見出し画像

【マンガ業界Newsまとめ】観るピッコマ『ANIME』スタート、コミティア代表中村公彦さん訃報 など|5/10-246

マンガ業界ニュースの週1まとめです。
マンガIPの業界カンファレンスIMARTの主催やマンガIP市場調査を行うMANGA総研の代表である筆者が、マンガIP関連のニュースを、ビジネス系を中心に、短時間でチェックしていただけるようにまとめています。

先週はGWだったため、1週空けての更新でして、記事数が多くなっております。そのため、文字少な目でお送りしております。

―――


観るピッコマ、はじまる。新カテゴリ『ANIME』2026年5月下旬スタート

「ピッコマ」は新カテゴリ「ANIME」で短尺のアニメ作品を5月下旬より開始とのこと。6作品開始で、Daoncreativeから5作品、GOLEM FACTORYから1作品とのことで全て韓国産Webtoonの映像化です。

また、このサービスリリースについて韓国サイドでも同時ローンチと言うニュースは出ておらず、韓国の方の記事でもピッコマで新サービス開始という趣旨で記事が出ているようでした。基本的に今のところ「韓国Webtoonのショートアニメを日本で展開する」という趣旨のようです。

今回のプレスリリースの中で、この映像制作にあたってAIを使用するということを明言しています。これは、韓国カカオの全体的な方針として、既に発表されている既定路線ではありました。

タイトル訳:「AIとIPで反撃」カカオエンター新ツートップ、技術で新戦略

タイトル訳:ウェブトゥーン広報映像、AIで作る…カカオエンター、「ヘリックスショーツ」を適用

織り込み済みとは思いますが、様々なリアクションが生まれています。判ったうえで必要と考えリスクを取っているようにも感じられます。

ピッコマの映像事業と言えば、2018年4月にサービス開始して、翌2019年12月に終了した「ピッコマTV」が思い出されます。

当時は、尺としては所謂TV放送と同じ映像だったと思いましたが、今回はショートアニメに振り切っている形ですね。

また、制作方法についてはAIを使用と言う言及のみですが、近年に国内外のサービスで行われている、原作となるWebtoonのカラーデジタルデータを、キャラデザなどそのままに転用して映像化するタイプの制作手法であることは、想定されるところです。

電子コミックプラットフォーム内で映像も扱うという意味では、Renta!のショートドラマが先行していますが、日本国内トップ層のマンガアプリであるピッコマが、このショートアニメを新たな収益の柱と出来るかどうかは注目したいところです。日本産のWebtoonの展開タイミングや、ショートドラマ自体の他映像PFへの展開なども気になります。


即売会「COMITIA」会長の中村公彦さん死去 漫画家の登竜門としての即売会発展に尽力

コミティア公式:会長・中村公彦逝去のお知らせ

コミティアの会長、中村公彦さんが逝去されました。
ガンで病気療養中だったとのことでしたが、訃報の直前まで元気に過ごしてらしたというコメントも散見され、急変されたようでした。

年間4回、現在では1開催に3万人以上来場するという1次創作専門の同人誌即売会(コミティア自身は「自主制作漫画誌展示即売会」と自称)の主催者として、長くその開催を支えていた方で、大変なマンガ好きであることについて多くのエピソードを残した方でした。

この年に4回、約3か月に一度くらいという開催が絶妙で、このコミティアのために作品を作る作家、楽しみにする読者を大切にするコミュニティは、中村さんの人柄を良くあらわしたものだったと思います。

商業漫画の業界からすると、作家をスカウトする場であり、日本最大の出張編集部の場でもありますが、本来はマンガ好きなアマチュアの場です。商業界隈の人間はお邪魔するような立場が原則。ということを、私もお付き合いをし始めた当初に教えてもらい、胸に刻んでおりました。

2012年に京都で開始した、「マンガ出張編集部@京まふ」は、そもそもコミティアの出張編集部を参考にして私が企画・運営をしたもので、当初から色々と学ばせていただきました。大変お世話になりました。合掌。


