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【北米エンタメニュースまとめ】「Netflixの映像化、書籍の売り上げを押し上げ」「スクエニ、LAにリアルカフェ」「カナダのTCAF、ばったん先生らが参加」「日本の出版社、AnimeExpoで「持ち込み」受付」「「カグラバチ」2027年4月にアニメ放送へ」

エンタメビジネスをウォッチするlibroによる日々の北米エンタメ市場などのニュースなどのまとめです。今週は

・Netflixの映像化、書籍の売り上げを押し上げ
・スクエニ、LAにリアルカフェを開設へ
・カナダのTCAF、今年はばったん先生らがゲスト参加
・日本の出版社、AnimeExpoで「持ち込み」受付
・「カグラバチ」2027年4月にアニメ放送へ ワールドツアーも実施

です。

アメリカでの日本文学、異国情緒から親しい「異物」に 翻訳家は語る

アメリカの翻訳者の方によるアメリカの日本文学リポートです。異国情緒を感じさせるものから、徐々に内に取り込まれ、米国内の「異物」になりうるというのが面白いです。文学だけでなく、音楽、アニメ、漫画を通じて「日本」が広がったことも背景にあるとの分析です。

個人的にアメリカ含む英語圏は英語で制作されるコンテンツが多いからこそあまりコアなファン層以外はコンテンツの摂取には前向きではありませんでした。意外に保守的。しかし最近の配信などがその壁を突き破ったのだと思います。



Netflixの映像化、書籍の売り上げを押し上げ

日本でアニメ化や映像化で漫画の売上高が伸びるように、Netflixの映像化も、英語圏で書籍の売り上げを押し上げています。映像化されると、翻訳権の獲得も活発になるのが面白い。


スクエニ、LAにリアルカフェを開設へ

いま日本企業が海外に拠点を設ける動きが広がっています。スクエアエニックスはロサンゼルスに「Square Enix Cafe」を開業します。いわゆる日本人街のリトルトーキョー内です。グッズ中心だろうが、漫画も売ってほしい。


おなじLAでは紀伊國屋書店も増床します。日本文化とのリアル接点が増えるのはいいこと。


「ニワトリ・ファイター」の著者、メキシコのCCXPに参加

これは正しい大型イベントの使い方。南米で人気に火が付きアニメ化された「ニワトリ・ファイター」の著者がメキシコのCCXPに凱旋です。

著者もすごい楽しそう。というかものすごい盛り上がりです。これは海外イベント参加しがいがある。

サイン会もあり活況です。

アメリカのラウンドワンともコラボしています。


SATO Company、YouTube上でアニメ配信を開始

https://www.anmtvla.com/2026/04/sato-company-anuncia-el-lanzamiento-del.html?m=1

ブラジルで日本コンテンツ関連のビジネスを手掛けるSATO CompanyがYouTube上で「AnimeSato」の名前で日本のアニメをスペイン語やポルトガルの字幕を付けて配信するとのこと。らてなメリカ限定のようです。銀魂の実写映画も配信されるらしくて勝手に喜んでいます。「フェルマーの料理」や「バンパイアハンター」を配信します。

【Weeklyアニメビジネス】AI小説が文学賞・投稿サイトを席巻、東宝が過去最高決算――コンテンツの「作り手」と「届け手」に何が起きているか

Netflixの講座は非常に興味深い。Crunchyrollのアニメアワードの会場が日本になったように「日本のアニメを評価している」というシグナルともいえそう。アニメの受容史についてのアカデミア化が進んでいるともいえる。


中国ではミッキーマウス超えも…! 海外で認知度が高いマンガ・アニメ・ゲームなどのIPランキング

アジアでは「ドラえもん」強いですね。欧米では、ハリーポッターなどと戦う局面に来ているのは面白い。


StellaJean、Inkspiredと協業 海外小説を日本語に

日本は漫画の輸出国ですが、小説については海外のプラットフォームも活発で多くの作品が発表されています。そのひとつが英語やスペイン語で運営されている「Inkspired」。BookLiveグループの「StellaJean」はそのプラットフォームと提携し、海外小説を日本語版にします。StellaJeanは映像含めたマルチプラットフォームなので映像化も見据えてか?


