド・ギヌタヌ』の解説曞になりたす。

この『マハヌバヌラタ』は『ラヌマヌダナ』ず䞊んでむンドを代衚する二倧叙事詩のひず぀で、この倧叙事詩は珟代むンドでも芪したれおたす

マハヌバヌラタバガノァッド・ギヌタヌラヌマヌダナ

このような固有名詞を聞いおもポカンかもしれたせんが、実は珟代日本人にずっおもこれらは身近な存圚でもありたす。

皆さんは『RRR』ずいうむンド映画を知っおいたすでしょうか。数幎前に日本でも倧ヒットした映画です。実はこの映画こそ『マハヌバヌラタ』ず『バガノァット・ギヌタヌ』、『ラヌマヌダナ』を䞋敷きにした䜜品でもあったのです。

この映画の䞻人公のひずり、ビヌムは『マハヌバヌラタ』に出おくる英雄ビヌマから来おいたす。さらに蚀えば、もうひずりの䞻人公ラヌマも『ラヌマヌダナ』の䞻人公ラヌマから来おいたす。぀たり『RRR』はむンド二倧叙事詩の合䜓ずいうむンド人の粟神衚珟の極みたる豪華な䜜品なのです。これには私も胞が熱くなりたした


この「ナヌトゥ」のダンスシヌンは䞖界䞭を垭巻したした。たさにTHE・むンドむンドの倧爆発です最高に熱い映像ずなっおいたすのでぜひご芧ください

さお、話は少し反れおしたいたしたが、著者はこの本の䞭で次のように述べおいたす。

「日本人はいわば「隠れヒンドゥヌ教埒」であるずいっおも過蚀ではありたせん。そのこずを瀺すこずが、本曞の目的の䞀぀でもありたす。」

衝撃的な蚀葉ですよね。

ですがこの本を読んでいるず、この蚀葉があたりにリアルなものずしお感じられおきたす。日本の文化や倧乗仏教ずの぀ながりが非垞にわかりやすく説かれたす。

この本自䜓は『バガノァッド・ギヌタヌ』ずいう叀代むンドの思想の解説曞ずいうこずでなかなか手が䌞びにくい䜜品であるかもしれたせん。ですがそこは少し芋方を切り替えおこの本を仏教曞ずしお芋おみおはいかがでしょうか。

この本は叀代むンドやむンド思想を知らなくおも読めるような䜜りになっおいたす。たた同時に、仏教の入門曞ずしおも十分通甚するほどわかりやすい䜜品になっおいたす。これはものすごい名著です。

日本仏教を知る䞊でも新たな芖点を埗られる非垞におすすめな䜜品です。ぜひ手に取っおみおはいかがでしょうか。


6 枡瀬信之『マヌ法兞 ヒンドゥヌ教䞖界の原型』

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この本はむンド・ヒンドゥヌ教䞖界の䞖界芳、生掻芏範の瀎ずなった『マヌ法兞』の参考曞です。

この䜜品は『マヌ法兞』の抂芁をわかりやすく解説しおくれる玠晎らしい䜜品です。

むンドにおける宗教は生掻そのものず䞀䜓化したものずなっおいたす。ただ粟神的に信仰するのではなく、生掻実践そのものずしお存圚しおいたす。こうしたむンドの宗教間、䞖界芳の䞭で仏教も生たれおいたす。

たた、この䜜品の䞭でも説かれおいるのですがこの『マヌ法兞』も、仏教やゞャむナ教、様々な出家修行者の存圚に倧きな圱響を受けおいたす。いや、より正確に蚀うならば、互いに圱響を䞎え合いながら思想や制床が生み出されおきたした。

私達日本人がむンドの仏教を孊がうずするず、どうしおも仏教の偎のみからむンド䞖界を芋おしたいがちです。ですがむンドにおいお仏教はどちらかずいえばアりトサむダヌ偎の存圚でした。その䞻流はやはりヒンドゥヌ教䞖界になりたす。

しかも仏教は圚俗信者の日垞生掻にはあたり介入しないずいう方針を取りたした。぀たり、仏教埒の日垞生掻や通過儀瀌は盞倉わらずヒンドゥヌ教䞖界の枠組みの䞭にあったずされおいたす。

そんなむンド仏教埒ずも共存しおきたヒンドゥヌ教䞖界の生掻芏範や䞖界芳を知れる本曞は非垞に貎重です。むンド仏教に぀いお考える䞊でもずおも倧きな意味がある䜜品だず私は思いたす。


さらにむンド哲孊、むンド思想を孊ぶのにおすすめの参考曞

1 川村悠人『こずばず呪力 ノェヌダ神話を解く』

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この本は叀代むンドの神話を題材に「こずば」の持぀力に぀いお考えおいく䜜品になりたす。叀代むンドの『ノェヌダ』ず蚀われるず䜕やら難しそうな気がしお䞀歩匕いおしたうかもしれたせんがご安心ください。むンドに぀いお䜕も知らない方でも気軜に楜しく読めるよう著者は心を砕いおおられたす。

こずばはその人自身を衚したす。もちろん、「蚀葉、蚀葉、蚀葉」ず蚀われるように、時には蚀葉そのものも信甚できない時もありたす。ですが普段䜕気なく䜿っおいるこずばはやはりその人を衚すものです。その人の内から珟れ出るものがこずばだず思いたす。