国内News

毎年4月末に出る『季刊 出版指標2026年春号』によると、2025年の出版市場におけるマンガの占有率は44.8%(前年比1.3%増)とのこと。


文化庁は、クリエイターやプロデューサー育成などのために「文化芸術活動基盤強化基金」という基金から、育成事業をしているのですが、このリリースによると、「マンガ編集者」と「ライツ担当者」の育成プログラムが動いているようです。

このプレスリリースがコアミックスから出ているのですが、この海外MANGA人材育成委員会の事務局が同社内にあるということのようです。なるほど。

ちょうどこんな記事も話題になりました。
編集者育成やライツ担当者育成は、内外でもこれから課題ですね。


国の漫画原画収蔵施設「メディア芸術ナショナルセンター(仮称)」の収蔵予定品が7万点ほどリスト化されたとのこと。


DEDENの電子コミックストア等のCP運用ツールが集英社に、セルシスの電子書籍制作ツールが1DK(≒LOCKER ROOM)へ導入とのこと。この辺り、色んなツールが産まれて導入が進んでおりますね。


4月28日オープンした京都IP書店(高島屋京都店内)の写真付き記事です。
新店舗の様子がよくわかるようになっています。

筆者マスケットが販売する「背鬼大金屏風(2340mm×1760mm)」100万円

そして実は、筆者の販売する「バキ屏風」も展示販売していただいてます。

Open初日にお邪魔したのですが、整理券希望者に対して来店できる方の倍率が4倍!そして、来店している方々は速やかにグッズを大量に購入して、店内に長蛇の列で静々と並ぶという、オペレーションは落ち着いてはいるけども超満員という凄い状況になっておりました。


外務省がODAで途上国の海賊版対策とのこと。
先日、中国の大型海賊版サイト「BATO」が閉じたのも、現地中国企業が海賊版を「現地企業の損失に繋がる」と、現地企業の危機感に直結したことが検挙の動機として大きく、その辺りの機運醸成だとは思いますが。


マガハのコミック事業好調、という点が良かったなと。


当まとめでとり扱ってない所としては、東宝のIP戦略が興味深いですね。いわく「『ゴジラ』も『国宝』も『アニメ』も、皆同じIP事業統括下」というあたりが、思考が先に進んでいる感があります。


有料ですが、買ってよかったなと思う記事で面白かったです。
昔の大御所が沢山いた時代の「漫画原作者」とも、今は何かこう違う感じですよね。


「創作だけに集中する環境」
林士平さん版トキワ荘のご本人説明


続報ですね。


来週末、徳島マチアソビで話しますー。半期に1度のイツメンです。

そうしたわけで、来週は筆者がマチアソビ参加で、当まとめはまた1週お休みさせていただきます。


Webtoon・ショート動画関連

LINE Digital Frontier、韓国のREDICE STUDIO、KADOKAWAの3社が、Webtoon制作スタジオ「STUDIO WHITE」を設立。第1弾として『ロードス島戦記』のスピンオフWebtoonを展開するほか、『SAO』『スレイヤーズ』『ゼロの使い魔』などKADOKAWA系人気IPのWebtoon化も予定。韓国型Webtoon制作ノウハウと日本IPの本格連携として注目されます。

『ロードス島戦記』は誓約の宝冠という小説新シリーズが、1巻が出てから大分経ってしまい、読者待望(私含む)と言う状況ですが、今回のこの大座組の中でWebtoon版の新作が出るというのは、水野さん頑張ってほしいなぁと。巻末のぼやきは、Webtoon版にはなかろうに。