Webtoon、海賊版対策システム導入で売上高23%増

NaverWebtoonによると、海賊版サイトに違法にアップロードされるのを防ぐ仕組みを導入したことで、主要作品では平均課金率が23%増えたとのこと。少なくとも24時間、海賊版サイトへのアップロードを防いだことが奏功したそうです。世界同時配信によって課金率も上がっているようです。

https://www.afpbb.com/articles/-/3633624?act=all

韓国は政府も海賊版対策に熱心です。緊急遮断まで踏み込んでいます。

https://kcomicsbeat.com/2026/04/27/newtoki-and-booktoki-pirating-sites-suddenly-shut-down/

その影響で海賊版サイトが閉鎖されました。

カナダのTCAF、今年はばったん先生らがゲスト参加

カナダのトロントで開催されるThe Toronto Comic Arts Festivalについて、ことしは漫画家のばったん先生らがゲストとして参加することに。キービジュアルもばったん先生です。


ブックオフグループHD、海外50店舗を突破

ブックオフグループが着実に海外で店舗を増やしています。後押しするのは日本のアニメ・漫画人気。国内で販売できなかったグッズを「ジャラン・ジャラン・ジャパン」を通じて海外に販売しています。


バンダイナムコ、「DRAGON BALL Games Battle Hour 2026」を開催

バンダイナムコ主催で、米国でドラゴンボールのゲームをテーマにした「DRAGON BALL Games Battle Hour 2026」が開催されました。シェンロン出現していますね。カードゲームからテレビゲームまであらゆるフランチャイズが集まる一大イベントです。新作発表もしました。


日本の出版社、AnimeExpoで「持ち込み」受付

「Portfolio review」というとかっこいいですね。同人誌即売会などである「1日限定編集部」です。AnimeExpoで、秋田書店など日本の出版社が作品の持ち込みを受け付けます。英語でやりとりするのだろうか?こういうのは来場者が多い大型イベントでやる価値がありますね。

海外漫画家のスカウトについては「DouDouDoujin」さんがインドネシアの漫画家さんと仕事をされていて、コミティアなどで販売されています。とにかくインドネシアの作家さんのレベルが高い。

発掘はかなりアナログでやられているので、各出版社はどこまで手をかけられるかになりそうです。


「進撃の巨人」フルオーケストラコンサートのワールドツアー、澤野弘之ら監修

「進撃の巨人」はフルオーケストラのコンサートをワールドワイドで開催です。ロンドンやニューヨーク開催が決定。


「カグラバチ」2027年4月にアニメ放送へ ワールドツアーも実施

https://kcomicsbeat.com/2026/04/28/kagurabachi-announces-tv-anime-for-april-2027/

みんな知っていた「カグラバチ」アニメ化。とうとう発表されました。発表会場は歌舞伎座で、主役の声優のコメント付きです。新人に近いらしく、感極まっていたのがよかった。(私は歌舞伎座が映ったので、やは歌舞伎化か勘違いしました)

こちらはShochiku animeで公開されたPV。すでに英語や韓国語のPVもありグローバルを見据えます。配信をどこが取るのかは気になります。

すでに海外ファンの多いIPなので、今年の夏から各国のイベントで冒頭映像をワールドツアーでお披露目し、来年放送前に日本でフルで映画館上映だそうです。力が入っています。「まだ未熟なIPを広告の力で盛り上げている」という指摘もあるかもしれませんが、過去に比べると評判が定まっていない新規IPを楽しもうという人が減っている今、口コミを作る起点を積極的に仕掛ける姿勢は評価したい。というかやらないと多分暴動が起きる。

こちらは、NYCの紀伊國屋書店の広告です。なおアニメ化前の告知では、NYCのみならず各国のアニメイトに「金魚」が登場しておりました。素晴らしいプロモーション。


海外の配給はインドネシアのMUSEと韓国のSMG HOLDINGS。インドネシアが入っているのがカグラバチっぽい。

すでにカグラバチの漫画の単行本は各国語に翻訳されて売れています(北米では大人向けグラフィックノベルの販売ランキングに入っています)がアニメでブーストかかってほしい。画集もでないかな。