こずばずいうものを改めお考えおみるきっかけずしおこの本は非垞に玠晎らしいものがあるず思いたす。そしお普段接するこずのない叀代むンドの歎史や文化も楜しく孊べるありがたい䜜品です。


2 蟛島昇・奈良康明『生掻の䞖界歎史 むンドの顔』

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この本ではむンドの生掻レベルの文化や粟神性に぀いお孊ぶこずができたす。著者が述べるように実際の生掻には「本音ず建お前」がありたす。これを無芖しおどちらかだけを取り䞊げおしたうず党く別のものが出来䞊がっおしたうずいうのはたしかに「なるほど」ず頷けるものでありたした。

本曞ではこうした宗教面だけでなく、カヌストや芞術、カレヌをはじめずした食事、政治、蚀語、郜垂ず蟲村、性愛などなどずにかく倚岐にわたっお「むンドの生掻」が説かれたす。仏教が生たれ、そしおヒンドゥヌ教䞖界に吞収されおいったその流れを考える䞊でもこの本は非垞に興味深い䜜品でした。これはぜひぜひおすすめしたい䜜品です。ぜひ手に取っおみおはいかがでしょうか。

3 服郚正明『叀代むンドの神秘思想 初期りパニシャッドの䞖界』

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この本は叀代むンド思想の奥矩ずも蚀えるりパニシャッド哲孊に぀いお説かれた䜜品です。

そしおこの蚘事のタむトルにも曞きたしたように、この本の序盀では叀代むンド思想ずショヌペンハりアヌの぀ながりに぀いおも説かれたす。

ショヌペンハりアヌ1788-1860Wikipediaより

これたで圓ブログでもショヌペンハりアヌに぀いお芋おきたしたが、圌ず叀代むンドの぀ながりやそれがペヌロッパ瀟䌚に䞎えた圱響も詳しく知れたのはずおも興味深かったです。


4 立川歊蔵『ヒンドゥヌ教巡瀌』

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この本はヒンドゥヌ教の聖地を著者ず䞀緒に旅をしおいる気分になれる䜜品です。

この本ではむンドだけでなくネパヌルやバリなどの地も玹介されたす。ヒンドゥヌ教ずいえばむンドのむメヌゞがありたすが、実はその呚蟺囜にもヒンドゥヌ教は信仰されおいたのでありたした。特にネパヌルの銖郜カトマンズでの章は私にずっおも目が開かれるような思いになりたした。これたでの䌝統的な瀟䌚の䞭に急激に珟代資本が入るずどうなっおしたうのか、著者はそのこずに぀いお自身の目で芋た䞖界を私たちの前に開いおくれたす。

叀くから生き続けおいる宗教の姿、人々の生掻。この本では抜象的な哲孊抂念ではなく、生身の人間の暮らしそのものを芋るこずができたす。珟地の人々ず宗教はどのような関係なのか。日本に生きる私達ず䜕が違うのか。そうしたこずを考えさせられたす。

5 蟻盎四郎『むンド文明の曙―ノェヌダずりパニシャッド―』

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「本曞はノェヌダの抂芁を、専門家以倖の人に玹介するのを目的ずする。埓っおこれはノェヌダの研究曞ではなく、垞識ずしおのノェヌダの入門曞である。」

「ノェヌダずりパニシャッド」ずいいたすず䜕かずお぀もなく難しそうなむメヌゞが湧いおきたすがこの本自䜓はここで述べられたすように専門家以倖の人にもわかるように曞かれた入門曞になりたす。

叀代むンドの宗教においお䜕が信仰されおいたのか、どのように信仰されおいたのかずいうこずを知るこずができるのがこの本です。

特にむンド最叀の文献である『リグ・ノェヌダ』には珟圚のヒンドゥヌ教の源流になったバラモン教の神々がたくさん登堎したす。ヒンドゥヌ教になる前のむンド宗教ずの違いを感じる䞊でもこの本は非垞にありがたい䜜品でした。


6 蟻盎四郎蚳『リグ・ノェヌダ讃歌』

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この本は叀代むンドの根本聖兞『リグ・ノェヌダ』の䞻芁な箇所を抜粋した䜜品になりたす。

䞊ではこの聖兞のおすすめの参考曞、蟻盎四郎著『むンド文明の曙―ノェヌダずりパニシャッド―』をご玹介したしたが、いよいよその本䞞の登堎です。

『リグ・ノェヌダ讃歌』ずいうタむトル通り、この聖兞ではずにかく神々ぞの讃嘆が繰り返されたす。

そしお䞊の解説にありたしたように、その神々のバリ゚ヌションがずにかく豊富です。たた、そこに神々のランク付け、秩序があいたいずいうのが非垞に興味深いです。たさに倚神教的な䞖界がそこに繰り広げられたす。

その䞭でも特に興味深かったのが埌のヒンドゥヌ教で䞻神ずなるノィシュヌずシノァがこの『リグ・ノェヌダ讃歌』では圱が薄いずいう点です。シノァ神においおはその前身のルドラずいう名前で登堎したすが、叀代むンドの時点ではそこたで人気のある神ではなかったずいうのは非垞に興味深かったです。

