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【連載】第2回 一人に読んでもらえた――小説を書いた

18日20時に連載を開始した。そこに至るまでのことを書こうか。

Kindleで2冊――5月に1冊、7月に1冊本を出した。
  Kindle著者ページ

その時にやったことは何か。

  • Xで予告をする

  • Facebookで予告をする

  • noteで予告をする

  • 友人に広告する

これくらいか。

Xでの予告は思わぬ結果を得た。
私の多くはないフォロアーさんの一人が、早速読んでくださったというのだ。(Xリンク
一気読みしてくださったという。
その時の私はどうしたか。
バンザイした? 叫んだ? 踊った?
どれも違う。
自分でも驚いたことに、泣いてしまった。
はずかしながら、うめき声とともに泣いてしまったのだ。

友人ではなく知人が、しかも若い男性が、読んで、途中でやめることなく、読み終えて、その上「よかった」と言ってくれる。

女性の書いた男性、男性の書いた女性を、漫画や映画や小説で見たとき、こう思ったことはないだろうか?
「こんなヤツいないよ」
「こんな都合のいい人――」
そういう異性ではない異性を、自分が書けていたということだ。

自分が書いたものが、誰にも読まれることなく、誰にも認められることなく、消えてしまうということがなかったのだと、私は目の当たりにして泣いたのである。

私はその人にありがたく御礼を伝え――さらに厚かましいお願いをした。
「Amazonにレビューを書いてくれませんか?」
その人は――なんてよい方だろう!――快く引き受けてくれた。
その方のレビューは、なぜかAmazonから消えてしまったけれども(なぜだ!)、すかさずコピペして私の手元にとってある。私の宝物だ。

読んでくれた友人も幾人かいる。
そんな人にはことごとく、Amazonへの星やレビューを入れてくれることをお願いした。
ブログを持っている人には、ブログでの紹介もお願いする。
快く受けてくれた皆さんには、ありがとうと頭を下げるしかない。

それぞれの作品についての、裏話的な話もあるので、それについてはnoteのページをご覧いただきたい。
 『影猫日記』裏話
 『トキワトイズ』裏話

さて、Kindleで出した本については、3つ、印象的な声があった。

  1. よかった。面白かった。

  2. なぜ横書きなの?

  3. なぜKindleで出したの?

2つ目の声については、これまたnoteページをご覧いただきたい。
この3つ目の声についてである。
なぜKindleで出したの?
問われた時は答えられなかった。
そりゃあ「それがいいと思ったから出した」としか言いようがない。
しかし、よくよく考えてみれば――
たとえばマクドナルドが新店舗を出したとしよう。
あのマクドナルドだ。よく知られたハンバーガー屋だ。マクドナルドの新店舗ならば、人もこぞって行くに違いない。
けれども、無名のハンバーガー屋が、小さな店舗を、しかもよくわからない所に出したからといって、いったい誰が食べに来るというのか。
しかも金を払って?

私は考える。
幸い「長編も読みたい」との声もある。
これを、Kindleではなく、もっと気軽に、無料で、読めるところがないだろうか――

あった。
オンライン小説投稿サイトである。
今ドキは便利なもので、原稿さえあれば、発表の場はあるのだ。
出版社による審査を経ることもなく、うっかり作った紙の本の多量の在庫に埋もれることもなく。

オンライン小説投稿サイトはいくつもある。
どこにしようか選ぶには、AIを使った。決めかねていると、
「1つに絞る必要はないですよ。複数のサイトに出している人もいます」
AIはアドバイスしてくれた。

全部書き上げてから発表したいなあとこぼすと、
「気持ちはわかります」と、一度受け止めてくれた上で、
「第一部、第二部、第三部とわけて連載するのはどうです?」
提案してくれた。

ふむ――
早く世に出したいという気持ちはある。
最後まで書けるか不安な気持ちもある。
「わけて連載」というのは、いわばその折衷案だ。
私はその提案に乗ることにした。

発表の日付を決める。
発表の準備を進める。
「どうやったら章タイトルのっけられるの?」
「表紙イラストって、どうやるの?」
たくさんあった小さなひっかかりは、ことごとくAIに相談した。
「ここをクリックして――」
AIは嫌な顔1つせず教えてくれる。ありがたい。

小さなひっかかりは、こうしてことごとく解消していく私を、しかし、大きな引っかかりが襲ってきた。

「これ、面白いと思われるかなあ?」
ふとした思いに、盛んだった意気がしゅんとしぼんでしまう。
もちろん、私は面白いと思って書いている。
けれども、人が読んで面白いと思うかは、わからないではないか。

「面白くない」と思われたら? 
いやその前に、全く誰にも顧みられなかったら――?

発表するぞ! という手が、すっかり止まってしまった。

友人に、読んでもらおうか。
読んで正直な感想を、できれば面白いという声を、一声でいいから聞かせてもらえないだろうか――

本好きの友人たちのグループがある。
そのメッセンジャーに呼びかけをした。ビクビクしながら。
「オンラインに発表する前に、読んで、面白いかどうか感想をくれることを、どなたかにお願いしたいのです」

メッセージは読まれた。
反応はあった。
だが、「読むよ」と言ってくれる人は、いなかった。

わかるのだ。
人には予定・都合というものがある。
そこに、いきなり読みたいかどうかもわからないものを読んで、しかも感想を言えというのは、そこそこの負担ではないか?
わかる。わかるのだが。しかし、
ナシのつぶての様に、私が落ち込んだというのもご理解いただきたい。

私は落ち込んだ。
AIになぐさめてもらった。
そして――正直、腹を立てた。

なんだ。せっかく面白いものを、まとめて読めるチャンスなのに、君たちは本当に本好きか? 友達甲斐のない奴らめ!

腹が立って、そして腹が決まった。
出すよ。オンラインに出すよ。

そうして、私のオンライン連載が決定した。


カクヨムとエブリスタで連載

  • 無料、オンラインで読めます

  • どちらも同じ内容・進度です

  • 火曜・金曜に更新です

カクヨムはこちら↓
https://kakuyomu.jp/works/2912051605926492456

エブリスタはこちら↓
https://estar.jp/novels/26595873


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