U-NEXTの新作Webtoon好調のようです。


楽天とWOWOWの取組


海外News

これはすごいですね。10年少し前は有料が100万人とかで、もうそれで限界だろうとか真面目に話してたんですよ。隔世の感あり。


タイトル訳:講談社ハウスがアニメエキスポ2026の週末にロサンゼルスで初出店

今度は講談社ハウスが西海岸側にできるのですね。


今週割と目立ったニュースで、韓国大手企業を中心とした海賊版対策が、売上に貢献したとのこと。

引き続き、韓国内、スペイン語圏など次々潰しているようです。
「NEW TOKI(ニュートキ)」というのは、運営者が日本に逃げてたサービスのようですね。


Webtoonがピューリッツァー賞受賞とのこと。地道な運動がありそうです。


タイトル訳:インドのテレビ局が、韓国のウェブトゥーン「Love Always」を初めて映像化

韓国からインド。やっぱり踊りますかね。


タイトル訳:カンヌ国際映画祭のマルシェ・デュ・フィルムが、栄誉国である日本に焦点を当てた2026年の全プログラムを発表

今年は、経産省やJetroも支援に入って、カンヌで日本が色々やるみたいなんですよね。


タイトル訳:古代神話から「インド・マンガ」まで、グローバル・サウスのアーティストたちはどのようにコミックを再構築しているのか

ケンブリッジ大学の「コミック」の研究


Libroさんに北米エンタメニュースまとめです。

FAKKUの代替策も興味深いですが、MangaPlanetサービス終了とBLの関連、知りませなんだ。

今年7月のAX@ロスは、かなりの数の出張編集部が出るようですね。


AI・画像生成関連

タイトル訳:出版社がMetaとマーク・ザッカーバーグを提訴

変わらず、海外ではAIの使用に対してドラスティックな反応ですね。


そんな情勢ですがどこ吹く風と、AIを使用したマンガ関連サービス、ツール、PRなどが色々出ています。今週のトップの話題もいわばAIでしたね。

特に宣伝マンガ関連で使われるのは、ブランド毀損もありそうですけど、お構いなしな業界もありそうですしね。例えば、街のお店で生成AI画像を見ることも大分増えましたしね。


AIツールと、コミックやイラスト関連の記事も増えていますね。
さて、情勢はどう動くかというところです。


今週のセール・キャンペーン・新人賞、取組等

--セール・キャンペーン

これは写真の力がまた凄いですね。

【GWはラノベ読もう!】「カドカワ祭ゴールデン2026」メクリメクルおすすめセレクション第2弾!!

--各種取組

「アメトーーク!」マンガ業界から高い注目度の大人気企画!「鬼滅ロスを埋めて見せます」

アメトーク!マンガ大好き芸人。新潮社からはしっかりとリアクションが。

やっぱもちづきさんはこうでないとですね。前夜の晩御飯から抜いて、万難を排してのぞみたいです。白泉社にとても近いお店なのが興味深いですw

ブルックリン美術館にて開催「Art of Manga」展

俺レベPOPUPをブシロードから

一楽は食べてみたい

IMART2022でイメージイラストを描いていただいた夜宵草さん、連載完結とのことで、お疲れ様でしたー。

--新人賞・漫画賞


記事のみ紹介

おめでとうございます!

最終的に、筆者さんへの本への深い愛情を感じた記事。


最後までご覧いただきましてありがとうございます!
告知ポストにRp/いいねをいただけますと、筆者が大変喜びます。


告知関連

IMART2025全ての配信をご視聴いただけるアーカイブチケットを販売中!

東京唯一の屏風専門店「片岡屏風店」と範馬勇次郎のコラボ金屏風を作りました。

筆者単著「漫画ビジネス」クロスメディアパブリッシングより発売中です!

―――
毎週原則日曜(週初めの平日の前日)に更新しています。
マガジンx(ex:Twitter)のフォローお願いします。
ご所属組織のSlackへのRSS登録推奨です。

筆者やMANGA総研へお問い合わせ、お仕事・執筆のオファーなどは以下

Author’s English profile on LinkedIn:
https://www.linkedin.com/in/takeshi-kikuchi-a0177954/

いいなと思ったら応援しよう!

菊池健 Twitterもやってます!フォロー、よろしくお願いします! https://twitter.com/t_kikuchi

この記事が参加している募集