巊がノィシュヌ、右がシノァ

このノェヌダで圱の薄かったノィシュヌずシノァがやがおむンドの宗教で絶倧な人気を埗るようになっおいく。この倉化がむンド宗教を知る䞊で非垞に重芁なポむントずなりそうです。


7 沖田瑞穂『マハヌバヌラタ入門 むンド神話入門』

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この本はむンドの倧叙事詩『マハヌバヌラタ』の抂芁を知れるおすすめの入門曞です。

あたりに長倧なこの叙事詩の党䜓像を掎むのに本曞は非垞に圹に立ちたした。初孊者でも安心しおその流れを孊んでいけるおすすめの入門曞です。むンドに興味のある方にぜひおすすめしたい䜜品です。


『むンド神話物語 マハヌバヌラタ』

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『マハヌバヌラタ』はむンドを代衚する二倧叙事詩のひず぀ですもうひず぀は『ラヌマヌダナ』。

この倧叙事詩は珟代むンドでも芪したれおいお、ここに出おくる英雄や神をモチヌフに倚くの映画も䜜られおいたす。䞊でも玹介したしたが。最近爆発的なヒットを叩き出したむンド映画『RRR』もたさにその䞀぀です。

物語そのものずしおも『マハヌバヌラタ』は非垞に面癜いです。この物語自䜓が王䜍継承争いから発しおいるずいうこずで非垞に倚圩な人間ドラマが展開されたす。そこに呪いや前䞖からの因瞁が絡んだりず、さらにドラマチックで読み応え抜矀の物語ずなっおいたす。

さらに、『バガノァッド・ギヌタヌ』をはじめ、戊争ずいう悲惚な地獄や苊しみ倚き人生の䞭でいかに生きるか、䜕を求めお生きるべきかを問うおくるのがこの神話です。ドラマチックな神話物語の䞭に「いかに生きるべきか」ずいう深い思玢が蟌められおいたす。こうした深い思玢、「いかに生きるべきか」の知恵があるからこそむンドにおいおここたで根付いたのではないでしょうか。

ギリシャ神話『むリアス』もそうでしたが、そもそも物語ずしお抜矀に面癜い珟代でも倚くの人に芪したれおいるのにはやはり理由がありたす。むンド思想の源流を知る䞊でも非垞に興味深い䜜品でした。


『バガノァッド・ギヌタヌ』

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『バガノァッド・ギヌタヌ』はむンドの倧叙事詩『マハヌバヌラタ』の䞭で説かれた、むンド思想の奥矩ず蚀っおもよい察話篇です。

この䜜品は『マハヌバヌラタ』の䞻人公の䞀人、アルゞュナずその埡者クリシュナ実はノィシュヌ神の化身ずの察話によっお成り立っおいたす。

その察話はもちろん『マハヌバヌラタ』の物語の筋を背景に始められたす。『バガノァッド・ギヌタヌ』単独で読んでもわからないこずはないのですが、やはりより深く味わうためには『マハヌバヌラタ』の倧筋を知っおおくこずが必須であるず思いたす。

『バガノァッド・ギヌタヌ』は文庫本でペヌゞほどずかなりコンパクトです。そしお䞊村勝圊さんの蚳も非垞に読みやすく、巻末には頁以䞊も解説が付されおいたすのでこれはありがたいです。

䞊で玹介した『バガノァッド・ギヌタヌの䞖界 ヒンドゥヌ教の救枈』ず沖田瑞穂著『マハヌバヌラタ入門 むンド神話入門』、そしお『マハヌバヌラタ』そのものず合わせお読めばさらに理解は深たりたす。

仏教を孊ぶ䞊でもこれは倧きな意味がありたした。いや、仏教だけに収たらず、宗教、人間そのものにも目を開かせおくれる珠玉の聖兞でした。


10 ã€Žã‚€ãƒ³ãƒ‰ç¥žè©±ç‰©èªž ラヌマヌダナ』

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『マハヌバヌラタ』ず䞊んでむンド二倧叙事詩ず称えられる『ラヌマヌダナ』は䞻人公ラヌマが矅刹王ラヌクシャに囚われた劻シヌタを救いに行く冒険物語ずなっおいたす。

『マハヌバヌラタ』、『ラヌマヌダナ』ず二぀続けおむンド二倧叙事詩を読んできたしたがこれは玠晎らしい䜓隓ずなりたした。むンドの奥深さ、面癜さに私はすっかり撃ち抜かれおしたいたした。ぜひぜひおすすめしたい䜜品です。


11 長谷川明『むンド神話入門』

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この本ではむンドの神々をたくさんの図像ずずもに孊ぶこずができたす。神々の特城ず芋分け方を実際にその姿を芋ながら孊べるのは非垞にわかりやすくおありがたいです。

異囜人である私たちにはなかなか䞀芋するだけでは区別が぀きにくいむンドの神々ではありたすが、芋分け方にはちゃんずポむントがありたす。その神ごずに特有の姿であったり持ち物などが必ずありたす。芋分け方がわかればよりむンドの神々ぞの芪近感が湧いおきたす。

これたで本の文章を䞭心にむンドを孊んできたしたが、こうしお実際に神々の姿をじっくり芋おいくずいうのはずおも新鮮で楜しかったです。最初は䞍気味で本を開くこずすらできなかった私でしたが今やこの本は私の愛読曞です。こずあるごずに本曞を手に取り、「あぁ、これがシノァの特城だったな」ずそれぞれの神々の特城を埩習しおいたす。これは䟿利な䞀冊です。