書籍印刷業界は大規模な変化に直面しうる

米国の書籍印刷業界の見通しです。コストの上昇、関税や戦争による国際的な印刷サプライチェーンネットワークが不安定になっている中、オフセット印刷から需要に応じて少量印刷が可能なデジタル印刷にシフトするとの指摘です。日本の漫画も紙で出版しようとしているのでどうなるか。


ブッカー賞財団、「Children’s Booker Prize」を立ち上げ 児童の審査員を募集

なんか世界的に「子供に本を読ませよう」運動があるのでしょうか?こちらは英ブッカー賞を主催するブッカー賞財団が8~12歳向けのフィクション作品を対象にした「Children’s Booker Prize」を立ち上げます。賞金は5万ポンド。英語版もしくは英訳がイギリスもしくはアイルランドで出た作品が対象です。美術館のV&Aとも連携します。賞に向けて8~12歳の審査員を募集します。

受賞と同時に、ショートリストに入った作品を子供に配るプログラムも実施するとのこと。長期にわたった「読者」を生み出す狙いがあります。さすがに漫画はターゲットになりにくいですが、ライトノベルや児童書はあり得るかも。「参りました入間くん」とかどうだろうか

こちらも出版社が非営利の業界団体と組んで、9~12歳向けの推奨書籍リストを発表しました。やはりこの「Middle Grade」はこれまで十分ターゲットにされていなかったのだろうか。


仏Canal+ Distribution、タイBLドラマを配信へ

カナダ発のゲイロマンス「Heated Rivalry」が北米で人気になったことを受け、各国配信会社がBLコンテンツに目をつけ始めました。フランスの配信会社、Canal+ DistributionはタイのBLドラマを米国で配信します。「Heated Rivalry」のヒットで「BLが米国のメジャー配信プラットフォームに道を開いた」といわれているよう。すでに需要があったところ、ヒットを見て動きが加速したという側面はありそう。


「Art of Manga」展、NYCのブルックリン美術館で開催へ

https://brooklynmuseum.org/ja-JP/exhibitions/manga

サンフランシスコ美術館で開催され大好評だった「Art of Manga」展が東海岸に上陸します。ブルックリン美術館で10月から開催されます。


バンドFLOW、「NARUTO THE ROCK」と題したツアーをラテンアメリカで実施

近年、日本のアニソンを手掛けたバンドの海外ツアーが盛んですが、こちらは「NARUTO」にアニソンを手掛けたFLOWが「NARUTO THE ROCK」というタイトルでツアーをするもの。しかもメキシコ、アルゼンチンなど南米中心です。


「Comicon Napoli2026」開催 幸村誠氏らゲスト参加


年々大きくなる「Comicon Napoli」。今年はゲストもなかなか豪華で、講談社系からは「ヴィンランド・サガ」の幸村誠氏たゲストに。元集英社編集者の鳥嶋 和彦さんも。


東映アニメ、米LAで「One Piece Fest」を開催

https://www.animationmagazine.net/2026/04/one-piece-fest-2026-charts-a-course-to-los-angeles-in-august/

東映アニメーションが米ロサンゼルスで「ONEPIECE」フランチャイズに特化した「One Piece Fest」を開催します。7000人の参加を想定。いまーしぶ体験映像やパネル討論、パフォーマンスなど盛りだくさん。1組109ドル。抽選後に購入用リンクが送られてくる仕組みです。

島にちなんだイラストがかわいい。

これまで目的型海外旅行といえば「世界遺産」「ミュージカル」などでしたが、ここに「日本の漫画・アニメのイベント」も加わるのかも。もちろん日本でもイベントはありますが、海外だけの漫画・アニメ関連イベントが増え、しかもどれも豪華。海外ならではの演者との近さもあります。


大手出版社が我々の公共図書館に法外な料金を請求

英語圏では米国の大手出版社が多くの出版物の電子書籍の配信権利も握っており、図書館向けの電子書籍配信をほぼ独占しています。ということで、その図書館での貸出料を引き上げたり出版物を突然配信停止にしたりして、図書館システムに法外な料金を請求し、システムを危機にさらしているとの指摘です。

これはアイルランドのメディアの指摘ですが、今後日本でもこういう課題になるのだろうか?


今週はここまでです。引き続きよろしくお願いいたします。


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