暮らしの森|青い光の先へ
森の図書館(リブロ編)
①|自動整理支援システム『リブロ』
②|図書館の人気者
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⑤|古い記録とハヤトが見たもの
⑥|リブロの淡い光
⑦|青い光の先へ← 今ここ
宝箱の隙間からこぼれた青白い光を、
今度はハヤトも見逃さなかった。
「……ほんとに光った」
アキラは宝箱とリブロを交互に見る。リブロの目の光は、もういつもの黄色に戻っていた。

「リブロが反応した?いや……流石に偶然か」
アキラが考え込んでいると、ハヤトが急に声を上げた。
「アキラさん! リブロって関係あるんじゃないかな!」
ハヤトはリブロを指差した。
「遺跡にさ……ロボット、たくさん見た」
「……ロボット? リブロみたいな?」
「ちょっと違うけど……」
ハヤトはリブロを見ながら、森で起きたことを思い出す。
「さっきのリブロの色……。
あれと似たような光、ぼく何回も見たんだ」

「ふむ。確かにいつもとは違う色だったな」
アキラは腕を組みながら、もう一度リブロを見る。
「遺跡にあったロボットと、リブロ……」
「リブロの目の色と、箱の中の光……」
しばらく考え込んだあと、アキラが顔を上げた。
「もしかすると……共鳴しているのかもしれないな」
「共鳴?」
「同じものに反応している、ってことだよ」
アキラはリブロの前にしゃがみ込んだ。
「まぁ、それはまだわからないか……」
リブロはいつもと変わらぬ様子で、ただ宝箱のそばに浮かんでいる。
しばらくその姿を見つめていたアキラが、やがて宝箱へ手を伸ばした。
「ハヤトくん、これどこで見つけたの?」
「近くに鍵みたいなものはなかった?」
「わかんない。キキに気を取られてたから」
「キキ? お友だち?」
「友だちっていうか……猫。黒猫だよ」
「えっ!?」
アキラは不意を突かれたように後ずさった。
「ハヤトくん、猫と一緒に遺跡に行ったの?」
「うん。キキが欲しがったんだよ。箱の上から動かなかったし」
「うーん……」
アキラは首を傾げた。
「だって!キキって変なんだよ! 急に現れるし、急にいなくなるし。」
「まぁ、猫は気まぐれだからね」
アキラは笑いながら、鍵穴を指先で確かめる。
「うーん……。やっぱり、もう一度その場所を見に行ってみるしかないな」
「えっ?」
ハヤトが顔を上げる。
「アキラさんも一緒に?」
「ああ。危険があるかもしれないし、他にも何か見落としているかもしれない。実際に見たほうが早いだろう」
「いっしょに行くモコー!」
ハヤトはちらりとリブロの方を見る。
「……ねぇ、アキラさん。リブロも一緒に連れていっちゃだめ?」
「え?」
「だってさぁ、絶対関係あると思うんだ」
「ハヤトくん……」
アキラは困ったように笑った。
「残念だけど、それはないよ。リブロはね、ここ、森の図書館で見つかったんだ」
「え! そうなの!?」
「ああ。見つかった時は、顔と胴体がバラバラだったけどね」
「バラバラ……」
「まぁ、今はちゃんと動いてるから大丈夫だよ」
ハヤトは納得したような、しないような顔でリブロを見つめた。
「ねぇ、アキラさん。他には何か見つからなかった?」
「リブロに関係ありそうなもの? うーん……」
アキラは腕を組んだ。しばらく考えていたが、ふいに顔を上げる。
「あ……!」
「そういえば、リブロの設計図を見たな。あれ?どこだったかな……」
アキラが書架の間へ入っていこうとするその横をリブロがスーッとすり抜けていった。
しばらくすると、一冊の古い資料を抱えて戻ってくる。
「……これ、設計図じゃないか?」
アキラが受け取った資料を開く。
「ほらぁ。リブロいたら絶対役に立つって。連れていこうよ」
アキラは少し考えてから、頷いた。
「うーん……館長に相談してみるか」
その横でリブロは、何も言わず静かに立っていた。
(続く)
自動整理ロボット・リブロ編

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