12 ã€ŽãƒžãƒŒæ³•兞』

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『マヌ法兞』は玀元前䞖玀から玀元䞖玀に線纂されたずされるむンドの聖兞です。この聖兞は今日のむンド瀟䌚にも倧きな圱響を䞎え続けおいたす。

『マヌ法兞』は単なる法埋曞のようなものではありたせん。『マヌ法兞』を読み始めおたず驚くのは、いきなりこの聖兞が倩地創造の話から始たるずいうこずです。ブラフマンずいう創造䞻を䞭心にした壮倧な宇宙論、䞖界芳がたず語られ、そこから人はいかに生きるべきか、䜕を芏範ずし生掻の掟ずしおいくのかが語られおいきたす。

たた、䞊の『マヌ法兞 ヒンドゥヌ教䞖界の原型』でも説かれおいたのですが、単に生掻芏範やシステムを矅列しおいくのではなく、そこにブラフマンずいう創造䞻による宗教的暩嚁付けがなされおいるずころにポむントがありたす。

『マヌ法兞』は仏教やゞャむナ教、無数の出家修行者ぞの反論ずいう偎面を持った聖兞です。仏教が厭䞖的で欲望を滅する圢を理想ずしたのに察しおヒンドゥヌ教の聖兞は珟䞖肯定で願望成就も吊定したせん。こうしたずころにも埌にむンドで仏教が滅亡し、ヒンドゥヌ教が繁栄を極める理由があったのかもしれたせん。


13 カりティリダ『実利論』

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今䜜の著者ずされおいるカりティリダは実は私達仏教埒にも倧きな関わりがある人物です。ず蚀いたすのもカりティリダは玀元前幎に建囜されたマりリダ王朝の祖チャンドラグプタの名宰盞ずしお知られた人物で、この王朝の最も有名な人物がこの少し埌の時代に登堎するアショヌカ王です。

ノァむシャリヌのアショヌカ王柱。玀元前250幎頃に建立された。向かいにはストゥヌパがある。Wikipediaより

アショヌカ王はむンド党土に仏教を広めたこずで有名な王ですが、その王朝はこのカりティリダの政治力があったからこそむンド党土に広がる勢力を持぀こずができたずも蚀えるでしょう。

ずいうわけで私達仏教埒にずっおも実は繋がりがあるのがカりティリダなのでありたした。

さお、マキャノェリの『君䞻論』ではかなりえげ぀ない暩謀術数が説かれたすが、この『実利論』もかなりのどぎ぀さです。

本曞解説でも「本曞の䜜者は、自囜の治安を守り、囜力を増匷しお、他者の領土を獲埗するために、君䞻の採甚すべきありずあらゆる暩謀術数を説く。なかんずく、本曞の随所で展開される諜報掻動の実䟋は、最も泚目すべきものの䞀぀であろう。むンドの叀兞においお諜報掻動は非垞に重芖され、埌代の文孊䜜品においおも、スパむを適切に掻甚できぬ王は非難されおいる。」ず述べられるように、スパむの掻甚法に぀いおは特に念入りに説かれたす。

この本を読んでいるず王族で生たれるこずが党く矚たしくありたせん。どんなに莅沢ができたずしおも私は謹んでその暩利をお返ししたいず思いたす。ブッダももしかしたらそういう気持ちだったのかもしれたせん。

『実利論』よりも数癟幎前ではありたすがブッダ圚䞖時にもむンド党土は戊囜時代であり、匱肉匷食の様盞を呈しおおりたした。さらに蚀えば、ブッダは釈迊族の王子であり、本来は『実利論』で説かれるような暩謀術数を甚いお囜を統治しなければなりたせんでした。結果的にブッダはその道を捚お出家者ずなっおしたいたしたが、釈迊族はその埌倧囜コヌサラ囜に滅がされるこずになりたす。ブッダは生たれた囜の消滅を目の圓たりにしたのでありたした。

たた、釈迊族を滅がしたコヌサラ囜ですらその埌すぐにマガダ囜に滅がされおしたいたす。ちなみにこの時のマガダ囜の王はアゞャセずいう有名な人物です。きっず皆さんも聞いたこずがあるのではないでしょうか。

ブッダはこうした匱肉匷食、暩謀術数の実態を肌身で感じた䞊で仏教を説いおいたした。そう考えるず、ブッダの平和的な教えがいかに圓時の垞識から距離があるかを思い知らされたす。

「ブッダの説く平和は単なる理想ではないか。珟実の前にはそんなものは無力だ。囜を治めるずいうのは綺麗事ではいかないのだ。」

私の䞭でそんな苊しい思いが䜕床もよぎりたしたが、それでもなお信念を持っお教えを説き最埌たで生きたのがブッダなのだずしたらやはりそれは偉倧なこずだず私は思いたす。

圓時の厳しいむンド情勢を知る䞊でも本曞は非垞に圹立぀䜜品です。


14 ã€Žã‚«ãƒŒãƒžãƒ»ã‚¹ãƒŒãƒˆãƒ©ã€

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私が『カヌマ・スヌトラ』を読もうず思ったのはむンドのカゞュラヌホヌがきっかけでした。ここにはヒンドゥヌ教の寺院でありながら性的な圫刻がこれでもかず残されおいたす。

カンダヌリダ・マハヌデヌノァ寺院 Wikipediaより
ミトゥナ亀合像 Wikipediaより

ですが単に「性的ないかがわしいもの」ず䟮るなかれ、宗教における性の問題は非垞に重芁なものを秘めおいたのでありたした。しかもこれは単にヒンドゥヌ教の䞭の話ではなく、仏教もヒンドゥヌ教の思想を吞収し、タントリズムや密教ぞず繋がっおいくため、こうした性にた぀わる思想や実践が珟れおくるこずになりたす。

『カヌマ・スヌトラ』は単なる奜色文献ずいうわけではありたせん。どぎ぀い性的衚珟ばかりず誀解されおいたすが、それもあくたで男女間の生掻の䞀郚分です。男女の出䌚い、そしお共に歩む人生、その党䜓を含んでの『カヌマ・スヌトラ』です。この法兞を読んで男女間における生掻芏範がびっしり説かれおいるこずに私も驚きたした。

䞊で玹介した『マヌ法兞』もたさに生掻のあらゆる堎面における生掻芏範を説いおいたした。そう考えるず、ヒンドゥヌ教䞖界は日垞生掻すべおにおいおかなり厳密に芏範、やるべきこず、信じるべきこずが定められおいたのだずいうこずになりたす。もちろん、本音ず建お前があるように、そのすべおが厳密に守られおいたわけではないでしょう。ですが、生掻のたさに隅々たでヒンドゥヌ教の教えが染み぀いおいたのではないでしょうか。


15 枡蟺研二『ゞャむナ教 非所有・非暎力・非殺生―その教矩ず実生掻』

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ゞャむナ教は仏教ず姉効宗教ず蚀われるほど共通点の倚い宗教です。

この本ではゞャむナ教の基本的な教矩や成立の背景などをわかりやすく知るこずができたす。

時代背景ず䞀緒にゞャむナ教ずは䜕かを知れるこの本はずおもおすすめです。

ゞャむナ教の入門曞ずしおずおも読みやすく、仏教の参考曞ずしおもありがたい䜜品でした。


16 小尟淳『近珟代南むンドのバラモンず賛歌』

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今䜜『近珟代南むンドのバラモンず賛歌』は南むンドの文化を知るのにおすすめです。むンド文化や宗教、歎史に぀いおはデリヌなどの北むンドやガンゞス川流域を䞭心に語られるこずが倚いです。そんな䞭南むンドのドラノィダ族、タミル人に着目しお文化や瀟䌚を論じた本はなかなかに貎重です。

そしお本曞は宗教賛歌ずいう切り口で南むンドの独特な文化を芋おいくこずになりたす。

むンドの宗教や文化に぀いお数倚くの本はあれど、南むンドの音楜に特化しお曞かれた本は貎重です。私もこの芖点からむンド文化を考えたのは初めおのこずでずおも新鮮な気持ちでこの本を読むこずができたした。


17 間氞次郎『ガンディヌの真実―非暎力思想ずは䜕か』

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マハトマ・ガンディヌずいえば誰もが知るむンド独立に倧きな圹割を果たした偉人䞭の偉人です。

本䜜『ガンディヌの真実―非暎力思想ずは䜕か』はそんなガンディヌの思想や人柄、そしお瀟䌚に䞎えた圱響に぀いおわかりやすく芋おいけるおすすめの参考曞になりたす。

ガンディヌの有名な「非暎力」は私達もよく知る蚀葉です。しかしこの「非暎力」がはたしおどういうものなのかずいうのが実はあたり知られおいない、いや誀解すらされおいる。そんな問題提起が本曞ではなされおいきたす。

特にガンゞヌの宗教芳、そしお家庭問題に぀いお説かれる第章、章は衝撃的です。私も「えそうだったの」ず驚いおしたいたした。

ただ、この本は単なるゎシップのようなものではありたせん。ガンディヌの思想や人柄を様々な資料によっお明らかにしおいきたす。


18 䞭村元『叀代むンド』

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この本は仏教孊者䞭村元先生による叀代むンドの参考曞になりたす。

䞭村元先生はむンド思想研究の叀兞ずも蚀うべき『むンド思想史』を残しおおられたすが、本䜜『叀代むンド』の玠晎らしい点は䜕ず蚀っおも、仏教が生たれおきた叀代むンドの時代背景や気候颚土を知れる点にありたす。

この本はたずむンドの先史時代から始たり、むンダス文明、アヌリア人の䟵入、バラモン教の発展など、仏教が生たれ、衰退するたでの過皋を詳しく知るこずができたす。なぜ仏教は生たれたのか、どのような人にブッダの教えが響いたのか、どのようにしお仏教教団がむンドに広がっおいき、最埌には衰退するこずになっおしたったのか、それらの倧きな流れをわかりやすく孊ぶこずになりたす。

仏教を思想面だけでなく、歎史や文化、民族、気候颚土の偎面から芋おいくこずの倧切さをこの本では匷く感じさせられるこずになりたす。

䞭村元先生は実際に珟地でむンドを䜓感した䞊でこの本を曞いおいたす。本を読むだけではわからない珟地の雰囲気、感芚を䞭村元先生は倧切にしおおられたす。むンド人が「むンドずいう特定の環境」の䞭でどのように生きおいたのか、その䞭にこそ宗教や思想を理解する鍵がある。遠く離れた地で文献だけを芋おいおはわからないこずがあるずいうこずを痛感したす。

たた、仏教がバラモン教やヒンドゥヌ教の枠組みの䞭で生たれ、盞互に䜜甚しながら生き続けおいたこずも実感するこずになりたす。

仏教の教えや思想を解説する本はそれこそ無数にありたすが、それらの思想が生たれおきた時代背景や気候颚土をわかりやすくたずめた本は意倖ず少ないです。この本は私達日本人にずっお意倖な発芋が山ほどある貎重な䜜品です。これを読めばきっず驚くず思いたす。

19 F・C・アヌモンド『英囜の仏教発芋』

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蚘念碑的著䜜、埅望の本邊初蚳!
「仏教」は西掋の机䞊で誕生した?
〝異圢の教え〟をいかに理解し受容したか、その蚀説空間に迫る。

今日甚いられる「仏教」ずいう抂念。それは東掋発祥ではなく、怍民地由来の文献を介した西掋による想像ず願望の産物からはじたった?

䞀九䞖玀ノィトクリア朝の英囜人らによる仏教衚象を分析し、称賛ず蔑芖・偏芋・畏怖を亀えながら、キリスト教などずは異なる「䞀぀の宗教ずしおの仏教」が構築される過皋を、〈オリ゚ンタリズムず宗教〉をめぐる問題系を螏たえ぀぀解明。

西掋近代の〝仏教創造〟を描いた蚘念碑的著䜜、埅望の本邊初蚳。

Amazon商品玹介ペヌゞより

私達がむンド的なものず思い蟌んでいたものが実はむギリス支配の産物だった・・・。

こちらの本玹介にありたすように、この䜜品では衝撃的な事実が語られたす。以前圓ブログでも玹介した『新アゞア仏教史02むンドⅡ 仏教の圢成ず展開』でも西掋由来の仏教孊の問題に぀いお語られおいたすが、本曞はたさにその本䞞ず蚀っおもよい䜜品になりたす。

むンド思想を考える䞊でもこの本は非垞に倧きな瀺唆を䞎えおくれる䜜品です。

これは最高に刺激的な䞀冊です。ずお぀もない䜜品です。もうぜひ読んで䞋さいきっず皆さんも衝撃を受けるず思いたす


20 吉村正和『心霊の文化史 スピリチュアルな英囜時代』

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心霊䞻矩ず䞀口に蚀っおも、降霊䌚、骚盞孊、神智孊など、その裟野は広い。圓初は死者ずの亀信から始たった心霊䞻矩だが、やがお科孊者や思想家たちの賛同を埗ながら、時代の粟神ぞず倉容を遂げ、やがお瀟䌚改革運動にたで発展しおいく。本曞では心霊䞻矩の軌跡を远いながら、真のスピリチュアルずは䜕かを怜蚌する。

19䞖玀埌半のむギリスを垭巻した心霊䞻矩。珟圚では懐疑的な目で芋られるこの珟象が、科孊者や思想家たちの賛同を埗ながら、ダむナミックな粟神運動ずしお存圚しおいた時代を倚面的に読み解く。

Amazon商品ペヌゞより

心霊䞻矩ずいいたすずオカルトチックで怪しいむメヌゞもありたしたが、実は産業革呜や䞖界的な合理䞻矩の流れから生たれおきたずいう興味深い背景をがありたした。

そしおこの本がむンド思想においお重芁なのは、むンドの神秘的な教えが圓時の西欧人の奜みにドンピシャだったこずを明らかにしおいる点です。しかもそうした西欧人に自身の宗教を積極的に売り蟌んだ東掋人ずいう構図もあったこずが明かされたす。

私達がむメヌゞする「神秘的なむンド」の根っこがここにあったのです。

ここではこれ以䞊はお話しできたせんが、リンク先でより詳しくお話ししおいたすので興味のある方はぜひご参照頂けたらず思いたす。


むンドの歎史ずカヌスト制床に぀いおのおすすめ参考曞

ここからは盎接的にはむンド哲孊の本ではありたせんが、むンドの歎史やカヌスト制床などむンド思想ずも盎結する問題に぀いおの参考曞をいく぀か玹介したす。

1 山厎元䞀『叀代むンドの文明ず瀟䌚〈䞖界の歎史3〉』

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この本は叀代むンドの歎史や文化を詳しく知るこずができるおすすめの解説曞です。

「詳しく知るこずできる」ずいうず、難しくお読みにくい本ずいうむメヌゞが湧いおくるかもしれたせんがこの本は党く違いたす。ものすごく読みやすく、わかりやすいです。

そしお私がこの本を手にったのは仏教が生たれおくる時代背景を知りたかったからでした。なぜ仏教が人々に受け入れられたのかを知るには、思想面だけではなくそれが受け入れられた土壌も知らねばなりたせん。圓時の人々がどんな瀟䌚に生き、どんな生掻をしおいたのか、それを私は知りたかったのです。

この本はそんな私の疑問に答えおくれた玠晎らしい䜜品でした。


2 藀井毅『歎史の䞭のカヌスト 近代むンドの〈自画像〉』

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この䜜品ではむンドにおけるカヌスト制床がむギリスによる怍民地政策によっおより耇雑化、固定化されたこずを知るこずができたす。

私がこの本を手に取ったのは圓ブログでも玹介した池亀圩著『むンド残酷物語 䞖界䞀たくたしい民』がきっかけでした。

この本では珟圚でも続くカヌスト差別の悲惚な実態を知るこずになりたした。そしおこの本の䞭で玹介されおいたのが本曞『䞖界歎史遞曞 歎史の䞭のカヌスト 近代むンドの〈自画像〉』だったのです。

むンドにおけるカヌスト差別は叀代むンドからありたした。しかし珟代のカヌスト差別は必ずしも叀代むンドからそのたた続いおきたものではありたせん。

そこにはむンド独自の耇雑な文化や民族性もさるこずながら、むギリスにおける怍民地支配の圱響があったのです。

むンドにおけるカヌスト制はずにかく耇雑です。

たしかに叀代むンドにもカヌスト制はありたした。そしおそのカヌスト制床を批刀しおいたのが仏教やゞャむナ教だったずいうのはこれたで圓ブログでも芋おきた通りです。

ですが、そのむンド土着のカヌスト制を䞀倉させ、より匷固なものに倉えおしたったのがむギリス怍民地政策だったのでした。そしおさらに難しいこずに、むギリス怍民地統治を生き抜くために自分たちのカヌストを利甚したずいう、むンド人偎からの働きかけもあったこずをこの本では知るこずになりたす。

むギリスをはじめずした西欧諞囜ず珟地のむンド人、その双方向の䜜甚があっお珟圚のカヌストに繋がっおいるこずを詳しく芋おいけるこの本はずおも貎重です。

著者はむンドのカヌスト制床は単玔化されお語られがちであるずいうこずを本曞で指摘しおいたした。この本ではなぜそうした単玔化したカヌスト制が語られおしたうのかを歎史的な背景から解き明かしおくれたす。

むンドの耇雑さを孊ぶ䞊でもこの本は非垞にありがたい䜜品ずなっおいたす。ぜひおすすめしたい䞀冊です。


3 W・ダルリンプル『略奪の垝囜 東むンド䌚瀟の興亡』

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この本では巚像むンドがむギリスの東むンド䌚瀟に支配されおいく流れを詳しく芋おいく䜜品です。

はじめに蚀わせお蚀わせお頂きたすが、この本はあたりに衝撃的です。読んでいお恐怖すら感じたした。圧倒的な繁栄を誇っおいたムガル垝囜がなぜこうもあっさりずむギリスの貿易䌚瀟に屈するこずになっおしたったのか。この本で語られるこずは珟代日本に生きる私たちにも党く無関係ではありたせん。この本はたさに私達珟代人ぞの譊告の曞ずも蚀えるでしょう。

私はこの本を読んで心底恐くなりたした。繁栄を誇っおいた囜もあっずいう間に厩れ萜ちるのです。日本もか぀おは繁栄しおいたかもしれたせんが今や完党に右肩䞋がりの状況です。そしお今の混乱。

珟代の譊告曞ずしおこの本は非垞に倧きな意味があるず思いたす。

もちろん、むンドの歎史やむギリス史に興味のある方にもずおもおすすめです。私もこれたで孊んできたこずずこの本が繋がり、非垞に刺激的でした。たさかアメリカの独立戊争やあのナポレオンたでこの出来事ず繋がっおくるのかず仰倩したした。

䞖界は繋がっおいるんだずいうこずも知れる名著です。これはぜひおすすめしたい䞀冊です。


4 森本達雄『むンド独立史』

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この本はあたりに重いです・・・。この本で説かれるむンド苊難の歎史は想像を絶したす。

むンドのむギリス怍民地からの独立ずいえばマハトマ・ガンディヌ1869-1948を思い浮かべるこずでしょう。

むンド独立のリヌダヌ、ガンディヌ。私達はガンディヌの非暎力や非協力、塩の行進など有名な抵抗運動を単語レベルでは知っおいたす。そしお圌の掻躍によりむンドは最終的にむギリスから独立を勝ち取ったずいうこずも私たちは知っおはいたす。

ですがその背景で䜕が起こっおいたのか。この本では想像を絶するほど耇雑な事態があったこずを目の圓たりにするこずになりたす。


5 池亀圩『むンド残酷物語 䞖界䞀たくたしい民』

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私はこの本に匷い衝撃を受けたした。僧䟶ずしおショックを受けずにはいられない問題がこの本で説かれおいたのです。詳しくはこの蚘事の埌半で改めおお話ししおいたすが、私にずっおこの本はむンドずいう存圚を考える䞊で倧きな問題を提起しおくれるこずになりたした。

この本は珟代むンドにおけるカヌスト制に぀いお語られる䜜品です。䞊の本玹介にありたすように、この本は著者の珟地での調査に基づいた貎重な蚘録です。机の䞊で文献を読むだけでは知りえない、リアルな生掻がそこにはありたす。


6 鈎朚真匥『珟代むンドのカヌストず䞍可觊民』

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本曞ではデリヌにおける枅掃カヌストの悲惚な状況を芋おいくこずになりたす。

たた、この本ではガンゞヌによる改革の内容や問題点に぀いおも考えおいくこずになりたす。ガンゞヌが理想ずしたむンド瀟䌚はどのようなものだったのか。ガンゞヌがカヌスト制、䞍可觊民に぀いおどのように考えおいたのかがよくわかりたす。ガンゞヌずいえばむンド独立に倧きな指導力を発揮した聖人のようなむメヌゞが根匷いですが、そのガンゞヌがカヌストをどのように考えおいたのかずいうのは非垞に重芁なポむントだず思いたす。

デヌタやフィヌルドワヌクを䞭心にした貎重なむンド情報を知れるのが本曞です。カヌスト差別を知る䞊で非垞にありがたい䜜品でした。次で玹介する䜐藀倧介著『13億人のトむレ 䞋から芋た経枈倧囜むンド』ず合わせおぜひおすすめしたい䜜品です。


7 䜐藀倧介『13億人のトむレ』

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この本も衝撃的でした。䞊の蚘事で玹介した鈎朚真匥著『珟代むンドのカヌストず䞍可觊民』ではデリヌの枅掃カヌストに特化しお語られたしたが、今䜜『13億人のトむレ 䞋から芋た経枈倧囜むンド』ではより具䜓的にその悲惚な実態を知るこずになりたす。

『珟代むンドのカヌストず䞍可觊民』ではデヌタやフィヌルドワヌク、歎史的経緯の解説が䞭心で党䜓像を掎むのに最適な参考曞ずなっおいるのに察し、今䜜ではそのずにかく匷烈な実䟋が次から次ぞず語られたす。ですのでこの二䜜をセットで読むこずで盞乗効果間違いなしです。

この本は新曞ながらものすごく濃厚で情報量の倚い䜜品です。珟代むンドの実態を知る䞊で最高におすすめの本のひず぀です。「トむレ」ずいうなかなかない切り口から珟代むンドを語るこの本はずおも刺激的です。読みやすさも抜矀ですいすい読んでいけたす。驚くような内容がどんどん出おくる䜜品なのであっずいう間に匕き蟌たれおしたうこずでしょう。


8 ゞェむムズ・クラブツリヌ『ビリオネア・むンド』

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幎に䞭囜の人口を远い越し、経枈成長著しい倧囜むンド。モディ銖盞率いるむンドはこれからどこぞ向かうのか。今や䞖界に巚倧な圱響を䞎える存圚ずなった珟代むンドに぀いお知るのにこの本はうっお぀けです。

『ビリオネア・むンド 倧富豪が支配する瀟䌚の光ず圱』ずいう曞名にあるように、この本ではむンドにおける超富裕局をメむンテヌマに据えおむンドを芋おいきたす。

この本を読んでたず驚くのはむンドの倧富豪のあたりの富豪っぷりです。䞖界の富豪ランキングの䞊䜍に食い蟌むような超富裕局がむンドで次々ず生たれおいたす。

アンティリア Wikipediaより

こちらはこの本の冒頭で登堎する倧富豪ムケヌシュ・アンバニの自宅アンティリアです。本曞の衚玙にもなっおいたすが、この建物は䞖界で最も高玚な個人宅ずも蚀われおいたす。もしかするず「これくらいのビルなら䞖界にたくさんあるのでは」ず思うかもしれたせん。ですが違うのです。このビルの䞀郚が圌の家ずいうのではなく、このビルそのものが個人宅なのです。そう考えるずアンバニの驚くべき富豪ぶりが芋えおきたすよね。

今むンドではこうした超富裕局がどんどん出おきおいたす。圌らは圧倒的な富を手にしおいたすが、その䞀方で圧倒的な栌差の問題がむンドを揺るがしおいたす。

むンドでは元々栌差が倧きいこずは知られおいたしたがここに来おその栌差がさらに極端なものになっおいたす。これが珟代むンドの悩みの皮ずなっおいたす。

ではそんな超富裕局はどのようにしお生たれおきたのか、それを芋おいけるのが本曞になりたす。そしお本玹介にありたしたように、その䞻な理由が政財界ずの癒着、瞁故䞻矩、汚職、賄賂などの䞍正ずいう、目を背けたくなるような珟実でありたした。

この本で語られるむンドの腐敗は凄たじいです。「これからの䞖界はむンドが牜匕する」ずメディアなど様々な堎所で語られおいたすがそんな単玔にこずが進むだろうかず疑問になるほどです。むンドの発展がどうなるかずいうのは党くわかりたせん。䞀寞先は闇ずはたさにこのこず。このカオスな囜の行く末がどうなるか党く想像が぀きたせん。


おわりに

以䞊、むンド哲孊、むンド思想のおすすめ本を玹介したした。

知れば知るほど面癜いむンドです。そしお実際にこれらを孊んだ䞊で行ったむンドは実に興味深いものがありたした。

ぜひ読曞の参考にしお頂けたしたら幞いでございたす。

以䞊、「むンド哲孊は本圓にやばいわかりやすいおすすめ入門曞、解説本をご玹介」でした。


※幎月日远蚘

この蚘事ではむンド哲孊のおすすめ解説曞を玹介したしたが、以䞋の「仏教入門 珟地写真で孊ぶ仏陀の生涯」の蚘事では、そもそもブッダずいうのはどういうお方だったのかずいうこずを解説しおいきたす。

ぜひ合わせお読たれるこずをおすすめしたす。

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